田辺聖子のレビュー一覧

  • 言い寄る

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    恋愛っていつの時代もままならないなあ 自分と違う部分を持つ人にどうしようもなく惹かれるけど、結局は似たもの同士が上手くいくんだろうな
    乃里子は自立した良い女かもしれないけど、移り気だし素直になれないし、純粋な彼とは釣り合わないと心のどこかでは感じていたんじゃないかなと思う

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    2025年02月26日
  • 朝ごはんぬき?

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    軽快でテンポ良くサクサク読めた。コメディだけどキャラクターの内面を探らせる個性的な描き方や、関西人なら分かる、関西弁特有の言い回し機微みたいなのがさすがといった感じだった。朝ごはんを一緒に食べたい人....なるほど深い。

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    2025年01月18日
  • 私的生活

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     1976(昭和51)年作。
    「乃理子三部作」の、『言い寄る』に続く2作目。
     1作目ラストでの失恋のあと、お金持ちで遊び好きのチャラチャラした「剛」と結婚し、それなりに楽しそうに暮らしている。
     前作同様に、要所要所で繊細だがかなり「ユルい」文体でどんどん進む。
     最後にいたってどうやら剛との結婚生活は破綻に至るようなのだが、離婚を決意する主人公の心理はわかるようでわからないところもある。女性が読んだら共感するのかもしれないが、一般的な男性はやはり首をかしげるかもしれない。
     さて再び独身となった乃理子はどうなるのか。そして、彼女は自らの人生のなりゆきにどのような意味と物語を見出していくのだ

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    2024年12月28日
  • 言い寄る

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     1974(昭和49)年初発。これは凄く昔、50年も前のことで、私もまだ5歳、テレビでは「ハイジ」「宇宙戦艦ヤマト」が放送開始された年だったようだ。
     本作の主人公である30歳くらいの独身女性「乃理子」は、ふわふわと行き、気が向けば出会った男性と簡単に寝たりするのだが、当時はこの作品世界は幾らか衝撃的だったろうか? ほんの5年前の全共闘の時代には、こんな軽々しさは無かったような気がする。急速に国内の世相は「軽さ」へ向けて、80年代のあの様相に向かって邁進していたのだろう。
     本作及び、本作を初めとする乃理子三部作は当時ヒットしたそうだ。これも時代の気分と合致していたのだろうと思う。
     読んでい

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    2024年12月22日
  • 甘い関係

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    おせいさんのお話の女性は、恋愛していて振り回されているように見えていても、心の底は冷静というのが好きです。
    トモ代と時枝みたいになりふり構わず、というのができない。それは彩子、町子、美紀がそれぞれバリバリ仕事していて、男にもたれかかる(というと言葉が上手くないけど…)女性ではない、というのが大きいんだろうな。
    でもそれは、トモ代や静枝ほど、相手のことが本気じゃないことの裏返しかも。
    しょうもな…みたいな男性が相手なのも面白い。しょうもな…とわかっていても離れがたいのが切ないです。
    浜野悟が俗物になって退場したのは良かったけど、啓二はちょっと…まぁ、これまでのツケを払ったのかも。。。

    それにし

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    2024年11月25日
  • 孤独な夜のココア

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    初読みの作家さん。タイトルと可愛らしい表紙に惹かれ、「恋愛小説の名作」という帯の売り文句に釣られて購入。
    ハッピーエンドともバッドエンドともとれない、それでも読んだ後にはホッとするような温かい後味が残る12編の短編集だった。今でいえばダメンズとも捉えられるような男性に振り回される女性が多く登場するが、不思議と誰もそれに対して不幸であると感じていなく、むしろ後味が良い結末を迎えているのが面白い。すべてのお話の舞台は関西で繰り広げられているため、登場人物たちの軽快な関西弁もたまに重くなる空気も和らげているようだった。

    中でも特に好きだったのは「ひなげしの家」だった。ひなげしの家に暮らす主人公の叔

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    2024年09月16日
  • 新源氏物語(下)

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    ネタバレ

    この時代の女性は良いように周囲の環境を利用し、流されないと生きていけなかったのかなと感じた。
    とはいえ、自分の意志も無くただ流されるだけでは女三の宮のように面白みも無い人物になってしまうのだろう。
    その辺りの塩梅がとても難しい。
    男と政治ありきで賢く動かないと女性が豊かに生活できないのは、あまりにも自主性が無く窮屈に感じた。
    紫の上の死は何度読んでも悲しい。
    光源氏にとって理想とする女性でも、女三の宮や世間の風評に悩んでいたのが辛く感じた。
    光源氏も周囲に素晴らしい女性がいるのに、次々と別の女性に手を出してすごいなと感じた。

    谷崎潤一郎や森絵都など他の作者訳での源氏物語を読んでみたいと強く思

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    2024年08月23日
  • おちくぼ姫

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    貴族のお姫さまなのに意地悪い継母に育てられ、召使い同然、粗末な身なりで一日中縫い物をさせられている、おちくぼ姫と青年貴公子のラブ・ストーリー。千年も昔の日本で書かれた、王朝版シンデレラ物語。

    実は読んだことがなかったのですが、田辺聖子さんの訳は結構アレンジが効いているのですね。読みやすかったし取っ掛かりとしてはとても良いと思う。原著で読むのはさすがに心折れそうなので。昔から、一般庶民(むしろ虐げられている不幸な身)が玉の輿でハッピーエンドというのは憧れの的だったんだなあ。今と違ってそうそう恋愛結婚もなかっただろうし。でも現代女性にこの形が理想と捉えられるかはまた微妙なところかもしれない、とも

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    2024年08月16日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    短編集。
    今なは亡き父親が面白いと言っていた田辺作品を、初めて読む。
    官能とイノセンスを両有する恋愛小説だった。
    表題作品は映像化されているが、こんな短編を?というよりも、映像で観てみたいという気持ちが勝るのは理解できる。
    好きという気持ちを虎や魚に置き換え、それをさらに映像でどう表現するのか観てみたい。

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    2024年08月14日
  • 新源氏物語(中)

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    ネタバレ

    光源氏の華やかな生活が綴られていた。
    玉鬘は賢そうな女性なのに、終始、周りの都合に振り回されて可哀想に感じた。
    現代だったらバリバリのキャリアウーマンになって、プライベートと仕事を充実させた人になったのではないかと思った。

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    2024年08月13日
  • 作家と犬

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    作家や著名人の犬エッセイショートショート。

    著名な作家を中心に、漫画家、イラストレーター、映画監督など、著名人が犬について書いたエッセイ集です。犬との出会い、犬との思い出、別れなど、テーマ別にまとまっていて読みやすかったです。が、それぞれが短いということもあってなかなか頭に残りませんでした。印象的なエピソードは、椎名誠のお母さんのトラウマ級の非道で、そんなことされたら僕も一生恨むだろうなあ、と思いました。あとは彫刻家の舟越保武さんの章や、寺山修司の話もよかったです。いせひでこさんのイラストエッセイはほんわかしました。うんうんそうだよね、犬ってそういうヤツだよね。
    しかし全体的には昭和が中心の

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    2024年07月23日
  • 作家と犬

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    作家さんたちと犬の関わりを通してプライベートをちょっと覗き見したようなかんじになる。あの作品を書いてる傍らにいたのかなーとか。

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    2024年06月29日
  • おちくぼ姫

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    ネタバレ

    最近平安モノの書籍を読むことが多いので、息抜きにこんな本を手に取ってみました、久々の再読です。。
    グリムとかアンデルセン童話だって、当時のグロテスクな結末を子供向けに修正したり、さらにそれをディズニーではハッピーな結末に大幅に変更したりしていると思えば、落窪物語だってこれくらいの修正をしてもいいよね、と思います。
    楽しい作品。
    田辺さんバンザイ!

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    2024年06月21日
  • 田辺聖子の古典まんだら(下)

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    上巻と同じく、タイトルや作者は聞いた事あるけど作品を読んだことはないな…というものばかりだったので、とても面白かった。
    特に、とはずがたり、宇治拾遺物語、世間胸算用は現代語訳で読んでみたいと思った。
    平安時代以前の作品を読むことが多かったが、江戸時代の作品にも触れてみたいと感じた。

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    2024年03月11日
  • 言い寄る

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    古い恋愛小説でした
    昔ながらでありつつハイソサエティなノリを目指しているんですが、どうガンバっても古典に見えました

    クドいほどの値踏みが広げられていて、でもそれが男の魅力的な紹介になっていました
    駆け引きのテンポがサクサク進んで心地よく、3人の男性どれも男らしく魅力的でした

    主人公以外の女はどこか頭が悪そうで、それは屈託のなさの裏返しで妬ましく映っていました
    中盤での友人の妊娠にかけて、主人公が転落していく展開が好きでした
    周囲のキャラの魅力が昇っていくに伴い、変化しない主人公は取り残されていって、そこからストーリーに引き込まれました
    ラストの五郎と美々を受け入れるシーンにかけてマンション

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    2024年03月09日
  • 田辺聖子の古典まんだら(上)

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    蜻蛉日記、今昔物語集など、聞いた事あるしあらすじも知ってるけどしっかり読んだことないなぁ、といった作品を田辺さんの解説の元で読むことが出来てとてもよかった。
    古事記や土佐日記、枕草子は古典の授業で触れたものの、田辺さんの解説を読むと数段面白く感じた。
    下巻もあるので読んでみたいと思う。

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    2024年03月08日
  • 孤独な夜のココア

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    女性が主人公の短編集
    恋をする女性の心模様が丁寧に描かれている

    人の心を丁寧に言語化したものを読む。ということが読書の一つの目的であると思っているので、本書はまさしく人の心を丁寧に言語化している

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    2024年03月02日
  • 田辺聖子のエッセイ 食べるたのしみ

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    すでに読んだことのあるエッセイも多かったけれど、
    こうしてまとめてもらうと、また新鮮な気持ちで
    「食べること」について楽しんで読めた。

    驚くのが、とても忙しい時期の
    献立メモと買い物の記録。
    忙しい時も、こんなふうに心砕いて
    食を大切にされていたのだと思うと、
    改めて、掲載エッセイの重みを感じる。

    どんなものにも的確な表現で、
    知らない言葉も折々出てくるけれど、
    きちんと調べて自分のものにしたいと
    いう表現も多い。

    当たり前のような「食べること」から
    色々な学びがあった。

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    2024年02月28日
  • 孤独な夜のココア

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    人生って、恋愛ってこんな瞬間ってあるよね、を切り取ったみたいな短編集。時代的におそらくもう、こんな背景は描かれない。

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    2024年02月21日
  • おちくぼ物語

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    作者の創作かと思えば、「源氏物語」や「枕草子」より古いと言う。妻は一人だという評判の若様と身分は高けれど、継母にいじめ抜かれた姫君との大恋愛劇は、まるで少女漫画の世界で、キラキラしている。しかも、仕返しまでセットだ。昔の女性達が心ときめかせて読んでいたのかと思うと、これもまた感慨深い。

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    2024年01月27日