あらすじ
女でも男と対等の生活をしたいという夢を描いた『とりかへばや物語』。女手だからこそ子を失った悲しみを綴ることのできた紀貫之。おませな少女の会話をリアルに描いた『浮世床』。『古事記』『万葉集』から『枕草子』『平家物語』『徒然草』、さらに江戸文学まで、古典をこよなく愛する田辺聖子が、その魅力を縦横無尽に語る。
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Posted by ブクログ
古典(古事記、土佐日記など)をお聖さんが解説した講演をまとめたもの。
講演が元になっているものなので、とても読みやすいです。
私は清少納言が大好きなので、枕草子のところは涙なしには読めませんでした。
Posted by ブクログ
光源氏ものがたり から田辺さんの文章にはまっている。
古典の授業で読んだなと思う文章が出てくるとなんだか嬉しい。読んだことのなかった有名な古典も、面白いところが知れて大変ためになる。
Posted by ブクログ
田辺聖子さんが好きです。源氏物語も田辺聖子さんの現代語訳で読みました。古典をあまりに読んでいないので、その最初の一歩として読みました。蜻蛉日記、とりかへばや物語は全く読んだことがないので、読んでみたいなぁ。枕草子は部分的にしか読んでいないので、あらためてきちんと読んでみたい。その他、出てきている古典文学はどれも古典と呼ばれるにふさわしい面白さ。古典文学で日本人を知ることも楽しそうです。
Posted by ブクログ
古事記、万葉集、土佐日記などの古典を現代の凡人に分かりやすく解説してくれます。登場人物にたいする田辺さんの感想が、今も生きている人に対する感想のようで微笑ましいです。「とりかえばや物語」というのは、兄弟で男の子が女の子のように、女の子が男の子として成長していく話だそうです。いったん社会で活躍する楽しみを知った女性(男装している)は、なかなか女性としての生活には馴染めないと。いつの世も変わらないですね。