田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イラストや小説を書きときどきはテレビにも出演したりと人に頼らず自分でお金をかせいで生きている30歳(でもハタチソコソコにしか見えない)の独身を謳歌する女性阿佐子が、年下のボーイフレンドや年上の愛人との恋愛を経て自分という生き物、生き方を見つめるお話。出だしは面白くいつものようにウキウキと読み進めたものの、キヨシや信吉、国包と対しているときは阿佐子に共感できるのに、悟と対してるときは逆に悟の言い分に共感してしまい気持ちがあっちこっち行くので途中からちょっと疲れてしまった。そのときどきの自分の気持ちに正直に変な小細工もせず生きる姿勢は潔いものの、ちょっとなぁ、と思ってしまう(私が大阪の粋を解さない東京の田舎者だからかもしれない)。それと出てくる人たちが業界の人だったり、夫を持ちながら愛人も何人も居て女性にも興味がある中年女性(40くらい?阿佐子より上の設定)だったり、とっかえひっかえ若い子をはべらせていつもお金を無心されてる中年女性だったりと、なんだか妙に脂っこい人たちで、胃にもたれたような感じもあり。期待が大きかったので、少し残念でした。
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Posted by ブクログ
映画目当てで行った地元の代議士の後援会で能理子と出会った俺は
周りの悪い仲間にはない清楚な美しさにのめりこんだが
彼女は姿を見せなくなり腑抜けたまま能理子を探し回る「うたかた」
友人の結婚式でタミコは守の友人である
東京から大阪へ赴任してきた岡野と知り合い
彼のさわやかな物腰にひかれていく「大阪の水」
社長に抗議した卯之助を援護したために会社を辞めさせられたわたしは
足がよくないせいで再就職もままならず趣味の絵に没頭しながら
母の集金の仕事で得た収入で細々と食べている「虹」
ドラマ作家の僕が友達の女である百合子にエロ作家の類子と
彼女と同棲している康男を紹介され、
さらに類子から手芸家の紅子と引き合わせられる「突然の到着」
タレントのあたしは俳優の志門と恋人だが彼の酒癖の悪さに辟易して
内緒で大学生の礼二とみき子・八木さんと連れ立って
東南アジアに旅行に来た「私の愛したマリリン・モンロウ」
装画:上楽藍 デザイン:大久保伸子
最近改めて人気が出てきている田辺さんを読んでみる。
想いの大きさが不等号になっている恋愛小説集です。
初出は一番古いもので53年も昔に出たものだけれども色褪せていない。
一番ガーンときたのは「私の愛したマリリン・モンロウ」。
自らのサービス精神のせいで
美青年だけれども気まぐれで酒癖の悪い志門と別れられないのだと
思っていた千果子が彼への想いに気づく所にやられました。