田辺聖子のレビュー一覧

  • 猫も杓子も

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    イラストや小説を書きときどきはテレビにも出演したりと人に頼らず自分でお金をかせいで生きている30歳(でもハタチソコソコにしか見えない)の独身を謳歌する女性阿佐子が、年下のボーイフレンドや年上の愛人との恋愛を経て自分という生き物、生き方を見つめるお話。出だしは面白くいつものようにウキウキと読み進めたものの、キヨシや信吉、国包と対しているときは阿佐子に共感できるのに、悟と対してるときは逆に悟の言い分に共感してしまい気持ちがあっちこっち行くので途中からちょっと疲れてしまった。そのときどきの自分の気持ちに正直に変な小細工もせず生きる姿勢は潔いものの、ちょっとなぁ、と思ってしまう(私が大阪の粋を解さない

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    2011年02月27日
  • 三十すぎのぼたん雪

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    ほんとに30年前に書かれたものか?!と疑いたくなりました。
    「ハイ・ミス」の周囲の環境は変わってないということなのでしょう。
    いつの時代も女性の悩みは同じなのですね。

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    2011年01月03日
  • うたかた

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    映画目当てで行った地元の代議士の後援会で能理子と出会った俺は
    周りの悪い仲間にはない清楚な美しさにのめりこんだが
    彼女は姿を見せなくなり腑抜けたまま能理子を探し回る「うたかた」
    友人の結婚式でタミコは守の友人である
    東京から大阪へ赴任してきた岡野と知り合い
    彼のさわやかな物腰にひかれていく「大阪の水」
    社長に抗議した卯之助を援護したために会社を辞めさせられたわたしは
    足がよくないせいで再就職もままならず趣味の絵に没頭しながら
    母の集金の仕事で得た収入で細々と食べている「虹」
    ドラマ作家の僕が友達の女である百合子にエロ作家の類子と
    彼女と同棲している康男を紹介され、
    さらに類子から手芸家の紅子と

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    2010年12月26日
  • 薔薇の雨

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    出会いの場面で女が男に好印象を持った理由がとっても素敵。
    『気持ちのはたらきと、コトバがたやすく出る、その間のエンジンがよく手入れされていて、油もさされており、快調に運転している、という感じだった。思った事を、すぐ口にのぼせるという作業は、あんがいむつかしいらしく、その間をつなぐエンジンが錆びついている人間が多いのだ。』

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    2010年12月17日
  • 甘い関係

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    大阪で共同生活を送る20代の女性3人が仕事や男に悩んだり、ときめいたりする姿に共感。時代は昭和にもかかわらず、ほぼ違和感なくすんなりと世界に入っていくことができた。

    性格も仕事の仕方も三人三様だけれど、女だったら心情を理解できる場面が多かった。そして、共通して言えることは、仕事も男も、どんなに人に頼ろうとも結局は自分で道を開いていくしかないということ。

    最後まで読むと、一人の女として、人間として自分の足でしっかりと歩むことは何より大切だと感じた。

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    2011年03月08日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)

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    高校時代に、同作家の「新源氏物語」を読んで源氏にハマり、
    古文が得意になった。
    その頃はまだ発表されていなかった、源氏死後の続編。
    薫と匂宮は、2人足して2で割ったらイイ男だね。
    源氏にはかなわない。
    原文を読んだことがないのでわからないが、
    田辺さんの訳は、現代にも通ずる男女の愛として
    読みごたえがあるので、好きだ。

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    2010年11月16日
  • ここだけの女の話

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    女ってめんどくさいなぁと思う。めんどくさいって分かってるけど、止められないこともある。『シーソー夫婦』が好き。実家が懐かしくなったら田辺聖子を読むのです。

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    2010年09月10日
  • たのしきわが家

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    兵庫県にあると思われる夢野団地。
    そこを舞台にいろんな夫婦模様を描いた短編集。

    田辺さんは人間を描くのがとても上手だと思う。
    この作品は『貞女の日記』として1974年に出版されたものを改版、改題したものだが、今読んでも全く色あせていない。

    戦後の高度成長期の様子は長らく経済が停滞している今とは比べようもないし、戦中を過ごした方たちの嘆きも実感としては理解できない。
    でも、夫婦の営みはいつの世も大差なく、夫婦が交わす会話も、それを取り巻く状況もなんら変化ないんだなぁ、とそこが新鮮だった。

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    2010年09月10日
  • ここだけの女の話

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    「孤独な夜のココア」がよくて好きになった田辺聖子さん。
    知らなかったけど、ジョゼも描いてるんだね!

    孤独な夜のココアを読んだときほどの
    「女のひとのたくましさ+美しさ」みたいなものは感じなかったなぁ。ただただ「なんかたくましいなぁ女性って」って思った。

    たくましすぎて 失ってしまうものもあるなぁ。。

    作家志望の男と資産運用してる女性の恋愛話がものすごく哀しかった。
    あぁ~女にプライドが無けりゃのほほんと幸せに恋愛できるのになぁ。

    全部の作品大好き!何度も読みたい!とは思わないけど
    じーんと残ったシーンがあったので、印象には残りました。

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    2010年09月05日
  • 夢のように日は過ぎて

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    バブルを引きずっている人たちの話。いつもONとか、タヨリさんの美意識とか女性が見習うべきことが沢山あった。

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    2010年08月17日
  • 春情蛸の足

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    田辺聖子の「笑っといたらええわ!」ってかんじ満載。関西人って食のこだわりあるもんね。それを扱ったのまた関西人としては面白くってよかった。どれも主人公が男性だったなあ。やっぱ田辺聖子は主人公は女性のほうがいいなあと思う。

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    2010年08月11日
  • 春情蛸の足

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    読んでいると今にも食べ物のにおいが漂ってきそうな、臨場感。
    この本を読むとおなかがすいて、でもそんな自分がちょっぴり幸せ。

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    2011年10月22日
  • 三十すぎのぼたん雪

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    数十年前に書かれたものとは思えないほど今の状況と変わっていない30過ぎの女性の心理とそれをとりまく環境
    確かに今は30を過ぎたからといって“オバさん”扱いはされなくなったけど肩身の狭さは変わらない
    王子さまを信じたりダメ男と分かっていて一緒にいたり既婚者にその事実を知らされていなかったり
    身に覚えのあることばかり
    坦々と流れる短編集

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    2010年06月29日
  • 言い寄る 2

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    何より原作が30年以上前に書かれたということにびっくりだ。
    全然古さを感じさせないのはさすがに田辺先生。
    原作読み返したくなってしまった。
    あと続きの「私的生活」と「苺をつぶしながら」がすごい読みたいぞ。

    違うタイプの男性3人が出てくるけど、一番はまりそうなのは水野さんだわw

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    2010年06月28日
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子

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    枕草子は漫画版と桃尻語訳しか読んでない(我ながらどうかと思う)けどこれが一番性格悪い!政治、噂、性、見栄、意地、侮辱、虚栄、人間の嫌なところてんこ盛り!原作もこんななの?千年も前からこんなならうんざり。でもやはり田辺聖子は面白い!巧いですね〜。でももう落ちぶれてくだけなのは目に見えてるから下は読まないかな。

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    2010年04月15日
  • 夜あけのさよなら

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    ところどころ、言葉が古いなとは感じるけど、手に取りたくなる田辺聖子。
    この作品は、篠崎氏の人柄が飾らなくて素敵だけど、全体的にはまぁまぁな印象・・。
    篠崎氏の別荘でお好み焼きを焼く場面では、私も無性に食べたくなった!下品な食べ物ほど美味しそう、という言葉に納得。

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    2009年10月12日
  • 春情蛸の足

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    うーん。悪くないけど、主人公の男の人がなんか好きになれないな〜。自分ではなんにも行動しないくせに、文句だけ(心の中だけにしろ)言うのは好きになれないです。食べるばかりで、作る描写がない(作るのを見てるだけ)のもいまいち。
    食べ物を題材にした短編集なら、『恋はさじ加減』(平 安寿子)が今のところ一番好き。

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    2009年10月07日
  • 田辺聖子の小倉百人一首

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    ネタバレ

    昔、岡田嘉夫さんの絵に惹かれてつい買ってしまった本です。
    読んでみたら高校時代に国語便覧に基づいて習った百人一首の何倍!もおもしろく感じました。


    私の通っていた高校では、やたら百人一首の暗誦に力を入れていたので一応、百首ひととおり、歌の意味もあわせて授業でやりました。でも「やらされている」って感じで正直あんまりおもしろいと思わず、書取りのテストがかなり苦痛でした。ちゃんと覚えてなかったら覚えていなかった歌を10回ずつかいて提出しなければならなかったというのがたまらなくイヤでイヤで・・・はっきりいって地獄でした。当然腕は疲れるし。


    今も思うけど、何のためにあんなことをしたんだろう。

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    2014年03月11日
  • 愛の幻滅(上)

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    以前、書評を読んでからずっと気になっていた小説。
    シチュエーションが、今の自分とかぶるところがあって、
    ぜひ読んでみたいと思っていた。

    実はこの作品は20年以上前のもので
    最近文庫で再出版されたものだけど
    読んでいて20年以上前の古さは感じなかった。
    時代を感じるところと言えば、
    ケータイ電話がないことと、籐のバスケットってあたり。

    「次の秋で2年目を迎える。そのころにあたしは29歳」
    「女は「あら、あらら」という何気ない拍子に、大なり小なり秘密を漏らしてしま
    うことがある」
    「「〜してあげた」と思うことが多くなってきた」
    「好きなのは変わりないけれど、心のなかで突っ込みを入れることが多く

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    2010年02月06日
  • 新源氏物語(上)

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    読みやすい。光源氏と取り巻きの女性たちのやり取りは楽しい。各章が短いので、パロディーストーリーを作りたくなってしまう。

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    2009年10月04日