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大君亡きあと中の君への情念にもだえる薫の前に現れたのが、中の君の異腹の妹・浮舟であった。彼女は薫に惹かれる一方で、色好みの匂宮とも通じ、恋の板挟みに思い悩んだ末に霧ふかい宇治川に身を投げるが…。極限の愛を余すところなく描いて、圧倒的な感動をよぶ田辺版・新源氏物語、堂々の完結編「宇治十帖」下巻。
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Posted by ブクログ
上下巻通しての感想となる。よくもまあ1000年以上も経つのに全く色あせないストーリーだなと感心する。改めて紫式部の偉大さ・天才ぶりが怖くなる。薫、匂宮、大君、中の君、浮舟が主要人物となる。最初から薫と大君がくっついていれば幸せな日々が続いたことと思うのだが、そこは式部の「いけず」だ。なんだかんだと薫に試練を与え、読者をイライラ・ヤキモキさせる。現代風にアレンジすればドロドロした昼ドラにもなりそうだ。最後は式部なりのハッピーエンドかなと推測する。この時代の姫は身分のある殿に世話されるのが一般的だと思うので、自分の意思を通すことは難しいであろう。式部はそんな姫たちの心の深部をすくい取ってこのエンディングにしたのかなと思った。
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