あらすじ
恋はどうして、いつも期待や望みを裏切って思いがけない方向へ転がっていくのだろう。そして人はどうして、そんなままならぬ恋から逃れられないのだろう――。なぜか手放せない想いに逆にからめ取られて、身動きできなくなってしまった男と女のデリケートな哀歓を、なめらかな大阪言葉にのせてしみじみと綴る。読むほどに人恋しさが募ってくる、恋愛小説ならではの情趣溢れる10篇。
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Posted by ブクログ
男と女の作品が多いですが
中には女の子の作品があります。
いたいけな子どものちょっとほろ苦い感じの物語。
その背景には複雑な環境もあるので
よりいっそう彼女が引き立つのです。
他には海外が舞台の作品が
とても魅力的でありました。
「金箔の町」が大人の香りがあふれて好きです。
Posted by ブクログ
作品によっては大阪弁が気になることもあるけれど、これはゼンゼン気にならず。
うまいなあ。恋愛の時の、ありふれて、だけどその時にしかない感じ。
西加奈子さんの解説もよいです。
Posted by ブクログ
10話からなる短編集。
私のお気に入りはこちらの3作品。
『シーソー夫婦』
→共働きの新婚さん。
すれ違いが多いから一緒に過ごせる時は2人の時間を楽しみたい旦那さんと、家事を終わらせないと寛げない奥様。だったら旦那さんが家事を手伝って早く終わらせたら良いのにって、夫婦どちらも思いつかないあたりも新鮮。
『火気厳禁』
→20代後半のOLさんが主人公。未婚。
投資用物件を3棟持っているから将来への不安はないけど、なんだか物足りなくて。
『帽子と求婚』
→きちんとしたイケメンと縁談がまとまりかけてるけど、どうしても気になっちゃう人がいて、、、。
多分、私の祖母や母の世代の女性達の生き方や心情が丁寧に描かれていて興味深いし、大阪弁で語られてるのも面白い。
今回面白かった言葉。
素寒貧(すかんぴん)
BG(ビジネスガール)
美事(みごと)
Posted by ブクログ
田辺さんの言葉遣いは好きだ。それに素朴で飾らないストーリーとオチも好きだ。ただ本書ではそれが十分に発揮されていなかったように思う。彼女の小説に込み入ったストーリーは必要ない。デリケートな小説が持ち味の彼女なら、と思う。
Posted by ブクログ
恋愛小説を集めた短編集。『孤独な夜のココア』『三十すぎのぼたん雪』につづく第三弾なのか、今回は夫婦の話が多い。「ここだけの話」を嬉々としてしゃべりまくる女性にはなりたくないものだわね。なるべくね。
Posted by ブクログ
女ってめんどくさいなぁと思う。めんどくさいって分かってるけど、止められないこともある。『シーソー夫婦』が好き。実家が懐かしくなったら田辺聖子を読むのです。