春情蛸の足

春情蛸の足

660円 (税込)

3pt

「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。

...続きを読む

春情蛸の足 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月20日

    見たことのある、食べたことのある料理が
    これ以上なく、美味しそうに描かれている。

    語彙の豊かさ、的確にしてとびきりうまい
    言葉選びによって、現れる料理の
    艶っぽく、ほくほくで、滋味溢れ、
    味わい深いこと。
    視覚で与えられ、脳内で膨らみ、
    口の中に玄妙な味が広がる。

    料理だけでなく、
    男女の情愛、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月18日

    食と恋の短編集、ただし登場するのは出汁で食べさせる大阪の味とコテコテの関西人しかも中年。美味しそうな料理とユーモアと関西弁が満載です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月25日

    ゴッテゴテの関西弁がとても良かった。
    さらに言えばこの本の中の食べ物はとても美味しそうで、読んでいるだけでヨダレが垂れそう!

    どれも凝った料理じゃないけど、フツーな食べ物が一番食べたいのは間違いない。
    毎日が贅沢な品というより、ふつーを贅沢に味わいたい。

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月28日

    主役の男達の気持ちがわかりたくなる。でも実際は、味のわからない妻やまわりのOLに近いと思うので、父や上司たちに「すいませんでした」と言いたくなる。
    「大阪の味」がいまいちわからなくても、グルメ特集のおいしさとは違う、懐かしくておいしい「この味」を求めて奔走する男たちが滑稽で、親しみが湧きます。その「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月06日

    大阪の食がおいしそう。たこ焼きもお好み焼きも大阪での市民権を得たの、わりに最近やったんや。
    ちょっと前の時代が舞台なので大阪弁でも使わないの多い。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月23日

    お好み焼き、たこ焼きが食べたくなる。

    子どもの頃、父がわざわざ車まで出して買ってきていた、たこ焼きを思い出した。普通のたこ焼きよりも2、3倍は大きく、でも柔らかくてソースがしみしみでおいしかった。

    あとは、その昔偏食でたこが苦手だった頃、おばあちゃんとおばさんと、神社のお祭りかなんかに行って、た...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月21日

    大阪の街を舞台に食で繋がる男女の関係を描いた短編集。

    20年以上前に書かれた作品ながら、まったく古さを感じない。
    ただコテコテの関西弁が頻出するから、そのあたりが気になるとダメかも。

    並々ならぬ食へのこだわりと、男女関係の難しさを両方味わえる一冊。

    大阪(関西)の味とどれくらい親しいか、家族は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月23日

    田辺さんの小説は、そのパワーのある文章力でグイグイ読まされ、読み終わった後に心がスカッと明るくなるものが多くて大好き。
    特に食べ物が出てくる小説は好き。食べ物が何せ美味しそうに描かれているし、登場人物たちの食べっぷりの良さが気持よく、食に対するこだわりにも可笑しみがあって、ニンゲンの幅の広さ、器の深...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月18日

    短編集。
    おっさんと恋と料理と大阪。
    よくもまあこんなに似た話を何話も書くなあというかんじ。
    ぜんぶおなじでぜんぶおもしろい。

    田辺さんの点(、)が多い独特なリズムの文章は心地よい。

    0

    Posted by ブクログ 2011年08月15日

    すっごくおいしそにみなさんご飯を食べておられます!
    昔の台所事情や社会風景も分かっておもしろい作品

    0

春情蛸の足 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

田辺聖子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す