田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
9つの短編集
水色の涼しげな装丁に惹かれて購入したが、
内容は少し危険で甘美だった
いくつも男女間の話を読んできたけど、
作者によってこうも違うのかと
味わい深かった
( )内で心の内や説明を描き、
関西弁が飛び交う自然体の会話劇に
妙な親近感を覚える
時折、鋭利な心理描写で核心を突く表現や、
その後はどうぞご自由に想像してください
という話のスタイルが徹底されてて心地よい
表題作は映画化や漫画化もされてるようで、
確かに設定が面白い(といえば語弊かあるが)
ので凄く映像向きだと思う
話も良かった
他に「恋の棺」も特に気に入った
田辺聖子さんの作品は初めて読んだけど、
内に欲望をひ -
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長い間探していたが、母の蔵書の中に紛れていた。67編のエッセイがある。見出しに丸がつけてあるのは気に入ったものだろう。
ざっと読んでみると、想い出すものとそうでないものがある。ジャンルも古典に限ったものでなく落語まである。さすがお聖さんだ、面白い!
二編ずつ読んで考えよう、「その一」と言うことで今日から始める。
額田女王の恋(万葉集)
奔放な歌と物語を残した万葉の星。少女の頃に中大兄皇子に従ってきた大海人皇子と恋に落ちた、厳しそうなお兄さんより優しい微笑と優雅な弟の方がいいわ。
おおらかな歌で斉明・女帝に愛され、有名な歌を読んだ。
熟田津に船乗りせむと月まてば潮もかないぬ今 -
Posted by ブクログ
自分も本を読んでみたいけれど、読書初心者の自分でも読みやすくて難しくない本はないだろうかと、趣味で小説を書いている知人に相談したところおすすめされた作品です。それまで田辺聖子さんのことを存じ上げませんでした。
孤独な夜のココアは、恋愛作品の短編集ですが、どれも読みやすく難しくなく、それでいて読んだ後に余韻が残るような満足感のある作品ばかりでした。
発行されたのが昭和なので、昭和ならではの時代背景を感じられる描写も見どころかもしれません。
私はこの短編集の中では「ひなげしの家」と「雨の降ってた残業の夜」が特に好きです。一番を決めるとすると「雨の〜」かな。この作品の中に出てくるオノマトペとか、雨の -
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読んでいて何度も挫折しそうになるくらい辛かった。乃里子の、五郎に対する気持ちが痛いほど分かって苦しくって仕方なかった。言い寄れないというより、言い寄らせてもらえないあの感じ、すごくわかる。家で2人きりになっても、ベッドに座っても、たとえ裸になっても女としてみてもらえない感じ。どれだけ自分がみじめで辛くて泣きたくなるだろう…そんな男が自分にはない奔放さがある親友に言い寄っていたと知った時、どれだけ辛かっただろう。でも乃里子は本当に偉かった。私だったら美々を心底憎んだだろうに。乃里子はプライドが高かったわけじゃない、頑張ってなかったわけじゃない、女としての魅力がないわけじゃない。それでも一線を張ら
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Posted by ブクログ
恋愛がうまくいかなかったとき「貴重な時間を無駄にした」と言う人がいるけれど、楽しかった時間は確かにあったはずなんだよね。なんでこんな男に……と思いながら惹かれることがあるんだよね。分かる、分かるよ、と3人に混ざって恋話をして、励まされたみたいな読後感。
物語にでてくる女性は3人とも、なんらかの悩みをもちながら恋をしていて、それがまた痛いくらいに共感できるのだけれど、最終的にはみんなポジティブに前を向いている。彼女たちみたいに生きたいなぁと思える。結局さ、気の持ちようなんだよね。そう思うだけでも心が軽くなる。
辛い恋をしてる人に、読んで欲しいな。わたしは今出会えてよかったなぁとも思うし、過去 -
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書店で平置きされていて気になり、購入。
私は子供の頃から戦争の話は大嫌い。
聞くに耐えない悲惨な話と、二度と戦争をしてはいけない、というお決まりの結論で。
でもこの本は、そんな戦争の話とは全然違って面白かった。
日本は、田辺さんが生まれた時から戦争をしていたので、田辺さんは戦争をしていない日本を知らない。軍国主義にどっぷり染まった13〜17歳の日々が描かれている。
本書の最も良いところは、当時彼女が書いていた小説がそのまま載っているところ(大人になった本人の批評付き)。例えば、当時ドイツとは同盟関係だったので、新聞や本で得た知識だけで、ドイツ軍が活躍する小説を書く。
物が乏しくなる中でも、