田辺聖子のレビュー一覧

  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    ジョゼ〜の名前は聞くけどどんな話か知らなかったので読んだ
    短編のはずなのに思うことが多く、ここ2,3日なんとなくジョゼ〜のことを考えている
    死と幸せが近似している感覚はわかる

    解説で男には理解できないだろうと言及されていたがその通り
    男性目線としてはそんな男、扱いで良いの?と思えるシーンが多かった

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    2026年10月04日
  • おちくぼ姫

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    シンデレラストーリー。継母が酷すぎる笑。そこまで憎いんすか!
    内容の筋は初めから大体わかっているけど、そらでも楽しめた。
    2つの意味でドキドキして、面白かった!

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    2026年09月24日
  • 孤独な夜のココア

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    自立して相手に依存することなく、愛おしいと思ったり盲目になったり、そこがとても素敵で可愛らしいと思った。
    誰かのことを思うことも、素敵だなと思うことも当たり前ではないけれど、日常にきっと溢れているんだろうな。

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    2026年09月16日
  • 女のイイ顔

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    男性に対する母性も感じるし、女性に対するやさしさも半端なく感じました。ずっと読んでた田辺聖子さんの小説、もっと早くこのエッセイと出会えていたら、感じ方、読み方が変わったのに、、再読します。

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    2026年09月04日
  • 私的生活

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    昭和51年、私の生まれた年に出版された本。50年前の話だが、全く古さを感じない。乃里子の考えていることは、今の女性も考えているに違いないこと。剛の機嫌をとるくだりは秀逸だなと思う。そして、ちょっと面倒に思うのも。お芝居なのだ。お芝居だからこそ、楽しめることもある。そこに現実が入ってきてしまえば、破綻する。これまでと同じ、というわけにはいかないのだ。
    さて、乃里子は次はどんなふうに生きていくのかな。楽しみだ。

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    2026年08月30日
  • おちくぼ姫

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    童話っぽいかんじでめっちゃ好きだった!
    シンデレラストーリーと書かれているのでハピエン確定なのはわかってたけど、展開が気になって夢中で読み進めちゃった。田辺聖子先生の訳し方が良かったのもあるのかも。
    一夫多妻が普通のこの時代でも、自分だけを愛してほしいと主張する女の人と一人の妻を愛し続ける男の人がいたのかなと思うと親近感が湧く。わたしもこの時代だったら絶対ヘラってた。
    阿漕が本当に強くて有能で大好き。てか阿漕&惟成夫婦がいい味出してて大好き。
    もっと古典のこういう話読みたくなった。

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    2026年08月20日
  • 楽老抄 ゆめのしずく

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           人間の読書の手持ち時間は、意外に少ないのである。

    田辺聖子さんのおっしゃることは、今この年齢になるとしみじみ沁みるわぁー。
    世代がかなり離れてるのに、古臭くない、説教臭くない、嘘くさくないって感じるのがすごい。
    ずっと大好きな作家さんのひとり。

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    2026年08月08日
  • 春情蛸の足

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    中年の恋が絡んだ、可笑しくてほろっと哀しさもある短編集。
    いつか読もうと思いつつ通り過ぎていて、誰かの本で改めてこの本が紹介されているのを見かけ、
    読まねば!と読み始めたら、人間臭さがいい。
    おいしいものもそれに対しての表現も、押し付けがましくなく、かつとにかく美味しそう。
    小川糸さんの解説まで美味しかった。
    食の好みの合う男女っていいよね、と改めて思ってしまった。
    不倫の話よりも、別れた夫婦の続きが気になるのは、まだ夢みがちなんだろうか。

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    2026年07月22日
  • 言い寄る

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    この時代に読んだからだろう。小説内の生活に愛を感じた。書かれた当時はそんな思惑はなかっただろうが、各人の奔放な恋愛模様のなかの所作や、礼儀礼節、その時代の"当たり前"に愛を感じた。
    人に魅力がある時代、そりゃあ恋も多く、個々人の幅も広いよなと思う。
    うまくいくこと、いかないこと、ひっくるめて良い時代やな人間やなと思う。

    「女の子の泣くのはときどき部品の掃除をするようなもんでね。」

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    2026年07月11日
  • ジョゼと虎と魚たち(上)【電子特典付き】

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    2020年に公開されたアニメ映画とほぼ同じ内容のコミカライズ作品。

    原作(1984年)と実写映画(2003年)は未履修のため、「何がどう違うのか?」については言及できないが、時代に合わせて社会背景やキャラクターの設定は現代風に脚色されているとのことなので、古臭さは全く感じなかった。それぞれのあらすじを軽く紐解いてみても、作品の根底にある”障害者と健常者の純愛”という本質は、変わっていないみたい。

    社会的マイノリティに属する少女が、夢を追う青年と出会い、互いの世界を広げながら共に成長していく……現実的には難しいことだとしても、そんな美しい夢物語に優しく浸かりたい方におすすめかな。

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    2026年06月27日
  • とりかえばや物語

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     『とりかへばや物語』本当に面白い。
    左大臣の2人の妻が同時期に出産。美しい男の子と女の子が生まれ、母親が違うのにに顔がそっくり。

     何年か経ち、蹴鞠や漢詩が得意でキリッとイケメンな男装の娘と、お琴が得意で恥ずかしがり屋の大変美しい女装の息子に成長した2人。

     父である左大臣も屋敷から出ずに好きなように生きれば良いと思っていたのに、2人の美しさが評判となり帝から出仕や入内を求められてしまう。

    娘の方は男性と偽り出仕し、息子の方は女東宮に尚侍(ないしのかみ)としてお仕えする事に。

     2人とも今の役割を立派に担っていたけれど、とある事から今の生活を続けられなくなり身を隠す。。。

    終わり方も面白いので読んでみて欲しい。
    「女も優秀なのよ、チャンスが与えられないだけで」「女として育って女心が誰より分かってそうなのに、男として生きるようになった途端に不誠実なんだから」って気持ちが漏れてる気がします。

    ✨コバルト文庫『ざ・ちぇんじ』氷室冴子さん

    ✨花とゆめコミックス『ざ・ちぇんじ』
    漫画家 山内直実さん
    原作 氷室冴子さん

    ✨フラワーコミックス『とりかえ・ばや』
    漫画家 さいとうちほさん

    の原作です。
    古典も『とりかへばや物語』『おちくぼ姫』あたりから楽しく入って、そこから文法学べば良いのにと思っちゃいます。

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    2026年06月27日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    9つの短編集
    水色の涼しげな装丁に惹かれて購入したが、
    内容は少し危険で甘美だった

    いくつも男女間の話を読んできたけど、
    作者によってこうも違うのかと
    味わい深かった

    ( )内で心の内や説明を描き、
    関西弁が飛び交う自然体の会話劇に
    妙な親近感を覚える

    時折、鋭利な心理描写で核心を突く表現や、
    その後はどうぞご自由に想像してください
    という話のスタイルが徹底されてて心地よい

    表題作は映画化や漫画化もされてるようで、
    確かに設定が面白い(といえば語弊かあるが)
    ので凄く映像向きだと思う
    話も良かった
    他に「恋の棺」も特に気に入った

    ​田辺聖子さんの作品は初めて読んだけど、
    内に欲望をひた隠しながら生きる、
    そんな「二面性」を抱えた女性の描き方が
    抜群にうまいとおもった

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    2026年06月14日
  • 言い寄る

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    面白い、三宅佳穂が推す理由が分かります。
    なかなか現代ではあり得ない恋愛模様が描かれて、脳破壊される場面もありますが面白い、スラスラ読めてしまう!やはり、作者の文芸のセンスが素晴らしいと思います。

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    2026年05月23日
  • 朝ごはんぬき?

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    田辺聖子さんの『朝ごはんぬき?』は、女流作家とその家族の様子を、秘書である主人公の視点で描いたコメディタッチの小説。

    女流作家とその家族の一風変わった生活がユーモアたっぷりに描かれていて、読んでいると思わずニヤリとしてしまいます。

    物語の舞台は昭和50年代。まだまだ「男は仕事、女は家事」が当たり前だった時代です。

    そんな時代にえりか先生のように家事も子育てもせず、いばり散らしたり、若い男に夢中になる女性を堂々と描いてみせたところが痛快でした。

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    2026年05月10日
  • 田辺聖子の今昔物語

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    これはもう面白かった。
    一つ一つの短い話にきちんと落ちがついていて、展開に意外性があって、人の心の機微を捉えることの大切さを説いていて、
    最後に踊ったり笑ったりしておはなしが終わる。
    しかも田辺聖子さんの語り口がわかりやすくて魅力的。隼別王子の時みたいな重さがないのは短編だからかな。短編のほうが好みかもしれん。

    人間は感情豊かな生き物だ。人間以外の生き物も、狐や猿や鬼や怨霊も、みんなそう。怖がらずに素直に、正直に、誠実にいたいものです。
    そして人々の健やかな生き方が美しい。
    元の今昔物語も全部読んでみたい。

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    2026年04月25日
  • おちくぼ姫

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    ネタバレ

    とても分かりやすく面白いお話でした。
    阿漕が本当に素敵な女性で作中1番好きになった人物です。
    帯刀の「お姫さまがおまえをきらわれたら、そのぶん、おれがかわいがってやるから、いいじゃないか」(p.70より抜粋)を読んだ時は「思い上がるなよ!!」と声が出てしまうほどには阿漕にメロメロでございます。お姫さまの代わりが帯刀に務まるわけないだろ〜!!
    おちくぼ姫はタイトルと話の内容をふんわり程度にしか知らなかったので、こうしてしっかり読めたことが嬉しいです。やっぱり時代を問わず人はシンデレラストーリーに惹かれてしまうものなんですね。

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    2026年04月04日
  • 言い寄る

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    きゅんきゅん、グワー、こんな恋愛小説は久しぶりだ、まるで夜中に見た二次創作のような(例えとしてかなり不適切だが)歯がズキズキするような官能を味わいました。最高でした。腰へ手を回すところとか、描き方上手すぎて悶える。田辺聖子さん、すごく昔の人なんだ!と後付け見て驚いた。今も昔も男は変わらんのかーい(女もか)。乃里子は正統派な恋をしてるとは言い難いけど、自由に生きてて羨ましい!恋愛って、キラキラしてるなぁ〜!!在りし日の楽しかった思い出にもう一度浸ることもできた。
    私は水野が好きだが、剛に落ち着くのは納得。

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    2026年04月01日
  • 孤独な夜のココア

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    結構好きだった。どんな恋愛も寂しくても辛くても悲しくても思うようにいかなくても急に孤独になったり盲目になって周囲が辟易するようなものでも、全部良いものかもと思える。主人公の女性たちが今の私と同じ年齢なのが良かった。まわりのものさしで測って損してると思っては勿体ないし、本末転倒にはなりたくない。ひなげしの家がとってもすきだったーーー

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    2026年02月25日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    長い間探していたが、母の蔵書の中に紛れていた。67編のエッセイがある。見出しに丸がつけてあるのは気に入ったものだろう。
    ざっと読んでみると、想い出すものとそうでないものがある。ジャンルも古典に限ったものでなく落語まである。さすがお聖さんだ、面白い!
    二編ずつ読んで考えよう、「その一」と言うことで今日から始める。



    額田女王の恋(万葉集)
     奔放な歌と物語を残した万葉の星。少女の頃に中大兄皇子に従ってきた大海人皇子と恋に落ちた、厳しそうなお兄さんより優しい微笑と優雅な弟の方がいいわ。
    おおらかな歌で斉明・女帝に愛され、有名な歌を読んだ。

     熟田津に船乗りせむと月まてば潮もかないぬ今は漕ぎいでな

    彼女は宮廷の華、周りの人々の心を惹きつけていた。
    兄の中大兄皇子に求められた。斉明帝が崩御し天智天皇が即位し、その男らしい統率力を見て愛人になった。
    ある初夏の一日、蒲生野で狩りがもようされ、大海人皇子をみかけて歌った歌。

     あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる

    大海人皇子の返歌

     紫の匂える妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも

    周りは大喝采。
    座興とはいえ実におおらかな歌だった。
    何十年の前の記憶が浮かび、恋の記憶も、馴れ合いの歌の中にはあったのかもしれない。

    その後も天智天皇の愛人であり続けたが没年は定かではない。

     君待つとわが恋居ればわがやどのすだれ動かし秋の風吹く

    晩年の

     いにしえに恋ふらむ鳥は時鳥けだしや鳴きしわが恋ふるごと

    どちらの天皇を深く愛したのか、巫女の身分でお后になることはなかったが、聖子さんはどちらも同じウエイトで愛したのではないか、と締めている。



    むかしはものを

    百人一首の中で人気がある歌。

    あひみてののちの心にくらぶればむかしはものを思はざりけり

    あなたにあってから物思いが増えました、と私などは読み取ってきた。

    だが聖子さんは「あひみての」に複雑で皮肉な響きがあるという。
    あい見るとは、ただ出会ったのではなくて、既に一夜をともにした。その後男はひょっとして白けてしまったのかもしれない。
    あぁ昔思っているだけの日々の方が良かった。恋は萎んだ。

    ――作者の藤原敦忠は男女の愛の微妙なながれのゆくすえを早逝者の直感で洞察していたに違いありません。――

    こういう読み方は初めて知った。聖子さんの洞察も興味深いものだった。

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    2026年02月24日
  • 孤独な夜のココア

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    ちょっと古臭い大阪弁がなんか良く感じる

    鈍感な彼氏の話も可愛いし残業の夜の話も好き

    恋というものは生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。

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    2026年02月18日