田辺聖子のレビュー一覧

  • 新源氏物語(上)

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    最古の小説の一つとして歴史的な意義があるから有名なんだと思ってた。千年後の中学生が読んだところで、何一つ面白くないんだろうなって。
    ところがどっこい、ロマンス、ホラー、政治もの、ドラマ、現代のエンタメの定番テーマがもりっもりの大スペクタクル光源氏一代記だった。
    歴史的価値で残ったんじゃなくて、面白すぎて残ったんだと大感動した。学校の机の下に隠して授業中ずっと読んでたなあ。
    20年経ってもとても大事に持っています

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    2026年10月27日
  • 光源氏ものがたり 下

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    上に続いて、最後まで駆け抜ける読みごたえ。最後は一気読みしてしまいました。なぜ源氏物語が1000年もの間愛され、読み継がれ、現代にまで残りさらに未来へと受け継がれていく理由が僅かにわかったような気がします。故田辺聖子先生や故瀬戸内寂聴先生など輝かしい文学者たちの心血注いだ現代語訳は非常にありがたいものですね。

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    2026年10月21日
  • 光源氏ものがたり 上

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    田中慎也先生が本を買う動画の中で、源氏物語を読めと仰っていて、それでこと本を手に取りました。知らなかったのですが、田辺先生もまた芥川賞作家さんなんですね。非常に面白く源氏物語の現代語訳解釈しておられて、楽しく読めました。下巻も早く読み切りたいところです。

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    2026年10月19日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    ネタバレ

    多くても1日1Pくらいの量で「ああ、面白かった」と元気をもらえる言葉たちが作者のこれまでの著作の中からピックアップされている
    どれも素敵なので他の著作もぜひ読んでみたい

    特に11/11の、毎日の楽しさの積み重ねが人生の終わりにきれいな模様を描きあげているのを発見する、という言葉にこれからの時間をわくわくさせてもらった

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    2026年10月18日
  • 苺をつぶしながら

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    面白かった。乃里子3部作の最終巻。ピッカピカの35歳を満喫する乃里子。結婚生活という刑務所から出所し、生活を満喫し、やりたいことをやり、出会いたい人に出会い、たくさんのことを考える。私も離婚した時、こんな気分だったなぁと思い出した。
    剛とのやり取りにある種のもの悲しさを感じるところも、感覚的ではあるけれど、わかるなぁと思った。
    とても素敵な主人公。BBよりも魅力的な日本の女の子。こんな主人公を描ける田辺聖子さんがよほど、魅力的でお茶目な人だったんだろうなぁ。

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    2026年10月09日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    ジョゼ〜の名前は聞くけどどんな話か知らなかったので読んだ
    短編のはずなのに思うことが多く、ここ2,3日なんとなくジョゼ〜のことを考えている
    死と幸せが近似している感覚はわかる

    解説で男には理解できないだろうと言及されていたがその通り
    男性目線としてはそんな男、扱いで良いの?と思えるシーンが多かった

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    2026年10月04日
  • おちくぼ姫

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    シンデレラストーリー。継母が酷すぎる笑。そこまで憎いんすか!
    内容の筋は初めから大体わかっているけど、そらでも楽しめた。
    2つの意味でドキドキして、面白かった!

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    2026年09月24日
  • 孤独な夜のココア

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    自立して相手に依存することなく、愛おしいと思ったり盲目になったり、そこがとても素敵で可愛らしいと思った。
    誰かのことを思うことも、素敵だなと思うことも当たり前ではないけれど、日常にきっと溢れているんだろうな。

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    2026年09月16日
  • 女のイイ顔

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    男性に対する母性も感じるし、女性に対するやさしさも半端なく感じました。ずっと読んでた田辺聖子さんの小説、もっと早くこのエッセイと出会えていたら、感じ方、読み方が変わったのに、、再読します。

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    2026年09月04日
  • 私的生活

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    昭和51年、私の生まれた年に出版された本。50年前の話だが、全く古さを感じない。乃里子の考えていることは、今の女性も考えているに違いないこと。剛の機嫌をとるくだりは秀逸だなと思う。そして、ちょっと面倒に思うのも。お芝居なのだ。お芝居だからこそ、楽しめることもある。そこに現実が入ってきてしまえば、破綻する。これまでと同じ、というわけにはいかないのだ。
    さて、乃里子は次はどんなふうに生きていくのかな。楽しみだ。

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    2026年08月30日
  • おちくぼ姫

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    童話っぽいかんじでめっちゃ好きだった!
    シンデレラストーリーと書かれているのでハピエン確定なのはわかってたけど、展開が気になって夢中で読み進めちゃった。田辺聖子先生の訳し方が良かったのもあるのかも。
    一夫多妻が普通のこの時代でも、自分だけを愛してほしいと主張する女の人と一人の妻を愛し続ける男の人がいたのかなと思うと親近感が湧く。わたしもこの時代だったら絶対ヘラってた。
    阿漕が本当に強くて有能で大好き。てか阿漕&惟成夫婦がいい味出してて大好き。
    もっと古典のこういう話読みたくなった。

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    2026年08月20日
  • 楽老抄 ゆめのしずく

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           人間の読書の手持ち時間は、意外に少ないのである。

    田辺聖子さんのおっしゃることは、今この年齢になるとしみじみ沁みるわぁー。
    世代がかなり離れてるのに、古臭くない、説教臭くない、嘘くさくないって感じるのがすごい。
    ずっと大好きな作家さんのひとり。

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    2026年08月08日
  • 春情蛸の足

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    中年の恋が絡んだ、可笑しくてほろっと哀しさもある短編集。
    いつか読もうと思いつつ通り過ぎていて、誰かの本で改めてこの本が紹介されているのを見かけ、
    読まねば!と読み始めたら、人間臭さがいい。
    おいしいものもそれに対しての表現も、押し付けがましくなく、かつとにかく美味しそう。
    小川糸さんの解説まで美味しかった。
    食の好みの合う男女っていいよね、と改めて思ってしまった。
    不倫の話よりも、別れた夫婦の続きが気になるのは、まだ夢みがちなんだろうか。

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    2026年07月22日
  • 言い寄る

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    この時代に読んだからだろう。小説内の生活に愛を感じた。書かれた当時はそんな思惑はなかっただろうが、各人の奔放な恋愛模様のなかの所作や、礼儀礼節、その時代の"当たり前"に愛を感じた。
    人に魅力がある時代、そりゃあ恋も多く、個々人の幅も広いよなと思う。
    うまくいくこと、いかないこと、ひっくるめて良い時代やな人間やなと思う。

    「女の子の泣くのはときどき部品の掃除をするようなもんでね。」

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    2026年07月11日
  • ジョゼと虎と魚たち(上)【電子特典付き】

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    2020年に公開されたアニメ映画とほぼ同じ内容のコミカライズ作品。

    原作(1984年)と実写映画(2003年)は未履修のため、「何がどう違うのか?」については言及できないが、時代に合わせて社会背景やキャラクターの設定は現代風に脚色されているとのことなので、古臭さは全く感じなかった。それぞれのあらすじを軽く紐解いてみても、作品の根底にある”障害者と健常者の純愛”という本質は、変わっていないみたい。

    社会的マイノリティに属する少女が、夢を追う青年と出会い、互いの世界を広げながら共に成長していく……現実的には難しいことだとしても、そんな美しい夢物語に優しく浸かりたい方におすすめかな。

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    2026年06月27日
  • とりかえばや物語

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     『とりかへばや物語』本当に面白い。
    左大臣の2人の妻が同時期に出産。美しい男の子と女の子が生まれ、母親が違うのにに顔がそっくり。

     何年か経ち、蹴鞠や漢詩が得意でキリッとイケメンな男装の娘と、お琴が得意で恥ずかしがり屋の大変美しい女装の息子に成長した2人。

     父である左大臣も屋敷から出ずに好きなように生きれば良いと思っていたのに、2人の美しさが評判となり帝から出仕や入内を求められてしまう。

    娘の方は男性と偽り出仕し、息子の方は女東宮に尚侍(ないしのかみ)としてお仕えする事に。

     2人とも今の役割を立派に担っていたけれど、とある事から今の生活を続けられなくなり身を隠す。。。

    終わり方も面白いので読んでみて欲しい。
    「女も優秀なのよ、チャンスが与えられないだけで」「女として育って女心が誰より分かってそうなのに、男として生きるようになった途端に不誠実なんだから」って気持ちが漏れてる気がします。

    ✨コバルト文庫『ざ・ちぇんじ』氷室冴子さん

    ✨花とゆめコミックス『ざ・ちぇんじ』
    漫画家 山内直実さん
    原作 氷室冴子さん

    ✨フラワーコミックス『とりかえ・ばや』
    漫画家 さいとうちほさん

    の原作です。
    古典も『とりかへばや物語』『おちくぼ姫』あたりから楽しく入って、そこから文法学べば良いのにと思っちゃいます。

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    2026年06月27日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    9つの短編集
    水色の涼しげな装丁に惹かれて購入したが、
    内容は少し危険で甘美だった

    いくつも男女間の話を読んできたけど、
    作者によってこうも違うのかと
    味わい深かった

    ( )内で心の内や説明を描き、
    関西弁が飛び交う自然体の会話劇に
    妙な親近感を覚える

    時折、鋭利な心理描写で核心を突く表現や、
    その後はどうぞご自由に想像してください
    という話のスタイルが徹底されてて心地よい

    表題作は映画化や漫画化もされてるようで、
    確かに設定が面白い(といえば語弊かあるが)
    ので凄く映像向きだと思う
    話も良かった
    他に「恋の棺」も特に気に入った

    ​田辺聖子さんの作品は初めて読んだけど、
    内に欲望をひた隠しながら生きる、
    そんな「二面性」を抱えた女性の描き方が
    抜群にうまいとおもった

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    2026年06月14日
  • 言い寄る

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    面白い、三宅佳穂が推す理由が分かります。
    なかなか現代ではあり得ない恋愛模様が描かれて、脳破壊される場面もありますが面白い、スラスラ読めてしまう!やはり、作者の文芸のセンスが素晴らしいと思います。

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    2026年05月23日
  • 朝ごはんぬき?

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    田辺聖子さんの『朝ごはんぬき?』は、女流作家とその家族の様子を、秘書である主人公の視点で描いたコメディタッチの小説。

    女流作家とその家族の一風変わった生活がユーモアたっぷりに描かれていて、読んでいると思わずニヤリとしてしまいます。

    物語の舞台は昭和50年代。まだまだ「男は仕事、女は家事」が当たり前だった時代です。

    そんな時代にえりか先生のように家事も子育てもせず、いばり散らしたり、若い男に夢中になる女性を堂々と描いてみせたところが痛快でした。

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    2026年05月10日
  • 田辺聖子の今昔物語

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    これはもう面白かった。
    一つ一つの短い話にきちんと落ちがついていて、展開に意外性があって、人の心の機微を捉えることの大切さを説いていて、
    最後に踊ったり笑ったりしておはなしが終わる。
    しかも田辺聖子さんの語り口がわかりやすくて魅力的。隼別王子の時みたいな重さがないのは短編だからかな。短編のほうが好みかもしれん。

    人間は感情豊かな生き物だ。人間以外の生き物も、狐や猿や鬼や怨霊も、みんなそう。怖がらずに素直に、正直に、誠実にいたいものです。
    そして人々の健やかな生き方が美しい。
    元の今昔物語も全部読んでみたい。

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    2026年04月25日