田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ50年前の作品で時代は感じるけれど、時代が違っても感情は色褪せないのものですね。
脳みそぶち抜かれた。乃里子と一緒にハラハラドキドキして、一緒に失恋して絶望感に打ちひしがれてる。
小説に飲み込まれた気分、田辺聖子すごい。
乃里子、言い寄れなかったんじゃなくて、言い寄らせてもらえなかったよね。だってわりと直接的に迫ってたよね。五郎はのらりくらりと交わしている印象。そして美々には2回目で迫っていたと知ったときの絶望感たるや…ずっと感じつつ見ないふりしてたものの答え合わせされちゃって、読んでいて本当にショック受けたよ。田辺聖子すごい。
でも乃里子は強い子、ちゃんと現実認めて前向いてる。剛は、うーん -
Posted by ブクログ
乃里子、35歳。
財閥の御曹司剛との生活に終止符を打ち、イラストや画の仕事で玉木乃里子という名前もそこそこ知られるようになり、一人暮らしを楽しんでいる。
画描きの男友達4,5人と、洋装店を経営する女友達、ピアノ講師をする一回り上の先輩などに囲まれて、ほんの二、三年前の結婚生活が人生の刑務所だったなんて言いたい放題。
出所祝いと称して仲間たちとバーで飲み、軽井沢への旅行も楽しみ、少しづつ本来の自分を取り戻していく乃里子だったけれど、終盤女性友だちに悲しい出来事が起こります。
一人暮らしの楽しさの裏にある、孤独という恐怖。
それを救ってくれたのは…。
なんかなんかすごくいい話じゃない。
懐に -
Posted by ブクログ
東神戸にある海の見える豪華なマンションで、剛と一緒に暮らしている乃里子、33歳。
一緒に住むことをあれほど拒否していたのに、剛に素敵なマンションを見せられたとたん、「結婚する!」と叫んでしまったのである。
乃里子は今の生活を金持ちごっこと呼んでいて、剛の親族が集まるパーティーにも馴染めないし、剛も乃里子のデザイナーという仕事に関心がなく、何の興味も示さない。
剛との生活は贅沢だけど、本当の自分はどこにあるのかしら。
たまに起こる剛の不機嫌が怖くて、仕方なく「はい」と言ってしまったり、夫婦って、お芝居っ気がないと上手くやっていけないのかしら。
剛には剛の言い分があるし、いちいち逆らっていては -
Posted by ブクログ
ネタバレこの人は恋愛における細かい想いの変化を表すのが本当にうまい。
この人しか考えられないしどんなことでも愛せる、から、もう無理なんだろうな、となるところまでを一冊で書き切れるのがすごいと思った。
愛しいと思っていたことが全部だるくなるのも。
田辺聖子の本の中でいちばん好きな作品かもしれない。
あと、この男が結構亭主関白というか束縛系というか前時代的だった。まあ、ちょっと昔の本だからな。
「好きやったわ。とても、たのしかったし。何もかも好きでたまらないくらい。たのしかったわ、三年間
どうしてこんなことになったのか、わからないけど。もう前みたいにできない」
「ここにいてくれ。乃里ちゃんの