感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年11月04日
津村記久子さんの後書きも大好き。人生時には辛い事、恥ずかしい事を経験する。乃里子は身の回りの状況を時に冷酷なほど分析し、綺麗事でなく本音を綴りながらも最終的に心の赴くまま楽しんでしまう。「人生は美しい、と、台詞で、言うのはたやすいけれども、それを物語として納得させることは至難である。乃里子三部作は、...続きを読むそのことに達成して余り有る。•••乃里子という女の子が、ただ生きているという様子だけで、それを描き尽くす。瞠目する」
乃里子のように生きていきたい。
Posted by ブクログ 2022年04月05日
田辺聖子さんの本を初めて読みました。
主人公の乃里子さんはおしゃれで自立していてとても明るい性格。ポジティブで考えもしっかりしており憧れます。
物語が良いのは言わずもがな、文体はキラキラした光の粒が弾けるようでとても素敵でした。
40年の時を経ても色褪せない、はたらく女性のバイブル。読むことができて...続きを読む良かったです。
Posted by ブクログ 2022年01月22日
1982年に刊行された作品。今ではおひとりさまなんて、普通のことすぎて、わざわざ「おひとりさま」なんて言葉も使わないくらい当たり前なことになってるけれど、女性一人愉しく生きていくっていう感覚は、当時はかなり新しい視点だったんだろなぁと思わされる。
「一人ぐらしの楽しさは、この孤独の恐怖と、うらおもて...続きを読むに貼り合せられていたのだ。」まぁ、相方がいたって、死ぬときは一人だしなぁ。
Posted by ブクログ 2021年12月11日
《言い寄る》三部作でこれが一番すきです。
乃里子が剛と結婚を解消してからの物語。
乃里子が生き生きと暮らしている姿を想像するだけで楽しく《まあ何てことでしょう》事件は笑えました。
三作目にして初めて剛の良さがわかった気がします。
乃里子と剛の関係性がすごくいい!
時々乃里子が自分の服装を書いて...続きを読むいますが、とてもキュートで、想像するだけでワクワクしました。
三部作揃えて良かった!
Posted by ブクログ 2021年07月11日
人生の「事実」は「お話」に昇格してこそ値打ちがある、っていうのは2019年ぐらいからわたし思ってたことそのまますぎる
最後の解説読んで涙がほろり…こんなに孤独を乗りこなすのに最適な物語はない。人生のその場その場の役割に没入できないのが今のわたしの問題だなと思ってたけど、多少浮世離れしてても全身で今を...続きを読む生きて楽しむのだって良いんじゃないか?って思える。
乃里子はんの感性、ピカピカの35歳を目指したい
Posted by ブクログ 2021年02月04日
乃里子のことがどんどん好きになって、自分ならどうするだろうって、自分も彼女のようになりたいとすごく思いました。剛ちゃんに惹かれて、ドキドキして、すごく2人の恋愛に魅了されました。
これはずっとずっとお気に入りの本になると思います。
Posted by ブクログ 2018年04月26日
相変わらずこのシリーズは装丁が美しい。主人公が美術系の仕事だからだろうか。1部と2部は男女の恋愛だったが、3部は男女の友情とさらに今まで関心がなかった目上の女性との友情について深く描かれている。主人公の環境や登場人物はどんどん変わるが[1人を除いて)、主人公のコアは変わらず純粋なまま。最後は親友を見...続きを読むつけてハッピーエンド。
Posted by ブクログ 2016年08月02日
乃里子 35歳。独身に戻り、
気楽さの喜びを噛みしめて。
お酒に飲まれた赤っ恥も笑い飛ばして。
気負うことなく、屈託なく、
生きる姿が、素敵すぎる。
元夫の剛も、気に障る所はあるけど、
やっぱり 懐は深いい男で。
やさしい声を出すキカイは壊れても、
新たなキカイを取り出して、
育んでゆける関係が い...続きを読むいな〜。
ひとりでいるけど、
ひとりぼっちじゃない。
「人間のプロ」と言わしめる
乃里子のようなオンナ、私もなりたいっ。
Posted by ブクログ 2016年05月26日
乃里子シリーズ完結編。
剛と離婚して自由の身になり、復活した乃里子。
個性的な友達に囲まれて生き生きしていますね。
剛と再会しても元夫i以上にならない。
相変わらずの剛に親近感を覚える姿が女の子だと
思いました。
最終的な結論は剛とのスパゲティ友達となった事。
ドロドロしない、大人の関係がさわやかで...続きを読むしえた。
「誰か」がいるから一人でも生きていける、これに
つきます。
Posted by ブクログ 2014年04月12日
主人公の乃里子さん(35歳バツイチ、職業デザイナー。関西弁)サイコー♪人生のその時々を楽しむさまがとても素敵で、わたくし的“惚れてまうやろ~!”な主人公。35歳の自分まで楽しみになりそうな、そんな気持ちにさせてくれる一冊☆
三部作の1作目「言い寄る」での独身時代の奔放な恋愛模様、2作目「私的生活」...続きを読むでの結婚生活と離婚、そして3作目「苺をつぶしながら」ではそんな人生を経て、一人暮らしを謳歌する乃里子さん。とそのまわりの人々。
3作目には、BB(ブリジット・バルドー)の名言も、たびたび登場します。
にしても、これが昭和56年に書かれたとは到底思えませんの。。。
Posted by ブクログ 2024年01月09日
結婚していた事を服役、結婚歴を前科、元夫を看守と呼びつつも、結婚生活全てを否定する訳ではなく女一人の生活を謳歌する乃里子の姿が瑞々しい。
女の人生、男と女、女と女、誰かと生きる事、一人で死ぬ事について深く考えさせられた。
私もいつか「散髪に行ってきます」と言って家を出てみたい。
Posted by ブクログ 2023年01月22日
家庭に入って子育てをするだけが女の幸福ではない!と、真っ向勝負している第三部。この小説が執筆された昭和五十六年の時流を考えると、本当に乃里子は「女の人生革命家」だったのではと思う。自分の人生を自分で選んでいく乃里子は格好良くて、最後はどんな道を選ぶのだろう?と、どきどきしながら見守った。前作『私的生...続きを読む活』ですっかり嫌いになっていたあの人も出てきて、その有様に思わずきゅんとしてしまった自分はかなりちょろい(笑)対して、乃里子の選択には惚れ惚れする。
『言い寄る』から始まった「乃里子三部作」には、アラサー女性のすべてが詰まっていた。きまった男がいない自分に感じる欠乏感、結婚にともなう煩わしさと閉塞感、再びひとりの生活に戻ったあとの享楽や老後への恐怖──。こんなに女性に親身に寄り添ってくれる本は他にないと思う。「ピッカピカの三十五」になる頃にまた読み返したい。
Posted by ブクログ 2022年09月07日
2022.09.06
散髪にいって来ます
女が同性に優越感をもつとき、自分が安定している、あるいは、一人の男に定着してる、という場合が多いのはなぜかしら。
やさしい声が出せるから寝られるのだ。
一人ぐらしの楽しさは、この孤独の恐怖と、うらおもてに貼り合わせられていたのだ。
久しぶりに作者の小説をシリーズで読み、時代背景などの移り変わりはあるものの、全く違和感なく楽しめました。ノリコさんの生き方、とても素敵ですよね。
Posted by ブクログ 2020年08月12日
タイトルだけで読むことを決めたので、乃里子3部作の第3弾であることは読み始めてから気がつくという失態をしつつも、十分すぎるほど楽しめた1冊。
※順番は前後するけれど、今後第2弾も読みたい。
激しい盛り上がりやスピーディでハラハラドキドキな展開があるわけではないけれども、テンポ良く『共感』ポイントが...続きを読む散りばめられていた。乃里子の言葉にこんなにも共感するとは、(私は結婚も離婚もしたことが無いけれど)女性として産まれて、結局は自分も女性として生きているんだなぁ…と痛感した。
乃里子が魅力的だから、周りにいる男性たちも個性が強くもいい関係の友達でいられるのだろう…羨ましい。ただの、嫉妬かもしれないけど。
Posted by ブクログ 2020年06月25日
最初「苺をつぶしながら」を読み始めてから3部作と知り、
古本屋で「言い寄る」と「私的生活」を買って読んだ後、本作品を読んだ。
独身時代は気にも留めない日常が、離婚して自由になるとキラキラした宝石のような日々に変わってしまう。特に友達と過ごす時間のありがたさ。これは私も痛いほどよくわかる。
また剛と乃...続きを読む里子が会ったときのお互いのぎこちなさ。糸が全く切れた訳ではなく、どこか細くつながっていて、お互いがそれをなんとなくわかっていて安心している。二人の会話は少しハラハラドキドキした。
そしてほっこりとふんわりと乃里子らしいラシトシーン。この先も乃里子は思い付きで結婚したり、あるいは子どもを産んだりするかも知れない。でもきっと何があっても乃里子らしく楽しく生きるんだろうなぁって想像できる。
三部作、読んでいる間は私も乃里子になれて本当に幸せで楽しかった。
Posted by ブクログ 2019年09月30日
三部作ラスト。30年以上前に書かれた作品なのに、古くない。女の子乃里子は媚びない。「何かが違う」の感覚が好き。解説の津村記久子さんは乃里子のことを「ぞっとするほど冷徹に分析しながらも、身を置くその場で最大限に楽しんで見せる」と綴っている。友人の死により、孤独の恐怖を知るが、乃里子はこれからも楽しんで...続きを読む生きるだろう。ブリジット・バルドーの言葉もよかった。
Posted by ブクログ 2019年09月19日
あとがき読んで知ったけど
3部作の3番目だった!最初の「言い寄る」は読んだけど。
2番目読んでないまま読んでしまいました。
最初、一人暮らしの女の子のハッピーな毎日。だったけど、こずえさんの出来事から 最初がずっとハッピーなだけにガクンときました。
みんないつかは死ぬ。なんて実感ないけど...続きを読む
強くならないといけないな。
のりこみてると 1人って楽しいよねーって思う。
私も苺つぶしながら、トーストたべながら
ガハガハ笑いたい笑
読んでくうちに剛に惹かれるんだけど、2作目読んだら違うのかな??
読んでみよっと
Posted by ブクログ 2018年01月14日
いかにもなハッピーエンドではないのがよい。このあとはどうなるんだろうと気になる。今後について、いくつかの予感をさせる終わり方もよい。私も同じ35歳。主人公とだいぶ違う人生を生きてるけど、こんな自由になることを実現させたい‼︎
Posted by ブクログ 2016年04月10日
35歳の乃里ちゃんは、仕事もバリバリこなして出来る女なのに、お酒でやらかしたり、感動するリアクションが本能のままに自然と表現出来たりして、とても羨ましいし、可愛い。今後、自分はどうな風に歳をとっていきたいのか、考えたくなる。
Posted by ブクログ 2015年12月13日
まさに女の子!女の子による女の子のための生き方が詰まった小説。泣いて笑って生きることを楽しんでる乃里子は本当に素敵。いやはや、女の子はいくつになっても自分に素直が一番だなあ。
Posted by ブクログ 2017年02月11日
☆4 容
35年以上前にこんな奔放で生命力あふれる働く女が小説化されていた事実だけでも胸熱、生を愉しむ心得満載だから女子という女子は読むといい。
☆3 水無瀬
↑同感。
「乃里子三部作」第三作。結婚後。タイトルが秀逸だよね⋯⋯
Posted by ブクログ 2013年08月15日
ジャケ買い。
乃里子のようなモチベーションで生きたい。
そう感じながら文字を追った。
購入してから、このお話が3部作だと知った。
しかも、3つめ。
多分、今の私には、こちらがピッタリ。
機会があれば、他の2作も読みたい。
Posted by ブクログ 2022年05月29日
大学生のときは最後まで読めなかった本。モテる人の感覚って全然わからなくて。
今でも私は別にモテたり、異性に気にされるようなタイプの人間ではないけど、あのときよりずっとずっと人間関係の愉しみ方を知ってる。感情の動きの味わい方を知ってる。人生の奥行きを知ってる。
だからこそ、乃里子の物事の味わい方に共感...続きを読むできたんだと思う。そんな自分が嬉しいというのがいちばんの感想かな。
Posted by ブクログ 2020年07月30日
古臭く無かったことにびっくり。
男尊女卑の考え方が、今より強かった時代の小説とは思えない。田辺聖子さんは、強い方だったんだろうなと思う。
今よりも周りの目に囚われず自由な感じがしたのは、乃里子の性格によるものなのかな?
少しはすっぱで、あっけらかんとしていて、明るくて、幼くて、魅力的な主人公だった...続きを読む。
人生を、目一杯楽しんで生きているのが伝わってくる。自分はこんな風に、男友達と冗談を言いながら、お酒を飲んで羽目を外したことがなく、とても新鮮に感じた。剛との関係も大人でないと成り立たないし、作中にある人生のプロ度が高いというのは正にこのことだと思う。
後書きで3部作のラストと気づいた。
今作に至るまでの2冊も機会があれば読んでみたい。
Posted by ブクログ 2017年06月18日
35歳バツイチ子なし。好きな仕事アリ。
女は強く、のびのびと。たくましいは多分、美しい。
肯定していきていくこと。
女は細胞レベルで再生する、それくらいのふてぶてしさがほしい。
Posted by ブクログ 2014年07月28日
最初から一人と選び取った一人は、似て非なるものである。
何もしなければ最初から最後まで一人だが、他人と一緒になった後に一人になるのはものすごい労力がいる。
乃里子は離婚して一人になったばかり。
何をするのも自由。
気になる男性はその時々にいて、女友達もいて、最高に幸せな状況。
それが女友達の死に...続きを読むよって孤独を知る。
夫がいることの安定を知る。
それでも乃里子は再婚はしないだろう。
気の置けない男友達が棺を担ぐことを夢見ながら。
Posted by ブクログ 2014年05月01日
のりこシリーズ完結編。1人で生きることのいい面悪い面、男女の友情、独女同士の友情、大阪、軽井沢の描写も素敵。ただベベの名言の引用が多いのが気になったなぁ。さわやかなラストでよかった。田辺さんの作品、他の名作も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2014年03月01日
シリーズ3部作完結。離婚して一人暮らし最高!ってなってる乃里子。自分の好きな仕事をして、男友達にも困らず、女友達の魅力にも目覚め、かなり充実してます。でもそれはやっぱり、一度結婚したからこそ辿り着いた境地なんでしょう。相手の人生に責任を持たない、自分の心の中に持ち込まないことの気楽さを思いっきり謳歌...続きを読むしている。
身につまされたのは、友人の孤独死を目の当たりにして、一人で生きるというのは「孤独の恐怖」と隣り合わせなのだ、と乃里子が気づくシーン。これを境に彼女は改心し…たわけではなく、やっぱり男との「友情」に支えられながら一人で生きることを選ぶ。
やたら一人最高、最高と繰り返しているのでそれが鼻につくところがあったけど、この終わり方はひとつの女の生き方として潔く思ったのでした。