田辺聖子のレビュー一覧

  • 上機嫌な言葉 366日

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    おせいさんの366日の語録集。ハードカバー版も持っているのに大好きすぎて文庫も買ってしまった。心の滋養となるスイートビターな金言至言がたくさんで、読んでいてすごく元気がもらえます。文春文庫のおせいさんの本は装丁がガーリーでめっちゃかわいいので紙の本を持つ喜びもひっそり味わえる素敵な一冊。落ち込んだときはこの本をパラパラめくって、好きな名言をノートに抜き書きしています。

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    2023年06月18日
  • おちくぼ姫

    購入済み

    お聖さん、なつかしや

    宝塚好きのお聖さんの古典ですが、40年も経って電子書籍で読めるとは、いま読んでも読みやすく、ハッピーなお話です。1000年前の時代を読みやすくしてくれてありがとう。「姥ざかり」も読み返そうと思います。

    #ハッピー #胸キュン #癒やされる

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    2023年05月11日
  • 隼別王子の叛乱

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    ネタバレ

    「日本書紀」「古事記」に登場する大王オオサザキ(仁徳天皇)と大后イワノヒメの夫婦の物語を中心に、大王の弟・隼別王子とその恋人・女鳥姫が謀反の悲劇に流されていくドラマが描かれる。

    舞台は大和朝廷。大王にのぞまれた美しい女鳥姫が、大王の求愛を退け、大王の弟・隼別王子と恋仲になったことから悲劇は始まる。大王は2人を引き裂こうとするが、嫉妬心の強い大后の計略も加わり、若い2人は「謀反」というかたちで愛を貫く。絶頂で摘み取られた若く輝かしい愛は、その後の大王と大后の関係に、深く深く影響を及ぼしていく。

    前半の隼別王子たちの若く激しい愛に対して、大王と大后の愛憎は、まるで灰の中の炭のように静かに、不気

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    2023年04月21日
  • 孤独な夜のココア

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    いろんな愛のかたちが詰まってて、私はすごく好きだった。どの話も全部女性目線で進むのだけど、健気で真っ直ぐで、でも素直になれない感じとか、夢中になりすぎちゃう感じとか、りちぎな感じとか、そういう人、いるよなあとか分かるなあとか思いながら読んだ。昭和の本だから、言葉遣いとか生活様式さえ違うけど、女の内面としては一緒。女の子ってかわいい。
    それに、この本は無理な展開がなくて、全部リアルな感じが良かった。でも女の子たちの気持ちの動きに共感できすぎて、決して退屈ではなかった。短編集だからサクッと読めて、「その先はご想像におまかせ」みたいなスタンスが私はとても好き。読んでて疲れないし、喫茶店で読むのにちょ

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    2023年03月26日
  • 新源氏物語(下)

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    ネタバレ

    - 同じ田辺氏の著書「光源氏ものがたり・中」に「このあたり(若菜)から『源氏物語』本編の低音部に、不気味な重苦しい調べがついてまわるようになります。ここにいたって『源氏物語』は、はなやかな恋の物語から、重厚で、まことに辛いおとなの物語になるのです。」とあるように「若菜」以降の巻には「生」と「死」が背後にあって読み応えがありました。

    晩年の光源氏は、世間体を気にしながらも未だ自分本位に生きているような。同年代の登場人物に比べて見た目が若々しいというのも、その表れではないのでしょうか。殿に振り回される女人たちに同情します。

    そんななか「つらき世をふり捨てがたき鈴虫の巻」で未練がましく言い寄って

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    2023年08月14日
  • とりかえばや物語

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    春風が懐妊したあたりからページをめくる手が
    止まりません。現代のように女性の社会進出が活
    発だったり多様な生き方が認められている風潮
    なら春風も女性としてもっと伸び伸堂々と生きて
    いけたのではと思いました。古典作品ですがジェンダーの不平等という現代的なテーマについて考えさ
    せられます。

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    2023年02月19日
  • 私的生活

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    だましだまし上手くやってきたつもりなのに、許せていたことが許せなくなって、笑い声よりも沈黙で息が苦しくなっていく。季節の移ろいを自分だけが感じているような、静かな物語だった。

    夫の機嫌を取り、食事の支度をし、夫を立てるように親戚付き合いをし、プライベートを詮索される。そんな生活を続けた乃里子は、「私」ではなく「夫の一部」となってしまった自分に気づく。男性から見たら「結婚したならば当たり前だ」と思うのかもしれない。けれど、結婚によって妻が強いられるあれこれは本当に当たり前なのだろうか。このシーンを読んだとき、「あなたは?」と自身にも問いかけられているようでぞっとした。私は? 私は結婚前と変わら

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    2023年01月18日
  • 田辺聖子の小倉百人一首

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    「田辺聖子の小倉百人一首」(田辺聖子)を読んだ。
印象深い文章に出会った。
『民族の心の暗渠を流れつづける愛着』(本文より)
蓋し名言である。
いろいろな意味で気になる歌を一首だけ引く。
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ いまは恋しき(藤原清輔朝臣)
<生きながらえていたら   
またこの頃がなつかしくなるんだろうか   
辛いこと いやなことの多い   
この頃なのにさ    
──辛いこと多かった 昔の    
  あの時代が    
 いまは なつかしいんだものな>
今のこの先行き不透明で息が詰まるきな臭い世の中ですら、後になって振り返ればあの頃はまだま

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    2022年12月29日
  • 残花亭日暦

    購入済み

    なつかしい

    なんだか、懐かしさが込み上げてきた。
    昭和、平成のころは、今と大分違っているなと感慨深い。芋たこなんきんを見てから読んだので、ドラマの登場人物を思い浮かべたりしながら、今ではおっちゃんのそばに行った聖子先生を思った。
    源氏物語の講演を聞きたかったな、なども思った。

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    2022年12月28日
  • 田辺聖子の恋する文学―一葉、晶子、芙美子―

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    樋口一葉、与謝野晶子、杉田久女、吉屋信子、そして林芙美子、五人の女性文学者の作品や生涯を書いた作品。男尊女卑の時代に困難にぶつかり挫折を味わいながらも、最後まで諦めなかった彼女たちの強さに感服しました。
    久女の師・高岡虚子への行き過ぎた尊敬の念から執着していく様を狂気の一言で片付けてしまわず、「恨み、拗ね、甘えといった女性の陥りやすい弊害と印象を受けました。だれも自分を理解してくれない。虚子先生だけが私を理解してくださる。私を愛して、私を認めて、私を理解してという叫びだったのではないでしょうか。」と述べられたりしているのに、著者の優しさや愛情を持って描かれているのがわかります。
    名前や作品名な

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    2022年09月23日
  • 愛の幻滅(上)

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    あ゛あ゛~~痛い~~グサグサくる~~~
    不倫当事者は全員読んだほうが良い。
    不倫男への感情がリアルすぎて怖い。その幻滅の過程もめちゃくちゃリアル。
    昭和52年?!40年以上前か。。。コワイ。。。

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    2022年09月13日
  • 春情蛸の足

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    見たことのある、食べたことのある料理が
    これ以上なく、美味しそうに描かれている。

    語彙の豊かさ、的確にしてとびきりうまい
    言葉選びによって、現れる料理の
    艶っぽく、ほくほくで、滋味溢れ、
    味わい深いこと。
    視覚で与えられ、脳内で膨らみ、
    口の中に玄妙な味が広がる。

    料理だけでなく、
    男女の情愛、人としての気品、
    これもまた、さりげなく織り込まれて
    小説の味わいを深く、面白くして、
    心に滋味を与えてくれる。

    読後、とびきりの
    ごちそうさんでした。
    が、誰かに言いたくなる。

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    2022年07月20日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    ふとした時に目を通したい本
    家に置いておきたいから買おうかな

    どうしてこんなに深い言葉を考えつくのだろう

    心にずしっとささるフレーズが多々あった

    人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜びをおぼえた方が、愉快である。

    いい友達を持ってる、いうのが、人間のいちばんのお手柄や、思うわ。

    食べちゃいたいような、というコトバがあるけど、ほんとにバラの花を見てるとむしゃむしゃと食べたくなります。バラのつぼみを、お酒のおつまみにしたくなります。

    もしかして、自分より、この人の方が大切、と思ったとき。それが、ほんとに人を愛したときかもしれない、と私は思ったりする。

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    2022年06月12日
  • 女は太もも エッセイベストセレクション 1

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    長いこと時間をかけて読む羽目になってしまった。
    「この雰囲気をなんと言うべきか」と考えてみたが、女性が集まった時に、彼とのナニを詳細に語る程の下品さを備えているかと言われれば違うな、と。
    どこか、お笑い芸人の、どぶろっくさんの歌のような雰囲気か、とちょっとずれているように思ったが、頷けるような気がした。
    世の男性にお伝えしておきたい。
    本書にあるように、女性は案外下品なモノです。

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    2022年05月14日
  • 孤独な夜のココア

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    面白い。最後の1ページの端をよく折った。やっぱり知らない世界の男女の駆け引きがいい。「雨の降ってた残業の夜」と「ひなげしの家」がとくに好き。
    「人間のきもちは、さざ波の波紋のようなものだから」
    「可能性のギリギリまで自分を表現して、せい一ぱい人生を生きているように、自分で誇らしかったのである」

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    2022年04月25日
  • 苺をつぶしながら

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    田辺聖子さんの本を初めて読みました。
    主人公の乃里子さんはおしゃれで自立していてとても明るい性格。ポジティブで考えもしっかりしており憧れます。
    物語が良いのは言わずもがな、文体はキラキラした光の粒が弾けるようでとても素敵でした。
    40年の時を経ても色褪せない、はたらく女性のバイブル。読むことができて良かったです。

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    2022年04月05日
  • ジョゼと虎と魚たち(下)【電子特典付き】

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    アニメの映画から知り短編の原作も拝読しました。上巻の絵がアニメと変わらず美しく、映画では見逃してしまうシーンを何度も見ることが出来ました。ジョゼと管理人のひたむきな愛情が素敵です。

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    2022年03月12日
  • おちくぼ物語

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    長孫が読みたくて購入した本。孫のあとで読みました。孫はこの後どんどん古典小説にはまっています。私はまあまあ面白いとも思いましたが、
    昔昔、源氏物語に若い女性がはまり、みんな読んでいました。今は瀬戸内寂聴さんだけれど(孫の読の読むのは)私の時はやはり女流作家の…思い出せない

    田辺聖子さお訳は、わかりやすくてとてもおよかったです。

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    2022年03月09日
  • 人生は、だまし だまし

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    なかなかいい。ほどほどにいい 人生の指南書にしてみっか。
    「多くの事を中途半端に知っているより、何も知らないほうがいい」サルトル

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    2022年02月09日
  • 苺をつぶしながら

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    1982年に刊行された作品。今ではおひとりさまなんて、普通のことすぎて、わざわざ「おひとりさま」なんて言葉も使わないくらい当たり前なことになってるけれど、女性一人愉しく生きていくっていう感覚は、当時はかなり新しい視点だったんだろなぁと思わされる。
    「一人ぐらしの楽しさは、この孤独の恐怖と、うらおもてに貼り合せられていたのだ。」まぁ、相方がいたって、死ぬときは一人だしなぁ。

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    2022年01月22日