田辺聖子のレビュー一覧

  • 欲しがりません勝つまでは

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    田辺聖子さんの少女時代エッセイ。
    戦前の豊かな生活、戦時中の心のゆらぎがわかる。
    読んでよかった。
    食べ物の描写がわかりやすい。すごく好き。

    平和が大切だと心から感じる今日この頃。
    世界にとって戦争が必要なのか?

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    2026年07月20日
  • 乙女のための  源氏物語  下

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    戦後間もない鎌倉を舞台に 空襲を逃れて家を守った祖母が、娘や孫たちに『源氏物語』を語り聞かせる。吉屋信子『乙女のための源氏物語』は、昭和26年から29年まで『婦人倶楽部』に連載された『源氏物語―わが祖母の教え給し』をもとにした作品なのです。

    作中で祖母は、江戸時代の代表的な注釈書である『湖月抄』を手に取りながら『源氏物語』を語ります。

    『源氏物語』の近代語訳といえば、まず思い浮かぶのが与謝野晶子、続いて谷崎潤一郎訳。
    晶子訳や谷崎訳にも親しんでいたであろうことは想像に難くないですね。

    しかし本作は現代語訳というより、祖母から娘や孫へと古典が語りつぐ、いわば、おばあちゃまによるオーディブル

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    2026年07月11日
  • 乙女のための  源氏物語  上

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    本日7月11日は 吉屋信子文学忌、信子忌。
    『乙女のための源氏物語』上下巻を読み終えましたので、作品の感想は下巻のレビューに譲り、今回は上巻に寄せて、吉屋信子ゆかりの地を訪ねた栃木文学散歩を ご紹介します。

    まずは栃木駅に集合。参加者は皆それぞれの方法で現地入りしましたが、意外にも栃木駅を訪れるのは全員が初めてでした。

    最初に向かいましたのは駅前北口広場に建つ山本有三文学碑。「路傍の石」の一節が刻まれています。

    続いて湊町ポケットパークの吉屋信子文学碑へ。吉屋信子は父親の転勤に伴い、六歳から十九歳までを栃木で過ごしました。文学碑はかつての住居跡ではなく、巴波川のほとりに設けられた小さな公

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    2026年07月11日
  • ジョゼと虎と魚たち(下)【電子特典付き】

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    アニメ映画の表現力に比べたら、やっぱり漫画で出来るコトは限られてしまうよね。

    下巻の出来が決して悪いというわけではないのだが、どうしても”駆け足でまとめ上げました感”が否めない。劇中歌や台詞で時間の経過を演出できるアニメに比べ、漫画は自分のペースでページを捲るから、中盤以降の展開がアニメでいうところの早送りみたいで淡白な印象を受けてしまった。個人的には、もう少し感慨に浸る”間”が欲しかったかな……

    とはいえ、漫画版も良作であることに変わりはない。ジョゼと管理人のこれからに幸多からんことを。

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    2026年06月27日
  • 孤独な夜のココア

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    一番最初のお話でグッと世界に引き込まれた

    主人公となる女性たちが同じ世代で、気持ちが理解しやすかった

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    2026年06月26日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    短編集。表題作は主人公のジョゼという下半身が不自由な女の子と、彼女に振り回される大学生の不思議でぎこちない、でもストレートな自由な恋愛関係。

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    2026年06月22日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    本日は 田辺聖子さんの ご命日でもあります。
    最近では おせい忌として認知されつつあるようです。

    「お茶が熱くてのめません」
    人気が出始めた脚本家の女性のところへ、かつての恋人がきちんとアポを取って七年ぶりに訪ねてくる。
    再会した彼は、昔と同じように頼りなさはあるものの、女はまだ情が残っていて、必要ならお金くらい貸してもいい、そう思ってしまう程度には、過去を許している。

    しかし、男の“本当の用件” 、自分の人生経験を原作として買い取ってほしいという依頼を聞いた瞬間、女の心は遠のく。
    あまりに自然で、あまりにリアルな文章。

    「うすうす知ってた」
    父の死後、母と娘ふたりだけになった家族。

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    2026年06月06日
  • 言い寄る

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    スマホはおろか、携帯電話すら普及していない昭和時代の恋愛小説。チャットツールがないぶん、直接会ってコミュニケーションをとるという心理的な距離の近さが新鮮に感じました。
    本命には臆病になるかわいらしい一面をもつ主人公の、男性とのやりとりもテンポが良く、癖があるように感じた文体もすんなりと読むことができました。

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    2026年05月30日
  • 言い寄る

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    ネタバレ

    あー、、なんかこの温度感、、!!!
    「こういう男、いるよなあ」とか、「こういう時こういう態度とるんだよなあ」とか。
    過去の恋愛が浮かんできたり、こなかったり。

    大人の恋愛って、相手との戦いというより、“俯瞰で見ている自分”との戦いなんだなと思う。
    本当はどうしたいかより、「こんな女ではいたくない」とか、「これ言ったらダサいよな」とか、そういう余裕のある良い女でいたい自意識との葛藤。
    恋愛なんてそもそもフェアじゃないのに、どこかで“フェアでいよう”としてしまう苦しさもある。

    頭で考えたら、美々より私の方がいいって思える理由なんていくつもあるのに、理由があればあるほど切なくなるし、
    でも結局、

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    2026年06月11日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    以前、映画を観たことがあった作品(日本映画、韓国映画、アニメ)。原作小説があることは知っていて、いつか読みたいと思っていたものをやっと。
    これは短編集の一つだったんだね。
    妹の恋人に浮ついてしまうとか、
    不倫とか、
    別れとか、
    障害者の恋愛とか、
    様々な女の感情のお話たち。
    理解できない感情もあったり。でも、どの話も面白かった!
    『ジョゼと虎と魚たち』は、小説や映画によってエンディングが違う。個人的には、「これが現実だよな」と思わされる日本映画のエンディングが好き。アニメと韓国映画は忘れちゃった。

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    2026年05月24日
  • おちくぼ姫

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    ネタバレ

    日本版のシンデレラ。おちくぼ姫の性格があまりに善良というか他人を責めないのでちょっとイライラが(笑)もっと怒ってって(笑)ちょっと会話が軽い感じがしてしまう部分もありましたが読みやすかったですね(笑)ハッピーエンドは意外な形でこれはこれで良かったですね(笑)

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    2026年05月22日
  • 田辺聖子の今昔物語

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    ネタバレ

    「人に知られね女盗賊」
    「茸刈」「平中の恋」「雨宿りで逢った少女」
    「受領と平茸」「くぐつ目代」「生霊の女」
    「猿の気ばたらき」「思慮ある武士」「初午の女」
    「女とハレモノ」「唐櫃の僧」「さらわれた姫君」
    「鉾の女」「百万長者になる法」「大力の女」
    「猫怖じの男」「美女の引き出物」「鬼とお后」
    「海からの土産物」「ほととぎすの女」
    「船をかつぐ女」「瓜と爺さん」「玉とり狐」
    「赤子を食う鬼」「捨てられた妻」「すももの宴」
    「美女ありき」「蛇髪の妻」

    読みやすくて良かった(笑)『平中の恋』など読んだことがあるのも多かったな。 本当はもっとたくさん物語があるんだよね。全部読んでみたい(笑)古語

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    2026年05月22日
  • 朝ごはんぬき?

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    作家の先生のところに住み込みで働くことになった主人公の日常生活が描かれていて、最初は少し退屈でしたが、後半段々と面白い事件が起こるようになり、楽しめました。50年近く昔の本なので、言い回しが超昭和ですが、それがまたいいです。なぜかサザエさんが思い出されました。当時はみんなそんな感じの話し方だったのか!?

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    2026年04月03日
  • 孤独な夜のココア

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    ネタバレ

    女性達はずっと変わらない、彼女達を取り巻く環境が変わっていくと解説で綿谷りささんが言っていた。
    変わる渦中のもの、変わった後を思い出すもの、変わる前のもの、はたまた彼女達自身が何か変わるものに気づくところ、どれかは自分に当てはまるし、当てはまらなそうな気もして自分の今を見つめることができた

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    2026年04月01日
  • 甘い関係

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    まだシェアハウスなんて言葉もなくて
    OLもBGと呼ばれてた時代の話

    時代は違うけど
    女と男って変わらんなってなるお話でした

    でもまあどんなことがあっても前向きに生きていけたらいいなと思えました

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    2026年03月30日
  • おちくぼ姫

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    古典を気軽に簡単に退屈せずに読めるのが嬉しい。
    大河ドラマの「光る君へ」と同じでどこか現代的な言葉だと読めてしまう。
    古典は原典を読むことも良いことだろうけど、今後も原典の愛読書を増やす入口となっている点も良い。

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    2026年03月23日
  • 苺をつぶしながら

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    離婚を経て、1人で暮らすことの幸せを感じる。のりこの人生が深みを増したように感じました。ただ、人との繋がりは求めており、そこものりこらしい人間臭さがあって良かったです。きっとこの先も彼女はたくさんのお友達(男も女も)に囲まれて幸せに暮らしていくのだと思います。

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    2026年01月26日
  • 私的生活

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    前作の終わりで、まさか剛と結婚するとは思わなかったので、よく3年間も結婚生活を続けることが出来たなと思いました。剛の独占欲強めの性格も難アリですが、のりこの恋愛体質も問題であります。が、夫婦や男女の心の機微が上手く描かれていて、考えさせられる点も多くありました。

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    2026年01月24日
  • 薔薇の雨

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    その時代の風潮、というのがあるけれど、いつの時代もその空気に馴染まない人はいたのだろう。過去の時代に想いを馳せつつ、交わすおしゃべりの粋なこと。それもこの男女の絶妙な距離感だから、おしゃべりが楽しいのもよく分かる。歳を重ねたからこそ、味わい深い短編集。

    「良妻の害について」は本当に清々しくて爽快な気分になる。田辺さんの書く女性たちはいつも、前を向いていてかっこいい。生きる時代が違っても、見習いたいメンタリティなのだ。

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    2026年01月22日
  • おちくぼ姫

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    初めて古典を面白いと思ったのが「落窪物語」でした。
    きっかけはある大学入試の過去問に「落窪物語」の一部が使われていて、その解説を読んでいるとすっかりストーリーに惹かれ、結末まで知りたくなってしまいました。
    古典では男性が好きな女性を何人も妻にすることから女性の嫉妬や悲しみが書かれることが多いですが、おちくぼ姫はたった一人の大事な女性として少将から愛情を受けます。
    ずっと昔の日本版シンデレラ、古典が苦手な人にこそおすすめです。

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    2026年01月19日