田辺聖子のレビュー一覧

  • 言い寄る

    購入済み

    久しぶり

    田辺さんの作品を久しぶりに読みました。20代にマイブームだったのですが、何だか若い頃のいろいろを思いだし、可笑しく、切なくもなりました。面白かったです。

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    2021年01月16日
  • 古今盛衰抄

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    文車日記よりもやさしく読みやすい、取り上げられているテーマも少ない。
    田辺聖子さんはどの人を描くにしても恋愛や対人関係から紐解くんだなあと思った。
    年代順に書いてくれているから他より分かりやすいかも?
    最近の人はあまり興味なかったけど少し興味持てた気がする

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    2021年01月11日
  • 篭にりんごテーブルにお茶…

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    もらった。
    色々の楽しみについて語られる本。語り口が好き。
    内容では、特にぜいたくについての章と、本を食べるという章。

    「母性愛は一面、ものすごいエゴや排他的な愛と、となり合わせになっているからである。母性愛の中に想像力はない。」(135頁)
    渡辺淳一の鈍感力にも同じようなことが強さとして語られる。確かにそういうところがある。

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    2020年11月08日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    そうとまでは考えられないなというところもあるけど、いい言葉もいっぱいだった。気になるフレーズはメモしたから、たまに振り返って糧にしたい。

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    2020年10月28日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)

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    4-5は宇治編。宇治に行く車内で読み終えて、幸せな気持ちで宇治観光をした。
    やっぱり田辺先生の源氏物語の世界はとても素敵

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    2020年10月27日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)

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    3につづいて読んだが、宇治編は初
    1-3に比べると、宇治は地味だけど、やっぱり田辺先生の源氏物語の世界はとても素敵

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    2020年10月27日
  • 私的生活

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    センスの良い人が読んでる本を読みたくなるので、お友達のmさんが読んでた本を予備知識なしで読む。
    読み終わってから3部作の2作目と知る…でもそう感じないくらい登場人物の描写がわかりやすかった。
    古い小説なので、出てくるものがバブリーだったり、その中で生活する主人公たちも昔の映画を観てるような感覚で読んだ。
    逆行するけど、1作目で少し前の乃里子と剛をこれから読めるのも楽しみ。

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    2020年10月22日
  • 私的生活

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    確かに、夫婦の会話の中で、それを言ったらお終いよ…ということはある。相手にも自分にもだましだましでないと長い婚姻関係は続けられないものね。
    人生いろいろあるよね。
    今後の乃里子の生き方が楽しみ。

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    2020年09月07日
  • 苺をつぶしながら

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    タイトルだけで読むことを決めたので、乃里子3部作の第3弾であることは読み始めてから気がつくという失態をしつつも、十分すぎるほど楽しめた1冊。
    ※順番は前後するけれど、今後第2弾も読みたい。

    激しい盛り上がりやスピーディでハラハラドキドキな展開があるわけではないけれども、テンポ良く『共感』ポイントが散りばめられていた。乃里子の言葉にこんなにも共感するとは、(私は結婚も離婚もしたことが無いけれど)女性として産まれて、結局は自分も女性として生きているんだなぁ…と痛感した。
    乃里子が魅力的だから、周りにいる男性たちも個性が強くもいい関係の友達でいられるのだろう…羨ましい。ただの、嫉妬かもしれないけど

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    2020年08月12日
  • 新源氏物語(中)

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    「どんなことをしても私は許される。そうさ、私が美しいから!」
    いつだったか、2ちゃんねるのまとめサイトに「源氏物語を携帯小説風に訳したら」というスレッドがあったのを思い出す。中巻はもっぱら光源氏の出世物語になっております。

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    2020年07月30日
  • 苺をつぶしながら

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    ネタバレ

    最初「苺をつぶしながら」を読み始めてから3部作と知り、
    古本屋で「言い寄る」と「私的生活」を買って読んだ後、本作品を読んだ。
    独身時代は気にも留めない日常が、離婚して自由になるとキラキラした宝石のような日々に変わってしまう。特に友達と過ごす時間のありがたさ。これは私も痛いほどよくわかる。
    また剛と乃里子が会ったときのお互いのぎこちなさ。糸が全く切れた訳ではなく、どこか細くつながっていて、お互いがそれをなんとなくわかっていて安心している。二人の会話は少しハラハラドキドキした。
    そしてほっこりとふんわりと乃里子らしいラシトシーン。この先も乃里子は思い付きで結婚したり、あるいは子どもを産んだりするか

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    2020年06月25日
  • 新源氏物語(下)

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    田辺源氏、再読です。
    実は今、橋本治の窯変源氏を読み途中なのですが、解釈が独特過ぎて(!)原作が気になったのだけれどもちろん原文は読めないので、私の中で一番わかりやすいイメージの田辺源氏を読んでみることにしたのです。

    窯変源氏で引っかかったのは、若菜上下と柏木の帖。
    田辺源氏では、柏木は普通に恋してました。女三宮もそれなりに。

    彼女が死に間際の柏木に宛てた返歌、
    立ち添ひて 消えやしなまし憂きことを 思ひ乱れる煙くらべに
    についての解釈はしみじみと嬉しい、とあったので意外でした。

    窯変源氏では、女三宮が書いた時点では投げ遣りな歌でしかなかったのに、柏木の病床で読むと慕いあう

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    2020年06月25日
  • 私的生活

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    ネタバレ

    言い寄る→苺をつぶしながら→私的生活 
    って順番間違えて読んだけど 
    おもしろかったーせつないー 
      
    最後の方、だんだんのりこが変わっていく感じ
    切ないー ごうー 
     

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    2020年05月13日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

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    大好き、お聖さん
    物語も好きだけど、エッセイも!
    随分、人情を教わった気がする、

    昨年だったか、亡くなられさみしい思いをした。
    カモかのおちゃんやら
    なんだっけ
    ヘビみたいなの、見つけたとか、探検隊!また読みたい

    田辺源氏も、敬服です。

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    2020年03月14日
  • ひねくれ一茶

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    一茶は52歳で初めて妻(28歳)を娶り、つぎつぎと4人の子を成す。
    「一晩に3回」などとメモに残しているらしい。

    まさに「ぜつりん一茶」である。
    だが、生まれた子はどれも早世し、そのうえ妻にも先立たれてしまう。
    そういった背景を知ると、ただほのぼのとしているだけのように思っていた一茶の句が、実は哀切に満ちていることがわかる。

    <雪とけて村一ぱいの子ども哉>

    <親と子の三人連や帰る雁>

    “いかな雑俳狂俳でも自分の心の声を五七五にまとめるにゃ、七転八倒の苦しみをする、だからこそ、雑俳狂俳でも人の心を打ち、人の頤(おとがい)を解くってもんだ、まして俳諧というのは人の心を清め、高めるもんだ、五

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    2020年03月14日
  • 私的生活

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    文章が面白い。主人公のりこの心境が()で挿入されてるのとか、新鮮でおもしろい。
    古本屋で買ってきて読み終わって、初版が1981年って分かってびっくり。男と女っていうテーマはいつの時代もあって、いつの時代もおんなじようなことを悩んでるんだなって。
    のりこは奔放な女性のはずなのに、剛のご機嫌とりもするし、言いたいことも言わない。自分の意思で尽くしてるのに、相手のことを小馬鹿にする。やってることと思ってることはアンバランスだけど、その矛盾に現実味がある。

    私は、自分の手で、自分の城に火をつけてきたことなんか、むろん、言わない。剛を喜ばせてあげようということばかり考えてる。/私の私的生活は、みんな剛

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    2020年03月02日
  • 朝ごはんぬき?

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    出てくる人みんな訳わからん。マリ子は大変やろなあと思っていたけど、最後の方なんてマリ子も楽しんでる。読むと元気な出る話。

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    2020年02月21日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    長い間探していたが、母の蔵書の中に紛れていた。67編のエッセイがある。見出しに丸がつけてあるのは気に入ったものだろう。
    ざっと読んでみると、想い出すものとそうでないものがある。ジャンルも古典に限ったものでなく落語まである。さすがお聖さんだ、面白い!
    二編ずつ読んで考えよう、「その一」と言うことで今日から始める。



    額田女王の恋(万葉集)
     奔放な歌と物語を残した万葉の星。少女の頃に中大兄皇子に従ってきた大海人皇子と恋に落ちた、厳しそうなお兄さんより優しい微笑と優雅な弟の方がいいわ。
    おおらかな歌で斉明・女帝に愛され、有名な歌を読んだ。

     熟田津に船乗りせむと月まてば潮もかないぬ今

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    2020年01月19日
  • うたかた

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    恋の話に正しいとか正しくないとかはないと思いますが、筋が通ってないのは嫌です。でもこの小説はそういうところがなくて良かったです。
    タイ旅行に持って行って半分読み、日本に持って帰ってきてから最後の話がタイが舞台だったことに気づいて残念に思いました。

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    2020年01月13日
  • 鬼の女房

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    田辺聖子の百人一首という本の中に同書の名前が出てきて気になったので読んでみた。小説かなと思って買ったけど小説ではない、、解説本みたいな感じ。

    古典作品中の鬼にまつわる話。今昔物語からの引用が多い。
    鬼に纏わり付かれる人の話や芸術に通じてる鬼、恋焦がれて鬼になる人…恐ろしさもあるが、それぞれ人間味もある。

    昔(平安時代や鎌倉時代など)はあやかしや鬼がいると当たり前に信じられてきて、現代ではなかなか鬼がいる、とは信じられていない。
    だが本当は、鬼というものは人間の心に潜むものであって、誰しも鬼になり得るし、現代でも自分でも起こり得るのだなと感じました。(シャーマンキングという漫画で、アンナが鬼

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    2020年01月03日