田辺聖子のレビュー一覧
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購入済み
久しぶり
田辺さんの作品を久しぶりに読みました。20代にマイブームだったのですが、何だか若い頃のいろいろを思いだし、可笑しく、切なくもなりました。面白かったです。
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タイトルだけで読むことを決めたので、乃里子3部作の第3弾であることは読み始めてから気がつくという失態をしつつも、十分すぎるほど楽しめた1冊。
※順番は前後するけれど、今後第2弾も読みたい。
激しい盛り上がりやスピーディでハラハラドキドキな展開があるわけではないけれども、テンポ良く『共感』ポイントが散りばめられていた。乃里子の言葉にこんなにも共感するとは、(私は結婚も離婚もしたことが無いけれど)女性として産まれて、結局は自分も女性として生きているんだなぁ…と痛感した。
乃里子が魅力的だから、周りにいる男性たちも個性が強くもいい関係の友達でいられるのだろう…羨ましい。ただの、嫉妬かもしれないけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初「苺をつぶしながら」を読み始めてから3部作と知り、
古本屋で「言い寄る」と「私的生活」を買って読んだ後、本作品を読んだ。
独身時代は気にも留めない日常が、離婚して自由になるとキラキラした宝石のような日々に変わってしまう。特に友達と過ごす時間のありがたさ。これは私も痛いほどよくわかる。
また剛と乃里子が会ったときのお互いのぎこちなさ。糸が全く切れた訳ではなく、どこか細くつながっていて、お互いがそれをなんとなくわかっていて安心している。二人の会話は少しハラハラドキドキした。
そしてほっこりとふんわりと乃里子らしいラシトシーン。この先も乃里子は思い付きで結婚したり、あるいは子どもを産んだりするか -
Posted by ブクログ
田辺源氏、再読です。
実は今、橋本治の窯変源氏を読み途中なのですが、解釈が独特過ぎて(!)原作が気になったのだけれどもちろん原文は読めないので、私の中で一番わかりやすいイメージの田辺源氏を読んでみることにしたのです。
窯変源氏で引っかかったのは、若菜上下と柏木の帖。
田辺源氏では、柏木は普通に恋してました。女三宮もそれなりに。
彼女が死に間際の柏木に宛てた返歌、
立ち添ひて 消えやしなまし憂きことを 思ひ乱れる煙くらべに
についての解釈はしみじみと嬉しい、とあったので意外でした。
窯変源氏では、女三宮が書いた時点では投げ遣りな歌でしかなかったのに、柏木の病床で読むと慕いあう -
Posted by ブクログ
一茶は52歳で初めて妻(28歳)を娶り、つぎつぎと4人の子を成す。
「一晩に3回」などとメモに残しているらしい。
まさに「ぜつりん一茶」である。
だが、生まれた子はどれも早世し、そのうえ妻にも先立たれてしまう。
そういった背景を知ると、ただほのぼのとしているだけのように思っていた一茶の句が、実は哀切に満ちていることがわかる。
<雪とけて村一ぱいの子ども哉>
<親と子の三人連や帰る雁>
“いかな雑俳狂俳でも自分の心の声を五七五にまとめるにゃ、七転八倒の苦しみをする、だからこそ、雑俳狂俳でも人の心を打ち、人の頤(おとがい)を解くってもんだ、まして俳諧というのは人の心を清め、高めるもんだ、五 -
Posted by ブクログ
文章が面白い。主人公のりこの心境が()で挿入されてるのとか、新鮮でおもしろい。
古本屋で買ってきて読み終わって、初版が1981年って分かってびっくり。男と女っていうテーマはいつの時代もあって、いつの時代もおんなじようなことを悩んでるんだなって。
のりこは奔放な女性のはずなのに、剛のご機嫌とりもするし、言いたいことも言わない。自分の意思で尽くしてるのに、相手のことを小馬鹿にする。やってることと思ってることはアンバランスだけど、その矛盾に現実味がある。
私は、自分の手で、自分の城に火をつけてきたことなんか、むろん、言わない。剛を喜ばせてあげようということばかり考えてる。/私の私的生活は、みんな剛