田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもしろかったーー。いいな、元気が出るし、寝る前に読むのにぴったりだった。よく、かわいいおばあちゃんになりたいとかみんな言うし、田舎に住んで土いじりとかしてて昔ながらの料理が得意でモノを大切にして人には優しく穏やかで、なんていう人が理想の年寄り、みたいな感じがあるけど、そうじゃなくてもいいんだな、と思ってちょっとうれしくなったり。そういう年寄りにはわたしはなれそうにないからな! 「姥ざかり」の主人公は、七十六歳だが、都会のマンションに住んで日本風なものが嫌いでお稽古事に日々忙しく、ショッピングや旅行、新しいものが好きで、毒舌家。わたしはこういう年寄り(年寄りって言ったらこの主人公には怒られそう
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Posted by ブクログ
最近、大小説家の小説、じゃなくてエッセイを読むことにハマっている。
鋭い洞察力、独特の感性、美しい日本語。
小説の中では「背景」になっているものや人が主人公になって、生き生きしているのも楽しい。
田辺聖子さんの小説は何冊か読んでいて、私は田辺さんの書く小説がすごく好きなので、エッセイも手に取ってみた。
関西弁というのは、使いようによってはすごく下品で汚い言葉になってしまう反面、ものすごくあったかみのある言葉にもなる諸刃の剣みたいな言葉だと私は思ってるのだけど、この人の大阪弁はまさに「柔媚」。(田辺さんは自分の父親の大阪弁は「柔媚」だと書いている)
古典への造詣の深い人で、特に源氏物語を愛 -
Posted by ブクログ
芥川賞受賞作『感傷旅行』(1964年)を読んで以来の、数十年ぶりの田辺聖子さん。田辺さんはその後歴史・大衆寄りに軸足を移していきます。本作は9編を収録した1985年発表の短編集です。
どの短編も身近な設定で、女性の恋愛を中心に時代背景を感じさせない魅力があります。様々な立場の女性たちの感情がリアルで、今も昔も女性たちの欲や恋心の機微は普遍的と思え、田辺さんの女性の生き方への愛情が滲み出ている気がしました。
表題作だけが異質な印象で、このわずか26ページの短編が、2003年の実写映画、2020年の劇場アニメ版の公開、さらに漫画化へ続きます。2020年には韓国でもリメイク映画化!