田辺聖子のレビュー一覧
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先日(2019/6/6)に亡くなった田辺聖子のエッセイ。風呂=ハダカであり、そっち方面の話ばかり。
小松左京や筒井康隆がハバを利かせていた、というか、日本SF界が元気だった頃と同時期の話で、筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」に同じような話があったような気がするし、星新一や小松左京の本にもあったなあ。
性をテーマに、エロとも社会学、行動学とも読めるような、うねりながら進む各エッセイにおいて、やっぱり特筆すべきはその語彙の豊富さ。いやほんと、こういうのを読んだときに、ネット上の文章と同じだと感じる人は、言葉に対する感受性が低すぎると注意したほうが良い。
また、田辺聖子の専門ではあるが、古典から和 -
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古典と恋愛小説の巨匠、田辺聖子さんの文庫を、いのまたむつみのイラストが飾っている。買わないわけがありません。
お二人とも、私が小学生の頃から敬愛しています。
田辺聖子作品は祖母が気に入っていて、書棚から拝借して難解を無視して読んでいた子ども時代でした。
いのまたさんはプラレス三四郎からかな(笑)。
今読んでも色あせない瑞々しいお二人のお仕事です。
古典を忠実に幻想的に描きつつも、現代語を多用してギャグ調にしているのも楽しい。
闊達な姫君が小天狗と夢想を旅する設定も素晴らしかったです。恋多き姫の冒険譚です。
2019.6.10 田辺聖子さんがお亡くなりになったとニュースで見ました。たくさんの素 -
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大阪生まれの大阪育ちの著者が、生家の写真師の技術ではなく、自分自身が磨いてきた「文」でもって悔いのない人生を送る方法を示したエッセー集です。
内容
古き手わざ――はじめに
楽しく老いる
老婦人のプライドと自立
自立老人のススメ
古老の生き方
幸福を味わいつくす知恵
仕事を仕上げていく、ということ
人間関係の最高の文化
夫婦の糸をつなぐ
苦しみ、悲しみを乗り換える知恵
この道は、ぬけられます
子育てに迷ったら
ひとりで生きてることを楽しむ
女はクサってはならぬ
老いに向うとき
老いてこそ上機嫌
でした。
ほんと、短い文章の中に、肩を張らず、自然体で人生を過ごすためのコツが面白おかしく綴られていま -
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初読は、高校生の頃のこと。
今は絶版。何故絶版なのかなとずっと思っていたのだけれど、再読して何となく合点がいきました。何というか、時代の流れに押し流されてしまう表現がそこここにあるのです。
でも、それ以上に田辺聖子さんによる川柳から想像されるあの時代の日常描写や会話が目の前で再現されている演目のようで楽しいのです。
川柳が単に並んでいるだけでは、描かれたあの時代の世界を思い描き、また、風刺的に作ってある内容の理解想像することすら難しいので、エッセイは、とても大切な解説文です。
この本がきっかけとなり、新源氏物語など、田辺聖子さん訳による古典文学作品を読むようになりました。 -
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主役の男達の気持ちがわかりたくなる。でも実際は、味のわからない妻やまわりのOLに近いと思うので、父や上司たちに「すいませんでした」と言いたくなる。
「大阪の味」がいまいちわからなくても、グルメ特集のおいしさとは違う、懐かしくておいしい「この味」を求めて奔走する男たちが滑稽で、親しみが湧きます。その「味」がわかる店や女に恋したり。ああ、男の人って食べ物をこういうふうに食べるんだなあ。「孤高のグルメ」の大阪弁おしゃべりといったかんじで楽しいです。男の人はもっと共感するのか、逆に違和感があるのか。あったかい食べ物が多いので冬に読むのがいいかも。