あらすじ
遠距離恋愛のひかると田口は、なかなか一緒に過ごせない。ひかるがハードな仕事の合間を縫って、久々に4日間休みが取れたと思ったら、すれ違い。会いたさが不満になって、「仕事、やめっ言うんじゃ! 」「何よっ! 」と喧嘩になるが……。表題作はじめ、男女の本質と恋愛の妙を温かく描いた8篇の恋愛小説集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
田辺聖子さんの小説は、女性として少し成長できるような、私にとっては教科書のようだ。
理想だけを描くような恋愛小説ではなく、リアルなんだけどあたたかい。
何より、タイトルがツボです。
Posted by ブクログ
まず、この本の題名がいい。漢字に横文字のフリガナ。
どの短編の女性もそれぞれに魅力的。
いつも思うけど、田辺聖子さんの書く女性(主人公として)は
知性がある。素直で知的。だから加減を知っている。
男性を書くときは悲哀をコミカルにしてあってとても面白い。
聖子さんは人を魅力的に書くことに長けているといつもいつも思う。
Posted by ブクログ
田辺聖子さんの小説は気持ちいいくらい汚い大阪弁が特徴的。
関西在住のわたしにとっては、なんか落ち着くー感じでもあります。
切符のいいさっぱりした女性が主人公であることが多い。
そして、べたな 汚い関西弁の男性がでてくることが多い。
これは短編集だから、さらっと完結する恋愛トークなので、
さくっと 手軽に田辺聖子小説を楽しみたいヒトにおすすめです。
読み終えた後、なんか さくっとするよー。
旅先や、お洒落なカフェや休日おうちでゆっくりーなどなシチュエーションで
ひとりでお気に入りの飲み物を横において さて、なに読もうかな、
というときに おすすめですね。
Posted by ブクログ
最後にどんでんがえしの淡いハッピーエンドが珍しく多い作品だった。ただ、ロマンを押さえた「現実」そのものを全面に出した作品が多かったためドラマに欠けた。田辺作品ではやはり夢をみたい。