田辺聖子のレビュー一覧

  • 私本・源氏物語

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    光の君の従者、伴男(ヒゲの中年男、大阪弁)の視点から語られる源氏物語抜粋。雅でない、生活感丸出しの光源氏を楽しむ本。

    源氏物語は「あさきゆめみし」で親しんだ。もちろん学校の授業でも読んだ。
    この本で出てきたお姫様たちはみななんとなく覚えている。有名な段(?)が選ばれているのかな。
    あさきゆめみしを読んだときも、花散里が好きだなーと思ったものだが、今回もやっぱり花散里が好きだなーと思った。

    同じ田辺聖子さんの「新源氏物語」のほうは、雅バージョンらしい。読んでみたいけど、長いそうなので、二の足を踏む。

    ちょっと自己分析してみると、私は数多ある現代語訳源氏物語に対して、「我が国の誇る古典文学だ

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    2013年07月23日
  • 花はらはら人ちりぢり 私の古典摘み草

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    田辺聖子さんと言えば、『文車日記』。
    古典文学に興味を持つきっかけになった。
    それから四十年近く経って出た古典案内の本が本書。
    とはいえ、吉屋信子など、明治以降のものも取り上げられている。
    『源氏』や『枕草子』など、王朝文学も取り上げられているけれど、近世文学の比率が高くなっている。
    また古典文学の間口を少し広げてもらえたような気がする。

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    2013年07月18日
  • 薄荷草の恋

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    まず、この本の題名がいい。漢字に横文字のフリガナ。
    どの短編の女性もそれぞれに魅力的。
    いつも思うけど、田辺聖子さんの書く女性(主人公として)は
    知性がある。素直で知的。だから加減を知っている。
    男性を書くときは悲哀をコミカルにしてあってとても面白い。
    聖子さんは人を魅力的に書くことに長けているといつもいつも思う。

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    2013年06月30日
  • どんぐりのリボン

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    このタイミングで、この本を読んでしまった。色んな事が、思い巡った。
    恋愛が主流だか、夫婦について考えさせられた。

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    2013年06月07日
  • ほどらいの恋 お聖さんの短篇

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    短編集。田辺聖子さんの描く人物は男女共にさっぱりしてて、それこそ「ほどらい」を大切にしていて魅力的。
    「ほどらいの恋」と「舌ざわり」が特に良かった。
    「舌ざわり」、えろいけどほどらいのエロさ。

    こうして田辺聖子さんの作品ばかり読んで実際の関西の男の人とかかわっていないから私の中に「関西男子」というファンタジーが育っていく・・・。

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    2013年06月03日
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子

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    『枕草子』を長編小説化したものだそう。
    『枕草子』自体を読んでいないので、
    どこまでが田辺聖子さんの解釈・創作なのかわからないけど、
    清少納言の考えていることは共感できたしとても面白かった。
    『枕草子』自体でも、清少納言がこのような考え方を
    述べているんだったら、こんなに時代を経ているのにすごいなって思う。

    小説の書き出しや、途中途中にわざわざおどけて口語で表現してみた、
    というような筆致が、好みではなかったけれども、
    それが気にならないほどに内容は充分読み応えがあった。

    清少納言は、自分の考えや好みなどに精神的な繋がりを、
    他人との間に見いだせた時、とても嬉しそうに輝いている。

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    2013年06月01日
  • 人生は、だまし だまし

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    ずっと積ん読になっていた本。

    今一番心に残ったのは、恋愛は、はじまりではなく終わりが一番大事だということ。何も失恋する、とかそういう話ではなくて、歳をとり、どういう風に終わりに近づいていくんやろうなぁ、、と考えるのは、心がよく整理されるように思う。また、恋愛も含めて、人生というのは人との付き合い方を学んでいるんやなと思う。

    私はまだまだ若造なわけで、何か穴を見つけるとすぐに埋めたがるところがあるけど、時間をかけながらあっちを直しこっちを繕うっていうのも「アリ」なやなぁと、気付かされる訳です。

    人でも物事でも、そんなすぐに100%いい状態になれる訳がないやなと。そこを、ちょっとずつ自分を改

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    2013年05月23日
  • 薔薇の雨

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    お聖さんの作品にはものすごくドラマティックな展開はない。ありふれた男女のありふれた関係。なのにこんなに妙味があって面白い。

    作品中の男女の会話ににまぁっとする。コブつき再婚も、16も年下の男との別れる別れないのやりとりも、献身的な主婦の反乱も、そこに悲壮感はなくて適度な緩さと年季の入った掛け合いがある。

    デコラージュ風の装丁も可愛いし、古い作品と食わず嫌いせず、うら若き乙女の皆さま(自称 可)にもぜひ読んでみてほしい一冊。

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    2013年08月16日
  • 『源氏物語』の男たち ミスター・ゲンジの生活と意見

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    ネタバレ

    田辺先生による愛をもって解説される「源氏物語」に登場する男君たちの一冊です。

    個人的に柏木の話は人間味があり強くもあり弱くもある彼に古代人から変わらず続く人の性が見える気がして好きです。

    そして宇治十帖は大好きですが、主人公の一人薫は大大大嫌いなのでこうやって解説されても「やっぱお前嫌いやわーwww」となりましたw

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    2013年03月10日
  • 不倫は家庭の常備薬 新装版

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    女にとって不倫はあこがれ?!男にとって不倫は浮気と似て非なるものであり、結婚した男にとってはあくまで妻が第一であることに変わりない。男と女はこんなにも違うモノなんだと、実感したり、驚いたり。

    「不倫」と聞くと、どろどろした感じを思い浮かべるけれど、この中に出てくる男女はなんとなく憎めない。くすっと笑えて、時々むかっとして、こんな妻にはならないようにしたいなと思ったり。気楽に読んで、我が身を振り返る一冊。

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    2013年02月25日
  • 歌がるた小倉百人一首

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    百人一首、全ての歌についての大意と、解説。
    ポプラ文庫から出たものの再版のようだ。
    それで、小学生も読めそうな表現と分量になっているのか。

    やはり詳細が不明な歌人や、あまりエピソードもない歌もあって、章によりけりというところはある。
    系図はやはり図として出して欲しいなあ、とも思うけれど・・・
    田辺聖子の、手錬れの語り、やわらかな表現によって、心地よく読める。

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    2013年02月24日
  • 私本・源氏物語

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    関西弁で従者の視点から語られる源氏物語。

    「光源氏すてき!すばらしい!」か
    「女性からみた恋の苦しみ」か
    「盛者必衰」
    のいずれかの価値観の
    源氏しか読んだことがなかったので、
    とても新鮮だった。

    源氏のことを愛しく思いながらも
    きちんと批判すべきところは言う、主人公が小気味いい。

    特に、
    「源氏が恵まれているのは神様に可愛がられているから。」
    「昇進したときにも『おめでとう』ではなく、
    『神様に可愛がられて良かったですね』というべき」
    という言葉には、はっとさせられた。

    自分が得てきたものは、すべて自分の努力によるものだ、
    と驕っていた自分に気づかせてくれた。

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    2013年01月20日
  • 女の長風呂 I

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    ちょっと自分の部屋にはうっちゃっては置けない
    エッセイですが、決して露骨なエロではないです。
    日常にあるエロスのエッセイです。

    男と女の違いというのは
    この二つの存在がある限り
    どうして~という観点ではくくれないような
    気がします。

    まあ本当に火星から来た、ですね。
    性という概念の違い、
    排泄方法の違いやら…
    とにかくいっぱいあります!!

    カモカのおっちゃんは
    やっぱりSUKEBEだな
    と思いましたが。

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    2012年12月20日
  • 楽老抄 ゆめのしずく

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     一話が2ページくらいのものもあり、すきま時間に読みやすい。
     老いを楽しんでいる様子や、人の弱い部分も肯定するような、著者の人を見る目が美しいです。老いも若きもみんなこれを読めば、もっと、生きるのが楽になるような気がするんじゃないかな。

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    2012年11月26日
  • ブス愚痴録

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    女というものはやはりしたたかで根っこが深いです。
    その女の人に立ち向かおうとする男が
    ちょっとかわいそうに思えてきました。

    男の人は確かに力はあるけれども
    やはり女の人にはかないません。
    私の家でも現実にそうですし。
    一見亭主関白に見える「あんたが大将」のような
    作品もあります。
    結局は女は強いのですぞ。

    男の人にはずきっと来る1冊かも。

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    2012年11月21日
  • 人生の甘美なしたたり

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    歯切れよく、潔いことばが目に飛び込んでくる。
    ここまで歯切れがいいと、したたりは、さっくり
    さらさら。
    と思いきや、軽い言葉に重い意味。
    強い言葉でお尻をたたかれ。
    人生の機微を味わえる良い本です。

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    2012年11月08日
  • 【カラー版】 田辺聖子の小倉百人一首 下

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    岡田嘉夫さんのイラスト入り「カラー版」。文章だけのものをずいぶん前に買ったのが行方不明中。たまたま本屋でこの絵入りを発見してまた読み出しました。
    前回は百人一首を暗記するために買ったのに、作者の解説に惹き込まれて覚えやしなかった。今度もだろうな…。

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    2012年11月02日
  • どんぐりのリボン

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    ちょと昔の、まじめ系な小説かな、と思いながら読んでみたら、
    なにがなにが、共感の嵐。
    しかも今現在の作家さんが書くより、田辺聖子が書いたと思うとますます深くうなずいてしまう不思議。
    田辺聖子、好きです!
    このお話は、ものすごく面白いというわけではなかったけれど、まさしく今読むにふさわしい一冊でした。
    田辺さんは当時何を思ってこんな展開を用意したんだろう。

    わたしが最も深くうなずいた文言。
    「女は遠くの景色なんか見えないのだ。子供より先に、恋愛結婚があるのだ。女は心情的近眼なのである。」
    これを相手の男とかナレーションが言うのではなく、主人公自身が言っちゃうところが好き。

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    2012年10月25日
  • 新源氏物語(中)

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    小学生の時、本屋に上巻がなかったため、中巻からこの本を読み出した私。すでに光源氏は権力者のおじさんだった。今になって思うと、波乱の多い上巻や下巻よりこの巻が一番平和で好きである。に

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    2012年09月01日
  • 甘い関係

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    若い女の子3人の群像劇。女の子たちもそれぞれ魅力的だが私は彼女らをとりまく男性陣のほうが好きだった。結構ダメ男ばっかりだけど。

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    2012年09月01日