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宇治十帖はよく面白くないと言われているようですが、こちらの訳だとドラマチックでとても面白いです。薫にはどこまでもムカムカイライラさせられますが、匂の宮のストレートでからりとした女好きは笑って許してしまいそうになるし、翻弄される浮舟が最後にみせた意地も「よくやった」とほめてあげたくなります。
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内容紹介:平安王朝の宮廷ドラマの華麗な覇者、光源氏の、因果応報ともいうべき秘められた業を背負って生れた、もの静かな貴公子・薫。彼を敬愛するがゆえに、その切実な求愛に応えることを拒みとおして逝った大君。運命の恋人たちの愛は、さらに変転しながら、川をくだる…。流麗な文章と巧みな構成を以て、世界の古典を現代に蘇らせた田辺版・新源氏物語、待望の完結編「宇治十帖」上巻。(「BOOK」データベースより)
資料番号:010656254
請求記号:F/ タナベ/ 1
資料区分:文庫・新書
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はじめは中々読めなくって、、、
2〜3ページ読んでは数ヶ月放置と言うのを繰り返していました、けれど、実際読み始めてみたら一気によんでしまいました。。。
ちゃんと読み始めるまでに半年くらい掛かっているのですが、学校の合間と家で読み二日間で上下読み終わりましたです。
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上下巻合わせてのレビュー
光源氏が他界し、その子供や孫たちの代の話。
夕霧は順調に出世し、たくさんの子供たちが成長しているが、
本書では『分別くさく面倒な大人』として描かれている。
本書の中心となるのは、女三の宮と柏木の子である薫と、
明石の姫君の息子である匂宮。
薫と匂宮の恋物語が本書の中核を占める。
それにしても薫の運命の辛さ。
匂宮のような軽薄さが薫にもあれば悩みも少しは軽減されたかもしれないが、几帳面が過ぎる部分で自己の懊悩を深めてしまう。
キーポイントになる女性たちは「八の宮の姫君たち」
いずれにしても、悩める薫が本書の主テーマであろう。
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紫式部の『源氏物語』のストーリーを、現代の言葉で語りなおしたシリーズ「新源氏物語」の続編です。「宇治十帖」と呼ばれる巻が上下2巻に収められています。
本編以上に、平安時代の恋愛譚が現代的なロマンとしてよみがえったという印象が強く感じます。とくに、恋にややおくての薫と情熱的な匂宮が対比されていて、つい「キャラが立っている」と言ってみたくなります。
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源氏物語の最後の章「宇治十帖」。
青年・薫が「・・自分はどこから来たのだろう・・いったい、自分は誰の子なのだろう・・」
この言葉から物語は始まる。
「宇治十帖」の主人公薫は光源氏の実の子供ではない。
こんな悩みを持った薫の物語。
大君、中の君、浮舟をめぐり、薫と匂宮との関係、それぞれに思いが交錯し
微に入り細に入りの描写が興味深い。
時にはくどくなったり、時にはまったりしたり、また退屈したり・・と
読んでいておもしろい。
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<源氏物語>の後半<宇治十帖>に的を絞った作品をほとんど知りません。
あまり採り上げられることのない<宇治十帖>ですが、個人的に好きな十帖ですので、大変面白く読むことができました。
※〈上〉以降省略※
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宇治十帖編です。
源氏の子どもってことになってるけど、実は女三の宮と柏木の子である薫が主人公。
なんだか、源氏物語を読んでると、時の流れのはかなさに涙したくなることがある。
こんな長編恋愛小説書いて、紫式部って本当すごい。
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この前読んだ田辺聖子の源氏物語が読みやすかったから、続きのこの宇治十帖も読んでみた。
古典はあんまり好きじゃなかったけど本当に読みやすい。ただ源氏物語でお腹いっぱいになっていた感が…、、
しかし昔の文化ってすごいなあ。今じゃ考えられない事が当たり前だったんだよな。
下巻へ続く
2022/01/27
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匂宮三帖から始まり、個人的にも好きな宇治十帖の幕開けです。大君は薫を拒み切って亡くなった印象が強かったので(そこが好きです)、亡くなる間際に想いが通じた…みたいな展開に「エエーッ!」と思いました。大君は「愛してます」なんて言わないと思います。ちょっと違う気がしました。著者のラブストーリー補正がかかってる気がするのですが…。源氏物語ってそんな甘い話じゃないと思うのですが。浮舟も好きなのですが、まだチラッとしか出てきてません。下巻が楽しみなようなドキドキするような。窯変好きすぎるせいか、私はどうやら田辺源氏にはモヤッとするみたいでした。本当すみません。