田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
田辺聖子の作品には
自由奔放でちょっとオシャレで
仕事もそつなくこなしている
可愛らしい女の人と
決して男前ではないけれど
何か1つ(特に食)について
こだわりを持っていて
女性を気持ち良くしてくれる
テンポのいいトークをするという
いわゆる中味が詰まったいい男がほとんど。
当然のように男の人に甘え
当然のようにそれを受けとめながら、上手に楽しい時間を過ごすという
なかなか出来ない軽快な日常がくせになる。
そんないつもの田辺聖子とは一味違うのが、
今回の“うたかた”
ちょっとした思い切りが足りなかったり
環境に上手に乗っていけないだけで
よくありがちな、うまくいかない恋愛小説のような展開になってしまうんだ、と驚き。 -
Posted by ブクログ
田辺さん、若いころから「箴言」がお好きなんだそうです。
タイトルも田辺流箴言でしょうか。いや、なるほどと思います。
ほかにも、ほーとか、へーとか、うならせられる言葉がたくさん。
話のもっていき方が上手なんですね、きっと。
いちいち面白くて、読み終えるのが惜しいくらいでした。
「女は自分が惚れた男のことは忘れても、
自分に惚れてくれた男のことは忘れない」
「可愛い男とはすぐ切れるが、
可愛げのある男とは、だらだら続くものである」
「老いぬれば、キレやすし」
「女に言い勝ってはならない。収拾つけようと思えば」
「悪妻を自認するのは一番始末に悪い悪妻である。
さまざまな悪徳の上に、居直りという悪癖も加わっている」
「なるべく怒らぬよう。
怒ると人生の貯金が減る」
「苦労は逃げえ」(苦労からは逃げなさいという意)
なんやら引用ばっかりして気が引けますが、
田辺さんも若いころは
「言いつくろってごまかそうとする人間を見ると、腹が煮えくり返り、
とことん追及して白黒の決着をつけ、ぎゃふんといわせずには
おかない気であった」らしいです。
それが
「角が立っては引っこみつかんようになるのやないか」
と先々が読めてくる。
「世の中は複雑に絡みあっており、引きずり引っ張って、
どこへ影響を及ぼすかしれないということをも学習する。
といって、あまりに放恣でもならず、そのへんのかねあいの
むつかしさも、オトナの修行である」
私、全然、オトナの修行が足りません。
一人前に年はいったけども、
まだまだ、まだまだですなぁ。