田辺聖子のレビュー一覧

  • 言い寄る 2

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    かなり良かった。
    原作の、田辺聖子氏の本は読んだことがないのだけれど、相当味わいのある小説を書く人なんだと思った。下地となっている原作がいいのはもちろんのこと、絵もいい。
    「言い寄る」というシンプルなタイトルに込められた、人の心のままならなさと切なさが、見事に表現されている。人と人との相性というのは、努力や熱意だけではどうにもならない部分があり、そこにはタイミングとか無意識とか、何とも説明出来ない力学がはたらいているのだろうと思う。

    原作が書かれているのは1978年。30年以上前!というのは衝撃だ。マンガでは、携帯電話などが登場しているので、かなり今風にアレンジが加えられているとは思うのだけ

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    2020年07月15日
  • 言い寄る 2

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      「どうも誰か男がいるような味がするね」
      「1回ごとの微妙な色合いの違いを覚えていたりするのかしら」
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    2009年10月04日
  • 窓を開けますか?

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    主人公が共感できるものの考え方をしてるなーと
    思いつつ
    やっぱ違うところもありつつ
    ただ、恋はやっぱり本気でしたほうがいいんだろうね

    一緒に笑うことで恋が始まり、弁解することで終わる、
    そのことばが印象的

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    2009年10月04日
  • 残花亭日暦

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    TVで何年一緒に暮らしていても、毎日しゃべることに尽きなかったとおっしゃっていたのを思い出した。話すために夜更かしすることもあると。江藤淳さんの「妻と私」を読んだときも思ったけれど、仲のいい夫婦というのは、笑いやささいなこと、二人だけの決まりごとや思い出を大切にするものだなあと思った。そして、作者の多忙ぶりにも驚かされた。講演に執筆、対談、お見舞いなど大忙しだ。私は作者の半分ぐらいの年齢だがとてもつとまりそうにない。やりたいことを思い切りやって、笑って、飲む。大切なものは大切にする。そういう姿勢を見習いたい。

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    2011年09月03日
  • 歌がるた小倉百人一首

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    2008.10.5購入

    百人一首、なかなか頭に入らないので
    違う角度からというので一日に何首かずつ読んでいる。

    面白い解説もそうでないのもあるが
    それなりに面白い。

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    2009年10月04日
  • 人生は、だまし だまし

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    この人の書く文章を読んでいると和む。
    80歳の人でも、こんなこと(めんどくさいとか、自分はこどもだとか)
    思うんだ、ということが、飾らず、自然体で書かれている。
    背伸びせず、自分のできることをして、周りの人との会話を楽しんで、
    そんな風に生きたいなと思った。

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    2009年10月04日
  • 手づくり夢絵本

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    「永遠の乙女」の心の持ち主の田辺さんの作品である。ガラス瓶や紙ナプキン、ポーチなど女の人が、大好きな小物の写真と作者の想いが綴られている。お料理についてはレシピも掲載されている。「小さな贅沢」を大切にするとココロが豊かになれる事を教えてくれる。

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    2009年10月04日
  • 田辺聖子の今昔物語

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    『平中の恋』など知っている話も多かった。
    今昔物語は興味があるので全部読んでみたいな〜。
    古語は無理なので現代語で。

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    2009年10月07日
  • 愛の幻滅(上)

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    これが30年前の作品だなんて、ねぇ。男と女の間柄なんて、それにまつわる悩みなんて、30年前から全然変わってないんだな。いやもっともっと大昔からそうなんだろうな。とっても入り込みながら読みました。

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    2009年10月04日
  • 田辺聖子原作シリーズ 2 鏡をみてはいけません

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    2008/4/10
    マンガとしては好みがあるでしょうけど、個人的にはかなり面白かった。
    けど、この面白さはどう表現すればよいのやら・・・
    田辺聖子原作だけあって、確かに小説的なテーマだったように思います。

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    2009年10月07日
  • 鏡をみてはいけません

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    田辺さんの最も魅力ある点は

    食の素晴らしさ!


    人にとって大切なごはんのあり方を教えてくれます。

    食べ物を描写するのが上手な作家さんは無条件で好きになる。

    「炊きたての白い輝く粒々の御飯、味噌汁、温泉卵に一塩もののお魚、板海苔、糠漬けの大根・・」
    こんな感じ。

    彼女の描くような食卓を作っていくのも将来の目標の一つ。

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(中)

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    須磨から帰ってきた源氏。彼に待ち受けるのは栄華への日々か、はたまた報われない恋に身を焦がす日々か。ってわけで「少女」や「玉鬘」など次世代に話は移っていきますが。。。あああああ源氏ムカつくムカつくムカツクムカツクムカツク。ほんと。いや、源氏の気持ちを理解しなきゃ、当時はこういうのが風流で、もののあはれで、古典文学の最高傑作で……と思って努力してましたが玉鬘に言い寄るは彼女を宮仕えさせて誰の手にも触れられないようにして自分の恋心を生かそうだとか。もう紫の上だけでいいじゃないか。このマザコンめが!エディプスコンプレックスめが!(違う?)源氏痛い目みればいいのにほんと。葵と藤壺が死んだだけじゃまだ足り

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    2009年10月07日
  • 新源氏物語(上)

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    文学史で恥ずかしい失敗をした&演習で扱うことになったので、高2の頃からの積読である田辺聖子訳を読むことにした。ちょうど高2の今頃、古典にハマっていたなあ……八犬伝の栗本薫訳を読んだのもそのあたりだった。で、この本ですが良訳。読みやすい。でも源氏未生の桐壷のくだりはないんだよな。最初は源氏もまあ悪くないかと思ってたけどやっぱむかつきます。私が女だからなのか。とりあえず頑張って読破しましょう。でも、枕草子の現代語訳と言ってもよい「むかしあけぼの」の方が面白かった。やっぱ私清少納言派なのかな。

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    2009年10月07日
  • 不機嫌な恋人

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    少将、小待従、大納言夫人そして知兼の王朝恋愛劇。はじめは少将、小待従の恋愛がゆるゆると描かれ、小待従の愛はおしみなく少将にそそがれる。手練手管を使って相手を惚れさせていようと試み揺るぎがないが、その奥にはいつか終わりがくることを予知しながらで、切ない。不安は現実のものとなって少将は大納言夫人に心惹かれてしまう。しかし大納言夫人にはもう心に決めた人がいて、いくら口説いてもなびかない。そこには少将の側近、知兼の存在があった。それぞれの恋はすれ違い、終わりの予感を感じながら、そこに向かってのベクトルなので、叶わぬ恋となって悲しい。

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    2010年10月18日
  • 人生は、だまし だまし

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    生きていくために必要な二つの言葉→「ほな」と「そやね」。別れる時はほな、相づちには、そやねといえば、万事うまくいくという。とてもうまい宣伝文句だが、おそらくもっとおもしろい内容がいっぱい詰まっていると期待して間違いないと思う。田辺聖子さんの文章。

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(下)

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    色々な作家によって現代訳されている『源氏物語』。本作は田辺聖子氏によって訳されたもの。全3巻(上、中、下)。
    女性らしさ、とでもいうべきか…表現は美しく、柔らかい。硬さが無く読みやすい。『源氏物語』を何でもいいから読んでみようという方にもお奨め出来る。…ただ、「源氏出家」の時点で作品は終了している為に『宇治十帖』の部分は書かれていない。その点は少し残念。

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    2009年10月04日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

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    おもしろかったーー。いいな、元気が出るし、寝る前に読むのにぴったりだった。よく、かわいいおばあちゃんになりたいとかみんな言うし、田舎に住んで土いじりとかしてて昔ながらの料理が得意でモノを大切にして人には優しく穏やかで、なんていう人が理想の年寄り、みたいな感じがあるけど、そうじゃなくてもいいんだな、と思ってちょっとうれしくなったり。そういう年寄りにはわたしはなれそうにないからな! 「姥ざかり」の主人公は、七十六歳だが、都会のマンションに住んで日本風なものが嫌いでお稽古事に日々忙しく、ショッピングや旅行、新しいものが好きで、毒舌家。わたしはこういう年寄り(年寄りって言ったらこの主人公には怒られそう

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    2011年09月18日
  • 夜あけのさよなら

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    誰かに恋しつつも、常に他にも目を向けている女の狡猾、イコール青春。恋した人とのやりとりや一人よがりの思いを経て、成長していく物語。

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    2009年10月04日
  • 鏡をみてはいけません

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    おもしろくて一気読み。マイファースト田辺聖子「私的生活」はおもしろいながらもちょっとふーんという感じだったけど、今回でハマったかも。 恋愛が、ごはんを食べることやほかのいろんな日常のことと並列に書かれている感じが好き。ザ・恋愛小説、って感じじゃなくて、重々しくなくて。もってまわったような思わせぶりな感じもなくて。あかるくてスコーンとしているような。大阪弁のなせるわざかな。田辺聖子っていうともっと昔の作品ばっかりかと思っていたんだけど、一九九六年の作品だった。「私的生活」よりこっちのほうが気に入ったのは年代的なこともあるのかな。

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    2011年09月18日
  • 星を撒く

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    椅子取りゲームの話に、思わず納得。疲れた、病気、不機嫌・・・嫌な椅子に、先に座ってしまわないように、気をつけなくちゃ。

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    2009年10月07日