田辺聖子のレビュー一覧
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中学生ごろに読んだ本で、断捨離の折に見つけて再読した。
対話形式で分かりやすく解説してある。登場人物の台詞にやや古びた表現が散見され、共感しづらくなっているが、読みづらいというほどでもない。
百人一首の入門書としてはとても読みやすい。
一気に何十ページも読むより、毎日少しずつ読んでいくのがちょうど良...続きを読むPosted by ブクログ -
田辺聖子さんの小説を読んでいると、この言葉をメモっておきたいと思うことがよくある。そんな名言を集めた一冊。やはり、小説などを読んでいる中で出会った方が、言葉だけがピックアップされて独立した形で紹介されるより、心に刺さる気はする。でも、明るく、柔らかいけれど芯が強く、温かく、深く、示唆に富んだ素敵な言...続きを読むPosted by ブクログ
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上下巻合わせてのレビュー
光源氏が他界し、その子供や孫たちの代の話。
夕霧は順調に出世し、たくさんの子供たちが成長しているが、
本書では『分別くさく面倒な大人』として描かれている。
本書の中心となるのは、女三の宮と柏木の子である薫と、
明石の姫君の息子である匂宮。
薫と匂宮の恋物語が本書の中核を占...続きを読むPosted by ブクログ -
久々のおせいさんとかモカのおっちゃんで、はじめ、大阪弁が外国語のようで、頭に入ってこなかった。けど、本音についての2人の掛け合いごろから、面白くて!
来週の弧旅の連れに決めた。大阪弁に浸った頭で、初めからよみなおそう。
もったいないわ。読み飛ばすのPosted by ブクログ -
都へ戻り、栄華を極める源氏。
年齢を重ね、魅力的、そして、優しくはあれど、
源氏の年齢と地位によって、
女性が弱い立場に置かれている事が顕著に思える瞬間が増えた。
近江の君が、大和和紀さん版に最も近くて、元気!Posted by ブクログ -
女は太もも男はロマンみたいなエロ面白い作品を期待して、ずっと本棚に寝かせていた文庫です。エッセイとちがって思いのほか小説ライクで、あまりの趣向の違いにビックリでした。
主人公の心の動きが上手く描かれていて、また、男の男っぷりも良くてなかなか様子のいい作品でした。最後のところで嫉妬が入れ替...続きを読むPosted by ブクログ -
スサノオ、卑弥呼から桂春団治まで、田辺聖子さん好みの12人の歴史人物の素顔を、創造力と空想で描いている。史実よりも物語性を重視しているようで、面白い。主人公はきっとこんな人生を送ったんだろうという筆者の思いが、歴史書よりも、現実味と生活感にあふれている。Posted by ブクログ
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少しずつ少しずつ人は変わっていくのだなとおもった。ある日突然自分が変化していたことに気付き、今まで自分が収まっていた場所にはまらなくなってしまう。そうなったら環境を変えるか自分を変えるしかない。Posted by ブクログ
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実際律のような男はダメだと思いましたよ…
「他人やない!」
「(大事なことを言ってこなかったくせに)知った風な口を!」
と言い返しそう。そう、シミズならね!
それにしても各食事の描写が秀逸で大変な飯テロ小説です。Posted by ブクログ -
いかにもなハッピーエンドではないのがよい。このあとはどうなるんだろうと気になる。今後について、いくつかの予感をさせる終わり方もよい。私も同じ35歳。主人公とだいぶ違う人生を生きてるけど、こんな自由になることを実現させたい‼︎Posted by ブクログ