田辺聖子のレビュー一覧

  • おちくぼ姫

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    平安時代のコメディー  この話が平安時代に書かれたとは!

     「王朝版シンデレラ」と銘打っているが、そんな単純な構成ではない。原文ではないので、著者がどのくらい脚色したかわからないが、個性豊かな登場人物たちとプロット。現在でも通用する。
     漫画やオペラにするととても面白いと思う。
     
     原文に挑戦してみようかと思う。
     

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    2026年01月18日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    田辺聖子さんの古典愛を感じる作品。美しい古典の魅力を本当に魅力的な文章で紹介している。
    「わが愛の磐之媛」、「大君のみ楯」など面白い。

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    2023年05月03日
  • 歳月がくれるものまいにち、ごきげんさん

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    ネタバレ

     女学校を卒業し、19歳で金物問屋に勤め始めて、36歳で芥川賞をとるまでの間、投稿して落選した原稿で行李はいっぱいに。38歳で結婚していっぺんに4人の子持ちに。田辺聖子(1928.3.27~2019.6.6)「歳月がくれるもの」、2013.6発行。①女性は言葉を欲しがるけど、男の誠実は言葉にはない。日常の小さな振る舞いに人柄(誠実さ)が現れるもの ②挨拶は人生の勉強。なにげないやりとりの底にいろんな気持ちが含まれている ③桜が咲いた。それだけなのに、様々に思いが巡るのは、やっぱりそれだけ歳月を重ねたから。

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    2023年04月06日
  • 春情蛸の足

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    ゴッテゴテの関西弁がとても良かった。
    さらに言えばこの本の中の食べ物はとても美味しそうで、読んでいるだけでヨダレが垂れそう!

    どれも凝った料理じゃないけど、フツーな食べ物が一番食べたいのは間違いない。
    毎日が贅沢な品というより、ふつーを贅沢に味わいたい。

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    2023年03月25日
  • 作家と犬

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    犬も猫も好きだけどちょっとだけ犬に軍配が上がるかつて犬と暮らしていた私ですので、どのエッセイも愉しく、胸に沁みました。

    好きな作家さんも多く、以前に読んだことがある文にまた出会えて嬉しい。

    このシリーズは他にも猫、珈琲、酒、おやつ…とまだまだあるようなので少しずつ読みたいな。

    以下好きなエッセイ覚え書き。(一部です)

    犬の生まれ変わりに違いないと熱烈に思っている押井守氏、ノラの犬猫を見かけたら放ってはおけない愛情深い米原万里氏、手塚治虫氏による犬が人間のそばにいる理由を描いた漫画、坂口安吾氏がわがまま檀一雄氏のために秋田犬を無心するお手紙、椎名誠氏の犬の系譜と怒りと悲しみの別れ、深沢七郎氏と中上健次氏による対談、辻まこと氏のタヌキとイヌの合いの子イヌキ?の話、種田山頭火のどうしようもない日記、クラフトエヴィング商會による可愛い垂れ耳の犬のイラスト!梨木香歩氏が愛犬と一緒にボルゾイ2匹と闘う話、鴨居洋子と鼻吉一号、二号、寺山修司氏とジル、川端康成氏のちょっと時代錯誤なでも面白い愛犬家心得。

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    2023年03月06日
  • 田辺聖子の古典まんだら(下)

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    平家物語から江戸の戯作と狂歌まで。学生の頃から苦手で、面白さも何もわからずにいい歳になってしまった。数年前、方丈記を読んで印象は変わったものの、そこまで。
    それが田辺聖子さんの文章では、全てが生き生きと見えてくる。平安時代の貴族文学とはまた違う、武士社会の荒々しさや雄々しき文章の良さに惹き込まれる。
    古典の入り口のこのシリーズを読んでいて、関西の人が関東の人を怖いと感じるのも納得。生粋の関東人である私も鎌倉時代に入った時点で、関東の人、荒々しくないか?と思ってしまった。そんな気分にさせてくれる、田辺聖子さんの世界。
    それにしても、古典に疎すぎるなぁ、と改めて反省。

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    2023年02月15日
  • 夕ごはんたべた?

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    尼崎の下町の開業医の三太郎。親には理解できない長女と学園闘争から道を踏み外した2人の息子。学園闘争後と現代では随分時代が変わっているが、三太郎は今の世でも通用するような諦観の持ち主。これといった事件は起きないが、勝手な子供達に振り回されながらも、夫婦ともに新たな心境に進んでいく様が面白い。

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    2023年02月13日
  • 田辺聖子の古典まんだら(上)

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    田辺聖子さんが好きです。源氏物語も田辺聖子さんの現代語訳で読みました。古典をあまりに読んでいないので、その最初の一歩として読みました。蜻蛉日記、とりかへばや物語は全く読んだことがないので、読んでみたいなぁ。枕草子は部分的にしか読んでいないので、あらためてきちんと読んでみたい。その他、出てきている古典文学はどれも古典と呼ばれるにふさわしい面白さ。古典文学で日本人を知ることも楽しそうです。

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    2023年02月08日
  • 苺をつぶしながら

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    家庭に入って子育てをするだけが女の幸福ではない!と、真っ向勝負している第三部。この小説が執筆された昭和五十六年の時流を考えると、本当に乃里子は「女の人生革命家」だったのではと思う。自分の人生を自分で選んでいく乃里子は格好良くて、最後はどんな道を選ぶのだろう?と、どきどきしながら見守った。前作『私的生活』ですっかり嫌いになっていたあの人も出てきて、その有様に思わずきゅんとしてしまった自分はかなりちょろい(笑)対して、乃里子の選択には惚れ惚れする。

    『言い寄る』から始まった「乃里子三部作」には、アラサー女性のすべてが詰まっていた。きまった男がいない自分に感じる欠乏感、結婚にともなう煩わしさと閉塞感、再びひとりの生活に戻ったあとの享楽や老後への恐怖──。こんなに女性に親身に寄り添ってくれる本は他にないと思う。「ピッカピカの三十五」になる頃にまた読み返したい。

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    2023年01月22日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

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    歌子さんの話す言葉が面白く、ペース良く読めました。歌子さんに実際に助言とお叱りを受けているような本です。

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    2023年01月05日
  • 人生は、だまし だまし

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    田辺聖子のエッセイ集。独特の、大阪のおばちゃんのアフォリズム、名言集である。
    苦労は忘れてしまえば苦労でなくなる。
    達観、というのは、心中、まあ、こんなトコやな、とつぶやくことである。
    人生を楽に、楽しく生きていく知恵が詰まっている。それにしても、大阪弁とは、なんとも味わい深いものであろうか。

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    2022年10月22日
  • 女は太もも エッセイベストセレクション 1

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    ・子供よりも男
    「しかしながら私は....
    ねむるほうが好き」
    嘘偽りない本心が書かれているこの文書がささった

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    2022年10月16日
  • 田辺聖子 十八歳の日の記録

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    第二次世界大戦の渦中の中での日記であり、どのように戦争が市民の中に存在し、一般の人がどんな思いをしていたのかの一面がとらえられる貴重な本だと思う。今でこそヒトラーの行動が正当化されることはないが、この当時は日本との同盟国であったドイツの君主として好意的な捉え方が読み取れ、かえって当時はどれだけの真実の情報を知ることができていたのだろうかと思った。この本を読んだことがきっかけで日本の近代史や、当時生きていた人の思いなどにも関心が深くなった。

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    2022年09月28日
  • 朝ごはんぬき?

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    昭和51年に出版された作品が、今でもこんなに楽しく読めるのって純粋にすごいなぁと。失恋をきっかけに有名作家のえりか先生のもとで住み込みで働くことになったマリ子を主人公に、えりか先生の家でのドタバタ劇が描かれている。"ハイ・ミス"って言葉は初めて知った。現代では絶対使えない言葉だな。最後はハッピーエンドだし、解説にもあるように「さ、また生きていこ」と前向きな心にさせてくれるような作品でした。

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    2022年09月15日
  • 九時まで待って

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    江國香織さんの解説がステキ。
    相手の男、「稀」という名前がステキだが本当に虚栄心の強いしょーもない男でイライラした。笑
    稀じゃない男からされるキスシーンがどちらもステキでした。

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    2022年09月13日
  • 田辺聖子 十八歳の日の記録

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    当時18歳の少女が書いたとは思えない、とんでもない文章力!
    クラスでも1番をめざし、小説家になるという情熱を感じることごできた。
    日記で、生き生きとした学校生活をえがいており、自分も聖子さんの学友でその場にいるかのように感じた。
    個性がある学友の描写も見事で、日記とは思えない。巻末にある、短編も当時書かれたとのことで、未完で気になるのもありました。

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    2022年09月07日
  • 人生は、だまし だまし

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    ネタバレ

     人間も金属疲労が出てからがホンモノ。金属疲労は劣化の結果だが、先が読めるという利点ももたらす。見逃す、聞き流す、知らぬふりという新手の生きかたの発見。(阿呆ではできない。w)田辺聖子(1928.3.27~2019.6.6、享年91)「人生は、だましだまし」、2003.3刊行、2005.3文庫。

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    2022年08月31日
  • 苺をつぶしながら

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    2022.09.06
    散髪にいって来ます
    女が同性に優越感をもつとき、自分が安定している、あるいは、一人の男に定着してる、という場合が多いのはなぜかしら。
    やさしい声が出せるから寝られるのだ。
    一人ぐらしの楽しさは、この孤独の恐怖と、うらおもてに貼り合わせられていたのだ。

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    2022年09月07日
  • 私の大阪八景

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    戦時中を生きた女学生の、日々のお話。

    主人公が女学生というところが良かった。大人と子どもの狭間期から見える戦争は悲惨さや暗さばかりではなく、そのような状況下にあっても純粋な明るさがあった。
    〈海軍さん〉への憧れから頭の中で巡らすアリエナイ妄想や、女学生ながらに宮本武蔵に染まる様子はいつの世のおんなのこも大体は通る道として共感できる部分であり、親近感が湧く。

    読んでいると戦時中の時事や単語がたくさん出て来るので、調べたりもした。それは当時を知る上で参考になり、戦時下の大阪の様子を垣間見ることができる良き一冊と思う。
    こまごまと出てくる地名を地図と照らし合わせ、主人公の足取りをたどることでより深く物語を楽しめた。知らずにいた戦争遺跡の場所が多くあった。

    今年は戦後77年。
    明治維新から終戦までの77年間と、さらに同じだけの年数が経つ節目のような年だという。その節目に、海外では再び戦争が始まり、日本国内でも国防のためと危険な考えを唱える人も散見されるようになった。
    歴史は繰り返すというが、たとえ繰り返すような状況があるとしても過去から学ばなければ先人たちに対して申し訳が立たない。ただ繰り返すだけではなく、過去起きたことから学び、活かして対処していくことこそ本当の慰霊なのではないかと考える。

    トキコにとっての清川少年の存在というのは、戦争がどのような結果をもたらすかということをもっとも身近な表現で、淡いながらも暗示しているものと印象深く残っている。

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    2022年08月26日
  • 私的生活

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    2022.08.21
    予定終了。
    結婚してないけど、色々考えさせられる気がした。
    役者になって、今の人と結婚に持って行くこともできる。けどその気になれない。違うけどちょっと通ずる所を感じた。

    今役者になって耐えたら、死ぬ時にはよかったって思える人生になる可能性もあるもんね。

    叶姉妹の真珠のネックレスのパールを一粒ずつ捨てている時と同じ状況かも。

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    2022年08月21日