田辺聖子のレビュー一覧

  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子

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    高校生の頃の愛読書の一つでした。清少納言がすごく生き生きと魅力的に描かれていて、1000年の時の隔たりがあっても、感性・感情が共通するものがあるんだということが驚きでした。源氏物語の恋愛の面倒くささのない、さっぱりしたところが、高校生の自分にフィットしていました。

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    2010年05月16日
  • 楽老抄 2 あめんぼに夕立

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    田辺さんの文章を読んでいるとカサカサしている自分がすぅーっと潤ってくる気分になる。
    ほっとします。

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    2010年05月15日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    主に古典を題材にした田辺聖子さんのエッセイです。
    短いエッセイがたくさんつまっています。
    短いものでは3ページのものもありますが、
    内容はどれもこれも心に響くものばかりです。

    まるで平安女性が書いたような、美しくやわらかな文章が素敵。
    また、短い文章で古典の魅力が最大限に引き出されていて、
    つい原典も読んでみたくなります。

    私にとっては宝物のような本。

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    2011年05月18日
  • ラーメン煮えたもご存じない

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    夕刊フジの連載だったということで、2ページぐらいのエッセイがたくさん載っており、読みやすかった。そして、なんといってもエッセイにもたびたび登場する「もうさん」の描くイラストがかわいらしくて、よかった。手近におきたいと思う。

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    2011年09月03日
  • 秋のわかれ

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    田辺聖子さんが書く、高校生の女の子達のお話。
    大人が主人公の恋愛小説はたくさん読んだけど、おせいさんの青春風味なこういうお話は初めて。
    作風が氷室さんと似てる。氷室さんはかなりおせいさんに影響を受けたんだろうな、と思いました。

    気の強い女の子、恋には少し不器用、いつもお友達に囲まれ、不思議なキャラの家族、うまくいきそうでいかないストーリー。
    底抜けに明るく、楽しい雰囲気、目指すのはこれ!

    秋のわかれ 岡山での一夏。秀兄さんへの恋 海、絵、お寺!
    私の姉ちゃん 社会人の姉が恋をして結婚するまで
    ぼくの心は風船玉 詩人を目指す気弱な男の子から心を寄せられる話
    姉妹は他人のはじまり 貧乏くじな次

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    2009年10月27日
  • 田辺聖子の今昔物語

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    古典というととっつきにくいとこらがあるけど、この本は別!現代語訳なので読みやすい。学校の古典の授業に使ってくれたら、授業が好きになってたのになぁ。

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    2009年10月04日
  • 絵草紙源氏物語

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    内容紹介:原文の香気をたたえ、古典の口吻を伝えつつ、読みやすい現代の言葉で書下したダイジェスト版。四季のうつろいの中に、人間の運命や恋のゆくえのなまなましい葛藤をみごとに表現した絵が興を添える。(出版社・著者より)

    資料番号:011287026
    請求記号:F/ タナベ
    資料区分:文庫・新書

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)

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    内容紹介:平安王朝の宮廷ドラマの華麗な覇者、光源氏の、因果応報ともいうべき秘められた業を背負って生れた、もの静かな貴公子・薫。彼を敬愛するがゆえに、その切実な求愛に応えることを拒みとおして逝った大君。運命の恋人たちの愛は、さらに変転しながら、川をくだる…。流麗な文章と巧みな構成を以て、世界の古典を現代に蘇らせた田辺版・新源氏物語、待望の完結編「宇治十帖」上巻。(「BOOK」データベースより)

    資料番号:010656254
    請求記号:F/ タナベ/ 1
    資料区分:文庫・新書


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    2009年10月04日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)

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    内容紹介:大君亡きあと中の君への情念にもだえる薫の前に現れたのが、中の君の異腹の妹・浮舟であった。彼女は薫に惹かれる一方で、色好みの匂宮とも通じ、恋の板挟みに思い悩んだ末に霧ふかい宇治川に身を投げるが…。極限の愛を余すところなく描いて、圧倒的な感動をよぶ田辺版・新源氏物語、堂々の完結編「宇治十帖」下巻。(「BOOK」データベースより)

    資料番号:010656262
    請求記号:F/ タナベ/ 2
    資料区分:文庫・新書

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    2009年10月04日
  • 残花亭日暦

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    執筆に講演に取材にと多忙な日々を送りながら、アシスタントや家政婦さん介護人の派遣をフル活用して、年老いた母親と病を負った良人とともに暮らす日々を日記として綴ったもの。近しい人を病で亡くした体験のある人は、必読です。思い出して涙が出そうになりながら、田辺さんの言葉に救われたり、こういう風に思うのは自分だけではないんだと思ったり。とてもいい本でした。

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    2009年10月07日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    高校入学前の宿題で読んだ。
    あの頃はまったくよさがわからなかったけど
    今改めて読み返すと、丁寧に人を描いているところとか、
    エピソードを含蓄あるユーモアで描いているところとか
    驚きがたくさんあった。

    田辺聖子と、向田邦子は、生き方が似ているような気がする。
    好きです。

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(下)

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    源氏が崩壊していく巻。
    柏木と夕霧も恋に惑って憂き目を見る。
    そして女三宮の降家・・・これが決定打。
    紫の上を深い悲しみに突き落とした。

    いい歳になっても女性への興味が失せない源氏と、
    出家を望む紫の上。
    二人のすれ違いが悲しかった。

    紫の上の人柄のよさを源氏が讃えるのも束の間。
    彼女は病に臥してしまう。
    それからの痛々しいまでの源氏の献身的な看病ぶり。
    かつてのキザなプライドはどこにいってしまったのかと思うほど。

    どうして人は、失って初めて、愛の深さ重さに気づくのか・・・

    読み終わって、しばし茫然とした。
    長編を読み終わったというより、一人の長い人生を見届けたという感じ。
    なんと華麗

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(中)

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    源氏の絶頂期。
    思い上がった態度が鼻についた。六条院の建設とか。
    しかし屋敷の華やかな描写にはうきうきした。

    夕霧と雲居の雁の初恋は初々しくて可愛かった。
    玉鬘の九州脱出劇は、姫君のする事とは思えないほどスリリング。はらはらした。
    真木柱の歌には切なくなった。

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(上)

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    ネタバレ

    源氏物語の現代語訳というより、源氏物語を下敷きにした田辺流源氏小説といった感じ。
    桐壺の巻があっさりばっさりカットされていて、知らずに読んだ人はびっくりするかも…。
    でも、「他の現代語訳が単調で…」とか「とにかく読みやすいものを!」という人にはお勧めです。
    個人的には、今のところ一番読みやすかったように思います。

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    2011年03月26日
  • 新源氏物語(下)

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    上・中・下と読みました。名前がやっぱり難しいところはあるけど、それでも面白い。

    昔のあの階級の女性は大変だったなーとも思う。選ぶ権利が、今ほどない。…でも今だって、視点を変えれば昔よりないかもしれない。

    ストーリーとしては、悲しい話だと思った。そういう悲しい部分があるから、光の君はさらに素敵に映るのかもしれないけど。

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    2009年10月04日
  • 新源氏物語(上)

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    源氏物語を扱う作品で、とても読みやすい本。

    年齢どおりでなく、短編的なのがちょっと分かりづらい…かな…
    「あさきゆめみし」と合わせて読んでました。

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    2009年10月04日
  • 九時まで待って

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    この方の描く男女が好きです。
    男はわがままで、浮気っぽくて、女もそれなりにわがままで、浮気っぽくて。
    そのカップルにしかわからない秘密の暗号があったり、そのカップルにしかわからない
    いちゃつき方があったり、そのカップルにしかわからない会話の応酬があったり。。。

    あ〜これなんだな〜と思う。
    現実、そうだもんなぁ。
    私たちにしかわからない互いのよさや、やさしさや、秘密の言葉。。。
    そこに至るまでの手順や、思いやりや、むつみあい。。。
    田辺さんの本を読んでいると、自分と重なって共感してあこがれて。
    あ〜〜〜┌┤´д`├┐脱力  そして、いい!!

    最後の章”NEW YORK”で、稀と蜜子の終わりが

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    2009年10月04日
  • 田辺聖子の小倉百人一首

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    百人一首を覚えねばならぬ! だけど百人一首なんて……私国文学専攻だけどごめん……全然知らないの! というわけでちょうど積読してた中にこれがあったので嬉々として崩しました。百の歌に百のエピソードあれば、百人の歌人に百のエピソード、いやそれ以上あり!とにかく面白かったです。いい教養になったなあ、と。歌を覚えれたかはまた別ですけどね。田辺聖子は気付いたらよく読んでる作家だわ……

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    2009年10月07日
  • 愛の幻滅(上)

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    主人公眉子と東野のやりとりが好き。この恋愛にどっぷりはまってる、少なくとも今ふたりで一緒にいるこの瞬間に幸せを感じてるのがすごく伝わってくる。でもね、やっぱりそれは長く続かないんだ。後半、眉子が東野との恋に覚め、「何々してあげる」ようになる、っていうのすごく分かる!ふたりの間に流れれる空気の心地よさは以前と変わらず、だから別れるまでもなく、彼と今までどおり接する。これからも、彼の癒し、心の支えになりたい、というか、なってあげようかと。う〜ん、すごく共感するんだけど、結局は都合のいい女なのか?これで、幸せなのか?でもね、そんな風に眉子をかわいそうな女って思わせないほど、眉子の気持ちには淡々とした

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    2009年10月04日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    中学の国語の問題文としてこの一部が使われており、面白かったので原本である本書を手に取る運びとなりました。
    懐かしい。

    田辺さんの古典案内。
    情熱的で、でも柔らかな口調で語られています。女性らしい視点から語られていて、とても共感できる部分がありますね。
    古典がぐっと身近に感じられたな。
    当時の自分は、とにかく古典に嵌っていたので、本の内容に共感しつつ、次に読む本をこれで決めたりしていました。
    上代から近世まで、色々な作品が登場しますからね。

    古典文学の新しい魅力を発見できるかも。

    田辺さんの古典エッセイの中では、これが一番好きです。

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    2009年10月04日