田辺聖子のレビュー一覧
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面白かった。31歳、絵本作家(?)の女性が年上、バツ一、10歳の子持ちの男と暮らし始め、好きだけど、このままで自分の人生はいいのか?と揺れ動く姿が描かれている。田辺作品に出てくる女性は、完璧じゃなくて、どこにでもいそうで、共感できる。そして、出てくる男性もその辺にいそうな、でも、生命力があるというか、いい男なんだよな~。特徴は、出てくる男女がとにかく会話をかわすこと。「好もしい」男性に会って、「おいしいもん」食べながら、会話を楽しみたくなる。主人公は、魅力的で才能もある年下の画家より、安定と調和、の律を最後は選ぶ。劇的ではない、日常の中に人生の幸せはあるんだなぁと思わされる。
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Posted by ブクログ
田辺聖子さんが書く、高校生の女の子達のお話。
大人が主人公の恋愛小説はたくさん読んだけど、おせいさんの青春風味なこういうお話は初めて。
作風が氷室さんと似てる。氷室さんはかなりおせいさんに影響を受けたんだろうな、と思いました。
気の強い女の子、恋には少し不器用、いつもお友達に囲まれ、不思議なキャラの家族、うまくいきそうでいかないストーリー。
底抜けに明るく、楽しい雰囲気、目指すのはこれ!
秋のわかれ 岡山での一夏。秀兄さんへの恋 海、絵、お寺!
私の姉ちゃん 社会人の姉が恋をして結婚するまで
ぼくの心は風船玉 詩人を目指す気弱な男の子から心を寄せられる話
姉妹は他人のはじまり 貧乏くじな次 -
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源氏が崩壊していく巻。
柏木と夕霧も恋に惑って憂き目を見る。
そして女三宮の降家・・・これが決定打。
紫の上を深い悲しみに突き落とした。
いい歳になっても女性への興味が失せない源氏と、
出家を望む紫の上。
二人のすれ違いが悲しかった。
紫の上の人柄のよさを源氏が讃えるのも束の間。
彼女は病に臥してしまう。
それからの痛々しいまでの源氏の献身的な看病ぶり。
かつてのキザなプライドはどこにいってしまったのかと思うほど。
どうして人は、失って初めて、愛の深さ重さに気づくのか・・・
読み終わって、しばし茫然とした。
長編を読み終わったというより、一人の長い人生を見届けたという感じ。
なんと華麗