田辺聖子のレビュー一覧

  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子

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    懐かしいです。
    何年ぶりに読んだのやら。
    清少納言が生き生きしています。
    こんな世界、いいなぁ~と思わせてくれる。

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    2024年01月16日
  • 苺をつぶしながら

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    結婚していた事を服役、結婚歴を前科、元夫を看守と呼びつつも、結婚生活全てを否定する訳ではなく女一人の生活を謳歌する乃里子の姿が瑞々しい。
    女の人生、男と女、女と女、誰かと生きる事、一人で死ぬ事について深く考えさせられた。
    私もいつか「散髪に行ってきます」と言って家を出てみたい。

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    2024年01月09日
  • 私的生活

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    あまりにも生々しく、あとがきの筆者の言葉を借りれば苦瓜のような後味が残る小説。
    剛との生活の中で少しずつ自分を削り取られてすっかり空っぽになってしまった乃里子が自分を取り戻す為にした決断にエールを送りたい。

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    2024年01月06日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    若干 「女は〇〇」 「男は〇〇」といった
    今の時代 ? って思うような表現もあったけど
    共感できる言葉はたくさんありました

    いちばん 心に残ったものは
    だましだまし というのは 詐欺や騙りの言葉ではなく
    希望を含んだ言いまわし

    これは 納得

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    2024年01月04日
  • おちくぼ姫

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    ざっくり言うと日本版シンデレラですね。
    召使いが、凄く活躍する話で、掛け合いが面白いです。
    原文の【落窪物語】のいい所、抜粋。作者がアレンジした話らしいので、この話が気に入った方は読んでみるなのもアリだなって思いました。
    しかし、まあ……姫様も長時間労働させられて(縫い物)許してあげるとは、心広すぎるわぁ…

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    2024年01月04日
  • 田辺聖子 十八歳の日の記録

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    戦時中の女学生の日々を淡々と綴られている点がよい。
    学校生活、家族の話、戦況について、ひとりの人間が見ていたものをそのまま書かれている。田辺聖子は自身の女学生時代を振り返り「軍国少女」だといっていたが、日記を読んでいると共感できる部分もおおいにあり、当時の人々に少し親近感を覚えた。

    ミリタリズムとは分かり合えないと感じていたところ、元々人の生活の上にある思想が重なるのであり、まったく話の通じない存在ではないんだと感じる。

    ほか、国防にあたっていた内地の搭乗員の話と合致するできごとがあり、軍人側の状況と市井の人の状況を知ることができた。

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    2023年12月18日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    こういう系の言葉集みたいなの、おせいさんのが一番しっくりくる。抜き書きじゃなくて作品そのものを読みたくなるので読みたい本が増えます。
    恋愛観も女性観も…恋愛至上主義っぽく見えても、愛されやモテテクとは対極だし女の子も仕事はして欲しい、みたいなところが好き。
    不倫はいただけないのでしないけど、内心憧れている女性が「雪の降るまで」の以和子なのがよくわかりました。不倫以外はこう生きたいですね。。。

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    2023年10月11日
  • 田辺聖子のエッセイ 食べるたのしみ

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    お聖さんの文章はいつ読んでもいい。
    この関西弁がたまらなく好き。
    父方の祖母を書いた章が特に好きだった。
    ”この世にひととき舞い降り、やがて跡形もなく消えていった、春も淡雪もような庶民のひとりである”
    お聖さんのお母さんにとっては姑でけっこうきつい人だったみたいだけど、孫のお聖さんには雨の日に「ちょっと待なはれ、ついていってあげる」とあわただしくたすきを外し、高下駄に履き替えて学校まで送ってくてた優しい一面もあったと。(荷物の多い日で足の悪いお聖さんを不憫に思ってそうしてくれたのであろうとある)
    そしてお聖さんは人は点と点のつきあいでよいのだと。
    自分にとっての「その人」でいい。他の人にはどう

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    2023年10月05日
  • 朝ごはんぬき?

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    私は31歳。明田マリ子、独身。
    女流作家の秋本えりか先生のところで住み込みで働いている。
    前に勤めていた会社は、失恋が原因で辞めてしまった。

    主人も高校生の娘もいる先生のお宅には、月末の締め切り日が近づくと、いろんなタイプの編集者がおしかけてきて、修羅場どころの騒ぎではないのです。
    作家先生の家族、食事も三人バラバラの生活を間近で見ているマリ子の人間観察力が鋭く、関西弁の言い回しがとても面白くて、昭和51年に書かれた小説とは思えないほど、登場人物が生き生きと新鮮に感じられます。
    別れたはずの元カレから突然電話がかかったり、近所でばったりでくわしたり、揺れ動くマリ子の気持ちが妙に的を得ていて、

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    2023年09月30日
  • 田辺聖子のエッセイ 女のイイ顔

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    ふんわりした文体も考えも、歳を重ねたが故の妙味なんだよね。
    まあぼちぼちでいいか、でもしっかり自分の気持ちに向き合うことが大切。
    元気になるエッセイ。

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    2023年08月26日
  • おちくぼ姫

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    角川文庫の装丁に惹かれて読んでみました。
    古典では源氏物語が数多くの作家さんがアレンジしていますが、この落窪姫は一冊完結で読みやすかったです。田辺聖子さんが冒頭に書かれているように平安時代のシンデレラストーリーでした。

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    2023年08月15日
  • おちくぼ姫

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    正に和製『シンデレラ』
    千年前にトレンディードラマがあったら、こんな感じなのかな(笑)
    悪役も良い役も脇役も、現代のドラマや小説の見本になるようなキャラばかり。
    古典も読みやすくなるとこんなに面白いんだ!

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    2023年08月06日
  • おちくぼ姫

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    田辺聖子さんの最初の語りに惹かれて購入。
    古典文学の類のものを自ら手に取ったのは初めてだったけれど、「若い読者のために現代語訳」されているので、とても読みやすかった。テンポ感やコミカルな流れに引き込まれ、と同時に昔の人々の今とは違う習慣も垣間見れて凄く面白い作品だった。次は原典も読んでみたいと思った。

    「人間のよろこびやかなしみ、恋やにくしみなどは、時代がかわっても、おんなじなんだよ」

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    2023年07月16日
  • 九時まで待って

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    徐々に徐々に稀から心が離れていく感じが面白かった。
    誰かの人生を体験できるようなこういう小説が好き。

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    2023年06月03日
  • 孤独な夜のココア

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    ちょうど元気がなくて長編を読むほど体力がなかった時に手に取った
    田辺さんのコテコテの関西弁はなぜだか元気が出る
    決して周りから見て幸せじゃないかもしれないけど、なぜだかそれぞれが幸せそうな素敵な恋たち

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    2023年05月17日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    ネタバレ

    これからの生活の見え方が若干変わるような気がする、そんな素敵な教えにたくさん出会えた。読むたびに心に残る言葉が変わりそうで、また読み返したいな。

    ▼一部抜粋

    【私は人生を楽しむために生きるのだ、と思っている。そして私の場合、楽しむことは人を愛すること、人に愛されること、にほかならぬのである】

    ↑ほんの数日前にふと、人に愛を与えられるような仕事が理想だなーとか思ってたから、勝手にビビっときた。

    【人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜びを覚えたほうが愉快である】

    【自分の心の中から湧き出てくる興味や好奇心が、おのずと自分をつきうごかす、そういう「ひとりあそび」

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    2023年05月15日
  • 文車日記―私の古典散歩―

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    田辺聖子さんの古典愛を感じる作品。美しい古典の魅力を本当に魅力的な文章で紹介している。
    「わが愛の磐之媛」、「大君のみ楯」など面白い。

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    2023年05月03日
  • 歳月がくれるものまいにち、ごきげんさん

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    ネタバレ

     女学校を卒業し、19歳で金物問屋に勤め始めて、36歳で芥川賞をとるまでの間、投稿して落選した原稿で行李はいっぱいに。38歳で結婚していっぺんに4人の子持ちに。田辺聖子(1928.3.27~2019.6.6)「歳月がくれるもの」、2013.6発行。①女性は言葉を欲しがるけど、男の誠実は言葉にはない。日常の小さな振る舞いに人柄(誠実さ)が現れるもの ②挨拶は人生の勉強。なにげないやりとりの底にいろんな気持ちが含まれている ③桜が咲いた。それだけなのに、様々に思いが巡るのは、やっぱりそれだけ歳月を重ねたから。

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    2023年04月06日
  • 春情蛸の足

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    ゴッテゴテの関西弁がとても良かった。
    さらに言えばこの本の中の食べ物はとても美味しそうで、読んでいるだけでヨダレが垂れそう!

    どれも凝った料理じゃないけど、フツーな食べ物が一番食べたいのは間違いない。
    毎日が贅沢な品というより、ふつーを贅沢に味わいたい。

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    2023年03月25日
  • 田辺聖子のエッセイ 食べるたのしみ

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    季節のもの、地のもの、をもっと上手に楽しめる大人になりたいなと思った。食を後回しにしている生活を猛省。

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    2023年03月11日