田辺聖子のレビュー一覧

  • ジョゼと虎と魚たち
    大人の恋愛。全く無縁ではないが、このような恋愛を一度はしてみたいものだ。小説に出てくる登場人物がなんとなく、可愛らしいところが、田辺さんの素敵なところ。
  • アニメ映画 ジョゼと虎と魚たち
    ずっと気になっていた一冊。
    ジョゼが恒雄とやりたいことを実現していくことで成長していくのもそうだが、恒雄もジョゼがいたことで知れたことも沢山あり、互いに成長しあっている様子に感動した。
    本の中の「恒雄は見たくない現実も見せてくれた」という言葉がとても印象に残っていて、考えさせられた。個人的にはジョゼ...続きを読む
  • 言い寄る
    昔の作品なのに20代の今読んでてすごく共感できた!乃里子の心情が手に取るように分かって、スラスラ読み進められた。
  • 私的生活
    読み終わるのにえらく時間がかかりましたが、田辺聖子さんの3部作の2冊目です。

    毎月1冊だけ購入するマイルールの今月の本です。

    乃里子の結婚生活が書かれています。
    いちゃついている結婚生活が特に大きな事件が起こって壊れるのでもなく、少しずつ何かがかわってきてしまう。
    その辺がとてもリアルに感じられ...続きを読む
  • 作家と犬
    昭和の文豪や現代の人気作家による、犬をめぐる、エッセイ、詩、漫画など48編。さすがに稀代の作家たち。どれも読ませる名文ばかり。
  • 東海道中膝栗毛を旅しよう
    膝栗毛の大雑把な内容を肩肘張らず、掴めればと読み始めました。文中に出てくる史跡等を都度グーグルの検索画像を確認しながら、あたかも実物を目で確認する様に読んで行くことで、東海道を自分も旅することが出来ました。次は、浮世絵で東海道を確認する旅を楽しみ、江戸の世をあたかも生きている様な風情を感じたいと思い...続きを読む
  • 王朝懶夢譚
    田辺聖子さんの1992年(64歳)~1994年の連載作品。
    とっても可愛らしいおはなし。

    サラサラと軽いタッチなのに、鮮やかな色彩や雅やかな香りまでリアルに感じられるのは、正に田辺マジック!!

    中学生や高校生の女の子にお勧めしたいなぁ。

    文春文庫の王朝ものシリーズ。
    『おちくぼ物語』(美内すず...続きを読む
  • おちくぼ物語
    想像以上に面白かった。
    解説は『ガラスの仮面』の美内すずえさん。

    正にシンデレラストーリー。
  • 上機嫌な言葉 366日
    こんなふうに人生と向き合えたら、幸せだろうなと思った。自分の中の女性性を大事にしたいと思った。日々、仕事や育児、家事に追われていると、何かと失われがち。時には、甘やかし甘やかされながら、潤いある人生を送りたい。
  • 苺をつぶしながら

    色褪せないですね

    久しぶりに作者の小説をシリーズで読み、時代背景などの移り変わりはあるものの、全く違和感なく楽しめました。ノリコさんの生き方、とても素敵ですよね。
  • 私の大阪八景
    すぐ舞い上がったり憧れたり貶したり落ち込んだりする思春期は時代によらずって感じなんやな。敗戦の気持ちは汲みがたいものがあるけど、トコちゃんの昂奮するなアて気持ちが日本人の心になかったら、日本はこんなに起き上がらんかったかもなって思うとちょっとじいんときた。
    にしてもトコちゃんアツい子やな、いや素敵や...続きを読む
  • 上機嫌な言葉 366日
    女として生きる悦び。心を温かくしてくれる。愛すること。人が好きでいる自分が、そのままでいいと認めてもらえた気持ちです。
  • 上機嫌な言葉 366日
    素敵な言葉に癒されました。
    後半の方が私には響いた言葉が多かったかなぁ。

    私は人生を楽しむ為に生きるのだ、と言っている田辺さんの考え方が素敵。

    女性の力量は、引き際に現れるんだって。
    私いつも引き際ネチネチだし、自分の心がないのに、時間や思い出に縛られてその場をすっきり離れられない。
    やっぱりも...続きを読む
  • 孤独な夜のココア
    いろんな種類の切ないがあった。
    怒りんぼが1番印象に残った。

    ・春つげ鳥
    やっと幸せになったのに。。
    幸せもそこからの辛い出来事も淡々とかかれているから、より切なくなった。
    「石段を昇ってくる足音は、わたしを幸福で涙ぐませる。」

    ・りちぎな恋人
    藤村さんの気持ちが、わたしもわからん。。
    こういう...続きを読む
  • 私的生活

    前作に続き

    楽しくサクサク読めました。乃里子の気持ちが変わっていくところが、具体的にハッキリしてるわけではないのに、妙にリアルに共感できました。
  • 言い寄る

    久しぶり

    田辺さんの作品を久しぶりに読みました。20代にマイブームだったのですが、何だか若い頃のいろいろを思いだし、可笑しく、切なくもなりました。面白かったです。
  • 古今盛衰抄
    文車日記よりもやさしく読みやすい、取り上げられているテーマも少ない。
    田辺聖子さんはどの人を描くにしても恋愛や対人関係から紐解くんだなあと思った。
    年代順に書いてくれているから他より分かりやすいかも?
    最近の人はあまり興味なかったけど少し興味持てた気がする
  • 孤独な夜のココア
    かなり昔に一回読んで、内容は忘れてたけど印象にだけ残ってて、また読んだ。
    40年くらい昔の作品だからたぶん今の時代とはいろいろ変わってるんだろうなと思うこともあるけど、でも今の時代でも変わらない男女のやりとりが短編にさまざまにあって読んでて切ない。
    「春つげ鳥」が可愛くて好きなんだけど、どれを読んで...続きを読む
  • 篭にりんごテーブルにお茶…
    もらった。
    色々の楽しみについて語られる本。語り口が好き。
    内容では、特にぜいたくについての章と、本を食べるという章。

    「母性愛は一面、ものすごいエゴや排他的な愛と、となり合わせになっているからである。母性愛の中に想像力はない。」(135頁)
    渡辺淳一の鈍感力にも同じようなことが強さとして語られる...続きを読む
  • 上機嫌な言葉 366日
    そうとまでは考えられないなというところもあるけど、いい言葉もいっぱいだった。気になるフレーズはメモしたから、たまに振り返って糧にしたい。