田辺聖子のレビュー一覧
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主人公の年齢がちょうど自分にも近いな、と思ったのが気になったきっかけではあった。だがしかし、読んでみると、この乃里子という女はわたしと180度違う方向を向いているように感じた。おそらく時代の変化もあるのだろう。経済成長期にあった日本と、バブル崩壊を経て停滞する日本、のような感じで。時代が違うから生きている人間だって違う、と言い切ってしまうとそれまでではあるけれど、なぜだか読み進めるほど普遍の女性(否、人間的な?)心理も感じ取れた。特に、深い想いを相手に対して抱くほど「言い寄る」ことが出来ない辺りは心情としてよく分かる。
読み返したいかどうかであれば、わたしにはそれほど刺さらなかったな…という気 -
Posted by ブクログ
日本版シンデレラ。とても面白かった。おちくぼの姫君が善良すぎて、意地悪な継母や義姉たちに怒っていいんだよ!と何度も思ってしまった。阿漕が本当に大好き!!家が離れてしまってもずっと姫君のことを慕って全力を尽くしてくれる。姫君は過酷な環境を強いられ、苦しい状況が続く中、阿漕や帯刀、少将たちのコミカルな動きのおかげで楽しく読めた。ハッピーエンドとわかっていながら読んだのも大きい。ラストの継母に対する怒涛のしっぺ返しは非常にスカッとした。そんな中でも最後には継母含めみんな笑顔なのは意外に思いながらも素敵な読後感だった。友達に一人阿漕みたいな女の子が欲しい…。
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Posted by ブクログ
田辺聖子さんの古典入門書。
古典の紹介も素敵だが、これが1970年代の本?今年出版された本と言われても違和感ないです。
男と女、生死、出会いと別れ、仕事、感情。古典も、1970年代も現代(2026年)も、人はさほどに変わらず、悩み続けて生きているんだな、と思います。
そして、平易な文章で、作者の視線は時に柔らく、時に鋭く。名文ですよね。
解説にもありましたが、作者が、古文や短歌、俳句が好きなことが伝わってきますし、清少納言の幼い子供の描写から、子供がいなかったのでは、と推察するくだりなど、唸りました。
高校レベル(赤点とらないくらい)の古文の素養があると、読みやすいと思います。