田辺聖子のレビュー一覧
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戦後間もない鎌倉を舞台に 空襲を逃れて家を守った祖母が、娘や孫たちに『源氏物語』を語り聞かせる。吉屋信子『乙女のための源氏物語』は、昭和26年から29年まで『婦人倶楽部』に連載された『源氏物語―わが祖母の教え給し』をもとにした作品なのです。
作中で祖母は、江戸時代の代表的な注釈書である『湖月抄』を手に取りながら『源氏物語』を語ります。
『源氏物語』の近代語訳といえば、まず思い浮かぶのが与謝野晶子、続いて谷崎潤一郎訳。
晶子訳や谷崎訳にも親しんでいたであろうことは想像に難くないですね。
しかし本作は現代語訳というより、祖母から娘や孫へと古典が語りつぐ、いわば、おばあちゃまによるオーディブル -
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本日7月11日は 吉屋信子文学忌、信子忌。
『乙女のための源氏物語』上下巻を読み終えましたので、作品の感想は下巻のレビューに譲り、今回は上巻に寄せて、吉屋信子ゆかりの地を訪ねた栃木文学散歩を ご紹介します。
まずは栃木駅に集合。参加者は皆それぞれの方法で現地入りしましたが、意外にも栃木駅を訪れるのは全員が初めてでした。
最初に向かいましたのは駅前北口広場に建つ山本有三文学碑。「路傍の石」の一節が刻まれています。
続いて湊町ポケットパークの吉屋信子文学碑へ。吉屋信子は父親の転勤に伴い、六歳から十九歳までを栃木で過ごしました。文学碑はかつての住居跡ではなく、巴波川のほとりに設けられた小さな公 -
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本日は 田辺聖子さんの ご命日でもあります。
最近では おせい忌として認知されつつあるようです。
「お茶が熱くてのめません」
人気が出始めた脚本家の女性のところへ、かつての恋人がきちんとアポを取って七年ぶりに訪ねてくる。
再会した彼は、昔と同じように頼りなさはあるものの、女はまだ情が残っていて、必要ならお金くらい貸してもいい、そう思ってしまう程度には、過去を許している。
しかし、男の“本当の用件” 、自分の人生経験を原作として買い取ってほしいという依頼を聞いた瞬間、女の心は遠のく。
あまりに自然で、あまりにリアルな文章。
「うすうす知ってた」
父の死後、母と娘ふたりだけになった家族。
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ネタバレあー、、なんかこの温度感、、!!!
「こういう男、いるよなあ」とか、「こういう時こういう態度とるんだよなあ」とか。
過去の恋愛が浮かんできたり、こなかったり。
大人の恋愛って、相手との戦いというより、“俯瞰で見ている自分”との戦いなんだなと思う。
本当はどうしたいかより、「こんな女ではいたくない」とか、「これ言ったらダサいよな」とか、そういう余裕のある良い女でいたい自意識との葛藤。
恋愛なんてそもそもフェアじゃないのに、どこかで“フェアでいよう”としてしまう苦しさもある。
頭で考えたら、美々より私の方がいいって思える理由なんていくつもあるのに、理由があればあるほど切なくなるし、
でも結局、