田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回のタイトル「言い寄る」なかなか艶めかしい印象ではないか。
収録されている物語は田辺さんが昭和に執筆されたものだ、、
そうバブル経済に繋がる日本の成長期、男女の恋愛はこんな風に繰り広げられていたんだな、、と懐かしいやら、新鮮だったり。
そんなだから物語の中にはスマホなんて道具、登場する訳がない。
気持ちを伝える、相手の本当の心を知りたい、自分はこうしたいのに、、、そんな揺れ動きや上手く行かないじれったさを描くと田辺さんの物語はピカイチだ。
SNSを使って知りたい情報だけを都合良く入手できる時代じゃない。
近寄りたい人(本書の場合、言い寄りたい人)との心のすれ違いや、「そうじゃないんだってば~ -
Posted by ブクログ
▼はじめちょっと入るのに苦労しましたが、だんだん面白くなりました。特に「都落ち~須磨篇」あたりから、そそりますね。中巻以降が楽しみです。
▼「源氏物語」体験でいうと、10代の頃だったか、二十歳前後だったかに、「潤一郎訳(多分中公文庫だった)」を読んで。途中からけっこう苦行だったけど意地で読み切った記憶が(笑)。まあでも「こういう話かなるほど」と。
その後多分30代~40代くらいにコミック「あさきゆめみし」と丸谷才一&大岡信の「光る源氏の物語」を読んで、これは相当に楽しみました。
で、今回、50代に田辺聖子で読んでみようか、ということです。
▼田辺聖子さん、多分「省略」「カット」がうまい -
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Posted by ブクログ
『乙女のための源氏物語(上)』より続く
吉屋信子による源氏物語後半。老女、楓刀自が孫娘3人や実業家の中年女性を生徒役として、源氏物語を要約して語り聞かせる形式である。
一時は政敵に虐げられていた源氏は政治の中枢に返り咲いた。
須磨・明石下向の際に出会った明石の上との間には一女が生まれていた。逡巡する明石の上を京に呼び寄せ、その娘を最愛の紫の上の養女として迎え、立派な貴婦人に育て上げる。そしてゆくゆくは入内させようという心づもり。
その傍ら、いままで関係した女性たち、特に寄る辺のない人たちを邸に住まわせ、暮らし向きの面倒を見る。この辺りは懐の深いところである。
後半の1つの大きなストーリー