田辺聖子のレビュー一覧

  • 鬼の女房
    鬼にまつわる話の数々で、読みやすく、面白い本。
    禁断萌えなワタクシとしては、表題になった話が好き。『小野篁』の若き頃の悲恋。
    しかし、この本は手に入り辛いか・・・
  • 姥ざかり
    大阪のマダムが往く。英会話にダンスに絵画に株に、若い頃の努力を実らせ悠々自適な暮らしを送るマダムに絡む、人々のありようがただひたすら楽しいです。
  • 姥ざかり
    今回母に読ませる前に、読み返したけどやっぱりおもしろい!齢(よわい)77の歌子節が最高です。もやもやっとして言えないことをズバッ&きっぱりと斬ってくれます。こんな風に年を取れたら最高だなと。
  • 文車日記―私の古典散歩―
    著者の古典への愛が溢れています。こんなに面白い古典文学の数々を読まずにいるなんてもったいない。そんな気分にさせられます。
  • 田辺聖子の小倉百人一首
    百人一首がしてみたい、という単純な動機から買ったものの、田辺聖子の関西調の語り口や、百人一首に関する諸所の学説を、サラリと載せているので読み物としても楽しい本。
  • 『源氏物語』の男たち ミスター・ゲンジの生活と意見
    これ、読んでてあまりの言われように爆笑してしまいました。夕霧までしかないんですけどねぇ。他の殿方のことも書いた続きがあるとかないとか(読みたい!)。
  • 日毎の美女
    本棚の整理をしていたら奥の方に発見。もう一度読み返してみたら、また新たな発見が有りました。田辺聖子さんの作品にはリアルな女が出てくるのがイイです。
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子
    一千年前のワーキングウーマン&エッセイスト・清少納言。彼女の生きていた王朝時代と現代は、感覚的にかなり近いのに驚きさえ感じます。コレを読めば、古文がもっともっと身近になること請け合い。
  • 人生は、だまし だまし
    田辺聖子という人は賢くて、ユーモアがあって、チャーミング。それでいて決して鼻につかない。こんな女性になりたいと思う、共感できるエッセイ。
  • 姥ざかり
    笑える文章ってなかなかない、だからこの本は本当に魅力的。いつでも若い心の歌子ばあさんみたいに年取りたいなって。
    姥シリーズ第一弾。
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子
    古典「枕草子」を現代風な語り口に。どうやら田辺さんと清少納言は共通点が多くあるようで(よそ腹の子供を育てた事とか)田辺さんの一面も垣間見られる気がします。その感覚は、現代とちっとも違ってなくて、共感する部分が多くて驚きます。それから、藤原道隆(道長の兄)一家の栄華物語でもあります。同時に読みたい本→...続きを読む
  • 新源氏物語(下)
    下巻で、悲劇だと思ったのが、柏木。彼は真面目で、一途な人だっただけに思いつめてあんなことになってしまった。現代でもああいうことってあるよね。あいのり見てても、一目ぼれしちゃった女の子がいくらつれなくても、それで体調崩しちゃっても思い続けてる男の子っているもん。ただ、柏木の場合は相手が非常に非常にまず...続きを読む
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)
    源氏物語の中でもとても読みやすい本だと思いますです。難しいのが苦手な人はこの本からとっかかってみたりしたらどうかな???って思うのです。時代は、光源氏と言うよりは息子の時代なのですが、、、小説で初めて泣いた本がこれだったのです。。。
    高校生の時によみました。。
    今読んだら また違った感情がでるかな?...続きを読む
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)
    はじめは中々読めなくって、、、
    2〜3ページ読んでは数ヶ月放置と言うのを繰り返していました、けれど、実際読み始めてみたら一気によんでしまいました。。。
    ちゃんと読み始めるまでに半年くらい掛かっているのですが、学校の合間と家で読み二日間で上下読み終わりましたです。
  • 新源氏物語(上)
    古典強化お薦め品その2。
    源氏物語の現代語訳は数あれど、文体の読みやすさ、「物語」としての面白さに重点を置くのであれば、この「田辺源氏」の右に出るものはない、と個人的に断言しています。それくらい読みやすく、面白い。全3巻というコンパクトさも何気によいと思います。

     「桐壷」の巻を大胆にカットした...続きを読む
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子
     古典強化お薦め品その4。
     日本三大随筆に数えられる枕草子を、大胆にも小説として翻案。筆者である清少納言をこれほどまでに生き生きと魅力的に描ける作家もちょっといないのではないでしょうか。文字通りに1000年の時を越えて、
    「好きと嫌いをはっきり言える、自我の強いヤなおばさん。だけど自分の憧れであっ...続きを読む
  • 上機嫌な言葉 366日
    心の凝りをほぐしてくれる一冊。
    人は何のために生きるか?
    「私は人生を楽しむために生きるのだ。」
    「お金より好きなものを持ってる人って、現代では最高のロマンチスト」
  • 言い寄る
    ずーっとオンナとオトコの話ばっかりで
    あんまり好きちがうわ、と思うのに
    なぜか気持ちを持っていかれて
    ひさしぶりに本を一気読みしてしまった。
  • 新源氏物語(上)
    ▼はじめちょっと入るのに苦労しましたが、だんだん面白くなりました。特に「都落ち~須磨篇」あたりから、そそりますね。中巻以降が楽しみです。

    ▼「源氏物語」体験でいうと、10代の頃だったか、二十歳前後だったかに、「潤一郎訳(多分中公文庫だった)」を読んで。途中からけっこう苦行だったけど意地で読み切った...続きを読む
  • ジョゼと虎と魚たち
    人生経験や余裕が、女としての魅力につながっているんだろうと思わせられた。

    「不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ…」
    人の機嫌が悪いと自分も不機嫌になりがちな自分に刺さる言葉

    「ジョゼと…」では、女性障害者が脅かされている性被害の現実と、障害者と恋人関係に...続きを読む