田辺聖子のレビュー一覧

  • 田辺聖子の小倉百人一首

    Posted by ブクログ

    百人一首を覚えねばならぬ! だけど百人一首なんて……私国文学専攻だけどごめん……全然知らないの! というわけでちょうど積読してた中にこれがあったので嬉々として崩しました。百の歌に百のエピソードあれば、百人の歌人に百のエピソード、いやそれ以上あり!とにかく面白かったです。いい教養になったなあ、と。歌を覚えれたかはまた別ですけどね。田辺聖子は気付いたらよく読んでる作家だわ……

    0
    2009年10月07日
  • 愛の幻滅(上)

    Posted by ブクログ

    主人公眉子と東野のやりとりが好き。この恋愛にどっぷりはまってる、少なくとも今ふたりで一緒にいるこの瞬間に幸せを感じてるのがすごく伝わってくる。でもね、やっぱりそれは長く続かないんだ。後半、眉子が東野との恋に覚め、「何々してあげる」ようになる、っていうのすごく分かる!ふたりの間に流れれる空気の心地よさは以前と変わらず、だから別れるまでもなく、彼と今までどおり接する。これからも、彼の癒し、心の支えになりたい、というか、なってあげようかと。う〜ん、すごく共感するんだけど、結局は都合のいい女なのか?これで、幸せなのか?でもね、そんな風に眉子をかわいそうな女って思わせないほど、眉子の気持ちには淡々とした

    0
    2009年10月04日
  • 文車日記―私の古典散歩―

    Posted by ブクログ

    中学の国語の問題文としてこの一部が使われており、面白かったので原本である本書を手に取る運びとなりました。
    懐かしい。

    田辺さんの古典案内。
    情熱的で、でも柔らかな口調で語られています。女性らしい視点から語られていて、とても共感できる部分がありますね。
    古典がぐっと身近に感じられたな。
    当時の自分は、とにかく古典に嵌っていたので、本の内容に共感しつつ、次に読む本をこれで決めたりしていました。
    上代から近世まで、色々な作品が登場しますからね。

    古典文学の新しい魅力を発見できるかも。

    田辺さんの古典エッセイの中では、これが一番好きです。

    0
    2009年10月04日
  • 愛の幻滅(上)

    Posted by ブクログ

    家の近くのこじんまりした本屋さんで、お薦めとして平台に置いてあって手にとってみました。帯には、<私の好きな田辺さんの恋愛小説のベスト3>という山田詠美さんのコメントがあります。あの山田さんが!と思い、帯裏に引用されてた本文を拾い読みしてみて、俄然読んでみたくなって買いました。そんなことでもなかったら、なんだか仰々しいタイトルだし、恥ずかしながら田辺さんがどんな作家さんなのかも知らないし、きっと興味も持たなかったと思います。

    が。

    べらぼうにおもしろかったです。
    簡単に言うと不倫のお話です。でもすごく達観していて、不倫をいいとも悪いとも評価はしないけど、ただ<こういうものである>という感じな

    0
    2009年10月07日
  • 愛の幻滅(下)

    Posted by ブクログ

    眉ちゃんの東野との恋を、”笑い恋”にしようとする気持ちに深く共感した。
    ラスト数ページ、「〜してあげたかった」のくだりなんて、涙がでてきた。
    眉ちゃんと東野の関係は、きっともう長くは続かないのだろう。

    0
    2009年10月04日
  • 【カラー版】 田辺聖子の小倉百人一首 上

    Posted by ブクログ

    大好き百人一首!
    というわけでこの本、何回読んだかわかりません。手持ちの本がなくなったので再読。その百人一首が描かれた背景がわかるのでとても面白い。
    あー私もこの時代の貴族みたいな生活がしたい! 文化的な教養で、地位・名声が決まるなんてなんて楽しいの!

    2008,january

    0
    2009年10月04日
  • 【カラー版】 田辺聖子の小倉百人一首 下

    Posted by ブクログ

    というわけで↓の下巻。
    小さいころから百人一首は大好きだけど、その頃は女性のばかり好んでいたのを覚えています。
    今読むと、長からむ・・とかちょっと怖いとこがまたいい!

    2008,january

    0
    2009年10月04日
  • 絵草紙源氏物語

    Posted by ブクログ

    原稿用紙150枚に現代語訳した「源氏物語」に岡田嘉夫氏の美しい挿絵。文章と挿絵が堪能できる「源氏物語」。(07/09/29)

    0
    2010年02月24日
  • 新源氏物語(下)

    Posted by ブクログ

    平穏が続くかと思われた源氏と紫の上の間に波風が起こる――女三宮の登場により紫の上の「源氏の妻」としてのプライドが揺れそして次第に弱り果てていき、源氏は過去、藤壺と犯した過ちを柏木と女三宮に突きつけられる。華やかな時代は去り、先細っていく二人の物語は今、終わりを告げる……ってこんな具合でよろしいでしょうか。私は若菜からの源氏が好きだ。紫の上は悩む、源氏も自らの罪に対する罰を目の当たりにする、そして人生の儚さを知っていく……ちょっとかっこ良い言い方するなら近代小説っぽいからね。夕霧の落葉の宮とのエピソードも面白い。落葉の宮が実際かわいそうなんだけど。夕霧め……夕霧が帖の名前になってるからって、お前

    0
    2009年10月07日
  • 新源氏物語(下)

    Posted by ブクログ

    きました・・・いよいよ最終章。
    源氏は若き日に重大な過ちを犯す。
    父親である桐壺帝の後妻(源氏の義母)藤壺を慕うあまり父に隠れて密通をし、藤壺は源氏の子を身篭ってしまうんです。
    帝はその事を知ってか知らずか、冷泉帝に皇位を継がせる。
    臣下に落ちた源氏の子供を・・・。

    この下巻では、源氏が若い頃犯した過ちが、因果応報の報いとなって源氏自身に降りかかってきます。
    どんなふうにかと説明したいんですが、これ以上書くと、浜村ジュンになってしまいそうなので詳しい内容は書籍でそうぞ♪

    読み出すとやめられない・とまらない。ハラハラドキドキ新源氏物語の世界に酔いしれて下さい。

    0
    2009年10月04日
  • 新源氏物語(中)

    Posted by ブクログ

    光源氏の一番輝かしい時が書き綴られています。
    和歌と踊り、琴、お花見・・。と雅な日本のお遊び。
    現代のお花見のような下品なものじゃありませんよ!!!
    あれは、酔っ払いが、ネクタイ頭に巻いた酔っ払いを見てるだけで全然桜なんて見てないんです。あれは間違いなく花見、改め 『酔っ払い見』!!!

    この頃は、さぞ美しかったんだろうな〜・・・と頭の中で想像し、御所へ行きたいな。。と思いました。

    中巻では、これから源氏に降りかかる暗雲も暗示・・・。

    0
    2009年10月04日
  • 鬼の女房

    Posted by ブクログ

    鬼にまつわる話の数々で、読みやすく、面白い本。
    禁断萌えなワタクシとしては、表題になった話が好き。『小野篁』の若き頃の悲恋。
    しかし、この本は手に入り辛いか・・・

    0
    2009年10月04日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大阪のマダムが往く。英会話にダンスに絵画に株に、若い頃の努力を実らせ悠々自適な暮らしを送るマダムに絡む、人々のありようがただひたすら楽しいです。

    0
    2009年10月04日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今回母に読ませる前に、読み返したけどやっぱりおもしろい!齢(よわい)77の歌子節が最高です。もやもやっとして言えないことをズバッ&きっぱりと斬ってくれます。こんな風に年を取れたら最高だなと。

    0
    2009年10月04日
  • 文車日記―私の古典散歩―

    Posted by ブクログ

    著者の古典への愛が溢れています。こんなに面白い古典文学の数々を読まずにいるなんてもったいない。そんな気分にさせられます。

    0
    2009年10月04日
  • 田辺聖子の小倉百人一首

    Posted by ブクログ

    百人一首がしてみたい、という単純な動機から買ったものの、田辺聖子の関西調の語り口や、百人一首に関する諸所の学説を、サラリと載せているので読み物としても楽しい本。

    0
    2009年10月04日
  • 『源氏物語』の男たち ミスター・ゲンジの生活と意見

    Posted by ブクログ

    これ、読んでてあまりの言われように爆笑してしまいました。夕霧までしかないんですけどねぇ。他の殿方のことも書いた続きがあるとかないとか(読みたい!)。

    0
    2009年10月04日
  • 日毎の美女

    Posted by ブクログ

    本棚の整理をしていたら奥の方に発見。もう一度読み返してみたら、また新たな発見が有りました。田辺聖子さんの作品にはリアルな女が出てくるのがイイです。

    0
    2009年12月24日
  • むかし・あけぼの 上 小説枕草子

    Posted by ブクログ

    一千年前のワーキングウーマン&エッセイスト・清少納言。彼女の生きていた王朝時代と現代は、感覚的にかなり近いのに驚きさえ感じます。コレを読めば、古文がもっともっと身近になること請け合い。

    0
    2009年10月04日
  • 姥ざかり(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    笑える文章ってなかなかない、だからこの本は本当に魅力的。いつでも若い心の歌子ばあさんみたいに年取りたいなって。
    姥シリーズ第一弾。

    0
    2009年10月04日