田辺聖子のレビュー一覧
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ネタバレ友人に勧められて。面白かったー…というか身をつまされる部分が多すぎて怖いくらいだった…
五郎に対して
きっと、爪を噛みながら五郎を見ている私の目の中には、野卑で精悍な、情欲が跳梁していたと思う (P.72)
私は大笑いした。笑いながら。こんな話をする男に、どうやって言い寄るムードをつくるべきか、いそがしく考えていた。私と剛みたいに、うまく同時にもの好きで、同程度にめずらしもの好きで、同じ割合にSUKEBEであるばあいは、何もコトバはいらなくて、ただピンポン球を打ち返すような応酬のうちに、ムードがもり上るのであるが、五郎はそんなわけにはいかなそうだった。…私の希望は、五郎が私に惚れ、私に言い寄 -
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初めて田辺聖子さんの本を読んだ。
彼女の言葉の使い方がすごく好きになった。
虜になった!
感情の喜怒哀楽を軽快にコミカルに表現しているところにすごく惹かれた。読みやすかった。
乃里子の気持ちとてもわかる。
私も本当に好きになった人には、言い寄ることができません。
女性に対しても、男性に対しても。
この頃心から友達になりたい女性の人がいるのだけど、いつもなら誰彼構わず仲良くできるのが私の魅力なのに、彼女の前ではそれが全く使い物にならなくなる。
そんな中でこの本を読んでいたので、共感の嵐が鳴り止まなかった。。
それにしても、乃里子の考え方が好きだと感じる言動が多かった。
中でも一番心にキタのは -
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上下巻通しての感想となる。よくもまあ1000年以上も経つのに全く色あせないストーリーだなと感心する。改めて紫式部の偉大さ・天才ぶりが怖くなる。薫、匂宮、大君、中の君、浮舟が主要人物となる。最初から薫と大君がくっついていれば幸せな日々が続いたことと思うのだが、そこは式部の「いけず」だ。なんだかんだと薫に試練を与え、読者をイライラ・ヤキモキさせる。現代風にアレンジすればドロドロした昼ドラにもなりそうだ。最後は式部なりのハッピーエンドかなと推測する。この時代の姫は身分のある殿に世話されるのが一般的だと思うので、自分の意思を通すことは難しいであろう。式部はそんな姫たちの心の深部をすくい取ってこのエンデ
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老眼で細かい字が読めない、自分が書いている字さえ見えない。コンビニの店員の話しが早くて聞き取れない。知らぬ間にTVのボリュームが大きくなった。指の関節が痛くてペットボトルのキャップが開けられない。昨日はアッチ、今日はコッチと身体の不調が現れる。
今まで普通に出来ていた事が一つ一つ出来なくなっていく事で老いる自分を否応なしに認めざるを得ない。そして、自信を無くし、将来は不安に満ちたものに感じられる。あーあ、やんなちゃうな。全然楽しくない。
そんな、老への気分を一蹴してくれる本です。これから老人になる人に元気を与えてくれます。老いるのは仕方がない、でもそれを嘆いている場合ではない。乗り換えるべき -
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めちゃくちゃ面白かった。
片思いが多すぎて切ない〜。
相手を思う気持ちよりも自分を思う気持ちの方が大きくなりがちだから、本当に好きな人とは結ばれにくい。
恋が終わったときに初めて本当に相手のことを想うことが出来るから、終わった恋を愛おしく感じるんだな〜って思う。
恋をしているときはみんな利己的で、片思いの無い恋なんて無い。
所在なさを恋で埋めることの寂しさ。
論理で片付けられない恋愛を楽しんだり振り回されてイライラする登場人物たちの姿がおかしかった。
身分の差によって、恋の報われなさにもしっかり差が出ているの苦しい。
浅芽の決断痺れた。
チャーミングな小侍従も、艶麗な七条夫人も素敵、登場 -
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乃里子3部作の3冊目。1作目の「言い寄る」では奔放すぎる乃里子の性格に、この尻軽女め!と呆れ果て、2作目の「私的生活」では剛の傲慢で嫉妬深い性格に、こんな男ムリ!とイライラしながら読んだけれど、3作目のこの本では乃里子も剛も可愛く思えるところが多々あって、ありがとう田辺先生!と思わずにはいられなかった!
特に剛の難しい性格の中に垣間見れる、遠回しでストレートじゃない優しさに、何だ実は思いやりも持っていたのかと心から安堵したのは私だけではないはず。
結婚と離婚を経て得られたライトな二人の関係を、乃里子の心情として
「剛のいちばんいいものだけを抽出して、贅沢に費消するとすれば、彼の友情だけが欲しか -
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原著1985(昭和60)年単行本として刊行。
1年以上前、連作歌曲集「やさしい恋愛小説集」という曲を書くに当たって、若い女性作家の手になる恋愛小説を読み漁った際に、本書も「おすすめ恋愛小説」と紹介されているのを見かけて購入したが、後回しにして読まずに放置してしまった。
田辺聖子さんは1928(昭和3)年生まれ、長命91歳にして、2019(令和元)年に没。私より41歳も年上の世代で、芥川賞を受賞したのも1964年と古い。
この人の名前は私が高校生の頃にも当然知っており、書店の棚にはこの人の文庫本もずらりと並んでいたはずだが、当時の私はいかにも恋愛小説っぽい女流作家の小説はどうも読む気にな