田辺聖子のレビュー一覧

  • 新源氏物語(下)

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    紫の上が亡くなった。嘆き悲しむ源氏。
    そして、柏木と女三の宮との関係。
    かつての源氏の行為そのままに罪を犯した柏木。
    改めて、父の思いを知る源氏。
    いつの時代も男と女の話には尽きぬものがある。
    登場人物の心もようが細かく鋭く描かれていると本当に感心する。
    読み応えのある小説である。

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    2012年05月21日
  • 新源氏物語(上)

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    読み終わって、「サイコーだ!すごいおもろい!」って書こうと思ったんだけど、他の人のレビュー見てたら源氏の人気のなさに驚いた。

    源氏の気の多さに嫌気がさす人が多いようだ

    おいらは自分が男だからか源氏の気の多さにもそこまで悪者には見えず、むしろそれだけ多くの女性と関係を持ちながらも自分から捨てることはしない男気の惚れる。

    女性も皆がみな翻弄されるだけでなくつれなく振り回したり、他の男に乗り換えたりしていてバランスがいい気がする。

    男は愛の入れ物がたくさんあり、そのすべてが真実なのだ

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    2012年05月17日
  • 新源氏物語(中)

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    須磨から戻ってきた源氏の勢力がもの凄い。
    いろいろな人物が登場するが、その人物がよく描かれていることに感心する。
    夕霧の真面目さ、玉鬘の美しさと聡明さ、鬚黒の大将の粗暴さと優しさ、
    花散里のつつましさ、・・、紫の上の美しさ。
    紫式部の観察力もすごいが、田辺聖子の訳も面白い。

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    2012年05月14日
  • 新源氏物語(上)

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    「源氏物語」田辺聖子訳で読むと読みやすい。
    光源氏が生き生きと書かれており、スッキリと読める。
    また、紫の上・明石のかた・葵の上・朧月夜の尚侍の君・花散里・末摘花、
    そして藤壷の宮・六條御息所など女の素直さ・怨念・心もとなさ・
    恨めしさ・恥じらい・こころの深さなど読んでいて引き込まれていく。
     人生に一度は辛く苦しい目にあうことも必要、それに耐えてこその人生であろう。
    (中)(下)が楽しみ。

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    2012年05月10日
  • どんぐりのリボン

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    田辺聖子さんの小説を初めて読む。
    古さをまったく感じない。
    今も昔も考えていることが一緒って事か。

    いわゆる女の子っぽい展開があまり私の性格には合わず
    恋愛小説は避けることが多いけれど
    この小説に出てくる女の子たちはサバサバとしていて
    弱くもあり強くもある、そして25歳という微妙な年齢の
    気持ちをすごくうまく表している。

    25歳の自分自身の心模様を思い出してしまった。

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    2012年05月09日
  • 人生は、だまし だまし

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    『ほな』『そやな』は標準語には変換できない多くの意味が含まれいるようで、ちょっと羨ましい。どうやらこれらの意味には、相手を受け入れる、許す、こんなもんだろうなと思える意味があるみたい。人間商売には大事なワードです。

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    2012年03月29日
  • 鏡をみてはいけません

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    かなり面白かった。

    仕事と恋愛、恋人と男友達、過去と未来、不安と満足。
    いろんな狭間の中で葛藤しながら居場所を求めて、納得するまで心の赴くままに行動する野百合。ホント、田辺さんの描く女性は、私とよく似てる。。。いや、きっと誰もがそうなのかもしれない。

    絵本やイラストの話、星空のくだりも素敵。
    何しろ彼女の作るご飯が美味しそうで、読んでるとお腹が空いてきますよ♪

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    2012年03月17日
  • 残花亭日暦

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    結婚について色々いわれているけれど、このエッセイを読むと、憧れます。
    雑誌で結婚とかおひとりさま特集とかするよりも、こういった読み物を世の中に広めていけば、イイ気がする。今は、ただでさえ「絆」とか「家族」がスローガンになっているご時世ですし。
    男性、あと銀婚式を迎えるくらいの夫婦、などにも読んでほしい。

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    2012年03月16日
  • どんぐりのリボン

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    柴崎友香の解説ありで益々読む気がでた本書。ほんまに今の時代に復刊されて、何年も前の作品なのに色あせない古くさくない、田辺聖子はやっぱすごいなぁ。と思い知らされました。生きているウチに、共感できる年齢で田辺聖子作品と出会えて良かったと本当に思います。

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    2012年03月07日
  • どんぐりのリボン

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    読み進めて5ページ目、以前読んだ事に気付いたにも関わらず、やっぱり楽しい!この大阪弁のリズムよし、会話のテンポよし、そうしてストーリー終盤は、311を経験した今、二度読みしても価値のある余韻が残ります。オススメです。

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    2012年02月22日
  • 蜻蛉日記をご一緒に

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    お聖さんの古典の解説はとてもわかりやすくて、しかもおもしろい。蜻蛉は日記ではうつうつとしたことをたくさん書いているけど、兼家と相対して話をしたり伏寝をしているときの彼女は、文面の印象よりはもう少し可愛い人だったのではないだろうか。でないと、兼家だって、あんなにツンケンしている蜻蛉と長く付き合うこともなかったと思う。蜻蛉は、うれしいときや感動したときには文章が短い、という箇所があったが、それよくわかる。確かに感動したり、うれしいときって言葉がなくなる。

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    2012年02月04日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)

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    <源氏物語>の後半<宇治十帖>に的を絞った作品をほとんど知りません。
    あまり採り上げられることのない<宇治十帖>ですが、個人的に好きな十帖ですので、大変面白く読むことができました。

    ※〈上〉以降省略※

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    2011年12月29日
  • 春のめざめは紫の巻 新・私本源氏

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    さすがの光源氏も中年になれば、若い子からは、イタイおじさんか…私も気をつけよう……と思ってしまうほど、ムリなく読めて面白い。御大の力を感じます。

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    2011年11月18日
  • 薄荷草の恋

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    大阪弁と、ユーモアに富んだ会話と、おいしそうなごはんがいい感じで、羨ましくなる。百合と腹巻きが好きだなー。

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    2011年09月13日
  • 新源氏物語(下)

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    ネタバレ

    すごくおもしろかった。
    自然を愛でたり、趣のある文をしたためたり、平安時代の貴族達の暮らしが新鮮だった。
    私も季節の挨拶でも書きたいなっていう気分になった。

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    2011年09月09日
  • 鏡をみてはいけません

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    これは面白かった。関西弁なので、けっこう笑えたし。
    関西の方の人って、日常会話さえ面白いですよね。すばらしいですね~。

    これは、朝食命! のバツイチ男の家に転がり込んだ女性が主人公。
    彼の息子や小姑(?)、元妻・・・・・・などなどとの、色々な出来事を通して、家庭か仕事か、など、人生の選択に迫られていく主人公の姿が描かれています。
    出てくる料理がどれもこれも美味しそうで、よだれモノですよ!

    ちなみに私のタイプはというと、主人公よりも頼子に近いか・・・?!

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    2011年08月10日
  • 田辺聖子原作シリーズ 2 鏡をみてはいけません

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    宵太君が可愛かった。ええ子や…。なんか小説を読んでるような内容だなぁと思ったら田辺聖子さんの小説が原作なんですね。全然気づかなかった…。とても素敵な内容でした。

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    2011年08月09日
  • 新源氏物語(上)

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    ネタバレ

    うわさには聞いていたけれど、光源氏さんの病的な気の多さに圧倒された上巻でした。
    「新」だけあって、ちょこちょこ説明も入っていたり、予備知識がなくても楽に読めました。

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    2011年08月06日
  • 甘い関係

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    これが30年以上前に書かれた本だなんて。しょうもない男とそれに惚れてしまう女はいつの時代にもたくさんいるのね。

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    2011年07月13日
  • 絵草紙源氏物語

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    こちらは田辺聖子先生の著書で、岡田嘉夫先生の挿絵、という素晴らしい一冊です。光源氏が出家するまでの重要なシーンを簡潔にまとめ、各章に岡田嘉夫先生の挿絵が嵌めこまれているのですが、挿絵というには勿体無い。美しい色遣いや、人体を描く細く無駄のない柔らかな線、どれも素晴らしい。何度も愉しめます。

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    2011年07月02日