田辺聖子のレビュー一覧

  • 孤独な夜のココア

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    怒りんぼが好きだった。一晩おいたら悲しみになる、だからその日のうちに怒っておきたい、そんな気持ちはすごくわかる。

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    2023年05月20日
  • ほとけの心は妻ごころ

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    夫が威張る相手は私しかいない。そう思うと、ワガママで身勝手な夫を捨てるのも哀れに思えてくる。こういう、男を甘やかすホトケ心は実は危険なもので…。表題作ほか、オロカな夫を見つめる妻たちの日常を描いた10篇を収録。

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    2023年04月20日
  • どんぐりのリボン

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    25歳という年代の女性の心の動きを中心に恋愛と町おこしという2つのテーマの物語が進行。
    少し昔に書かれた物語なので時代背景が古い感じですがこれがまた良い。
    おじさんが青春時代だった頃のスピード感で物語が進行することが心地良かった。

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    2023年03月20日
  • おちくぼ物語

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    和製シンデレラ。
    継母にいじめられていた美しい落窪(落窪んだ部屋に住まわされていた)が、今をときめく中将に見初められ、愛する落窪をいじめ続けた継母に中将が復讐する話。

    個人的には阿漕が好き。落窪に忠誠を誓って、気を配り働き続ける美しい女房。バリバリ働きながら恋も楽しんでいる姿は、現代の働く女性にも近い部分がある気がする。恋人に強気で発言しつつ、仲睦まじいのは可愛らしさもあって、とても魅力的な女性。

    落窪と中将が結ばれる所まではいいんだけど、やっぱり中将は北の方への復讐をやり過ぎているよなぁ。もう少し違うやり方もあるでしょうに…。

    どこがどう違うかと言われるとわからないけど、原作にかなり手を加えている気がする。もともと話は好きだったけど、私は田辺さんの訳があんまり好みじゃなかったので★3で。
    田辺さんの訳は出てくる物や平安時代の習わしが細かく書いてあるので、平安文学に全然触れたことない方には読みやすくておすすめ。
    一応文学部出身の身としては、もう少し本文に忠実で固めの訳が好きかな。

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    2023年03月01日
  • 【無料お試し版】「ジョゼと虎と魚たち」試し読み合本

    購入済み

    ジョゼが良いですね

    本当に試し読み用なので、映画(アニメや実写もある)を見てからの方が良いかも知れません。原作は短編小説ですので、それをどのように膨らませたのかを見てみるのも一興ですし、試し読みだけでは終わらせないで欲しいですね。

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    2022年09月24日
  • 猫も杓子も

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    なんだろうか。自由奔放で、まさに思うがまま、自分の欲望に正直に生きる浪速の女。ところどころで時代を感じさせるのであるが、現代でも充分に通用する恋愛模様が素晴らしい。
    大阪弁でのやりとりがまた面白い。

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    2022年09月17日
  • 私的生活

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    にがい。

    作中に出てきた、ブリジットバルドーの言葉
    しあわせに生きるためには、こっそり一人で生きることだ、
    に尽きる話だと思う。
    夫婦って、二人三脚で生きていくのが理想なんだろうけれど
    それぞれ違う世界をどこかに持っていないと、
    色々なことを許せなくなっていく。
    許せなくなると、
    だんだん、リズムが合わなくなって
    二人では歩けなくなる。

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    2022年09月15日
  • うたかた

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    短編集。初期の習作?なのかな。
    どれかに「物ほしそうな、愛の乞食になりたくない。」というフレーズが出てくる。二次創作の好きな作品に出てくるフレーズですが、これは「感傷旅行」の原案だそうなのでたぶんそっちかな。
    意外と暗い。タイ旅行の話「私の愛したマリリン・モンロウ」なんか良かった。
    シナリオライターの話「突然の到着」などを読むと、もっとキャッチー(?)じゃないと売れないのか、と悩んでいたのかなあとか思います。

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    2022年09月13日
  • 鏡をみてはいけません

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    子連れの男の家に住む話。夫(朝食主義者)も夫の妹(ヒステリック)も神戸のおばちゃん(図々しい)もどうかと思うが、主人公がのんびりしているので驚く。時代は変わるのだ。
    とにかく主人公の作るごはんがおいしそう!鍋も雑煮もかんとだきも。あと子どもがかわいい

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    2022年09月13日
  • 大阪弁ちゃらんぽらん 〈新装版〉

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    現在は、違う土地に住んでいるが、生まれも育ちも大阪。なので、読んでいて、多少 年代が古くて、わからないところもあるが、だいたいは「ふんふん」とうなづいてしまう(笑)
    ああしんど、あかん、あほ、えげつない、けったいな、ややこしい、しんきくさい、いちびるなんて、今でもちょこちょこ使います。この表現が、ぴったりくるんです。めんどうじゃなくて、ややこしいなんです。ピターっと気持ちにはまる。腹がたってても、「あほか!」と叫ぶとすっきりするし、笑えてくる。これこそ大阪弁。おせいさん、ありがとうございます。知らない大阪弁にも触れられて、ますます言葉を大事にしたいと感じた。知らない大阪弁がふえないように、ますますはりきって しゃべりますか。

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    2022年07月14日
  • 大阪弁ちゃらんぽらん 〈新装版〉

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    大阪弁を実際に聞くと
    なんとなく分かった気でいられたけど
    単語の意味を改めて説明されると難しいんだな
    というのが感想

    キツそうなのに実はヤサシイ大阪弁

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    2022年06月30日
  • 孤独な夜のココア

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    大阪に引越して、関西が舞台の小説を探していたら、この作品と出会った。
    あまり関西の町について出てくることはなかったけど、全編をとおして関西弁で会話が進むので雰囲気は楽しめた。
    なによりも45年近く前の作品ということもあり、女性を取り巻く環境が全然違っていて、その驚きが楽しかった。当時は小1くらいのはずだが、大人の人たちはこういう空気の中で過ごしていたのか、と思うと感慨が深い。

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    2022年06月15日
  • 大阪弁おもしろ草子

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    生粋の大阪人やけど、知らん大阪弁が結構あった。
    だんだんと失われていってるんやなぁ。
    嘆かわしい。
    落語など古い大阪弁を聞くとおばあちゃんを思い出すから大好き。
    表現豊かな大阪弁をぜひとも残したいので、あえてどんどん使っていこうと思う。

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    2022年06月15日
  • 苺をつぶしながら

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    大学生のときは最後まで読めなかった本。モテる人の感覚って全然わからなくて。
    今でも私は別にモテたり、異性に気にされるようなタイプの人間ではないけど、あのときよりずっとずっと人間関係の愉しみ方を知ってる。感情の動きの味わい方を知ってる。人生の奥行きを知ってる。
    だからこそ、乃里子の物事の味わい方に共感できたんだと思う。そんな自分が嬉しいというのがいちばんの感想かな。

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    2022年05月29日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    朝ドラの「芋 たこ なんきん」を見ながら
    おせいさんとカモカのおっちゃんが、家族が寝静まってからチロリで焼酎を飲みながら
    おしゃべりする様子が好きです。


    七月三十日
    結婚して、何がうれしいといって、「味方がいる」という発見ぐらい、うれしいものはないのだ。
    結婚によろこびがあるとすれば、最初で最後の味方を獲得することではないだろうか。

    十一月二十四日
    人生そのものは無味乾燥であるが、
    味わう人の舌によって、ちがう味が生れるのだ。

    十二月十八日
    達観、というのは、心中、
    「まあ、こんなトコやな」とつぶやくことである。

    十二月二十九日
    愛して、愛されて、楽しんで、そして命の終わるとき、棺の中にはいりながら、
    「アア、楽しかった!」
    といえるような人生を、
    私は送りたいと思っている。生き残る人に、
    シッケイ!と手をあげて、
    「楽しかったね」
    と握手して、またね、といえるような人生でありたいな、などと空想する。


    366日おせいさんの言葉が寄り添ってくれます。

    笑うこと。
    これ、大事。
    ヘコタレそうになった時、隣にいてくれる夫に感謝。



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    2022年05月26日
  • 甘い関係

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    田辺聖子さんの本は学生のときぶりに読む。

    彩子が悟に対して抱く感情はなんとなくわかる。
    一緒にいないときは別に一人でも平気だと思うし、でも会うとこの人なしではいられないと思う。全く逆で、会ってる間に、この人がいなくても平気だと思うこともある。

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    2022年04月30日
  • 私の大阪八景

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    戦後29年後にかかれた小説。戦時中の大阪のひとびとの暮らし、どんどん戦争の正当化を植え付けられていく子どもたち。戦い、死ぬことを美化され戦争だけが生きる目標とされていく人々。田辺聖子さんはコミカルな小説を書くと思っていたので、少し意外で、でもより戦争の怖さや深さを感じる作品でした。

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    2022年03月24日
  • 女は太もも エッセイベストセレクション 1

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    この程度では下ネタの部類にも入らないだろう?NHKの方がまだゾクッとする
    webで「人妻」と検索してみて下さい聖子さん 今の下ネタがバッチリです
    松田聖子と田辺聖子のそれは当然異質 でもこれだけは云える その手の話には
    ユーモアは必需品ですネ 田辺さん
    ユーモアのセンス無き者 下ネタ語る資格なし ジャンジャン

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    2022年03月09日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)

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    上巻より下巻のほうが面白かった。
    結局ハッピーエンドではなく、かと言ってバッドエンドでもないと思う。源氏物語みたいに次々と大きな展開がある訳じゃなくて割と淡々と展開していくのだけど、すっと入ってくるし楽しめる。
    作者のあとがきもなるほど〜と面白かった。物語から色んな事を推察したり感じ取れるのは凄いな、、
    出てくる女の人は皆可憐で奥ゆかしい人達で素敵だけど、可愛くてだけど強くてしっかり者の紫の君が好きだなあ。
    2022/02/05

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    2022年02月05日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)

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    この前読んだ田辺聖子の源氏物語が読みやすかったから、続きのこの宇治十帖も読んでみた。
    古典はあんまり好きじゃなかったけど本当に読みやすい。ただ源氏物語でお腹いっぱいになっていた感が…、、
    しかし昔の文化ってすごいなあ。今じゃ考えられない事が当たり前だったんだよな。
    下巻へ続く
    2022/01/27

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    2022年01月27日