田辺聖子のレビュー一覧

  • 春情蛸の足

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    大阪の食がおいしそう。たこ焼きもお好み焼きも大阪での市民権を得たの、わりに最近やったんや。
    ちょっと前の時代が舞台なので大阪弁でも使わないの多い。

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    2019年06月06日
  • 甘い関係

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    ネタバレ

    神視点めずらしいのでは?場面がころころ変わるので読み辛かったが新鮮だった。
    ラストは「またそのラスト!」と思わず声に出して突っ込んだ。
    女性の嫉妬や情けが痒いところに手が届くように文になっていて頷いてしまう。

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    2018年10月02日
  • おちくぼ物語

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    途中までは、その性格にいらっとするところはありつつも、おちくぼや阿漕を応援していたのだけど、だんだんいらいらの方が強くなり、後半の仕返し編は、読むのがちょっとしんどかった。 田辺さんの現代語訳にも時代があるのだと思う。 40年も前のものだから。 源氏物語を思わせる部分は、こちらが原典かな。 前半の阿漕帯刀コンビはすごく好き

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    2018年09月21日
  • 新源氏物語(上)

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    源氏物語田辺聖子訳。読みやすく、かといって優雅さを損なうこともない。
    これまで「あさきゆめみし」か国語の授業くらいしか読んだことがなかったが、恋愛メインとはいえ、政治問題も絡んで勉強になる。現代とは感覚が違うし、源氏の魅力もわかるのだが、やはり、父兄の妻に手を出し、紫の上が一番といいながら、謹慎中に明石の君と子を作り、帰ってくれば六条御息女の娘に気を惹かれる源氏の懲りなさにはちょっと呆れる。当時の女性方はそうは思わなかったのだろうか。紫の上派としては、明石の君が、うーん、どうしても好きになれない。悪いのは源氏なんだけども。

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    2017年11月03日
  • 私の大阪八景

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    田辺さんは自分の親よりも20歳くらい年上で、生まれ育った時代も環境も全く違うのに、どうしてこんなに共感できるのだろう。この本に書かれているのは、どうも田辺聖子さんご本人が戦時中に送った女学生時代らしい。先日見た映画「この世界の片隅に」を思い出すような、「普通の」人たちの戦時中の生活が描かれる。知人友人に戦死者が出たり、空襲があったり、そんな異常な状況下でも、人は淡々と日常を営もうとできるものなのだなぁと思って読んでいたけれど、終戦後の章、とりわけ最後の1ページに心を打ち抜かれた。考えさせられたし、多くの人が読んだら良いのにと思った。
    小松左京さんの後書きも面白かった。

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    2017年10月24日
  • 薄荷草の恋

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    最後にどんでんがえしの淡いハッピーエンドが珍しく多い作品だった。ただ、ロマンを押さえた「現実」そのものを全面に出した作品が多かったためドラマに欠けた。田辺作品ではやはり夢をみたい。

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    2017年09月24日
  • 川柳でんでん太鼓

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    田辺聖子 著「川柳でんでん太鼓」、1988.10発行、現代川柳の紹介です。詠むのは難しいですが、読むのは楽しいです(^-^) ①首相また新装開店するつもり ②人はみなみすぼらしくて金屏風 ③うつむいていればつとまる公務員 ④男皆阿呆に見えて売れ残り ⑤あちこちにあって楽しい片想い ⑥悪い事と知ったか猫もふり返り ⑦勝てカープ野球を知らぬわしじゃけど

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    2017年08月03日
  • 老いてこそ上機嫌

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    ネタバレ

    こんな歳の重ね方をしたいと思う方の代表格。大人になると窮屈なことが増えていくけど、楽しく自由に生きるコツが沢山詰まった一冊です。

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    2017年07月29日
  • おちくぼ物語

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    生みの母を亡くし、継母とその娘達に虐げられる心優しく美しい姫君。
    彼女を見初めてそこから救い出す美しくて人気も地位もある貴公子。
    確かにこれは平安版のシンデレラストーリー。
    さしずめ阿漕がフェアリー・ゴッドマザー?

    本筋としては落窪の姫君と中将の恋物語、なんだろうけれど全編通して二人を結びつけようとする阿漕の苦労と努力がずっと描かれるので、ずっと読んでいるとなんだか彼女が主人公の様な気がしてきてしまう。
    けれどそのお陰で単純なストーリーでもより一層楽しめる。

    後半の継母達への復讐は結構ねちっこいと思ったけれどこれでも原典よりはマイルドに訳してあるらしい。
    いつの時代も人の恨みを買うと恐ろし

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    2017年07月28日
  • 苺をつぶしながら

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    35歳バツイチ子なし。好きな仕事アリ。
    女は強く、のびのびと。たくましいは多分、美しい。
    肯定していきていくこと。
    女は細胞レベルで再生する、それくらいのふてぶてしさがほしい。

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    2017年06月18日
  • 老いてこそ上機嫌

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    著者の小説とかエッセイから抜き書きした「心にストンと落ちていく」片言を集めた「お言葉集」。
    「ちゃらんぽらんを提唱します」
    「取るに足らぬ些事は考えない」
    「トシヨリと十派ひとからげにするな」
    「グチを吐く人はまだ甘い」
    「上手にたのしくケンカする」
    「文句いうぐらいなら自分でやりなさい」etc
    如何にも著者らしい言葉が集められている。
    「もっとたくさん小説を読んでください」は、もろ手を挙げて同意したいね。

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    2017年06月09日
  • おちくぼ物語

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    話はおもしろかったけど、合間合間に、読者に語りかけるナレーター的文章が入るのが、物語に没入してるところから醒めてしまうので、毎回萎えました…。
    まさに「和製シンデレラ」という表現が合う物語でした!
    やっぱり、いまの価値観にあわないし、小さいころに読んでいれば純粋に受け入れられたのですが、いまでは、ヒロインの性格が現実離れして感じてしまいますね、できすぎているというか、、
    でもそれは「いま」だからそう感じてしまうのであって、この物語の時代の価値観ならとても受け入れられたんだろうな、と

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    2017年02月20日
  • 感傷旅行

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    親父から譲り受けたシリーズ。1972年初版、労組闘争真っ盛りの作品の為、プロレタリアっぽさが色濃い。ダメ男ダメ女をこゆーい関西弁でドロドロ描いていて、しょっぱい煮物を食べてる感じ。何で親父はこれを読もうと思ったのか?親子の会話の話題になりそうだ。

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    2015年12月27日
  • 猫も杓子も

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    設定に最後までなじめなかった・・・
    阿佐子の気持ちは分かるんだけど、欲張りな感じがどうも うーーーん・・。

    生きていくなかで、失うものがあるとは思わないけど、何かを得るとしたら何を自分は手放すことになるんだろう?と立ち止まって考えたいと思う人間なので。

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    2015年11月22日
  • 田辺聖子の恋する文学―一葉、晶子、芙美子―

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    明治生まれの女流作家達を紹介しているのだけれど、時代の過酷さにビックリしてしまった。今私が生きている時代に、わりと近くでつながったところに、こんな時代があったのかと思うと不思議な気がする。朝ドラなどで見る女性の人生とは全然違う。こんな女性の生き辛い時代に生きて、書いて、その作品が今も読まれている作家達。この本を読んで、興味が深まった。
    小川洋子さんの後書きも良かった。

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    2015年10月31日
  • 新源氏物語(上)

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    角川ソフィア文庫ビギナーズクラシックス、瀬戸内寂聴訳を経ての本書。これは紫式部の「源氏物語」ではなく、田辺聖子の「新源氏物語」であって、田辺聖子が解釈し想像を広げていったものである。他の方の訳、或いは原文を読んだらまたおもしろいだろう。寂聴源氏の方が余白、行間があり、自分の想像力も使って読めたのでおもしろかった。

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    2015年09月30日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)

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    登場人物全員にイライラ…。
    でも浮舟は、最終的に自分で自分の生き方を決断して、さっぱりすることが出来たので、良かった。

    仏道への思いが深い割に、浮舟を男が囲っているのではないかと、邪推する薫…

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    2015年08月17日
  • 新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)

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    薫が歯がゆい…。
    大君はもっと堅物、中の君は派手な感じのイメージだった。

    下巻からは浮舟がクローズアップされるはず。

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    2015年08月15日
  • ひねくれ一茶

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    優しく語られる俳人、小林一茶の生涯。作中にも沢山俳句が出てくるけど、ひとりで20,000首も作ってるらしく圧巻。

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    2015年06月25日
  • 女は太もも エッセイベストセレクション 1

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    お聖さんが週刊文春で連載したなかから傑作をまとめたアンソロジー。お聖さんのご母堂が苦言を呈したほど、ちょっとエッチな感じが売りのエッセイだったみたい。ま、確かにそんな感じ。でも、おじさんが読んでちょっとエロ心くすぐられる感じのもの。決して女性が書いているからといって女性も楽しめる感じでもないかなと思う。お聖さんは楽しく書いていたのかなあ。

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    2015年06月14日