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別れるときがいつか来る、と思うからよけい好ましさは身に沁みる! ――ミイちゃんこと稔に、プロポーズされた。しかし眉子は、妻子ある東野を「待つ女」から脱しきれない。そんな中、眉子は、東野と初めて「長期旅行」に出かける。「いいときにしか会わない」なんていびつな関係が変わることを望んで……。ドライで素敵な「笑い恋」は、夢にすぎないのか? 恋の本質を、鋭く優しく描く。<上下巻> ◎「恋とは闇夜のくらがりを、手さぐりでゆくようなもの」(田辺聖子)
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Posted by ブクログ
上下巻、じっくりと味わいました。タイトルからもわかるように、男女が少しずつ、少しずつすれ違ってくようすが丹念に描かれてます。でも、ちっともかなしい気持ちにならなかった。切なくはあるけれど、これもひとつの結末なんだよなあ。
眉ちゃんの東野との恋を、”笑い恋”にしようとする気持ちに深く共感した。 ラスト数ページ、「〜してあげたかった」のくだりなんて、涙がでてきた。 眉ちゃんと東野の関係は、きっともう長くは続かないのだろう。
下巻は切ない!! どんな事柄、ものにも、必ずや終わりが来るのはわかっていることなので、常に終わりを意識して生きていくという心に共感した。とにかく楽しむということ。
わ~。後半せつないわ~。 ミィちゃん(稔)にプロポーズされるも、妻子持ちの東野を思い切れず。 でも、始まりのように「目の前の草だけ抜いて」もいられない。 やっぱりおせいさんは上手いなぁ。
関西弁のセリフに慣れ心地よくなってきた、後編。 不倫自体に飽きてしらけてきた彼女。 その感情の変化も、すごく共感してしまった。 些細なことで、女心は移りゆく。 なんの計画性もなしに、感じたままに、気分のままに、 著者が筆を進めている様が思い浮かぶ、 その気ままな文章がまた、心地よい。
ひさしぶりに田辺聖子読んだけど、やっぱりすごいわ。。 不倫ものなのにこの爽やかな読後感。 (タイトルはちょっとドロっとした感じを想像させちゃうけど) 携帯どころか電話はアパートの管理人さん呼び出し式。 でも、電話を待ってる女の子の気持ちって普遍なんだなぁ。。 「笑い恋」 いいことばだな。
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