スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • IT(4)

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    もりだくさん、という感じ。解説を見ると、キングのある時点での集大成として他作品の要素が込められているようなので、それを知るとさらに重層的に読めるのでしょう。

    読後はさみしいというか、切ないのだけれど、清々しいというのはつまりそういうことなのだ。振り返らないということ、死んで生まれるということは。

    振り返ると、シルヴァーや、スタンの鳥や、エディの吸入器、そんな細かなものが印象的に話中に埋め込まれていので記憶に残っている。あと、チュードの儀式のところも好きです。
    初キング作品でしたが、楽しめました。

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    2018年01月14日
  • シャイニング(下)

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    続編を読んで、どうも気になって再読。キューブリックの映画のイメージが強烈なため、こんなエンディングだったかと。すごく古典的なホラー。

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    2017年12月25日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    映画が面白かったので、原作は続編を見てから、と思ったが、2年後の公開だったので待ちきれず購入。スティーヴン・キング作品は初読です。

    展開的には導入の導入なのでまだ何とも言えない……。
    誰も恐怖を克服できずに、死の予感に怯えながら、でも約束を守る。嘘や欺瞞ぽく見えそうなものですが、そう感じさせない筆致。皆が集合する時が楽しみです。
    これから果たして誰かは死ぬのか……。

    以下は映画との差異を覚書として。ネタバレ注意。












    ・ジョージの死体は消えない
    ・マイクの父母は存命
    ・映画ではビルの親友はリッチィだと思ってた。エディとより遊んでいるとは

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    2017年12月24日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    子ども時代、どんな前兆があったか
    そして、現代、またもや前兆が。。。 という事で
    ITの正体は謎のまま。

    大人には血が見えなかったりする事から、超常現象なのだなぁ、と、ようやく理解。

    女の子の虐めもえげつないけれど
    男の子の上級者からの暴力、というのも辛いな。。

    驚いたのは彼らの口の悪さと素行。(タバコ。。)
    日本語だと、割と卑猥なのは単語なイメージだけれど
    彼等は文章なのが凄い。
    「〇〇が母親の〇〇に入らず、父親の臑をつたって落ちちまったのさ、みたいな。」

    この町に住む住人がそうなのか、アメリカがそうなのか、分からないが
    やはり向うのニュアンスで面白さが謎なジョークは多々ある。

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    2017年12月20日
  • 11/22/63(上)

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    ネタバレ

    ああキングよ君を泣く。
    ホラーに生まれしきみならば
    恐怖の描写にまさりしも
    海外ドラマ監督はSFファンタジーを握らせて
    君に書けよとおしへしや。
    君もかかんと挑みとて
    微妙な長編がうまれしや。

    キングの長編(三巻以上にわたる作品)は前からイマイチなのが多かったけど、これはやばい。
    っていうか、こんなの昔のキングなら短編だったんじゃない? 特に上中巻がたるい。ひいひい言いながら読んだけど、この文章量でも傑作短編の「しなやかな銃弾のバラード」や「ジョウント」、「浮き台」の充実感にはかなわない。
    そして、キングのある意味一番のウリである、「ダサイ(けどやたら輝かしい)青春描写」について、今回は… 

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    2018年01月04日
  • 1922

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    1922は救いのない話だった。
    公平な取引も救いはないんだけど面白く読んでしまえたのはなぜだろうか?他人の不幸は蜜の味的な?

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    2017年11月03日
  • ジョイランド

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    ネタバレ

    舞台は70年代のアメリカ、失恋したての大学生が連続殺人事件を追ったり、新しい恋に出会ったりしながら、大人への一歩を踏み出す物語。

    大人になってから、印象的だった青春の1ページを思い出すというのは『スタンドバイミー』でもおなじみの手法で、読みながら主人公とともにほろ苦い“あの頃”を追体験するような、懐かしさを覚える。時おり挟み込まれる主人公の現在の姿が、過去の様々なエピソードの結末を先に提示しているのだが、そのさじ加減がまた絶妙だ。

    最初のうちは、うじうじした主人公とキング特有の脇道にそれていく描写になかなか集中できなかったが、中盤から一気に引き込まれた。幽霊あり、犯人探しあり、大人の恋と不

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    2019年08月24日
  • IT(3)

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    ネタバレ

    再会を果たした「はみだしクラブ」の6人は失われた記憶を徐々に思い出し、繋ぎ合せる。

    〈荒れ地〉でのヘンリー一味との石合戦対決でマイクが仲間に加わり、「はみだしクラブ」の輪が完成する。まるで運命に定められていたかのように。

    27年前、ビルたちはどのようにしてITと対決するに至ったか、85
    年と58年を行き来しながら進行する物語は、ますます緊張感を高めていく。もう、後戻りは出来ない。ビルたちも、わたしたち読者も。

    というわけで夜に日をついで読みまくる。
    べヴァリーの美しさは圧巻!

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    2017年09月20日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    いよいよ27年の歳月を超えて「はみだしクラブ」が再集結。ただし、一人は自殺・・・。7人いた仲間は一人欠けて「あいつ」と戦うための円環は閉じない。

    ところで、この巻ではあるエピソードの中でディック・ハローランが登場する。ここでもおそらく「かがやき」の力で危機を乗り越えたと思われるが、どこに出てくるかは読んでのお楽しみ。

    すっかり近代都市に生まれ変わったデリーだが、ビルは不安をぬぐいきれない。
    集まった仲間はIT(あいつ)との対決を選択するが、勝算はないに等しい。じわじわと彼らを追い詰めるIT。いやがうえにもページをめくる手は早くなり、さっさと3巻へ!

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    2017年09月14日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    キングの小説の舞台となる町はたいていメイン州。アメリカ北東部に位置するキングの故郷でもある州だ。本作の舞台となるデリーもメイン州にある田舎町。物語は1958年、町を襲った嵐の夜から始まる。

    「IT」のヴィジュアルイメージと言えば、まがまがしいピエロのペニーワイズだ。ずいがぶん前にテレビドラマの発端部分を視たことがあって、恐怖のピエロが子供たちを襲うのだ。そんな話だと言うことは、大雑把ながら知っていた。今年(2017年)、満を持して劇場映画となって公開され、出だし好調との報を得ている。もちろん、YouTubeでトレーラーを見ているので、冒頭の嵐の夜、幼いジョージが紙のボートを追いかけて、あの恐

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    2017年09月20日
  • ビッグ・ドライバー

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    ネタバレ

    珍しく印象に残らないキング。「クージョ」もそうだけど、そもそも女性が主人公なのが向いていないんじゃ? 「素晴らしき結婚生活」の、被害者の一人がトウモロコシの山に顔を突っ込んで…ってところは、「おお、キング!」って思ったけど。

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    2021年01月10日
  • ジョイランド

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    著者の中ではスタンドバイミー的な系統の作品のようです。私は読んでないですが。私が読んだ中ではグリーンマイルに近いかなと思いました。どうといった話でもないけどグイグイ読ませる系?ミステリの要素もありさすが面白かったです。

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    2017年07月17日
  • シャイニング(上)

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    名作と言われているため、非常に評価しにくいのだが・・・。

    物語自体は面白かった、特に前半は。じわじわと迫る恐怖と 少しずつ明かされていく 壊れていく人間関係。人間の怖さみたいなものを描いている。

    しかし 私には長すぎた。

    普段、まとめて読む時間が取れないので 読み終わるまで時間がかかり過ぎてしまい、いまいち入り込めず。

    一気に読める方にはいいかも。

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    2017年07月08日
  • ジョイランド

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    ミステリー4、青春6位のバランスの小説。

    ひと夏の思い出といった感じ軽く読めて良かった。

    キングはこういった青春小説もあるんですね。

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    2017年06月27日
  • ジョイランド

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    約三分の一、130ページを読んだ。
    なんか苦痛を覚える。なんでこんな本を読んでるのかなと思いながら読んでいる。
    自分に合わないだけなのかもしれない。
    これまでこの人の本は何冊か読んだ。夢中になったものがほとんどだった。でも…
    ここのレビューを見る限りそんなに悪い本でもないみたいだ。さて、もう少し読んでみるか、それとも無駄な時間は切り捨てるべきか、はて?
    ・・・なんとか読み終えた。親子が登場したあたりから面白くなった。
     若い頃はそうじゃなかったけれど、歳をとってキングの文体があまり好きじゃなくなったのかもしれない。

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    2017年02月19日
  • 11/22/63(上)

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    スティーヴン・キング『11/22/33(上)』文春文庫。『このミステリーがすごい!』で1位を獲得した作品ということで、何年かぶりにスティーヴン・キングの作品を読んでみた。

    本当に、これが1位の作品なのかという位につまらない。読んでいて全く絵が浮かばないのだ。メインストーリーの間にあっちへ行ったり、こっちへ行ったりの脱線ばかで、さらには汚ない言葉の洪水に嫌気がした。

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    2017年01月14日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    大昔にテレビドラマがやってるのをうっすら見たような記憶。
    なのでずっと読みたいと思ってて、揃えてから積んで長かった(笑。
    ようやく読み出しましたよ。
    これのせいでピエロにそこはかとない嫌悪感を感じるようになった気がするんですよねぇ。
    道化恐怖症(Coulrophobia)まではいかないんですけど。
    恐怖、ではなくて嫌悪ですね。やっぱり。そっちの方がしっくりきます。

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    2017年01月04日
  • 11/22/63(中)

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    ようやく2巻め読み終えました。思っていたより展開が遅くジリジリして読んでいる感じです。3分の2を過ぎて目処が付いてきました。主人公の僕に恋人ができたのですがその恋人とは…そして、1963年のあの日が少しずつ近づく中で、暗殺者とされたオズワルドを監視する日々。

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    2017年01月12日
  • 11/22/63(上)

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    設定がユニークで展開もスリリング。翻訳が回りくどいが、それ以上に先が気になり、読み進めることができた。50〜60年代アメリカに精通していればより楽しめる。

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    2016年12月26日
  • 11/22/63(上)

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    3冊に分冊されているうちの上巻。読み始めてから時間が経ってしまい、とうとうアメリカの次期大統領にトランプさんが選ばれるという事態になってしまいました。
    表題でこの小説が、ケネディ大統領の暗殺に関することだと分かりますが、歴史の出来事にifを当てはめたらどうなるのかと考えることはしばしばあります。アメリカ合衆国のケネディ大統領の死後のこれまでの歴史を辿ると、この小説で取り上げられたタイムトラベラーの動機が今更ながら、思い返されます。それにしても、過去の変化に対する抵抗に反して、主人公の試みはどうなるんだろうか…

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    2016年11月23日