スティーヴン・キングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キングの短編集。世にも奇妙な物語って感じです。最初の二話はふーん。こんなもんか。という感じ。「ハーヴィーの夢」でちょっとひっかかり、「パーキングエリア」はちょっと笑え。「エアロバイク」はこれがキングかも!と思える面白さで、「彼らが残したもの」は前半ん?とおもいながら読んで、後半なきました。「卒業の午後」はキングの夢からきたものらしいですが、まさにそんなかんじ、え?ここで終わり?という(^_^;)。
久々読んだキングですが、彼の心理描写はああ、わかる!と思える部分があるものはほんとに共感できて面白い。「エアロバイク」と「彼らが残したもの」だけでも読む価値ありました。
「彼らが残したもの」は読み手 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ息子のゲージを生き返らせたのはいいけど今度は自分の手で殺すはめになってた。
事故で亡くすのはつらい。
でも自らが息子の容姿をしたモノを殺めるのもまたつらいでしょ。
なのに懲りもせず妻を生き返らせようとする。
どんなに埋めるのが早くても1度亡くなった者はもとの人間に戻らない。
哀しみは狂気に向かわせる原因なんだね。
しかも歩いて行ける距離に死者を生き返らせれる土地があれば、哀しみの中の希望に突き動かされて何度でも間違いを犯してしまう。
悪魔と化した妻が帰宅した夜、ルイスは殺された。
想像じゃなく確実だと思う。
そして隣人の老人ジャドは無視なのかよ(--
妻が亡くなった哀しみは大きいかもしれないけ -
Posted by ブクログ
今の日本を覆う音楽がプログレなら小説は恐怖の帝王S・キングでしょう。
この短編集は2008年にアメリカで出版された原書の前半部分です。
330pの短編集としてはアンバランスなほど長い「ジンジャーブレッド・ガール」などに、その元の大きさを想像させるものがあります。
読み終えて感じることは、やはり文章全体に漂う老い、です。
若き日に、勢いのままロックンロールしていたような文章とはやはり違う。
病気を抱え、深刻な交通事故にも合い、その辺は仕方なきことなんでしょうが、老いることもまた悪くはない、とも思わせるのが流石なんです。
フィクションは落ち着いた味わいとなり、老成した噺家の古典を聴くが如しで、 -