他のレビュー一覧

  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    全部よかった。テクノロジーの進化に対し適応していく人間の意識や社会の変容を、感傷的にロマンチックに綴る、ハズレなしのSF短編集。翻訳もよいのでしょうが文章が柔らかく軽やかで読みやすい。生々しさと熱を感じさせながらも、冷徹な視点が貫かれています。
    「逆行の夏」水星で暮らすぼくの元に、月からクローンの姉がやってくる。新しい家族の形と性のありかた。鮮やかな舞台描写がイメージを刺激する、さわやかな短編。
    「さようなら、ロビンソン・クルーソー」今回一番好きです。二度目の子供時代を、冥王星の地下にあるリゾート海浜で送る少年。謎の女性の訪れを契機に、子供でいられる時間の終わりが見えてくる。少しずつ見えてくる

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    2016年04月12日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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     ジョン・ヴァーリイはどうしているんだろう、と思っていた矢先の日本オリジナル短編集の登場。1970年代から80年代に独特な未来世界でSFファンの魂をつかんだ作家だ。代表作の〈八世界〉シリーズは地球が異星人に侵略され、月や火星など八つの世界で人類が生き延びているという設定。身体改変技術が発展し、衣服を替えるように性別を替え、身体を環境に適合させ、身体を脱ぎ替える世界。
     1990年代以降、ヴァーリイはハリウッドの脚本執筆で成果が上がらず(映画化されたのは『ミレニアム/1000年紀』くらい)、翻訳も先細りして現在に至っているようだ。
     本書も既訳作品とその新訳で、1975〜84年のものであり、新し

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    2016年02月28日
  • マン島の黄金

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    大好きなクリスティの短編集、さらっと読み進めてしまうにはもったいなく感じ、ひとつひとつ大事に読みました。「崖っぷち」「名演技」の話しのテンポやキレの良さには感服。また、クリスティのロマンスをこの本で初めて読んだんですが「孤独な神さま」のような内容は‎オドレイ・トトゥにでも演じて映画としても観てみたい作品でした。そしてなにより、ハーリ・クィンとサタースウェイトのファンとしては、ふたりの再会に秘かに喜びました。

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    2016年02月16日
  • 〈景観〉を再考する

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    内容(「BOOK」データベースより)
    乱立する高層建築、街中に張り巡らされた電線、均質な郊外風景。戦後の日本で、経済政策優先の都市開発が生み出した無味乾燥な“景観”を私たちはどのようなものとして受容してきたのか。マンション景観訴訟や景観法、景観行政などの従来の政策や議論が見落としがちな景観の社会的な意味や歴史的な形成過程について考察して、景観を語る言説に刻まれている歴史性や政治性を具体的に浮き彫りにする。生活者の主体性を排した都市計画や、理念への羨望と現実での絶望との間で循環する議論を回避して、近代日本で“景観”がどのように形成され変容し、そしてその過程でそれをどのように内面化してきたのかを探

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    2015年09月20日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

    ドラマ&映画化作品

    コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
    BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
    同シリーズで映画化された作品を集めたものです。

    数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
    最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
    こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。

    これら全部をそれぞれに読もうとすると、
    (特に短編は)ちょっと苦労するので
    こんな短編集はありがたいですね。

    もっと増えてほしいです。

    映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。

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    2015年05月25日
  • ジャンプNEXT!! デジタル 2014 vol.6

    購入済み

    黒バス

    せめて月間で読みたかった。それくらい楽しみ。黒バス

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    2015年03月11日
  • マン島の黄金

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    ネタバレ

    「愛の旋律」の解説で、もとい、訳者の「アガサクリスティとウェストマコット」という訳者あとがきで、本書の「壁のなか」が、愛の旋律の登場人物と対比して考えることができるとの示唆があった。

    アラン、その妻イザベルとジェーンが、
    愛の旋律のヴァーノン、ジェーン、ネル、との関係との比較だ。

    愛の旋律を先に読んでいたので、なるほどと思いながら読んだ。

    アガサクリスティの作品にある、アガサクリスティ自身は誰だろうと思いながらも読んだ。

    アガサクリスティ作品の楽しみ方の一つだと思った。

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    2011年12月24日
  • 触発する図書館 空間が創造力を育てる

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    まあ、言うだけ言って、事例と分析、考察などがないから説得力がないかと思いますね。

    人と人の交流には賛成です。

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    2010年07月04日
  • 継続する植民地主義 ジェンダー/民族/人種/階級

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    ・尹京順「基地村の発生と展開―ユングミ事件が突きつけること」
    基地村の問題について、簡単な歴史。
    性売買特別法などの話も。(2010.6.23)

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    2010年06月23日
  • 零戦よもやま物語 零戦アラカルト

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    筆者の一人、「豊田穣」さんは、艦爆乗りで、撃墜されて捕虜になっていたパイロットです。
    自身のエピソードで、かいた「俘虜記」や、「蒼空の翼」はまだ読んでいませんが、これも是非とも読みたい物です。

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    2009年10月04日
  • シャーロック=ホームズ全集5 シャーロック=ホームズの冒険(上)

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    私の読書人生の拠点。推理・SFの分野からスタートしたんですよね。現在所持してるのは文庫ですが、最初に読んだのはこのシリーズの本でした。今でも私の中でシャーロック・ホームズを超える推理小説はありません。

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    2009年10月04日
  • 証言 初代タイガーマスク 40年目の真実

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    初代タイガーマスクについて、本人や高田、藤原、グラン浜田、藤波、山崎らが語った一冊。

    改めて初代タイガーマスクこと佐山聡の先見性と凄さについて知ることができた。

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    2026年02月14日
  • 英国幽霊屋敷譚傑作集

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    ネタバレ

     夏来健次氏編訳による19世紀ヴィクトリア朝期の英国を舞台にした幽霊譚アンソロジー・シリーズ。「クリスマス」「ロンドン」に続く第3弾は「幽霊屋敷」がテーマ。本を一棟の屋敷に見立て、章立てを翼、各作品を部屋とした構成がユニーク。全13編収録。

     発表されたのはどれも19世紀中盤~末頃のためか、舞台になる"屋敷"の殆んどはいわゆるカントリー・ハウス……郊外や田舎にある貴族の豪壮な邸宅になる(例外は高級住宅街の一軒と思しいホワイトヘッド「幽霊屋敷」、荒涼としたウェールズの海岸に立つ灯台が舞台のウッズ「岩礁の幽霊灯台」か)。
     とはいえ出現する幽霊―その姿が可視不可視はさておき―

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    2026年01月25日
  • 英国幽霊屋敷譚傑作集

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    やはり古典的怪談がいい。
    読んでいてしんみり幸せな気分になる英国古典的怪談。
    「開いた扉」という邦題の話がふたつ載っているが、うちひとつは「廃屋の霊魂」の題で別の短編集で読んだことある。ネズの茂みが扉のどちら側にあるか、なんてもころが記憶に残っている。
    灯台の話は予想以上に血なまぐさい話だったのでちょっと辟易かな。
    でも全体的に雰囲気が良い。
    表紙の絵も良い趣味だ。

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    2025年11月24日
  • 紙魚の手帖Vol.23

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    とりあえず、読みたいイギリスのミステリー特集の所は読んだ!
    早速、5冊チェックして何冊か買ってしまった。

    なるほど、年6回刊行の本の雑誌だった
    小説新潮とかと同じように、連載小説も有る
    まあでも、今のところ定期購読へしない

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    2025年11月09日
  • ロンドン幽霊譚傑作集

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    ホラー小説自体あまり読んだことがなかったけど、少し読んで好きそうな雰囲気だったから気になって購入。
    幽霊といえば、復讐のために無関係の人を巻き込んで主人公達を恐怖で狂わせたり、目に見えず触れられないことを利用して突然物を投げたりいたずらをして嘲笑ったり、そんな単純なイメージがあったけれど、今回また違った幽霊に出会えた。
    生者とは相容れない霊体の虚しさや儚さが程よく温度を取り去って、読んでいて寒さが心地よく、魂の抜けた肌に触った時の指先の冷たさを思い出した。
    静けさに身を浸したい時、また読もうと思う。

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    2025年10月25日
  • 日本のタブー 4.0

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    文字通り、日本のタブーとされている事案について。

    自分の知らない世界のことを知ることができた。

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    2025年10月10日
  • 紙魚の手帖Vol.24

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    ネタバレ

    第16回創元SF短編賞受賞作の「観覧車を育てた人」(雨露山鳥)の全体的な空気感が良い。ただし、取材者について、取材者が下調べをしているにもかかわらず物をよく知らないところなど気になるところも散見された。小説の技術は時間が解決してくれるだろう。そんなところよりもリーダビリティや世界観の構築の仕方について感心した。他に収録されている作品については、「惑星タルタロスの五つの場景」(レイチェル·K·ジョーンズ)の掌編が出色。生の中の死、死の中の生という大きなテーマを掌編として成立させるのは見事。近年で最も印象に残った作品である。

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    2025年09月22日
  • 芸能界とヤクザ

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    文字通り芸能界とヤクザの繋がりについて。

    ヤクザが芸能界の利権を吸ってるだけではなく、逆に芸能人がヤクザを利用していることがよくわかった。

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    2025年09月12日
  • 証言 橋本真也 小川直也、佐山聡、蝶野正洋らが語る破壊王と「1・4事変」の真相

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    ZERO-ONE時代のエピソードを読むと、長州や猪木によって抑え込まれていた愛すべき人間性が新日時代は良くも悪くも試合に向かっていたのかな、なんて思ったりもした

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    2025年09月10日