他のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そもそも「女性解放」の象徴的存在(!)だったブルマーが、どうして「抑圧」の結晶として、また「ブルセラ」的欲望の中心として、排斥されるようになったのか……。ブルマーの語源たる「アメリア・ジェンクス・ブルマー」さんにまで歴史をたどって、ブルマーから見た「女子体育」へのまなざしを追う、という趣向。ほ~ら、読んでみたくなるよね? もう、好きなんだから~。
いや、中身はまっとうに「社会史」の本だし、序章を別にしておちゃらけ入っているわけでもないんだが。「ブルマー」という格好の覗き穴を得て、「女子体育」という素材がぐぐぅっと魅力的になっている。
女子が白昼に外で体を動かす、あまつさえ活発になること -
Posted by ブクログ
「というのも、当時の社会学者が少女たちを生産性のない消費主義者として糾弾したことに対し、ルイスはコスプレというパフォーマンスへの少女たちの意味付与の重要性を強調して反論を加えているからである」 ー 226ページ
コスプレと少女(女性)という問題系はこれまであんまり考えてこなかったけど、魔女研究をする上でこのあたりは真面目に読むべきなのではないかと思って手にとった次第。
宗教とサブカル、もっと突き詰めれば宗教とコスプレという問題系は意外や意外奥が深いのではないかという気がしてきている。ファンタジーにいかに関わるかという倫理の問題があって、コスプレはその一つの現れなのだとしたら、やはりこれは -
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Posted by ブクログ
同著者の別作品『息吹』がすごく良くて、この本もいたるところで良い評判だったので、『息吹』を読んだ時と同等の面白さや感動を得られるのではと期待していた。期待しすぎてしまっていた。結果、悪くはないが思っていたほどではない。
表題作『あなたの人生の物語』がいちばん好き。地球外生命体との交流というと、映画公開直前となった別の某作品が思い浮かぶ。その作品では故郷に危機が迫っているエンジニア同士が意気投合するという流れだが、本作品は言語学者である主人公が地球外生命体の用いる言語や文字を学ぶことで異質な思考法を習得する。話の終盤になって、この物語の間に挟まれる主人公の娘にまつわる回想の意味、そしてその回想 -
Posted by ブクログ
星3.5
日本人には馴染みずらいメッセージが多いと感じた。
映画化された「あなたの人生の物語」(映画の題名は「メッセージ」)を含む短編集。
・もし神罰が実際に存在する世界だったら?
・もし人間の美醜を見分けられなくなる装置が発明されたら?
等、この世界においてひとつだけ「もしも」の設定を組み込み、それ以外はその設定に基づいて徹底的にリアルに描写されていた。
私が三体やプロジェクトヘイルメアリー、火星の人、星を継ぐもの等、エンタメの側面が強いSFしか読んでこなかったからか、
哲学的なメッセージを含む今作は非常に難解だった。
考えさせられるのはわかるが、どうにも言語化できない。
ワクワクす -
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ期待して読み始めたけど、正直思ったより楽しめなかった。結構SF慣れしているつもりだったけど、少し自分には難しかったかも。あまり乗れなかった。
読みながら、レムの『完全な真空』にも似た読み味だなと感じた。何か面白いことに取り組んでいるエッセンスは感じるが、ドラマは薄味。
語り方、或いはSFらしく世界の設定や仕組みそれ自体が主役で、物語は、キャラクターの遍歴・帰結を描くことを通じて、主役を載せる皿としての機能が強い。
一見ファンタジーらしい題材ではあるものの、科学的な思考様式を採用することでSFに昇華している作品も幾つかあって、その幅広さは面白かった。
語り方と題材、物語 -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ短編】
クリスティの短編はどうも苦手で、これまでほとんど読んでこなかった。
『厭な物語』に収録されていた『崖っぷち』が面白かったので、この短編集なら楽しめるかもと思ったけど、やっぱり短編のクリスティは物足りない。
短編ならハイスミスのほうが断然好み。
『愛犬の死』
「ああ、あたし、あんたがかわいくてたまらない!」
自分も犬が大好きなので、クリスティの愛犬へのあふれる愛情に共感しまくりだった。
犬のテリーもご主人が大好きなあまりに……という切なさも残る。
この作品でクリスティ70冊目。
好きな作品から読んでいったせいで、ここから先はどうやら超・苦手ゾーンに突入しそうな予感。
好 -
Posted by ブクログ
知人から貸していただいた一冊。
この本に興味を持った人は
『閉鎖病棟奇譚』のグロテスク表現注意!!
というのだけは伝えておきたい。
「病院」というテーマに沿って
怖い・不気味・不思議な実際の体験を、総勢12名の著者が取材した内容をもとにまとめたアンソロジーです。
内容の詰まった話もあれば、1ページ程度の「ナニソレ??どういう事??」というような形で終わってしまうものもあります。
ゾワッとしたお話は
・『確信犯』-複数の面で怖いわ…
・『今際の際にて』-Bさんの考察が合ってるとしたら……
・『なのへや』-シンプルに怖い
・『業務外』-何が怖いって……触らぬ神のなんとやら
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