他のレビュー一覧

  • Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー4

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    ジャンヌ・オルタちゃん可愛い。
    基本、この子は残念な子扱い・・
    何気にジークフリートの気の抜けた顔が面白い。

    心臓と禁書待ち鯖に胸が痛む。
    カルデアヒートオッデセイ(裏)が最高
    残念すぎる円卓騎士

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    2021年12月30日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    ネタバレ

    円城塔に煽られて。ヴァーリイ初読。

    1作目『逆行の夏』を読んだところではあまりピンと来ていなかったのだが、3作目『バービーはなぜ殺される』あたりからじわじわとハマっていった。SFではあるが文学であり、今こことは異なる地平の世界において、人々は何を感じ、どうやって生き、何を愛するのかという愚直な筆致に心を惹かれる。それは『残像』や『PRESS ENTER ■』での地続きな地平もあれば、こことは全く別の地平もあり、短編間で飛躍する視野が楽しくもあった。

    後半3作が特に白眉だった。『残像』で、再び訪れたときのコミュニティの変化、彼らはどこに行ってしまったのだろうという寂寥感。『PRESS~』のな

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    2016年10月04日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    「まさかヴァーリイをご存知ない。なにも失くしたことがないならそれでいいけど。」

    すみません、読んだことありませんでした。ということで、円城塔氏の帯文に煽られ購入した本書は、ジョン・ヴァーリイの短篇集「逆行の夏」。ヴァーリイといえば、1970~1980年代に活躍し、サイバーパンクの先駆け的存在として名高い作家…ということは知っていたのですが、読むのはこれが初めて。どんな作風なのかとワクワクしながら読み進めましたが、これがもうおもしろい。特に「残像」と「PRESS ENTER■」にやられました。前者のラストには、思わず「うぉぉい、まじか…」と言葉が漏れてしまう一方、後者は、極めて良質なSFスリラ

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    2016年09月25日
  • シャーロック=ホームズ全集14 シャーロック=ホームズの事件簿(下)

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    (内容)
    若い戦友同志の物語「白面の兵士」ほか、最後に残した言葉が事件の鍵となる「ライオンのたてがみ」など6編。最後の短編集下巻。

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    2017年03月03日
  • シャーロック=ホームズ全集13 シャーロック=ホームズの事件簿(上)

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    (内容)
    盗まれた黄色いダイヤを取り返す「マザリンの宝石」、奇妙な遺産相続事件「三人ガリデブ」など6編。ホームズ最後の短編集上巻。

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    2017年03月03日
  • あなたの人生の物語

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    機械や科学が介入するバリバリのSFだけでなく、「少し不思議」の意味のSFも含まれた読みやすい短編集。外見の美醜に纏わる物語を広げた「顔の美醜について」は読み応えがあった。

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    2025年02月03日
  • 敗戦後遺症を乗り越えて

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    昭和20年8月15日、日本は敗戦にて大戦の幕を閉じました。以降7年に及ぶ米軍による長期占領が始まりました。戦争終結から約7年間も敗戦国が占領されるということは、近代史上珍しい特異な時代を迎えることになるのです。
    GHQは、日本が再びアメリカの脅威にならないようにすることを一番の眼目として様々な占領政策を実行していき、その最たるものは憲法改正です。敗戦して他国の憲法を改正するなどというものは、当時の国際法違反行為を公然とやってのけ、そしていまだに憲法内容・誤字さえ訂正されていないのです。
    SF講和条約に調印し日本が主権国家として独立したにもかかわらず、GHQの占領政策の呪縛から解けていないことを

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    2016年02月28日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    表題作はボーイ・ミーツ・ガールものというか家族ものというかで、まあ普通かな?という感想だったのだけど、収録作「残像」と「ブルー・シャンペン」がすごく良かった。特に女性にお勧めしたいSF小説。
    「残像」。視聴覚障害者だけが暮らすのコミューンに辿り着いた作家志望の中年男の異文化コミュニケーション体験談という感じなんだけど、触覚に特化したそれはとても官能的で感動的。そしてラストで感じる恐怖、安堵、喪失感。なんで泣いてるのか自分でもよくわからなかった。
    「ブルー・シャンペン」は脊髄損傷で肢体不自由となり、黄金で出来た外骨格のおかげで自由を取り戻しメディアスターとなった女性と愛を交わすお話。これも

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    2015年12月30日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    テープとか出てくるブツは、いまから思えば
    前の時代と感じることもあるけど、書かれたのは30~40年前。
    未だ実現されていない(実現途上)というだけでなく、
    感覚として、技術だけではなく扱っている世界やテーマが、
    現在の世界の、まだ未来か、現在進行という感覚を覚える。

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    2015年12月08日
  • 艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編9

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    着信なし殿さんとなごみさんが載ると聞いて即ポチ。期待通りの面白さだったし、中島零さんとチャーリーにしなかさんの解説マンガが好き。ビリー提督は安定の面白さなのでいつもどれも大好き。

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    2015年10月25日
  • 逆行の夏──ジョン・ヴァーリイ傑作選

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    円城さんが帯を書いていて、上田早夕里さんがいつぞやのSFマガジンで好きな作品として挙げられてたブルー・シャンペン収録ときたら読まない選択肢は無かった。
    傑作選らしくどのお話も面白かったけど、一番好きだったのは「残像」かな。

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    2015年09月19日
  • はじめて読む聖書

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    田川建三さんはじめ、内田樹さん、吉本隆明さんなど9名の著名人による、それぞれの聖書との接し方などについて書かれています。出会いの話や、聖書の概略など、それぞれのやり方で、聖書を知ってもらうための入り口を示されています。
    聖書の中身を詳しく書いているわけではありません。入り口として入り易くするための本だと思えます。

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    2015年04月03日
  • はじめて読む聖書

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    聖書は新約も旧約読んだことがありませんが。

    読む機会があればとおもっていたところに
    この本を見つけたので。。
    また、書いている人が
    池澤夏樹氏・内田樹氏・吉本隆明氏と豪勢な方々
    だったので。。。
    読んでみた後の感想としては、聖書の内容ではなく
    読み方やとらえ方が書かれてある内容でした。
    ただ、前述で書いた人よりも、
    田川建三氏(新約聖書学者)のインタビューが
    とても面白くよかったです。
    新たな逸材(本当に失礼ですけど)見つけた感じ
    です。
    1.聖書ってどんな本? 山形孝夫
    2.読み終えることのない本 池澤夏樹
    3.旧約聖書は以外に新しかった 秋吉輝雄
    4.レヴィナスを通して読む「旧約聖書」 

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    2015年02月22日
  • はじめて読む聖書

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    本書を手に取った動機は、教養としての宗教を知りたいという欲求からでした。本書は、季刊誌『考える人』の特集を再編集、改稿したもので構成されています。作家や宗教学者と聖書との出会いやつきあいに焦点をあてている点がユニークだと言えます。その聖書を語る人たちは、山形孝夫(宗教人類学者)、池澤夏樹(作家、翻訳家)、秋吉輝雄(旧約聖書、イスラエル宗教史研究者)、内田樹(作家)、田川健三(新約聖書学者)、山我哲雄(聖書学者)、橋本治(作家)、吉本隆明(作家)、山本貴光(文筆家、ゲーム作家)の9人。この本は決して体系的に聖書やキリスト教について学べる本ではないと思います。あくまで、個人の人生の中での聖書がどの

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    2014年09月03日
  • はじめて読む聖書

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    クリスチャンではありませんが、ずっと聖書に興味があって、いつか腰を据えて読みたいと思いながら馬齢を重ねてきました。
    本書は入門書として手に取った次第です。
    へー、聖書ってそうだったんだと、膝を打つやら自分の無知を痛感するやら。
    本書は新約聖書学の泰斗、田川建三さんはじめ池澤夏樹さん、内田樹さん、橋本治さんらがその魅力を語ったガイドブック。
    学者さんばかりだとどうしても硬くて素人にはとっつきづらい内容になりがちですが、執筆陣が実にいいですね。
    あの吉本隆明さんの論考(マタイ伝を読んだ頃)も収録されてます。
    第1章は宗教人類学者の山形孝夫さんによる「聖書ってどんな本?」。
    聖書の基礎について講釈し

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    2014年08月28日
  • 艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編4

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    相変わらず損しないラインナップ。

    多分一番は那珂ちゃん解体話だろうが、推したいのは引ん剥かれた金剛姉妹。

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    2014年07月25日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    名作ばかりを集めているのだから、当然面白い。ベストアルバム的な。
    ただ、ベストアルバムには全体でのストーリーが感じられないのでそれが嫌だったりします!

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    2014年07月05日
  • ブルマーの社会史 女子体育へのまなざし

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     そもそも「女性解放」の象徴的存在(!)だったブルマーが、どうして「抑圧」の結晶として、また「ブルセラ」的欲望の中心として、排斥されるようになったのか……。ブルマーの語源たる「アメリア・ジェンクス・ブルマー」さんにまで歴史をたどって、ブルマーから見た「女子体育」へのまなざしを追う、という趣向。ほ~ら、読んでみたくなるよね? もう、好きなんだから~。
     いや、中身はまっとうに「社会史」の本だし、序章を別にしておちゃらけ入っているわけでもないんだが。「ブルマー」という格好の覗き穴を得て、「女子体育」という素材がぐぐぅっと魅力的になっている。

     女子が白昼に外で体を動かす、あまつさえ活発になること

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    2014年03月30日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    なんだろうこのくくりは、とちょっともやもやするけど一編一編は素晴らしい。三浦哲郎の「乳房」以外は全部読んだことある作品だったけど。なんで谷崎は「冨美子の足」にしたんだ。
    「グッド・バイ」は何回読んでも同じところで笑える。

    小説に出てくる食べ物って芥川の芋粥ですらなんとなく食べたくなるのに岡本かの子の「鮨」だけはちっとも鮨食べたくならない(褒めてます)。

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    2013年10月26日
  • ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー

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    「というのも、当時の社会学者が少女たちを生産性のない消費主義者として糾弾したことに対し、ルイスはコスプレというパフォーマンスへの少女たちの意味付与の重要性を強調して反論を加えているからである」 ー 226ページ

    コスプレと少女(女性)という問題系はこれまであんまり考えてこなかったけど、魔女研究をする上でこのあたりは真面目に読むべきなのではないかと思って手にとった次第。

    宗教とサブカル、もっと突き詰めれば宗教とコスプレという問題系は意外や意外奥が深いのではないかという気がしてきている。ファンタジーにいかに関わるかという倫理の問題があって、コスプレはその一つの現れなのだとしたら、やはりこれは

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    2013年06月27日