【感想・ネタバレ】浮遊する「記憶」のレビュー

あらすじ

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個人的なものでありながら、社会を結合させ分断させる記憶。その記憶をめぐる言説空間には何が立ち上がってくるのだろうか。記憶をめぐる問題群を多様な視点から検証し、私たちを揺さぶり、私たちに揺さぶられる記憶の政治性を照らし出す論考集。

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Posted by ブクログ

絵本、銅像、空間、歴史、物語などから「共同体」の記憶という問題を浮かび上がらせる論考集。
野上元の「「戦争の記憶」の現在」と阿部安成の「記憶から歴史へ/歴史から記憶へ」は、自分のテーマとからめて考えることもできて、おもしろかった。
村落共同体の中で、戦争の記憶を語らせたり、口ごもらせたりする「力」の存在や、記憶という言葉で語られ、共有される物語が、「国民」の枠を強化しつつ他者を生み出して排除する問題について考えることができた。

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2011年01月08日

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