郷内心瞳のレビュー一覧

  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    怖い短編から不思議な話やちょっと泣ける話までいろいろ読めました。
    それぞれの短編がそんな風にまとまるのはちょっとうまくできすぎてるようにも思いましたが。
    うーん、前に読んだのを読み返したい、でも怖い(笑)

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    2018年08月01日
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸

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    郷内ワールド、装いも新たに復活!って感じで、惚れ直した感のある一作。

    現代の怪談作家さんのパターンというと、割とサクサクとドライに怪異を語っていく(もちろんそれが効果的だからなのだけど、新聞の報告をいくつも聞いているみたいで頭に入ってこない側面もある)ものか、妙にねっとりとした言い回しで回りくどくてちょっと疲れちゃう(でも好きな人には好きなんだろうな)ものか、っていうのが多い気がするのだけど、郷内氏のすごいところは、その両方を美味しいとこ取りする絶妙なバランス感覚。現代怪談ならではの鮮やかな切り口やスピード感を大事にしつつも、どこか私小説的なところを忘れないというか、読み手をいつのまにか独自

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    2018年07月17日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    私は本職の拝み屋さんという人がいる事を知りませんでした!
    いるのか~。
    まあ、舞台が東北ということで、ちょっと納得してしまいました。恐山のある東北、そして沖縄ならばそういう伝統が残っているでしょうから。
    さて、拝み屋さんである作者が実際に見聞きした事をもとに書かれている本作、半ばノンフィクションといっていいのではないかと思います。
    それだけに、これは怖い。単なる実話怪談よりもっと真に迫る恐ろしさが感じられます。
    やはり実体験を、体験した人がそのままつづるというのは迫力が違いますね。
    また、実際に職業にされている人なだけに、安易な浄霊、除霊がないことも、興味深いです。
    これも、実際に職業としてい

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    2016年12月07日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    拝み屋である作者自身の体験を語るという実話(風?)怪談第三弾。今回は主人公の子供時代から拝み屋となるまでの体験談を中心に構成。どことなく懐かしい雰囲気のほのぼの路線の怪談多めでいくのかと思ってら、最後は怒涛の展開で背筋凍った。
    一個一個の怪談が質が高い上に、全体構造も工夫されており、後半でいくつもの怪談が繋がってきて新しいことが見えてくるのはぞくぞくする。情報の出し方が本当にうまい。
    今回は子供時代からの作者の見えるものに対する捉え方の変遷が書いてあるのが面白かった。だれでも変なものを見ていたのかもしれない、そしてこれから見ることがあるのかもしれないと思うと怖いですね。

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    2015年11月01日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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     拝み屋を営む著者が、物心ついてから拝み屋稼業を始めるまでに体験した様々な怪奇譚を、家族や友人知人などから頂いた話も交えて著した怪談集。
     過去作と同じような構成かと思いながら読んでいくと、終盤で意外な展開が待ち受けていて「えーっ!?」と目を丸くしてしまった。伏線らしきものもあり、確かに幽かに違和感は感じていたが、それでもまさかの展開で、怪談というよりも『シックス・センス』のようなサスペンスホラーを読んでいるようだった。

     興味深かったのは、拝み屋を始める前の著者が、テレビや本によってステレオタイプな幽霊像・妖怪像を刷り込まれたことで、直に目撃した幽霊や妖怪をそうと捉えなかったことだ。成長し

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    2015年07月12日
  • 拝み屋怪談 花嫁の家

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    母様の家読んでからの花嫁の家。嫁いだ花嫁が3年以内に必ず死ぬという忌まわしい伝承に恐ろしくも繋がっていた恐怖。拝み屋郷内さんの筆力と暖かい人柄に拍手を贈りながら恐さと面白さを堪能できた。シリーズ全読みしたい。

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    2025年12月17日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    物件を起点にするホラーは、幽霊ものと同じく特定の場所(人物)が要因なため、読んでいる限りは真実「対岸の火事」で楽しめる…からこそ、絡め手も被るよね、などと。
    アンソロジーだけに合う合わないを感じるが、比較的前者が多くてよきかな。

    『旧居の記憶』福澤徹三
    『笛を吹く家』澤村伊智
    『終の棲家』芦花公園

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    2025年11月28日
  • 拝み屋備忘録 怪談死人帰り

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    これまで竹書房から出た作品の総括みたいな一冊。
    いや総括というよりは未公開版といった方が近いか…
    奇しくも収録から外れてしまった割にはどの話もかなり面白かった。
    ライトな割に進まなかったけど、
    十二分に楽しめた。

    先生の病気や自分語りについて、
    他の読者も同じことを思っているのが笑ってしまった。
    先生も多少なりともムカついている様子もあり、
    先生らしいなぁとも思った。

    ラストの話が1番好き

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    2025年11月19日
  • 真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈冥〉

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    心霊現象的な情景は想像しやすくて読み進めやすいんだけど、怨霊との「武力戦」はイメージが飛びすぎていて、現実感がなくて想像しがたく、感情移入もしにくく、読むのに少し時間がかかった。けど全体的には読みやすく没入感もある。勝手に前後編と思っていたけど、まだ続くのか!
    湖姫の子供時代は辛すぎて読みのがいやになるくらいだった。林間学校の話はほかの話で読んだ気がする。郷内さんの本かそれ以外かは思い出せない。

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    2025年11月02日
  • 荒魂怪談

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    神仏に関する怪談が集められた一冊。

    著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
    その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
    もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。

    しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。

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    2025年10月31日
  • 真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈天〉

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    前回の話の続き、になるんだけど、時間が空きすぎて、どうだったかはあまり覚えていない・・解説はしてくれるけど、一気に念珠怪談のほうと通しで読んだほうが、より盛り上がれるかも。
    あと私は登場人物の名前をあまり覚えていられないので、いままでのいろんな登場人物や霊能師が出てくるんだけど、どんな思い出があったか思い出せたらもっと面白いのに・・!と思った。

    てのはあるけど、長編でとても読みごたえもあるし、一気読みすると没入感も得られます。

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    2025年10月22日
  • 拝み屋怪談 花嫁の家

    購入済み

    怖い

    何かでお勧めされていて読みました。怖かったー

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    2025年10月18日
  • 予言怪談

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    短編集かと思ったら1〜2Pほどの短い実話怪談だった。こじつけっぽいのもあるし、ほんとか?と疑問に思うものもある。個人的に好きなのは郷内心瞳さんの3代にわたって繋がっている怪異の話。予知や予言を知ってもどうすることもできないものが多く、なんでそんなこと知らせるんだ…と怪異側に憤る気持ちもちょっとある。

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    2025年10月05日
  • 真景拝み屋備忘録 あの世のはらわた

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    ネタバレ

    あのまま力消えてしまったら悲しいなと思っていたので良かった。あとシリーズが完了するだけで完全になくなるわけじゃないってのもほっとした。
    恐いとか、なにかいるんじゃないかという念が、本人の魂とは別で怪異になってしまうというのは納得。怖い雰囲気のところって、怖いって思うと雰囲気がどんどんかわるもんね。
    あと、取り付いていたのに本人はそうとまでは思わず・・っていうのもリアル。

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    2025年10月04日
  • 真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈冥〉

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    最強のヴィランにしてこの世のてっぺんに君臨する霜石湖姫といよいよ相見える事になった。郷内心瞳率いるアベンジャーズは日ノ本一のお化け屋敷と言われる霜石邸に降り立つ。
    毎度同じみ湖姫さんの名言が今回も次々と登場、前作の「開眼ッッ!」からの今回の「始めッッ」は最早…脳内でバジリスクタイムが始まり、いよいよ次回は「まだですッッ!」が出そうな雰囲気が拭えない。笑
    話がだいぶズレてしまいましたが、
    今回は湖姫さんを軸とした過去の話がメインになっており、人類を超越した身体能力を持つ湖姫とは何なのか、稀代の最強霊能力を有する霜石家とは何ぞや?といった事が明かされていく物語になっている。つまり、本筋である湖姫と

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    2025年10月01日
  • 拝み屋備忘録 ゆきこの化け物

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    怖くて悲しいお話が沢山収録されていて、胸が痛くなりました。ゆきこさんが今は天国で猫ちゃんと穏やかに過ごしていてくれたらいいなと思うばかりです。
    個人的に"梵字"もかなり怖くて好きなお話でした。1回ガツンと叱らないと駄目だと、仏様もお考えになられたのでしょうか。あの時叱ってくれたおかげ、と思える体験者さんも素敵だと思います。

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    2025年09月16日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    今作を読むと「花嫁の家」が相当に難産だったことが伺える。その最中、白無垢の花嫁、コンビニバイト仲間の美雪に、無職の朝子、家族愛に満ちていた母ほのか。どのエピソードも怖いものもあればどこか前を向けるような、まさに冒頭で語られていた光があたる印象の本。怖い話も優しい話も、こういうのが欲しいんだろ?って心をくすぐってくるのは相変わらず。さて、次回は因縁のあの災禍が来るらしいのだ。期待。

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    2025年08月22日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    いかにして拝み屋郷内心瞳は生まれたのか。彼の少年時代の体験談を主に、バリエーション豊かな怪談をいつも通り盛り込んでくれている。山の神の話のような、心霊良い話もあるからこのシリーズやっぱ好き。で、最後は怒涛の伏線回収で、怖くもあり、心が少し温かくなる締め方。最高だった。

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    2025年08月20日
  • 真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈天〉

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    「ふぉん、ふぉん、ふぉーーーん!」笑笑

    まさかの長編!!やばいって!!

    前作で、ある世界のてっぺんにして最強の霊能者、霜石湖姫と対峙した郷内先生、そして満を持して、いよいよ、その後を描いた物語が遂に始まった。

    今回は壮大な事案ゆえに、いつもとは打って変わって、集められた怪談話が一切ない!!!これは郷内先生の作品を読まれてきた方なら分かると思うが非常〜〜〜〜〜〜〜に珍しい!! ん?初めてかもしれん。まあ、長編の方が好みだから、ありがたい!
    しかし、この言葉が表す様に今回はかなりの込み入った厄介極まりないヤバイ案件と言わざるを得ない。メインとなる話は本筋とは少し離れた話だが、しかしそこにも

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    2025年07月04日
  • 拝み屋備忘録 赫怒の刻印

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    長年このシリーズを追ってきた一読者として、今回は少し趣の異なる一冊だったと感じています。

    これまでのシリーズでは、郷内心瞳さんの語りを通じて、「見てはいけないもの」「関わってはいけない世界」に触れてしまったときのぞっとするような恐怖が描かれてきました。日常の隙間にひそむ非日常。

    しかし今回の『赫怒の刻印』では、その主軸がやや変化します。主人公は、小橋美琴さん。彼女の視点で展開する物語は、これまでの“拝み屋ワールド”に比べてぐっとライトで、恐怖そのものも抑えめです。シリーズの特徴でもあったオムニバス形式のエピソードも収録されていますが、全体を通して「怖い」というよりは「読みやすくまとめられた

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    2025年06月20日