あらすじ
さようなら。ありがとう。また会う日まで――
拝み屋・郷内心瞳が、相談客の裕木真希乃から受け取った取材レポート。
いわゆる「怪談実話」を取材した膨大な記録「念珠怪談」に、度々現れ続けた不気味な女・霜石湖姫は、自らの家に裕木を留め置いているという。
歪められ、踏みにじられ、しかして圧倒的な力で稀代の魔人と成り果てた霜石湖姫。
すべての凶事の原因は自分にある……郷内は裕木を救い出すため、死の恐怖に打ち震えながらも霜石家に向かう。
道中、郷内はかつて自らが調査に関わった、消失した村落「浄土村」でのおぞましい体験を思い起こしていた。
終わらぬ「花嫁」の祟り、浄土村に蔓延る異形と陰謀、霜石家に集められる呪物の数々。
後には退けぬ地獄への道へ絡め取られた郷内は――
「めでたしめでたし」にはほど遠い、「拝み屋怪談」完全完結編、第一部。
拝み屋郷内、最後の怪談始末。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前回の話の続き、になるんだけど、時間が空きすぎて、どうだったかはあまり覚えていない・・解説はしてくれるけど、一気に念珠怪談のほうと通しで読んだほうが、より盛り上がれるかも。
あと私は登場人物の名前をあまり覚えていられないので、いままでのいろんな登場人物や霊能師が出てくるんだけど、どんな思い出があったか思い出せたらもっと面白いのに・・!と思った。
てのはあるけど、長編でとても読みごたえもあるし、一気読みすると没入感も得られます。
Posted by ブクログ
「ふぉん、ふぉん、ふぉーーーん!」笑笑
まさかの長編!!やばいって!!
前作で、ある世界のてっぺんにして最強の霊能者、霜石湖姫と対峙した郷内先生、そして満を持して、いよいよ、その後を描いた物語が遂に始まった。
今回は壮大な事案ゆえに、いつもとは打って変わって、集められた怪談話が一切ない!!!これは郷内先生の作品を読まれてきた方なら分かると思うが非常〜〜〜〜〜〜〜に珍しい!! ん?初めてかもしれん。まあ、長編の方が好みだから、ありがたい!
しかし、この言葉が表す様に今回はかなりの込み入った厄介極まりないヤバイ案件と言わざるを得ない。メインとなる話は本筋とは少し離れた話だが、しかしそこにも霜石家との繋がりが垣間見れる…なんと恐ろし因果!
徐々にではあるが霜石湖姫と霜石家が分かり始め、いよいよ相対する郷内先生。
作中で書かれていた。『真実を語るほど恐ろしい事はない』という言葉に戦々恐々…やばい。
次回作、『冥』を読まねば!!