郷内心瞳のレビュー一覧

  • 拝み屋備忘録 怪談双子宿

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     え? 拝み屋? フィクションなの? それとも実話?
     読み始めたときは、収集した実話怪談なのか何なのか迷う。収集した実話怪談と拝み屋として体験したことのミックスのような作品。
     収集した怪談はコンパクトでありつつもぎゅっと濃縮されたこわさで、拝み屋としての体験談はまるで小説のような臨場感。どんどん読むうちに、これがどういう経緯で書かれたのかとかそういうことは気にならなくなる。面白い。

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    2020年06月09日
  • 拝み屋備忘録 ゆきこの化け物

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    拝み屋による実話怪談本。
    話者が全面に出てくる話は得意ではないが、本書は適度に第三者視点の語りが入るので読みやすい。
    ゆきこさんの話も、適所に挟み込む形で「次いつ話が出てくるのだろう」という期待感が持てた。

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    2020年06月07日
  • 拝み屋怪談 怪談始末

    ネタバレ 購入済み

    良質な怪談話が多い

    因果関係が不明な怪異の話が多いため、信憑性が高く感じられる。
    一個一個の話が独立していると思いきや、実は関連性があったりと中々、凝った構成になっていて楽しめた
    実話形式の怪談本の中では結構面白いと思う

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    2020年01月04日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉

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    高鳥千草が持ち込んだ怪異。「花嫁の家」で結末を迎えたかと思っていた神殺しの一連の事件。
    その最終決着をつけてくれるであろう「壊れた母様の家」です。
    タイトルの母様という言葉が、いろんな意味合いを持っているような気がしてならない。陰陽の上下巻だろうと思うので、上巻である〈陰〉は、怪異の発端から解決直前まで、なのかな。

    不謹慎ではありますが、芹沢真也が死亡していたということに安堵を覚えたのは事実。彼の存在は、触れてはいけないものに触れてしまったゆえの狂気を感じていたので。

    何分、物語の途中なわけで気になるキーワードがどのように収束し、結末を迎えるのか検討もつかない。
    ただただ、在りし日の謙二と

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    2019年07月28日
  • 拝み屋怪談 来たるべき災禍

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    桐島加奈江との結末を語った「来たるべき災禍」。
    こじらせてしまった自分が生み出した救いの存在、そして何を間違えたか恐怖の存在になってしまった桐島加奈江。

    何に対しても、向き合い方なんだと思う。単純だけど、とても難しい。

    捨てられた仏壇群に収められていた蛙の呪具には、怖気しかない。
    実在する、あるいはした狂気。想像の埒外にあるものって、きっといろんな場所に存在しているんだろうなぁ、と思ってしまう。
    それと出会わないことを願います。


    読み物で十分。それなら、実話怪談というエンタメとして消化できるので。

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    2018年10月29日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    2014年の郷内さんの身に起きた怪異を綴った「禁忌を書く」。
    最後の一話で書いてもいますが、四人の女性にまつわる怪異を中心として構成されています。
    ほのかさんと朝子の結末が、心に残るかなぁ、やはり。どちらも、新しい出発という意味では。そこまでの経緯が全く違うけれども。
    ほのかさんの強さは、憧れ。
    朝子の弱さは、反面教師として。
    朝子のように逃げ出してしまう自分がいること知っているので、どこかで掛け違えていた自分かもしれない、と思って読んでいました。恐ろしい。

    女性を中心につづった「禁忌を書く」。その最後に現れる怪異は、桐島加奈江。
    郷内心瞳にとって彼女の存在は、切り離せないものなのでしょう。

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    2018年10月21日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    郷内さんが拝み屋になるきっかけの事件を書いた「逆さ稲荷」。
    合間合間に拝み屋として、経験・収集した怪談が挟まれています。箸休め。
    その中では、狸に化かされる話が好きですね。やりこめるオチが民話のようで。

    曾祖母の霊が起こした怪異の数々。幻視で経験した惨劇。
    郷内さんの先祖の行状と思われていたことが、そうではなかったというのであれば、なぜその怪異が起こることになってしまったのか、なんだよなぁ。
    先祖の悪行の報いを受けている、という祟りではないらしい。

    因果は解明できないまま、怪異が起きなくなり日常が戻ってきた。そして、自分と向き合うために、拝み屋を始めることにした。
    雑にまとめると、そういう

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    2018年10月21日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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     作者は本当に拝み屋をしているのだろうかそれともそれ自体が作り話か、この本の中で判断が付きかねぬ。

     いや本当だった。

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    2017年09月13日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    怪談集でありながら、計算されつくした構成で、個々の怪談話が繋がってくるのはミステリ的な快感があります。今回は四人の女性たちにまつわる話を軸にしており、切ない優しい話も散りばめられています。全体的に怖さは少し抑えめな印象でした。
    内容と直接は関係ないですが、これ奥さんは大変だなあ。

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    2016年08月05日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    先に、同著者の名作と名高い『花嫁の家』を読んでしまっていたので、どこか小品ぽい印象のあるこの作品は、もともとたいした期待はせずに読み始めた。悪い意味ではないが、まぁよくある『百物語』系の、日常的な感じが怖面白い短編集だろうな、と考えていたのだ。そして、まぁ、基本的にはその通りに物語は進んだ。ハナからそうだと思っていたのでガッカリはしないし、そういうレベルの怖さを想定していたので安心して読み進められる。…が、ところどころで、妙だな、と思う点はあった。そういう書き方をするだろうか、こういう設定のなかで、というような、変に不穏な感覚というか、そこまで思いっきり変な印象は受けないものの、なんだかしっく

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    2016年02月22日
  • 怪談 悪霊の國

    匿名

    購入済み

    相変わらずの竹書房

    郷内さんの怪談本はいくつかの出版社から出されているが、竹書房は毎度毎度、誤字脱字のオンパレード。
    読むのに水をさされる。
    校訂の人員も予算もないのか、出版社としての矜持もなくしているのかと心配になるレベル。
    内容以前の問題だと思う。

    #怖い

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    2025年12月27日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    どこまでがフィクションなんだろ…
    郷内さんの小説って私小説的ですよね。結末がはっきりしてないこともあるから、なんだか全部ほんとのことのように感じてしまいます。郷内心瞳と名乗るようになった経緯とかははっきりさせているのに、お住まいの地域とかはぼやかされてて、そういうとこもなんだかリアルだな〜って。

    概ね時系列に沿って収録されていたので、こんな小さい頃から色々体験されてたんだと感心もしたし、何より視えるきっかけとなった出来事にも触れられてもいたから、視えるようになった境目みたいなのがやっぱりあるんだとも思え興味深かったです。

    ただ、今回読んでみて私には怪談集(と銘打ってる訳ではないですが)は合

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    2025年12月07日
  • 荒魂怪談

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    神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
    神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
    死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
    そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
    もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
    あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
    宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
    私も気をつけます。

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    2025年11月20日
  • 拝み屋怪談 幽魂の蔵

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    怪談始末から読み進めて来てちょっと食傷気味になってきた拝み屋怪談シリーズ。蔵の怪異を突き止めるため、小さな怪談を思い返すスタイル。相変わらずその短編は読んでて楽しいけど、蔵の怪異の正体もなんだかあまり…

    しかし、忘れた頃にまた浸りたい郷内ワールド。

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    2025年09月12日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉

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    まるでアニメの最終決戦のように拝み屋たちが集結して、作り出された神と対峙する。壮大すぎてじっとり怖がれる怪談どころでは無くなっている。陰からの点と点が繋がるのも面白いし、これはこれでアリだったんだけど、椚木一族の災禍は正直お腹いっぱい。作り出された紛い物の神をなんとか封じ込める話で良かったのでは。個人的には郷内氏の話はそこそこに、有象無象の怪談が収録されている形式が好きだな。

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    2025年08月27日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉

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    椚木一族の因縁はまだ終わらないのか。千草は大人しく成仏するやつではなかった。それはそれとして、同業どうしあえて関わるものでもないし、仲良くはしないとの事らしいけど、拝み屋どうしとなると初対面で喧嘩腰にならざるおえないのか?当人の性格なのか…後編の陽も読まなくては。

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    2025年08月26日
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸

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    脳内で作り上げた友達が実体化し周りの人間にも見えるようになっていく。霊能者も手を焼く岩戸の先の中身はなんなのか。そんなメインストーリーとは別に、酒に溺れて人が悪くなる郷内氏が怖い本作。厄介な相談者とはいえそこまでやるかと、ちょっと引いた。

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    2025年08月24日
  • 拝み屋怪談 来たるべき災禍

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    ネタバレ

    居心地のいい夢なら、ずっと見ていたい。それが続けてみられるなら尚更。そして、現実が嫌であればあるほど夢に逃避したくなる。そういう心の弱さを刺激する序盤から、拝み屋を辞めかけるほどのカナエのしつこさ。怪談始末から読んでいると同じ話を繰り返す所もあるので焼き回し感があるけど、この本からでも読める親切設計なんだろうと考えると腑に落ちる。

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    2025年08月23日
  • 真景拝み屋怪談 蠱毒の手弱女〈冥〉

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    ちょっと嫌いな小説家さんに近しい表現もあり、★3つ!!
    今回は厳しく★をつけます。
    湖姫さんについて、、まあ許す。
    ちょっと郷内さんっぽくない展開ですが、ファンとして、、、温かく見守ります。

    花嫁の嫁を読み直してから読んだほうが良いです!!

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    2025年08月10日
  • たらちね怪談

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    ネタバレ

    母に纏わる怪談
    娘の祝い事に現れる素っ裸で踊り狂うジャンキーの母親の霊という衝撃な話から始まる

    母の愛っていう話は少なく、まさに怪談が集まってる

    「アンタ、何で生きてるの?」って娘に問いかけ精神を削る母親の霊も怖いけど、母親のことを頑なに話そうとしない父親もなんか薄気味悪い

    「創母」はイマジナリーフレンドならぬイマジナリーマザー、創った母と見た目も声もそっくりな再婚相手は偶然なのかな..?未来予知的な...?

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    2025年06月24日