郷内心瞳のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
良質な怪談話が多い
因果関係が不明な怪異の話が多いため、信憑性が高く感じられる。
一個一個の話が独立していると思いきや、実は関連性があったりと中々、凝った構成になっていて楽しめた
実話形式の怪談本の中では結構面白いと思う -
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高鳥千草が持ち込んだ怪異。「花嫁の家」で結末を迎えたかと思っていた神殺しの一連の事件。
その最終決着をつけてくれるであろう「壊れた母様の家」です。
タイトルの母様という言葉が、いろんな意味合いを持っているような気がしてならない。陰陽の上下巻だろうと思うので、上巻である〈陰〉は、怪異の発端から解決直前まで、なのかな。
不謹慎ではありますが、芹沢真也が死亡していたということに安堵を覚えたのは事実。彼の存在は、触れてはいけないものに触れてしまったゆえの狂気を感じていたので。
何分、物語の途中なわけで気になるキーワードがどのように収束し、結末を迎えるのか検討もつかない。
ただただ、在りし日の謙二と -
Posted by ブクログ
2014年の郷内さんの身に起きた怪異を綴った「禁忌を書く」。
最後の一話で書いてもいますが、四人の女性にまつわる怪異を中心として構成されています。
ほのかさんと朝子の結末が、心に残るかなぁ、やはり。どちらも、新しい出発という意味では。そこまでの経緯が全く違うけれども。
ほのかさんの強さは、憧れ。
朝子の弱さは、反面教師として。
朝子のように逃げ出してしまう自分がいること知っているので、どこかで掛け違えていた自分かもしれない、と思って読んでいました。恐ろしい。
女性を中心につづった「禁忌を書く」。その最後に現れる怪異は、桐島加奈江。
郷内心瞳にとって彼女の存在は、切り離せないものなのでしょう。 -
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郷内さんが拝み屋になるきっかけの事件を書いた「逆さ稲荷」。
合間合間に拝み屋として、経験・収集した怪談が挟まれています。箸休め。
その中では、狸に化かされる話が好きですね。やりこめるオチが民話のようで。
曾祖母の霊が起こした怪異の数々。幻視で経験した惨劇。
郷内さんの先祖の行状と思われていたことが、そうではなかったというのであれば、なぜその怪異が起こることになってしまったのか、なんだよなぁ。
先祖の悪行の報いを受けている、という祟りではないらしい。
因果は解明できないまま、怪異が起きなくなり日常が戻ってきた。そして、自分と向き合うために、拝み屋を始めることにした。
雑にまとめると、そういう -
Posted by ブクログ
先に、同著者の名作と名高い『花嫁の家』を読んでしまっていたので、どこか小品ぽい印象のあるこの作品は、もともとたいした期待はせずに読み始めた。悪い意味ではないが、まぁよくある『百物語』系の、日常的な感じが怖面白い短編集だろうな、と考えていたのだ。そして、まぁ、基本的にはその通りに物語は進んだ。ハナからそうだと思っていたのでガッカリはしないし、そういうレベルの怖さを想定していたので安心して読み進められる。…が、ところどころで、妙だな、と思う点はあった。そういう書き方をするだろうか、こういう設定のなかで、というような、変に不穏な感覚というか、そこまで思いっきり変な印象は受けないものの、なんだかしっく
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匿名
購入済み相変わらずの竹書房
郷内さんの怪談本はいくつかの出版社から出されているが、竹書房は毎度毎度、誤字脱字のオンパレード。
読むのに水をさされる。
校訂の人員も予算もないのか、出版社としての矜持もなくしているのかと心配になるレベル。
内容以前の問題だと思う。 -
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どこまでがフィクションなんだろ…
郷内さんの小説って私小説的ですよね。結末がはっきりしてないこともあるから、なんだか全部ほんとのことのように感じてしまいます。郷内心瞳と名乗るようになった経緯とかははっきりさせているのに、お住まいの地域とかはぼやかされてて、そういうとこもなんだかリアルだな〜って。
概ね時系列に沿って収録されていたので、こんな小さい頃から色々体験されてたんだと感心もしたし、何より視えるきっかけとなった出来事にも触れられてもいたから、視えるようになった境目みたいなのがやっぱりあるんだとも思え興味深かったです。
ただ、今回読んでみて私には怪談集(と銘打ってる訳ではないですが)は合 -
Posted by ブクログ
神様に関わる怪談は、それ相応の罰的な展開になるのがやっぱり怖い。
神様に頼るときや何かいけないことをするときは、それ相応の覚悟を持って。
死ぬ気で向き合えること以外は、安易に関わってはいけない。それは、良くも悪くも。
そう思わされた。神社散歩とか、本当にいいのか?とか、薄っすら思った。
もっと下調べしてから色んなところに行くべきだと思った。
あとは神様や近しい存在に対して失礼な態度を取る奴が、人間には良いことをしているなんてあり得ないので。
宗教観とかそういう観点ではなくても、その人たちが心から大切にしているものを粗末に扱うようなことは、何だろうとダメってことで。
私も気をつけます。 -