あらすじ
昔、ある人が言った。呪いや祟りに期限など存在しないと。またある時、別の人がこう言った。人は自らの意思で、願いで、欲望で、神を造りあげることができるのだと――。10月半ば、拝み屋を営む著者の許に、電話で一件の相談依頼が舞い込んだ。依頼主は高鳥謙二。謙二は11年前、大きな災いにまつわる相談をしてきた女性で今は亡き、高鳥千草の元夫だった――。全てが終わったはずの忌まわしき災禍が、再び息を吹き返す……。
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Posted by ブクログ
郷内心瞳さんの拝み屋怪談シリーズ。
壊れた母様の家は「陰」と「陽」と、2巻でお話が完結する。
今まで関わってきた人間や怪異が伏線でそれがつながっていく感じ!
自分は登場人物の名前を忘れてしまうのでこのシリーズは他の本は挟まずに一気に読もうと思っている。
長編なのにスリルがあって、でもちゃんと和のホラーで、世界観に浸りながら読むことができるのが魅力。
Posted by ブクログ
高鳥千草が持ち込んだ怪異。「花嫁の家」で結末を迎えたかと思っていた神殺しの一連の事件。
その最終決着をつけてくれるであろう「壊れた母様の家」です。
タイトルの母様という言葉が、いろんな意味合いを持っているような気がしてならない。陰陽の上下巻だろうと思うので、上巻である〈陰〉は、怪異の発端から解決直前まで、なのかな。
不謹慎ではありますが、芹沢真也が死亡していたということに安堵を覚えたのは事実。彼の存在は、触れてはいけないものに触れてしまったゆえの狂気を感じていたので。
何分、物語の途中なわけで気になるキーワードがどのように収束し、結末を迎えるのか検討もつかない。
ただただ、在りし日の謙二と千草の平穏な日々の輝きがまぶしくてまぶしくて。
Posted by ブクログ
椚木一族の因縁はまだ終わらないのか。千草は大人しく成仏するやつではなかった。それはそれとして、同業どうしあえて関わるものでもないし、仲良くはしないとの事らしいけど、拝み屋どうしとなると初対面で喧嘩腰にならざるおえないのか?当人の性格なのか…後編の陽も読まなくては。
Posted by ブクログ
自分の引っ越しで、全く本に手がつかず、やっと落ち着いた最初の一冊。暑い夏だから、実話怪談を手にしてみた。 拝み屋を営む著者の許に依頼が舞い込んで…。シリーズなので、前作を読んでいないとわからないかも。まだ、怖くない。
Posted by ブクログ
夏の終わりにホラー。
一応シリーズを通して読んではいるんのだけれど
忘れている箇所が多く、
あれ、これ誰だっけ?と曖昧な記憶のまま読み進める。
忘れていても何となくで読めるので
まぁいいかと言った感じ。
謎のシロちゃんの正体が気になる。
「陽」を続けて読みます。