あらすじ
本当の祟りの、憑き物の話をしよう。
――背後に得体の知れない気配を感じても、残念ながら私は何もしてあげられない(前書きより抜粋)
拝み屋に持ち込まれた生々しい実話怪異譚!
東北で拝み屋を営む著者の元に集まる、様々な怪異を書き綴る大人気シリーズ〈拝み屋備忘録〉第3弾!
階下の住人が亡くなってからというもの、夜ごと不気味な女が現れる「あなたの番です」、
水子地蔵へのいたずらが巡り寄せた取返しのつかぬ陰惨な祟り「実践と結果」、
彼氏を亡くし失意のどん底にいた女性にさらなる恐怖と絶望が降りかかる「呼び寄せる」、
そして、郷内の元にたびたび相談に来ている女性たまこ。彼女が男のために自ら堕ちていき、やがて起こる悲劇と戦慄の結末までを連作で綴る「たまこと苦界」他。
人の因業と生み出される怪異の数々――本当の祟りとは? 憑き物とは?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
14作目。
ライトな怪談で読みやすい
かなり面白くてサクサク進んだけど、
夜1人部屋で読んでる時に空気がひりついたりやたら物音が多くなったり、
足元が涼しくなったりしたので基本日中に読んでた
「マジですか?」が大好きすぎる
あの短さであの面白さ、最高
2024/11/20
昨日2周目。
やはりライトで読みやすい。
一昨日読み始めたらPCの接続が何回か切れたりしたので、やはり読んでいると色々起こるなぁと思った。
読んだ記憶のない話もちょこちょこあってまた楽しめた。
Posted by ブクログ
怖くて悲しいお話が沢山収録されていて、胸が痛くなりました。ゆきこさんが今は天国で猫ちゃんと穏やかに過ごしていてくれたらいいなと思うばかりです。
個人的に"梵字"もかなり怖くて好きなお話でした。1回ガツンと叱らないと駄目だと、仏様もお考えになられたのでしょうか。あの時叱ってくれたおかげ、と思える体験者さんも素敵だと思います。
Posted by ブクログ
ゆきこの化け物に繋がる話なのか?と思うものはわかったが、ゆきこって誰…?と 最後の表題にいくまでわからなかった。わからなくて良かった。
読書中に「はい」と女性の声が聞こえるという体験もおまけでできた。
因果応報の話はこわい。
Posted by ブクログ
梵字が怖い。過去、小説に出てくるような、仏さんとかへの不敬はしたことないですが、お母さんの言う「他人さまを傷つけたり、踏みにじったりするような真似だけは、絶対に許さない」という言葉がジーンと心を打ちます。
たまこのお話は悲しい。凄く悲しい。
郷内さん作品で涙出そうになった時は無いのですが、今回は泣きそうになりました。
郷内さんは本当に優しい方なんだなと。
★は5よりの4です
Posted by ブクログ
「終わった家」「梵字」「いざないの海」が恐怖に怯えたベスト3。
「終わった家」の怪異はまだ始まったばかりというのが、恐ろしい。なにがあったかわからない。知らなくてもいいことはある。ただ、これまで読んできた郷内さんの実話怪談からすると、切っても切れない縁というものはあるものなので、いずれなんらかの形で関わるかもしれない、とエンタメ的な考えは迷惑ですね。すみません。
郷内さんの口の悪さには度々違和感を覚えてきた自分ですが、「ゆきこの化け物」の中では大いに共感しました。というか、職業倫理よりも感情を優先してしまうのも仕方ないのかな、あれでは。
読後感が悪い一冊。
それは恐怖でないんだよね。やるせなさなのかなぁ。