郷内心瞳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
少年期より、忘れた頃に現れては私を苛み続けた異形の少女、桐島加奈江。ついに彼女と決別することになった私に訪れる、衝撃の結末とは。
話の展開が良くできている分、小説としての良さは出ているが逆に実話らしさが弱くなっていて、実話怪談が好きな人には受け付けられない内容かも。だが意識してその構成にしているなら、前書きにある「虚実の境が曖昧になることへの恐怖」の表現には成功していると思う。
途中で明晰夢の話が出てくる。明晰夢は前頭葉が半覚醒した状態で起きる「今自分は夢の中で夢の中にいることを自覚できている状態」だそうだが、前頭前野を含む「前頭連合野」と、その前頭連合野と特に強固なネットワークを形成 -
Posted by ブクログ
著者は拝み屋を営んでいる。それゆえに厄介な依頼をされたり不思議なことを見聞きしたりすることもある。
公にすることを許されず、様々な妨害を受けつつも意地になって書き続けた「花嫁」の話。そしてその渦中に起きた、ある女性たちとの邂逅――。
怪異と関われば怪異を招く。その大半は不幸だが、中には幸もある。関係者から頂いた話を交え、著者だからこそ書くことができる拝み屋怪談集。
----------------------------------------------------------
木原浩勝氏の怪談がライト級なら、郷内心瞳氏の怪談はヘビー級だ。収録されている話のひとつひとつが読者の心に与 -
購入済み
え、そこで終わり!?
お試しで1話を読んで、面白そうだったから買ったのですが、なんと1話の後からはすぐに別の話が始まってしまいました。
後から回収されるのかな?と思って読み進めてきましたが、そういうわけでもなく…
個人的には怪異の掘り下げとかの話を期待していたので、残念です。
試し読み部分だけで話が終わってても面白いと思える人だったら、楽しめるのではないでしょうか。 -
ネタバレ
う~ん
個人的に好きで拝み屋シリーズは全部読んできたが、コレが一番微妙
ボリュームはあるが前半はほぼ今までの桐島加奈江の話がそのままのってる。
また、どうにも台詞回しや表現がくどくて、陳腐な怪奇小説のようだった。
ただし、桐島加奈江との決着がついたのは良かった。