あらすじ
都内で起こった幽霊騒動。解決を要請された拝み屋を営む著者は、現地の地下室に騒動の原因があると判断。閉ざされていた扉を開けようとしたが、そこには残酷でおぞましい現実が広がっていて――。
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あっと言う間に読み終わりますね。
イマジナリーフレンド(あえて作中の単語は避けてます)の発生と顛末の話しになります。
付随する短い怪異譚もテーマにそくしており、楽しく読めました。
あまり怖くはないけど、それでも読み終わった夜...トイレに行き辛い。
膀胱vs尿意 ファイっ!
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結局、恐ろしいのは生身の人間なんだよ、っていう言葉が怪談語るときには、さまざまにつぶやかれるものです。「鬼神の岩戸」で語られた怪異には、そんな悟ったような言葉では整理できない嫌悪感。
つくづく拝み屋というか、カウンセリングの人々は報われない仕事をしているんだと思います。もちろん、三神俊平のような人間はレアだと信じているけども。
郷内さんの物語は、過去の因縁が導いたかのように「花嫁の家」の怪異へとつながっていく。ずっとつながっていたものが、表に出てきたという感じか。
あの神殺しの怪異が終焉を迎えるといいのだけど。
あれも、怪異よりも生身の人間の狂気がもたらしたものだったなぁ。
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郷内ワールド、装いも新たに復活!って感じで、惚れ直した感のある一作。
現代の怪談作家さんのパターンというと、割とサクサクとドライに怪異を語っていく(もちろんそれが効果的だからなのだけど、新聞の報告をいくつも聞いているみたいで頭に入ってこない側面もある)ものか、妙にねっとりとした言い回しで回りくどくてちょっと疲れちゃう(でも好きな人には好きなんだろうな)ものか、っていうのが多い気がするのだけど、郷内氏のすごいところは、その両方を美味しいとこ取りする絶妙なバランス感覚。現代怪談ならではの鮮やかな切り口やスピード感を大事にしつつも、どこか私小説的なところを忘れないというか、読み手をいつのまにか独自の世界観へ引き込む力がある。
また、伏線の張り方と回収の仕方がいつも工夫されていて、読み手が後から考えると「…え?…あ!そうか、あれはそういうことか!」と気がつけるような要素が散りばめられていて、「読みました、終わり」にならないところがすごく良い。
実際に手に取って読むまでは、下馬評の「また例の女が出てくる」とか「飲んだくれていて言動にも品がない」とかいうコメントにいささか「うーん…」という気もしていたのだけど、いやいやどうして、それすらも作品の味付けに過ぎなかったのだと納得できる仕上がりだった。
最高傑作と誉れ高い『花嫁の家』とはまた趣が違うので、あの感じ、を期待して読むと多少肩透かしを食らうかも。でも、あそこまで壮大なスケールだと気軽には読み切れない感があるけれど、こちらは小品も織り交ぜてあるので読みやすい。読みやすいが、そこには巧妙な仕掛けがある。
いいね、早く次も読みたいね。
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通算9作目
久しぶりに小橋美琴登場!!
本作は小橋美琴の受けている相談をベースに、
その他の怪談がいろいろと収められている。
郷内先生の各社から出ている本を発売順に数えた場合、
通算2作前のラストの結末も収められている。
相も変わらずゾクゾクする話が多かったし、
怪異というのは災害のように降り注ぐのに対し、
本作は自ら飛び込んで怪異を浴びてるバカが多かった気がする。
小橋美琴に対する先生の態度が最後以外めっちゃ嫌だった。
エピローグで花嫁の家に繋がっていく。
次作も超楽しみ。
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久しぶりかと思ってたけど、先の本を読んだせいで時系列が判ってなかった。
本巻にて小橋さんは初登場。
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人の欲とは怖いものです…コワイコワイ(∩´﹏`∩)
欲するあまりに次から次へと欲望の赴くままに
欲してしまいがち……(´ー`*)ウンウン
今回は悪い何かに取り憑かれ、悪い何かに魅入られてしまった人の実話怪談短編集
全64話収録…毎回思うがすごいあるな。(笑)
前作と違い、連作短編プラス短編という構成になっている。これが僕には丁度ええ〜
ではそんな中からおすすめの話を紹介していこうとおもいます。
⚪︎鬼神の岩戸
本作のメインとなるお話
郷内先生の元に同業である小橋美琴が訪れ、
自分が携わったっている案件に助言を求めるとこから始まります。
その案件というのが3つの店舗にタルパ(イマジナリーフレンド)が出現していると言う事なんですが…
中々面白かったです。しかし…
ムカっ腹立つ様な話でした。(笑)
思わず、「なんしよ!」とツッコまれずにはいられなかったです。
⚪︎入らなければ
ある一家に襲いかかる祟りを綴った記録
200数日にも及ぶ不幸…途中で気付かないかね…
≧(´▽`;)≦アハハハ・・・。
⚪︎やってやろう
祖父の葬式に松兄弟はある事を実行する。
そら〜バチは当たる…うん
⚪︎独白
9歳の少女が取り憑かれたが為にある
愉快な歌を熱唱してしまう…
思わず口ずさんでしまいそう…(笑)
⚪︎怖いもの狂い、井口稔シリーズ
生粋の心霊マニア井口稔は郷内先生にお守りを
作って貰うのだが、そこからとんでもないことを
やらかす羽目に…
自業自得、マジポンコツ井口(笑)
こちらは連作短編になっており、
怖いというよりか笑えてしまいました。
読み終わってみると…今回は自業自得感が
目立つような感じ
こういう怖いものとは距離感が大事
一歩引いたぐらいが楽しめる
あまりに近づきすぎると魅入られてしまい
取り返しのつかない事になるんではないんだろ〜か
という事を思わせてくれました。( -᷅_-᷄ )
そして…このシリーズでもお馴染みの読者を煽りまくる締めくくり!
高鳥千草さんの名前出るではありませんか!!
と言う事は………母様降臨か!?
( ꒪◊꒪)ギョェェエエェェェエエ
こんな最高の終わり方をしてしまうと
“読まずにはいられなーーい!!“
( •̀ᴗ•́ )و
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………(-∀-`; )
人の心の中が1番怖い……。
拝み屋シリーズ第6弾!!
表題作の『鬼神の岩戸 序・破・急』関連の話がメインで、他短編も含め全部で64話。
時期としては加奈江との出来事からお盆を跨いで冬に至るまで。
郷内さんは前作での事で、かなり腐っています…(-_-;)
もうこんな仕事やめてやると思いながら酒浸り日々を過ごしています。
何故か魔払いが妙に冴え渡り、客が絶えない。
お盆はとにかく忙しい。
カウントダウン小僧もちゃんとやって来ます(´・_・`)
そんな中、小橋美琴に出会う。
彼女は現役の霊能師。
現在携わっている案件で、郷内さんに力を貸してほしいと話を持ちかけます。
郷内さんは、拝み屋の先輩の言葉を美琴に伝えます。
『英雄になろうとするな。自分の器を考えて動けるのが、本物の拝み屋ってもんだ。』
自身の幼少期にタルパを作った事のある美琴は、今回の依頼人を他人事と思えない。
美琴は、地下に引き篭もった三神俊平とタルパを救う事は出来るのか——。
タルパ…初めて知った言葉です( °_° )
簡単に言うとイマジナリーフレンドのようなモノらしいです。
精神的な力によって創り出された存在。
タルパは基本的には優しいらしい。
人が作ったモノだから。
結末は……なんとなく予想はついていましたが……酷いもんです。(- -;)
他の話で印象深かったのは『生粋の心霊マニア』が出てくる『怖いもの狂い』
井口稔という心霊スポット巡りが大好きな40代の小男。
郷内さんの態度が……(*´艸`)笑
郷内さんが廃病院や心霊スポットに幽霊が出る理由も言及していて、非常に興味深いと思いました。
個人的にいいと思った話は『独白』
9歳の少女に憑依した悪霊が発した、歌のような文句……。
……エグすぎて妙に惹かれる歌でした…(-∀-`; )
今回は心霊スポット関連が多かったように感じました。
夏になると夜中に郷内さんの元へ押しかける輩が多いとか……。迷惑…。
取り憑かれないように気をつけて過ごしましょうね(`•∀•´)✧
次巻はいよいよ7作目……。
『拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉〈陽〉』
シリーズ最恐『花嫁の家』と繋がる話!!後日譚……かな?
楽しみすぎる!!ヽ(´▽`)ノ♡
Posted by ブクログ
人それぞれ好みは違うと思いますが、気取らない主人公が好きで読み続けれるシリーズです。
仕事も辞められないし、逃げたいし、酒に溺れるし。。でも一度やると決めたらやり切る所が格好いいです。
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多くの割合がタルパという想像した人物が意思を持つ存在の話。
心霊スポットの幽霊がいかにもな定番なのはそこへ訪れる人の想像力で作られたから、はなるほどと新しい発見、解釈!
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脳内で作り上げた友達が実体化し周りの人間にも見えるようになっていく。霊能者も手を焼く岩戸の先の中身はなんなのか。そんなメインストーリーとは別に、酒に溺れて人が悪くなる郷内氏が怖い本作。厄介な相談者とはいえそこまでやるかと、ちょっと引いた。
Posted by ブクログ
久々の拝み屋シリーズ。
全体としては1つの話に纏まるのだけれど
短編のように短い話もあるので
隙間時間に読めるので好きなシリーズ。
今回は酒浸りになってしまう拝み屋さん。
色々と葛藤しつつも
中々突破口を見つけきれず
全体通して陰鬱な感じの今作。
「タルパ」と言う存在?概念?を初めて知る。
検索して調べてようと思ったけど
なんかゾワゾワ怖いのでやめ。
続きが気になる終わり方なので
間を開けずに次を読もう
Posted by ブクログ
知り合いと面白ネタにできそうな笑える怪異が多い。けっこう好き。本筋はタルパ関連の話だけど、郷内さんのゴーストバスターズシーンは少なめ。最後に陰陽に続く予告をぶっ込んで来る。