郷内心瞳のレビュー一覧
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拝み屋備忘録・十冊目の「あの世のはらわた」。
作中でも言及されていますが、メタ発言が増えていますね。そのせいか作風が変わったように思えます。自伝の意味合いも強く持っていたと思うこのシリーズ。十作目のここでひとまず完結ということだそうです。ラストが明らかに続編を意識した騙りなので、いずれ復活するでしょうけども、ひとまずはお疲れ様でした。
まあ、匂わせといて音沙汰なし、ということも多々ある世界なので、その時はその時で。乙一のあとがき思い出しますね。そういうのが一番寒い、というネット上の意見を見たので、あとがきって何を書けばいいのだろう、というあとがき。どの作品だったか。
ある一家にまとわりつき絡み続けた怪異を語った「あの世のはらわた」。怪異に取り込まれている様が、はらわたの中でじわじわと溶かされている状態で、性根の悪さに嫌悪感が酷いです。いやらしさ、があります。恐怖よりも嫌悪が強いという印象はの、郷内さんの作品ではあまりなかったように記憶しています。新鮮でありました。
「目をつけられる」「黒い鴉の赤いパーティー」「灰色人」「刑罰」「来たる者」「秘間」が恐怖で印象に残った怪談。「灰色人」はUMAに感じる怖さです。これって、時代によって天狗だったりするのかしら。山に棲む異人という点で言うと、こちら意識で怪異が変わってたりして。 -
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拝み屋備忘録・九作目の「赫怒の刻印」。
九作目の今作は、なんとなんと郷内さんでなく小橋美琴さんが主役です。
読み終えて思うのは、夫婦と麗麗と3人仲良く暮らしているようで何より、ということですかね。美琴さんと麗麗が登場した郷内さんとの事件に今回の怪異と、身勝手な欲望に憑き纏われての災禍ばかりなので、安住の場所が見つけられて何よりです。
他にもカカ様の怪異にも関わっていたと思うので、読み手としては勝手に相棒の感じでいましたね。
ひとまずは、拝み屋というか「あちら側」に関わる仕事からは手を引くらしいので、今頃は平穏な暮らしを送っているんだなぁ、と思っています。麗麗が二人のところにいるであろうと信じて。
本編「赫怒の刻印」の合間に挟まれる怪談は、こちらに気づいているか、干渉してくる形のものが多かったように思いました。そういうのは怖いのでいや。
思いがけず見てはいけないものを見てしまった、ただただ奇妙でした、恐怖でした、で思ってくれればいいものを。
思いがけず見てはいけないものを見てしまった、その後奇妙な出来事に遭いました、危険な目に遭いました、という因果が生まれるようなものがとにかく怖いです。
「秘声」が印象深く怖かったですね。
あのテープ自体が、恨みの象徴。義母さんはどう処分するつもりだったんでしょうか。PCのHDD処分しないと死んでも死に切れない、という男性ゆえの笑い話がありますが、黒い感情の吐口となったものは、どう処分したらよいものか。
終活、ってそこの部分、誰にも明かしていない黒い部分が一番大変なんでしょうね。
「こおゆうひとよ」は怪異が現れなければ、隠し通せていたのかもしれない。
これは恐怖ではあるけども、不幸を防ぐことができたということでは、吉兆と言えるのかもしれないですね。怖いけど経験したくないけど。 -
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シリーズラストに相応しい終わり方にGood!
東京出張時に起きた怪異をメインに何とも濃ゆ〜い怪談短編集でした。
個人的に『すんでんのところ』『喪の森』『あとはよろしく』が良かった!
今回の郷内先生、中々テンション高めでかなり良かった!こういった感じは久々で日頃から先生の本を愛読している自分としてはめっちゃ嬉しい…めっちゃ笑ったけど!笑笑
今まで起きた怪異を回想する描写には思わず、読み手側もグッとくるものがあり非常に感慨深かった。
しかし…ラストの終わり方は非常に気になる。
まあーでもとりあえずはこの先も上手くいく事を願うばかりである。
ひとまずはお疲れ様でした!!
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通算15作目。
一応前作をもって拝み屋怪談シリーズは幕とじという事で、本作があとがきに近いものという立ち位置。
それを踏まえ、「幽魂の蔵」というタイトルにしたのか上手いなあと思って読み進めたら本当に蔵の話なんかい!となった(笑)
先生が恋してるんじゃって思わせられるような表現が多かった「ほのかさん」一家にまつわる蔵の話。
その蔵にいる中で、回想的に色んな怪談が出てくるという構成。
すでに既出のものもそれなりになったので、これ知ってるな~と思いながら読んだりしたけど、やっぱり面白くて楽しめた。
そんな構成だったので、非常にエンタメ色の強い本だった。
奥様といつまでも幸せにいてほしいな、と思った。
これで角川ホラーからの出版は完結。 -
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家、部屋、土地に纏わる超怖いアンソロジー
“物件怪談小説集”
人気作家+事故物件サイトの大島てるさんの11編
土地や建物に関わるホラーが好きなのです
と思い、読みましたが、人がやっぱり怖いという作品が多かった気がします
「妹の部屋」神永学
死んだ妹の賃貸の部屋
片付けて解約するも 元に戻っている
事故物件小説ではなかったけれど
ありそで怖い
「笛を吹く家」澤村伊智
息子を預かってくれる家は、幽霊屋敷
両親の望む息子の行末
この2編が、私のBestかな
「倒福」大島てる
事故物件系かなと思っていたけれど
反発もある情報提供をしているから
こんな経験もあるのかな
いろんな摩擦があるのでしょう
地方に居た時、全国区のニュースになった殺人犯の賃貸していた部屋が 割と近くだったんだけど
そういう逆バージョンみたいなのは
事故物件にはならないのかな?
事故物件になるとオーナーさん大変だからねー
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Posted by ブクログ
『墓穴を掘られる』
SNSで誹謗中傷を繰り返す男性の元に呪いの藁人形が送られてきた。
自業自得と思いつつも、郷内さんは解呪の儀式をしたのだが、
「実を言うと解呪に要した時間は、いつもの倍近くかかった。」(本文より)
とある。
どの程度のレベルまで呪いが解けてる、と肌感覚でわかるものなのだろうか。
『アイデアマン』
自殺まで追い詰められた男性が母親に慰められ、前向きに生きる事を決意する話。
泣ける。
『人喰い墓場』
表題作だけあって、いちばんおもしろかった。
これは墓場が舞台なのだが、場所の怪異という点と奇妙な雰囲気が三津田信三の『幽霊屋敷シリーズ』を彷彿とさせた。
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Posted by ブクログ
家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さんは「ほねがらみ」以来だけど、こちらも似た展開。いつのまにか読者を巻き込む手法はさすが。「ろろるい」も畳みかける怪異の描写が頭に浮かんでしまう。とにかく平山さんは容赦なくてそこがいい(笑)。
澤村さんのはほかで既読だったので割愛。