郷内心瞳のレビュー一覧

  • 拝み屋怪談 幽魂の蔵

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    拝み屋怪談シリーズの最終巻。
    作者らしい結びだと思った。
    今どうしているのか気になるけれど、それを詮索するのは無粋だろう。
    そう思わせてくれる、人柄が伝わるシリーズだった。
    今回は大きなテーマの進行が間に挟まれながら多くは短編で読み進めやすかった。
    王道のホラー という感じ。

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    2022年09月12日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉

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    ネタバレ

    慎也がラスボスになるんではないかとずっと思っていて、でも早々に死亡と書かれて「え、そんなにあっけなく?!」と思っていたら、やっぱりラスボスだった。
    逆にイザナミちゃんは早く消えた。
    カカ様を滅するのはあっという間でびっくり。
    でもそこがリアルなのかも。
    美琴はずっと、最後で死んでしまうと思っていたから無事結婚できてよかった。婚約がフラグになるんじゃないかと思っちゃって。
    奥さんの容態はどうなったんだろう。なんでそこまで引き離されてしまうんだろう。

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    2022年09月08日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉

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    郷内心瞳さんの拝み屋怪談シリーズ。
    壊れた母様の家は「陰」と「陽」と、2巻でお話が完結する。
    今まで関わってきた人間や怪異が伏線でそれがつながっていく感じ!
    自分は登場人物の名前を忘れてしまうのでこのシリーズは他の本は挟まずに一気に読もうと思っている。
    長編なのにスリルがあって、でもちゃんと和のホラーで、世界観に浸りながら読むことができるのが魅力。

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    2022年09月04日
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸

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    多くの割合がタルパという想像した人物が意思を持つ存在の話。
    心霊スポットの幽霊がいかにもな定番なのはそこへ訪れる人の想像力で作られたから、はなるほどと新しい発見、解釈!

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    2022年08月26日
  • 拝み屋怪談 来たるべき災禍

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    ネタバレ

    全編通して桐島加奈江の話。
    現在から過去を振り返っていく形式の話なので、最後の方で時間が動き出す。
    でも1話1話はお話としての臨場感もある。
    加奈江に追いかけられるシーンは結構ヒヤヒヤ怖かった。
    が、ホラー要素は加奈江と最後の呪いのところが一番印象深い。
    最後の呪いはかなり強力だけど、また何かとつながっめいるのだろうか?

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    2022年08月21日
  • 拝み屋怪談 怪談始末

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    拝みや怪談シリーズの一作目。
    角川ホラー文庫としては5番目に出たような順番になっているけど、世に出た順では一作目。

    連続で2冊目のホラーだからか、ずっと自宅で読み続けているのでかなり世界観に入り込めた。
    眠くなったらベッドで休憩したりしながらほぼ一日かけて読んだ。
    こうやって読んでいると何気ない物音やふとしたことが怖くなるのもホラーの醍醐味だよね。

    桐島加奈江の始まりのはなし、花嫁の話など、先にこの後のシリーズを読んでいる自分にとってはついにあの話が読める!というワクワクもあった。

    拝み屋という職業を通して考えさせられることも色々。
    人の人生に関わることの重みやそれにいたる覚悟を考えると

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    2022年08月14日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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    お盆の時期には怖い話をひたすら読もう!と決めて選んだ一冊。
    拝み屋怪談シリーズは、以前「逆さ稲荷」を読んでかなり心に残る後味を残した怪談だったので、その次にあたる本書を選んだ。
    角川ホラー文庫としては2冊目。シリーズを通しては4冊目のよう。
    これを読みながら先の2冊も発注した。

    実話怪談なのだけど、単発の話と思われていたものが最後の方でつながっているものもあって、一気に読んで良かった。
    家で1人で読むとかなり世界観にひたれます。
    花嫁の家への期待も膨らますことができた。

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    2022年08月13日
  • 拝み屋怪談 怪談始末

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    友だちに、本作を読んでからの2作目の流れを勧められ読んだ。
    短編集だがすでに怖くて嫌な予感しかしないので2作目に行くのに二の足を踏んでいる。

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    2022年07月29日
  • 拝み屋怪談 幽魂の蔵

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    ネタバレ

    "カカ様"から少し時は流れ、体調を見ながら拝み屋を続ける郷内さんの元に故人のほのかさんが度々姿を現す。またもや"母"絡みの何かかと思ったけどそんなことはなく、ただただ死後も家族を想う母の愛に触れることができる話でした。今までの母の癖が強すぎた...。この巻は蔵の中で怪異がおこるのをひたすら待つ郷内さんが頭の中で1人怪談会をおこなっている。病み上がりなのに大丈夫なのかと心配になってしまう。結局、魔祓いをすると背中が痛むののきっかけって加奈江に刺されたせいなのか、カカ様復活のために同業を妨害するのに使われた呪いなのか、単純に膵臓の病気のせいなのか...何にせ

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    2022年05月03日
  • 拝み屋備忘録 鬼念の黒巫女

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    「屋根踊り」「状況から見て」「墓女房」「踏みつけ」「驚くべきこと」「エヴァーグリーン」「呼びに来た」「変わらぬ化身」「森のカメラ」が記憶に残る話でしたが、『鬼念の黒巫女』の中で最大の恐怖を感じたのは「見たゆえか」。

    ドッペルゲンガーに出会ってしまったゆえの結末につながるのだけど、向こうがこちらを確実に認識しているのがなによりも怖い。意識しているということは、怪異の結末も恣意的だと感じてしまうからです。

    「暗闇ばくり!」から続いた郷内さんの珍しい下ネタ怪談もたまにはいいですが、やはり怪談に期待するのは「マチコじゃない!」に感じた淫靡な怖さです。あれ、彼氏もマチコと行為に及んでいますよ。家に憑

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    2022年04月05日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    4作目。

    かなり短い怪談が沢山収録されてる。
    筆者が体験した話や人から聞いた体験談などなど。
    途中出てくるモノがキーになっていてラストでは怒涛の勢いで収束していく。

    読んでいて何回か気分が悪くなった。

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    2024年11月24日
  • 拝み屋備忘録 怪談腹切り仏

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    「夜遊び」「アンノウン」「夕立のあと」「おかえり、野村くん」「間違え」が恐怖に怯えた5作。他にもありますが、心に残っているという点で。

    タイトルの「腹切り仏」の怪談。心底どうでもいい理由でまきこまれてしまった郷内さん。こういうのも職業柄仕方ないことなのかもしれないけども、そう割り切れるものではないだろうし、なんというかため息しか出ないです。いい年こいて、何を思っているのやら。この怪異の根源の君枝にしろ、他の怪談に登場する大山、坂下にしろ、もうちょっと自分の言動に責任持ちましょう。

    深町さんが登場するので、時系列的には「壊れた母様の家」の最中の出来事ですかね、一連の君枝怪異。それは体壊します

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    2021年09月02日
  • 拝み屋念珠怪談 緋色の女

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    ネタバレ

    かつて相談に乗った女性にしたアドバイス。というには、その場の思いつきに過ぎなかった一言から始まった、始まってしまった何かの因縁。
    その因果が紐解かれ、現れた怪異とは。

    という趣なんですが、それが明かされるのはこの巻ではないのですよ。
    おいおい、それはずるいなぁ、と思いつつも、一呼吸おける音が平穏無事でホッとしている自分もいます。
    わがままだなぁ。

    タイトルの「緋色の女」に「お化けのいる家」「葡萄の娘」が、縦糸、横糸となって織り綴っていくのでしょうね。常ならぬ存在の「自然学校」や憑かれた「湖姫さん」のような話も、関わって来るのでしょうか。
    答えが出る続刊を待つことにします。

    この物語のきっ

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    2021年08月18日
  • 拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女

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    表題のお話はしんどい。
    収録されている中では食事処が山岳怪談で知られる「鯉こく」の話と似ていてほっこりするが、やはりそれは黄泉戸喫なのではなかろうかとも思いゾッとする。

    最後は、しかし、そういうことなのだろうか。

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    2021年08月08日
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉

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    陰のレビューで登場人物が増えてややこしい、という意見をみたのと、
    2013年ごろと2016年ごろをいったりきたりする書き方だったので、

    初めから時系列ごとの出来事と人物相関図を書きながら読み進めました。
    おかげで迷子にならず、すっきり整理しながら読めたのでこの方法おすすめです。

    伏線がしっかり回収されて読み物として凄く楽しめました。
    個人的に深町さんが好きでした。


    郷内さん夫妻はどうにかまた幸せに暮らして欲しいし、
    他の関わっていた方達もどうか今後は穏やかに過ごせますように、と願わずにはいられなかったです。

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    2021年07月25日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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    ネタバレ

    夏の暑さが終わり秋の涼しさを感じる季節に読みました。なんとも良いタイミングで、風の涼しさや、季節の変わり目に敏感になる感度が、物語に没頭させてくれました。

    本書は、一つ一つのエピソードは短編になっているのですが、著者の幼い頃から拝み屋になろうと決心するまで年を追って書かれているため、続けて読むと1人の青年の物語になっている。

    ホラー小説としても、私の求めていた世界観だった。
    子供の頃のあやふやだけどずっと覚えている不可思議な体験、ただ怖くて泣いた思い出、山などの自然が身近で、読んでいると土から立ち昇る湿気が感じられるような、身近なようで遠い世界。ホラー小説というより、怪異譚、でも良いけども

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    2020年09月22日
  • 拝み屋備忘録 ゆきこの化け物

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    「終わった家」「梵字」「いざないの海」が恐怖に怯えたベスト3。
    「終わった家」の怪異はまだ始まったばかりというのが、恐ろしい。なにがあったかわからない。知らなくてもいいことはある。ただ、これまで読んできた郷内さんの実話怪談からすると、切っても切れない縁というものはあるものなので、いずれなんらかの形で関わるかもしれない、とエンタメ的な考えは迷惑ですね。すみません。

    郷内さんの口の悪さには度々違和感を覚えてきた自分ですが、「ゆきこの化け物」の中では大いに共感しました。というか、職業倫理よりも感情を優先してしまうのも仕方ないのかな、あれでは。

    読後感が悪い一冊。
    それは恐怖でないんだよね。やるせ

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    2020年08月03日
  • 拝み屋備忘録 怪談首なし御殿

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    「パンでよろしくて?」三部作の「診察」「忘れ去りたい」が特に怖かった話。

    「誰が終わりと言いました?」で始まるこの一冊。それを踏まえて読み進めてゆくと、先にあげた話もより恐怖を増してきます。
    いや、因果ってそういうものだとは思うけど、気休めでもその場で終わったことだと思いたい。

    「常連」はバイト時代に読まなくてよかったなぁ、と心から思う。
    これに限らず、コンビニバイトの人が経験した実話怪談は、当時の自分は読めなかっただろうなぁ。

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    2020年08月03日
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く

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     語ったり書いたりすると怪異が起きる「花嫁の家」の話。それを何故書いたのか? どうして書くことができたのか 「拝み屋郷内花嫁の家」を読んで疑問があった。
     なるほど……簡単じゃなかったのか。そして花嫁はまだ居る……という恐ろしさ。
     霊だけじゃない怖さ。ぶらまんじぇさんは本当に怖い……。

     それから、今までの作品もそうだけど、本の主筋となる話と合間に挟まれる実話怪談のバランスがすごい。軽い怪談を読ませて油断させてから落としてくるの、怖い。

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    2020年06月14日
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷

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     拝み屋になるまでの話を主としている。
     なりたくてなるものでも無いのか……ということと、沖縄のユタが、ユタになるための試練のカミダーリを思い出す。才があるだけではなくて、何かを乗り越えないと成れないのかもしれない。

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    2020年06月14日