【感想・ネタバレ】予言怪談のレビュー

あらすじ

それは希望か?絶望か?

予知・予言・予兆・予感…
気鋭の14人が紡ぐ、未来が見えた人の怪異譚52話!
2025年の大災難説に震える現代人に贈る異色の怪談集。


●夜馬裕
ある女性の血筋に眠る特別な力と、過去と未来の死を見せる曰くつきの雛人形…「匂い雛」

●響洋平
2013年当時に2020年の東京オリンピックが見えないと予言した能力者…「本物」

●雨宮淳司
曰くつきの呪物、正八面体の易サイコロが告げる中国・ロシアの今後の行く末…「骰子」

●郷内心瞳
始まりは予知夢? 祖母が視た夢、母が聞いた怪談が孫世代に具現化する…「アサクラ」ほか

●田辺青蛙
実をつけると必ずその翌年に戦争が起きる〈ならずの柿〉。2023年は…「戦争を予言する柿」

●吉田悠軌
四国のある一族が行っていた籠占い。籠を頭に被って回ると編み目から未来が視えて…「籠目」

●西浦和也
東北、九州、北海道と大地震を幾度となく予見し家族を救ってきた妻。その不思議な能力とは…「虫の知らせ」

●朱雀門出
深夜、水槽の前に立ちぶつぶつと単語の呟きを繰り返す夫。やがてそれは事象としてやってきて…「水と空気のお告げ」

●住倉カオス
人の死に様が見えると言っていた祖母が大事にしていた形見の鏡。鏡で自分の死に様を見てしまうと言うのだが…「最期の顔」

●田中俊行
故人が遺した大量の写真。釣りクラブの仲間の顔につけられた青い×印の意味は…「鳥居さんの話」

●幽木武彦
霊のみならず神と話ができる能力者の女性。神社の隣のの会社が危ないと言うが…「神勢調査員」

●松岡真事
入居者の死期が分かってしまう老人ホームの職員。お迎えが近い人の後ろに立つのは…「ひだりうしろ」

●夕暮怪雨
祭壇の遺影と目が合ってしまう夢。遺影に写るのは生きている親族だが、その後死が…「祭壇の写真」

●ホームタウン
9.11の同時多発テロ事件。発生の数時間前にニュースで見たという体験者が複数いて…「さざ波」


ほか、収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

短編集かと思ったら1〜2Pほどの短い実話怪談だった。こじつけっぽいのもあるし、ほんとか?と疑問に思うものもある。個人的に好きなのは郷内心瞳さんの3代にわたって繋がっている怪異の話。予知や予言を知ってもどうすることもできないものが多く、なんでそんなこと知らせるんだ…と怪異側に憤る気持ちもちょっとある。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ほぇ〜こりゃ中々面白かった!!

死期を予知する話が基本的に多いが、
その他の種類の予言も多々あり、めちゃ楽しめた!

個人的なおすすめは……
夜馬裕さんの『天女の願い事』です。
質素倹約で他人とは交わらない佐和子さんの
伯母さんにはある秘密が……
ここまで誰が予想できた事か?ってぐらいに
壮大で壮絶な話でした。
真相を知ってしまった時のトリハダは間違いなしの作品です!
その他にも安心、安定の面白さの郷内先生は
連作短編で読み応えバッチリ!
親子三世代に及ぶ何とも奇怪で悍ましい予言…

予言と一口に言っても色々な話があり
とても満足いく作品でした!!
とても面白かったです!
友人も言っていたが、未来なんてみたらロクな事にならない、確かに…(´-ω-)ウム
しかし、『虫の知らせ』に出てくる予知能力は欲しい。
⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

予言が怪談になるといえばやはり件とかかなーとワクワクしますね。
田辺青蛙『戦争を予言する柿』は一発目に先制パンチ級のものすごいはなしやなと思った。
予言は誰かが相手に伝えることでうまれるわけでそう考えると実話怪談とは相性がいいのかもしれないと思う。
吉田悠軌『赤いしるし』赤いものは不吉な象徴なところあるし予言が赤いのは納得。
雨宮淳司『骰子』これはぜひ検証したくなるはなしだった。骰子をふってなくても勝手に転がって勝手に予言してても見てなかったらそれはいきないのかどうかめちゃくちゃ気になる。
朱雀門出『青い獅子舞』赤じゃなくてもふだん赤いものが違う色なのは不吉ってことだ。
響洋平『インターフォン』こういう映像がともなう機械も怖い。例えばスマホでもあるんじゃないかとやはり考えてしまう。
幽木武彦『神勢調査員』予言者は忽然と姿を消した。こういう方がどんな世界を見てはるかめちゃくちゃ興味深いです。
ホームタウン『さざ波』同じ日を繰り返したのでは??と思いました。うる星やつらのように。
夕暮怪雨『カラスの来訪』地下フロアにたくさんのカラスが現れるとか怪異以外のナニモノでもない気がする。
西浦和也『虫の知らせ』予知のひとはやはりいてはる。とくにこの方は地震の予知みたいで明日5/11の太陽フレアについて伺いたいなと思う。
住倉カオス『予言に関する体験二篇』身体の悪いところが自分も痛くなるのとか別の仕事になりそうですよね。頭の上に文字が見えるひとも同じく。占い師になったら絶対儲かりそう。
田中俊行『鳥居さんの話』青い☓印。ここにも青が出てきました。
松岡真事『ひだりうしろ』もうすぐ亡くなるのがわかるって死神はいなくて自分自身が死期を感じてひだりうしろに立つとしたら右はどうなってるのかなと思う。
郷内心瞳『アサクラ』からはじまる全部がつながっててやはりこの方のはなしは面白いなと思う。もっと読みたくなる。
夜馬裕『天女の願い事』あまりにも理不尽。隣に元彼が元親友と結婚して住むとか、天女はひどい。山から離れるべきだったのでは?どうしてもそう思う。

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2024年05月10日

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