官僚 意味作品一覧

  • 宮之原警部の愛と追跡
    3.0
    1巻682円 (税込)
    官僚組織である警察庁において、唯一、事件を捜査する権限を持つ宮之原警部は、妻の真由子とともに、信州飯田市に嫁いだひとり娘の津玻紗の家を訪ねることになっていた。ところが、妻は姿を現わさない。不審に思っているところに、「要求はなにもございません」という奇妙な電話がかかり、誘拐されたことが判明した。妻は生存証明のためにその電話口に出て、自分を恨む者の仕業かという警部の問いに対し、「違います。これは不運な偶然なのよ」という言葉を残して電話は切られた。これはいったい何を意味しているのか。最愛の妻を誘拐された宮之原警部は、知力と経験のすべて注ぎこみ犯人と対峙する。はたして、妻を無事救出できるのか。宮之原警部シリーズの中でも傑作との呼び声の高い、感涙の作品!
  • エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
    4.4
    澄夏とエリート官僚の一哉は結婚二年目の夫婦。代議士である澄夏の父の地盤を継ぐための政略結婚だったが、父が選挙で落選。結婚の意味を失ってしまう。さらに彼には好きな人がいると知り澄夏は離婚を決意するが――「嫌って言っても離してやれない」一哉は突如クールな仮面をはずし、独占欲全開で澄夏を激しく求めてきて!? 彼の秘めた想いに戸惑うも、甘やかな熱情に溶かされていき…。
  • 頭 手 心
    -
    「手」(肉体労働や手仕事)と「心」(ケア労働)が、「頭」(認知能力を生かした仕事)にこの数十年間奪われてきた名声と恩恵を取り戻す方法はある。 フィナンシャル・タイムズ/テレグラフ 2020 Best book of the year 選出 第一部 今の社会が抱える問題 第一章 頭脳重視の絶頂期     〈どこでもいい派(Anywheres)〉と〈ここしかない派(Somewheres)〉       あらゆる場所が自分本来の居場所       頭脳重視絶頂期の終焉   第二章 認知階層の台頭     脱工業化社会への幻滅     専門的職業と大学 第三章 認知能力と実力主義社会の謎     知能は測定できるか     生まれつきのものか、教育の成果か     欠陥だらけの能力主義社会     無知を覆い隠す認知能力のヴェール 第二部 認知能力による支配 第四章 学ぶ者を選抜する時代     大学か、破綻か     中堅の不在     アメリカ、フランス、ドイツ     過剰な売り込み?     親元を離れ、中産階級の仲間入りをする 第五章 知識労働者の台頭     自分の頭で考える許可     長い物には巻かれよ 第六章 学位がものを言う民主主義社会     技術官僚(テクノクラート)支配による非政治化     ことばづかい、価値観、デザイン 第三部 手と心 第七章 「手」に何が起こったのか     熟練を要する仕事の衰退     地位を測る 第八章 「心」に何が起こったのか     私的領域と意味の危機     人の世話と女性     世話をする仕事の将来     男性ならどうだろう?     人の世話も算入する 第四部 未来 第九章 知識労働者の失墜     トップにあまり空席がない     ロボット時代の資本主義 第十章 認知能力の多様性とすべての未来     バランスの改善     勇敢に行く ◆ ◆ ◆ 「社会システムが崩壊し、集団としての犠牲行為や団結を呼びかける術(すべ)もなく、パンデミックへの対処もままならない――なぜ私たちがこうなってしまったのかを示してくれる貴重なロードマップが本書である。かいつまんで言うなら……富の不平等が広がるとともに、尊厳や、価値、生きがい、帰属意識といった感情の隔たりも広がったと著者は考えている」           アリアナ・ハフィントン(ハフィントンポスト創設者) 「デイヴィッド・グッドハートほど、イギリス・アメリカ社会について、さらには両国のエリートが大半の市民の価値観、ニーズ、有用性をひどく誤解している理由について深く分析できる者はそうはいない。公明正大で、慈悲深く、より多くの人々に尊厳、繁栄、幸福を手にする可能性を与えてくれる社会――そうした社会の実現を願う人は、本書が気に入るはずだ」           ジョナサン・ハイト(バージニア大学心理学部教授) 「知恵と美徳を称え、読む人の気持ちを高揚させる一冊。まさに私たちが必要としているときに現れた、希望に満ちた本」       ポール・コリアー(オックスフォード大学アフリカ経済研究センター所長)
  • 公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    作家生活40年の集大成! 「本書を読み終えるとき、読者はたった1字にこめられた意味をつかむことになるだろう」(本文より) コロナウイルスに対する意思決定は、敗戦のあの日から何も変わっていないーー。 猪瀬直樹が今最も伝えたい、「私」の国・日本に欠けている概念(コンセプト)とは。 「他の国にはある公への意識が、この国には見られないのはなぜなのか」をテーマに、明治から令和まで、日本近代の風景を縦横無尽に描く! NewsPicks人気連載イノベーターズ・ライフを大幅加筆・修正のもと書籍化。 ・文化芸術を大臣が「生命維持に必要な存在」と語るドイツ、「癒し」でしかない日本 ・コロナウイルスで日本政府に決定的に欠けていた「文書主義」 ・なぜ東京はロックダウンできなかったのか ・戦前と戦後は連続的につながっている ・「公」を描くカズオ・イシグロ、「私」に閉じこもる村上春樹 ・「元号」にこだわり続けた森鷗外の公への意識 ・「マーケット」を意識していた夏目漱石 ・太宰治のスター願望は、現代ならお笑い芸人だ ・日本は戦前も戦後も「官僚主権」で変わらない 作家的感性をもって日本の官僚的無感性と戦い続けた猪瀬直樹が描く、この国の本質とは。
  • 「おじさん」的思考【2冊 合本版】
    -
    「おじさん」的思考 こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る・・・。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った知的参考テキスト。 期間限定の思想 「おじさん」的思考2 「女子大生」を仮想相手とし、成熟した生き方をするために必要な知恵を伝授。自立の意味とは? 人が仕事をする理由とは? なぜ官僚は無責任なのか? 希望を失った若者の行方は?・・・あらゆる社会問題を自らの身体感覚と知に基づき、一刀両断。話題書『「おじさん」的思考』に続く、大人になるための必読参考テキスト続編。 ※本電子書籍は『「おじさん」的思考』『期間限定の思想 「おじさん」的思考2』を1冊にまとめた合本版です。
  • 官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済
    3.5
    1巻880円 (税込)
    新聞やテレビは、日本経済の本当の姿を日本国民に正しく伝えていないと主張する経済評論家の上念司氏が、マスコミの報道を取り上げ、その裏に隠された真実を解説する。 デタラメばかりの地上波テレビと新聞に代わり、私がニュースを解説しよう! 『虎ノ門ニュース』『ニュース女子』など、ネット配信のニュース番組で活躍中の経済評論家が、マスコミが報道している金融緩和政策や消費税増税問題、社会保障問題などのニュースを取り上げ、その裏に隠された日本経済の「真実」を一切タブーなしで次々と明らかにしていく! (著者より) 官僚とマスコミが一番隠したいことは、じつは「日本の財政再建が終わっている」という衝撃の事実です。 マスコミがあれだけ喧伝してきた財政破綻キャンペーンは、すべてウソ。「日本は成長できない」とか、「少子高齢化で景気悪化」とか、繰り返し喧伝される“ショボい日本像”は全部デタラメです。 だから、私はそれに異を唱える意味でタイトルに敢えて「完全復活」とつけました。マスコミが喧伝する“ショボい日本像”に比べれば、今の日本の経済状態ですら「完全復活」になるからです。もちろん、日本の実力はこんなものではないし、本当の意味での「完全復活」はまだ先です。 しかし、そのためには2019年10月に予定されている消費税増税を阻止しなければなりません。せっかくの景気回復を台無しにしないために、増税原理主義者(財務省、ポチ学者、マスコミなど)との戦いがこれから始まります。 その戦いとは、ズバリ「情報戦」なのです。
  • 〈危機〉の正体
    -
    暴発するテロ、迫るファシズム、広がるインターネットの闇、底なしの格差と貧困。世界を覆う「見えない危機」の正体を見抜き、現代を生き抜くための最強の読解力を指南する。〈危機とは、もともとギリシア語で峠とか分かれ道を意味する「クリシス」に由来する概念だ。分かれ道に関しては、選択を間違えると、とんでもない方向に進むことになり、目的地に到達することはできない。従って、われわれが危機について語るときは、単に危機という現象について、分析し、認識するだけでは不十分だ。危機から抜け出す処方箋についても考えなくてはならない。〉――佐藤優(まえがきより)同時多発テロ/オウム真理教/官僚の不正/トランプ現象/北朝鮮の脅威/ヘイト言説/日米同盟/沖縄基地問題/外国人労働者受け入れ/相模原事件/子どもの貧困…… 現代の危機を神学の知恵で読み解き、希望への処方箋を提示する。(目次より)1見えない危機の到来2資本主義の暴走3国家の本質4格差社会を超えて
  • 銀行消滅
    -
    「銀行冬の時代」を迎えた。東京に本店を持つ大友銀行、その頭取、大友尚久は、突然に大蔵官僚の意思決定として、金融再編成の話を聞かされた。具体的には、東京に地盤作りを目指す関西のライバル銀行への吸収合併を意味していた。その場では、何の条件も出さずに「了承」を装った大友であったが……!? 醜くも権謀術数の限りを尽くす、新銀行誕生の裏側を敢然と描破!
  • グランゼコールの教科書――フランスのエリートが習得する最高峰の知性
    -
    【内容紹介】 フランスのエリートが持つ知性を「歴史、宗教、哲学、文学、芸術、科学」で区分け 850ページ!! 古代ギリシアから現代までの「リベラルアーツ大全」 エコール・ポリテクニーク、国立行政学院、パリ高等師範学校などの超一流グランゼコールで求められる教養のレベルがわかる シャルル・ド・ゴール、フランソワ・ミッテラン、ジャック・シラク、エマニュエル・マクロン、ジャン=ポール・サルトル、ジャック・デリダ、ジャック・アタリ、エマニュエル・トッド、トマ・ピケティ……きら星のごとく政界、財界、官界、学会にエリートを輩出してきたが、フランスのグランゼコールと呼ばれる学校群である。ちなみに日本ではよく知られたソルボンヌ大学(パリ大学)よりも断然レベルが高く、入学するためには日本の受験以上に熾烈な競争に勝ち抜く必要がある。一言でいえば、フランスエリートの養成校なのだ。入学には、どの程度の教養レベルが求められるのか。850ページに集約したのが本書である。 世界の歴史を形作ってきたフランス知性の源を知る 【フランスのグランゼコールとは何か?】 ジャック・アタリ、エマニュエル・マクロン、フランソワ・ミッテラン、エマニュエル・トッド……フランスのエリートは大学ではなく、ほぼグランゼコールで学んでいる。日本で有名なソルボンヌ大学(旧パリ第四大学、パリ第六大学などが統合)などは、バカロレアを取得すれば無試験で入学できるが、グランゼコールは、「準備級」で2年間学んだ後に行われる競争試験での合格が必要である。ちなみにグランゼコールに進むことができる学生は、全体の10%未満と言われるほどの難関である。ちなみに200校程度存在するグランゼコールの中で特に理工系トップ校のエコール・ポリテクニーク、高級官僚養成校の国立行政学院、経営系トップ校のHEC、研究系トップ校のパリ高等師範学校などは超名門と称される。 ギリシアから2015年までの「歴史」「宗教」「哲学」「文学」「芸術」「科学」を約100に整理された見出し語で一挙に俯瞰する。本書を読むことで、フランスエリートの思考回路を知ることができ、特に欧州において国際人として評価されるに値する「教養」を身につけることができるだろう。欧州のエリートと対峙できる知性の一端にリーチすることができるいわば、グランゼコールに入学するための知識が詰め込まれた「参考書」である。知の海へようこそ。 【著者紹介】 【著者】 ジャン=フランソワ・ブラウンスタン 1953年マルセイユ生まれ。プロバンス大学卒。パリのソルボンヌ大学で博士号を取得。フランスの哲学者。高等師範学校、アミアン大学などの勤務を経て、パリ第一大学教授。現代フランスの哲学、歴史、科学哲学が専門領域。哲学関連書を初めとする著書多数。 ベルナール・ファン パリの名門校アンリ4世校に設立された「グランゼコール準備校」の名誉教授。現代史の研究者として著書多数。 【訳者】 木村 高子(きむら・たかこ) 英語・仏語翻訳者。仏ストラスブール大学歴史学部卒、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。訳書にフェアチャイルド・ラッグルズ『イスラーム庭園』(原書房)、『地政学で読む世界的覇権2030』(東洋経済新報社)、『ユダヤ人の起源』(共訳、ちくま学芸文庫)ほか多数。本書では、序文、1章、2章、3章の翻訳を担当。 広野 和美(ひろの・かずみ) 仏語翻訳者。大阪外国語大学フランス語科卒。訳書に『フランスの天才学者が教える脳の秘密』(TAC出版)、『北欧とゲルマンの神話事典』(原書房)、リュック・ペリノ『0番目の患者』(共訳、柏書房)、ジェラール・ルタイユール『パリとカフェの歴史』(共訳、原書房)ほか多数。本書では、4章、5章、9章の翻訳を担当。 岩澤 雅利(いわさわ・まさとし) 東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了。訳書に『「経済学」にだまされるな! 』(NHK出版)、グルバハール・ハイティワジほか『ウイグル大虐殺からの生還』(河出書房新社)、『格差と再分配』、『いま、目の前で起きていることの意味について』(以上共訳、早川書房)ほか多数。本書では、6章、7章、8章の翻訳を担当。 【目次抜粋】 序言 第1部 ギリシア 第2部 ローマと一神教 第3部 中世 第4部 ルネサンスおよび近世 第5部 17世紀 古典主義時代 第6部 18世紀 啓蒙の時代 第7部 19世紀 第8部 20世紀 第9部 21世紀 参考文献
  • 警察官僚――0.2%未満のキャリアの生態
    3.8
    特権も陰謀もありません!! 警察官僚(=キャリア)の知られざる実態と本音を、元キャリアの作家が明かす――◆キャリアの「学歴」、実は入庁してからは意味を持たない◆「キャリアは父親のような年齢の部下を持つ」というのは本当?◆「猛獣」「パワハラ―」「一を聞いて億を読む天才」…多彩なキャリアたち◆世紀末の中央省庁再編で行われた、仁義なき「縄張り」侵略戦争◆カネ、権力、女…著者も「リアルに危なかった」警察不祥事――あまりに少ないため「珍獣」と呼ばれる警察官僚たちのリアル!
  • 經書の成立(東洋学叢書) 天下的世界觀
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 天下的世界観 「王者の記録」から理念の書として経書が成立する姿を見事に解明し、中国精神史への基本的枠組を設定した名著。 【目次より】 初版自序 目次 第一序説篇 経書と尚書 第一章 経書の概念 一 恒常なるもの 二 編絲綴属の説 三 経の字の本義 第二章 経書の始め 一 孟子 爾雅 論語 孝経 二 春秋 三礼 易 三 詩書執礼 四 孔子に与へられた古典 五 経と称すること 第三章 尚書の名 一 書経 近代の名称 二 尚書 漢代の名称 三 書 元来の名称 第二 伝統篇 王者の記録 第一章 亀甲文 一 卜辞 二 王者の祭祀 三 貞人の記録 四 卜旬 ト夕 五 卜貞と刻辞 六 亀甲文の成立 七 書かれざる亀甲文 第二章 銅器銘 一 権威と神聖の象徴 二 銅器と銘文の関係 三 銅器銘と石刻文および亀甲文 第三章 竹冊 一 甲骨文における冊 二 銅器銘における冊 三 冊の二形態 四 冊命の冊 五 冊字の誤解 六 史官 第三 理念篇 天下的世界観 第一章 経典尚書 一 尚書原始 二 大誥篇の経文 三 尚書の経典性 第二章 血統の条件 一 大誥篇の背景 二 大誥篇の文章 三 王位継承の問題 第三章 天下的世界観 一 天の観念 二 天の相反する二性格 三 王を護る先王 四 王を批判する天 五 殷周の革命 六 天と帝 七 革命と文化の継承 八 天の合理性 九 天と民の関係 十 天の認識 十一 家族の倫理 孝 十二 王者の倫理 徳 十三 天と民 王と官僚 第四 形成篇 経書の定立 第一章 理念の表現 一 理念の表現 亀甲文・銅器銘において 二 理念の表現 竹冊において 第二章 史と書 一 史の意味 二 史と射礼 三 史の職分 四 書と史と冊 第三章 経典尚書の成立 一 鼎の軽重 二 経典の冊 三 孔子と経書の関係 附注 初版刊行の記 附 天下的世界観と宗教 一 序説 二 天の合理性 三 天壇 四 郊天の祭儀 五 郊祀 六 五帝徳神 七 泰一 八 天子と祭儀 九 天の復典 十 祖先配享 続刊行の記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 平岡 武夫 1909~1995年。中国哲学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業。専門は、儒教経典の成立史的研究など。 著書に、『経書の成立 支那精神史序説』『経書の伝統』『漢字の形と文化』『白居易 中国詩文選17』『白居易 生涯と歳時記』『経書の成立 天下的世界観』『平岡武夫遺文集』など、 訳書に、顧頡剛『古史弁自序』顧頡剛『ある歴史家の生い立ち 古史弁自序』郭沫若『歴史小品』『白氏文集(全3冊)』(共校訂)『全釈漢文大系 1 論語』『白氏文集歌詩索引(全3冊)』(共編)などがある。
  • 原発棄民 フクシマ5年後の真実
    3.5
    未曾有の福島第一原発事故から5年。政府は、原発避難者を消滅させようとしている。 国と福島県は2017年3月末までに、原発避難者の住宅支援を打ち切ると表明。約11万人とも言われる福島県内外の避難者たちに、事故前に住んでいた自宅に戻るのか、あるいは新天地で生きるのかを選ぶよう迫っている。これは避難という状態にとどまることを認めず、実質的に避難者という属性自体を「消す」ことを意味している。 2015年春夏、政府は「復興加速化」そして「自立」を前面に、原発避難の終了を迫る政策を打ち出した。最も線量の高い「帰還困難区域」(年間50ミリシーベルト超)を除いて、2017年3月末までに避難指示を解除し、その1年後までに月10万円の精神的損害賠償を打ち切る方針を決めた。 そして福島県も同じ2017年3月末までに、自主避難者や解除後の区域からの避難者への住宅提供を打ち切る方針を示した。さらに自主避難者の支援を目的とした「子ども・被災者生活支援法」についても、支援を「撤廃・縮小」する方向性を打ち出した。原発事故は自然災害とは異なり、原因者(加害者)が存在する人的災害である。避難生活を支える住宅と収入を提供する責任があることに異論はあるまい。原発避難について考えるとき、もちろん当事者一人一人がどう考えているかは大事だ。だが政治、そして社会が一人一人の意思、選択を大事に取り扱っているか、避難者の意向をくみ取り、制度として反映しているかを見定めていく必要がある。それが伴わないのは「棄民政策」に他ならない。原発避難者の生活基盤である「住宅」について、政府がどう決めてきたのか、そして避難者たちの思いがいかに踏みにじられてきたのか。政治家や役人たちによる被災者切り捨てのあざとい実態を、気鋭の記者が徹底追及する。【目次】●序章 避難者漂流●第1章 原発避難者とは誰か●第2章 避難者を苦しめる不合理な住宅政策●第3章 みなし仮設住宅―無責任の連鎖●第4章 官僚たちの深い闇●第5章 打ち切り―届かぬ声●終章 終わりになるのか
  • こうすれば日本はもの凄い経済大国になる 安倍内閣と黒田日銀への期待と不安(小学館101新書)
    3.5
    アベノミクスを本当に成功させるための提言。 安倍政権の成立にともない、株価は急上昇し為替相場も円安に振れ、日本経済に活気が出てきた。日本銀行には黒田総裁・岩田副総裁が乗り込み、評価すべき政策が始まった。このままアベノミクスの「3本の矢」で日本は順調に復活していくのか。不安要因はないのか。 15年前から一貫してデフレ脱却、日銀・財務省改革を訴え続けてきた著者は、アベノミクスは「1.5本の矢」で進め、と強調する。アベノミクスで最大の必要要素は金融政策だ。はっきり言えば正しい金融政策だけで経済は順調に回復する。老朽化したインフラの補修など、必要な財政支出はもちろんやるべきだ。しかしこれは0.5本の矢である。残りの、不必要な財政政策や成長戦略には政治家や官僚の利権の臭いが漂う。さらに、デフレ体質に固まった日銀を新執行部はこのままコントロールできるのか。白川総裁退任直前に行われた駆け込み人事は何を意味するのか。 ようやく正しい方向に進み始めた日本経済を著者が鋭く分析し、不安要因を指摘するとともに日本経済大躍進への方策を説く。
  • 孤独なる追跡(電子復刻版)
    -
    エリート中央官僚だった利根川四郎は、その職も妻も捨てた。部下の水原姫子が丸三興易常務を殺したことを信じなかったからだ。個人的な感情を彼女に持っていたわけではない。彼女を首にしようという処理に反発しただけだ。失踪した彼女を探す旅に出た彼につきまとう男、別居中の妻の不倫の行状が謎をはらんで迫る。生きることの意味を見いだすための追跡。男のロマンを謳うサスペンス巨篇。

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  • 産業知識人の時代 成熟社会の構図を探る
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    高度経済成長期のダイナミズムは、構造的変化をもたらし、知識人の定義を崩し、社会科学の基盤を揺るがした。そして、「産業知識人」と著者が命名する人々が登場し、社会的に大きな影響力を持つようになった。ビジョン型産業人として社会的発言を活発に行う人々、新しいタイプの民間エコノミストとビジョン型官僚、あるいは現在の産業社会のよりいっそうの成熟を願う一群の知識人たち、それらを総称して「産業知識人」と呼んでいる。本書は、ジャーナリストである著者が、それら代表的知識人へのインタビューをまじえながら、高度経済成長期という時代が何であったのか、その意味と時代の底流を丁寧に描写したものである。

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  • 幸せになるためのサイエンス脳のつくり方
    -
    「情報」を信じすぎる、不幸な日本人へ もっともらしいニュース(報道・情報)にダマされない「思考力」と「判断力」を磨く ○脳の使い方、人間関係、寿命、環境・社会問題まで、あなたの幸せの未来のための必読書 ○日本人を劣化させた「後ろ向きの考え」を正す 日常的に「ウソ」をつく人がいます。 とくに今の日本では、政治家や官僚、企業人など社会の主導層でウソをつく人が多いようです。 サイエンスの世界でもっとも忌避されるのが、このウソです。 その理由は「自然は絶対にウソをつかない」からです。 科学的なウソは、将来的に100%露見します。 だから真の科学者は決してウソをつきませんし、誤魔化すようなことも言いません。 ところが近年、政府の間違った指導によって、科学者もウソをつかないと研究費がもらえないという状態になり、その煽りを受けて一般社会でもウソが蔓延してきました。(中略) 人間の大脳の力の方向性を少し変えれば、本当に価値のある「知の力」を生み出すことができるはずです。 その最も有効な方法が「読書」です。 他者の知を獲得することで、我々は暴力性を脱し、真の意味での知恵者になれるのです。(「はじめに」より一部抜粋) ■社会問題をサイエンス脳から考える ■「寿命」と「長寿」のサイエンス ■「脱炭素」は非科学的である ■真実を語るには、勇気がいる ■科学が「社会」に負ける悲しい現実 ■やるべきことをやっていると、死の恐怖が軽減される ■科学とは「事実を知りたい」という心と行為 ■「交通事故」を解決できるのは科学しかない ■日本人を劣化させた「後ろ向きの考え」 ■「地球温暖化」問題は、科学から逸脱している ■なぜ日本の「原発」はフル稼働できないのか ■大切なことは、周りの命とどうかかわるか 【著者プロフィール】 武田邦彦(たけだ・くにひこ) 1943年東京都生まれ。工学博士。東京大学教養学部基礎科学科卒業。 その後、旭化成ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、中部大学教授。 世界で初めて化学法によるウラン濃縮に成功し、日本原子力学会平和利用特賞を受賞、内閣府原子力委員会および安全委員会専門委員などを歴任。 原子力、環境問題をめぐる発言で注目されている。 著書に、『かけがえのない国』(エムディエヌコーポレーション)、『武器としての理系思考』(ビジネス社)、『50歳から元気になる生き方 70代の今がいちばん健康な科学者が実践!』(マガジンハウス)など多数。
  • 経済と社会:宗教社会学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 社会学の泰斗による著作第2部第5章。支配の社会学と並び宗教意識の問題は一貫して近代の意味を問うウェーバー社会学の要石である。 【目次より】 凡例 第五章 宗教社会学(宗教的共同体関係の諸類型) 第一節 諸宗教の成立 一 宗教的ないし呪術的に動機づけられた共同体行為の根源的此岸性 二 精霊信仰 三 「超感性的」な力の成立 四 自然主義と象徴主義 五 神々の世界と機能神 六 祖先崇拝と家 祭司制 七 政治的な集団神と地方神 八 一神教と日常的宗教性 九 普遍主義と一神教 一〇 神強制、呪術、神礼 第二節 呪術師 祭司 第三節 神概念。宗教的倫理。タブー 一 倫理的な神々。立法の神々 二 超神的、非人格的な力。神の創造としての秩序 三 タブー規範の社会学的意義。トーテミズム 四 タブー化、共同体関係、および類型化 五 呪術的倫理 宗教的倫理。罪意識、救済思想 第四節 「預言者」 一 「預言者」 祭司および呪術師に対するものとして 二 預言者と立法者 三 預言者と教説家 四 密儀師と預言者 五 倫理的預言と模範的預言 六 預言者的啓示の性格 第五節 教団 一 預言者、遵奉者、および教団 二 教団的宗教性 三 預言と祭司経営 第六節 聖なる知。説教。司牧 第七節 身分、階級と宗教 一 農民階級の宗教性 二 初期キリスト教の都市占住性 三 信仰戦士としての騎士 四 官僚制と宗教 五 「市民的」宗教性の多様性 六 経済的合理主義と宗教的─倫理的合理主義 七 小市民階級の非類型的な宗教的態度。職人の宗教性 など 第八節 神義論の問題 一 一神教的な神観念と世界の不完全性 二 神義論の純粋な諸類型 メシア的終末論 三 彼岸信仰、摂理信仰、応報信仰、予定信仰 四 世界の不完全性の問題に関するさまざまな解決の試み 第九節 救済と再生 第十節 救済方法と、生活態度へのそれの影響 一 呪術的宗教性と儀礼主義。儀礼主義的な帰依宗教性の諸帰結 二 日常倫理の宗教的体系化 三 忘我、狂躁、病的快感、および合理的宗教的な救済方法論 四 救済方法論の体系化と合理化、および生活態度 五 宗教的錬達者 六 現世拒否的禁欲と現世内的禁欲 七 現世逃避的、神秘主義的観照  など 第十一節 宗教的倫理と「現世」 一 宗教的心情倫理の現世に対する緊張関係 二 宗教的倫理の基盤としての隣人 三 利息取得に対する宗教的排斥 四 生の宗教的 五 宗教的な愛の無世界論と政治的な強圧行為 六 国家に対するキリスト教の態度の変遷 七 「有機的」な職業倫理 など 第十二節 文化宗教と「現世」 一 ユダヤ教の現世志向性 二 カトリック教徒、ユダヤ教徒、清教徒の営 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 ウェーバー,マックス 1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。
  • 出世の花道(1)
    完結
    4.1
    全7巻220円 (税込)
    ゲイバレはご法度。すなわち出世街道からの強制退場を意味する―。警察庁警備三課で虎視眈々と出世を狙いゲイバレを恐れる蘇芳春弥は、顔を出した飲み会で出会った外務省勤務のエリート、朝比奈に艶めいた視線で誘われるままにベッドイン。同じ官僚ならお互い様。これならバレようがない!!理知的な表情と、似つかわしくない下半身のギャップ。すごい…こんな奥まで入ってくるのか…!開かれた身体に相性は抜群!迎えた朝、朝比奈の甘い言葉に安全な恋の予感…と思いきや?!俺は出世に命かけてんだよ―!外務官僚ゆえにオープンハートなエリートと絶対バレたくない警察官僚のゲイバレを懸けた危険な攻防が始まる…!
  • 出世の花道【電子単行本】
    完結
    4.0
    全1巻748円 (税込)
    ゲイバレはご法度。すなわち出世街道からの強制退場を意味する―。警察庁警備三課で虎視眈々と出世を狙いゲイバレを恐れる蘇芳春弥は、顔を出した飲み会で出会った外務省勤務のエリート、朝比奈に艶めいた視線で誘われるままにベッドイン。同じ官僚ならお互い様。これならバレようがない!!理知的な表情と、似つかわしくない下半身のギャップ。すごい…こんな奥まで入ってくるのか…!開かれた身体に相性は抜群!迎えた朝、朝比奈の甘い言葉に安全な恋の予感…と思いきや?!俺は出世に命かけてんだよ―!外務官僚ゆえにオープンハートなエリートと絶対バレたくない警察官僚のゲイバレを懸けた危険な攻防が始まる…!※この作品は紙コミックスの電子版になります。本編は「出世の花道 1~7巻」を含む内容です。
  • 新・日米安保論
    5.0
    冷戦終結後四半世紀。以来、国際情勢の変化にもかかわらず日米の安全保障体制は維持されてきた。しかし「今後も守って欲しければさらなる負担を」と訴えるトランプ政権の登場で、日本はアメリカとの安全保障体制の在り方そのものを問われている。果たして日米地位協定に象徴される従属的なアメリカとの同盟関係を今後も重視する必要はあるのか? 尖閣問題、対テロ戦争、北朝鮮の動向など、激変する情勢下、日本の安全保障を、歴代内閣のご意見番であった元防衛官僚、武装解除のエキスパート、安全保障の専門家が徹底的に語り合う。避けては通れない国防の根本的な問題がここにある。【目次】はじめに 護憲派も、戦争を他人事と捉えているという問題 柳澤協二/第一章 トランプ大統領をどう捉えるか/第二章 尖閣問題で考える日米中関係/第三章 対テロ戦争と日本/第四章 北朝鮮への対応と核抑止力の行方/第五章 日米地位協定の歪みを正すことの意味/第六章 守るべき日本の国家像とは何か/結びにかえて――同盟というジレンマ 柳澤協二/資料<提言>南スーダン自衛隊派遣を検証し、国際貢献の新しい選択肢を検討すべきだ
  • ジャパニズム 39
    -
    [マスコミ・報道] 偏向報道にはこれが効く! 誰でもできる有効なメディア対処法 渡邉哲也 [座談会] 日本の国益を阻害する外務省や日弁連 ロバート・D・エルドリッヂ ケント・ギルバート 小川榮太郎 KAZUYA [対談] 安倍「倒閣」運動の真実 倉山満 杉田水脈 江崎道朗 矢作直樹 天皇の国 譲位に想う 赤尾由美 ブラック企業なんてない! 田中健之 大日本國士列傳 第二回 平岡浩太郎 『余命三年時事漫画』 第6話 山野車輪 坂東忠信 国防動員法発令前に知っておくべきこと 田岡春幸 森友問題に見る関西のユニオンの活動 小名木善行 ねずさんの読み解く『古事記』 大和撫子が行く! 孫向文 パンパカ工務店 テコンダー朴 白正男 戦争における女性の役割を考える[佐藤守] 新むすんでひらいて考─その不可思議な歌詞の意味[山村明義] メディアは果たして反日なのか左翼なのか[井上太郎] 国防最前線対馬の最新事情[KAZUYA] 奥茂治氏の「謝罪碑」事件と今後の日韓関係[宇田川敬介] 八重山日報の歴史的使命─異常報道に挑む「先兵」の役割[仲新城誠] 朝鮮半島からの世界大戦、その時日本は(その3)[カミカゼじゃあの] “カンパ”という言葉に対する疑問と民族組織に対する懐疑心[在日三世@3korean] 現役秘書が語る国会と官僚の裏事情[吉田燈] 香港にまで「独立派」が台頭してきている現状[石井英俊] 日本の左翼思想は米国の落とし子「GHQベイビー」[ランダム・ヨーコ] 韓国経済破綻と「第二のIMF」「前大統領と同じだロウソクデモ」がソウルで始まるのも時間の問題?[某国のイージス] 連載 図解まるわかり! マスコミと日教組が隠していたニッポンの歴史 藤井実彦 未来の幹部自衛官が学ぶ防衛大学校 前編[渡邉陽子] 漫画 日之丸街宣女子[富田安紀子] まんがで読む古事記[久松文雄] 表紙イラスト:はすみとしこ

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  • ジャパニズム 40
    -
    [マスコミ・報道] 『徹底検証テレビ報道「嘘」のからくり』を語る 小川榮太郎 [対談] 「フェイクニュース」ナイスにぶった斬り 村西とおる 千葉麗子 UFOが日本人に教える「保守の精神」 佐藤守 保江邦夫 迷走を続ける沖縄と野心を隠さなくなった中国 孫向文 我那覇真子 衆院選勝利と日銀人事 倉山満 江崎道朗 衆議院選挙出馬と選挙妨害 杉田水脈 天皇の国―瀕死状態の憲法を超えた天皇法の制定を 矢作直樹 幼稚な正義感を振りかざすな! 赤尾由美 大日本國士列傳 第三回 高場乱 田中健之 新連載『 愛国少女ウヨ子ちゃん』 小林 拓己 『余命三年時事漫画』 第7話 山野車輪 労働組合、ユニオンと先の衆議院選挙 田岡春幸 ねずさんの読み解く『古事記』 小名木善行 「国連勧告」は錦の御旗なのか? 藤木俊一 日之丸街宣女子 富田安紀子 大和撫子が行く! 孫向文 テコンダー朴 白正男 パンパカ工務店 総選挙3つのパラダイム・シフト 山村明義 今あらためて考えたい保守の意味 井上太郎 偽装難民と特定組織が連携する対日破壊工作を阻止せよ 坂東忠信 親日台湾と反日韓国 KAZUYA 「不安定」から見る習近平二期政権の「次の一手」 宇田川敬介 「オール沖縄」をかたくなに主張し続ける琉球新報と沖縄タイムス 仲新城誠 世間を騒がす先生達www カミカゼじゃあの 現役秘書が語る国会と官僚の裏事情2 吉田燈 靖國神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」 トランプ大統領初訪韓「独島えび」「慰安婦抱っこショー」でおもてなし 某国のイージス [連載] 図解まるわかり! マスコミと日教組が隠していたニッポンの歴史 その12 藤井実彦 未来の幹部自衛官が学ぶ防衛大学校 後編 渡邉陽子 まんがで読む古事記 久松文雄 <表紙イラスト:はすみとしこ>

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  • 儒教と道教(名著翻訳叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀を代表する社会学者のウェーバーによる、儒教と道教をめぐる考察。都市、王、神と社会の関係について考察した興味深い一冊。 【目次】  凡例 第一章 社会学的基礎――その一 都市、君侯、および神 一 貨幣制度 二 都市とギルド 三 近東との比較からみた君侯の行政と神の観念 四 中央君主のカリスマ的司祭的地位 第二章 社会学的基礎――その二 封建的国家と俸禄的国家 一 レーエン制の世襲カリスマ的性格 二 官僚制統一国家の復興 三 中央政府と地方官吏 四 公共の負担――徭役国家と租税国家 五 官吏階級の徴税の一括化 第三章 社会学的基礎――その三 行政と農業制度 一 封建制度と財政制度 二 軍隊制度と王安石の改革の試み 三 国庫的農民保護と、農業に対するその成果 第四章 社会学的基礎――その四 自治、法律、および資本主義 一 資本主義的依存関係の欠如 二 氏族組織 三 村落の自治 四 経済関係の氏族的拘束 五 法の家産性的構造 第五章 読書人身分 一 中国的ヒューマニズムの儀礼偏重主義的、行政技術傾向的性格。平和主義への転化 二 孔子 三 試験制度の発展 四 社会学的な教育類型のうちにおける儒教的教育の地位 五 読書人階級の身分的性格。封建的名誉と学生的名誉 六 君子理想 七 官吏の威信 八 経済政策的見解 九 読書人階級の政敵、スルタン制と宦官 第六章 儒教的生活指針 一 官僚制と教権制 二 自然法と形式的法論理との欠如 三 自然科学的思惟の欠如 四 儒教の本質  五 形而上学の無いことと儒教の内現世的性格 六 『礼節』の中央概念 七 恭順の念(孝) 八 経済心情と、専門家精神の拒否 九 君子理想 十 古典の意味 十一 正統説の史的展開 十二 初期の儒教の悲壮 十三 儒教の平和主義的傾向 第七章 正統と異端(道教) 一 中国における教義と儀礼 二 隠逸と老子 三 道と神秘主義 四 神秘主義の実際的帰結 五 正統と異端との学派対立 六 道教的長寿法 七 道教の教権制 八 中国における仏教の一般的地位 九 呪術の合理的体系化 十 道教の倫理 十一 中国の正統的および異端的倫理の伝統主義的性格 十二 中国における宗派と異端迫害 十三 太平[天国]の乱 十四 発展の結果 第八章 結論――儒教とピューリタニズム 世界宗教の経済倫理 序言 あとがき ウェーバー、M 1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 「人権」がわからない政治家たち
    -
    1巻1,430円 (税込)
    「憲法とは国の目指す形を明示するものだが、何よりも権力者を統制するもの」――-。 いま、この民主主義国家、法治国家の基本原則があからさまな形で破壊されつつある。明らかな不法を指摘されても、平然と嘘をつき居直る政治家。その嘘を「忖度」し、あろうことか公文書を改ざん、あるいは隠匿しても「知らぬ、存ぜぬ」を貫き通し、さらにその嘘が露呈しても何ら恥じることのない官僚たち。そして、新たに事実が明かされた政治家、その家族と官僚との不法な関係……。また、コロナ禍によって国民の健康が脅かされている現状にも的確な対応ができていない政治……。日本憲法ではっきりと定められた「国民主権」はいったいどこへ行ってしまったのか。 こうした現状を前に、第一線の憲法学者である慶應義塾大学名誉教授小林節氏は、「法とは何か」を明快な論理で解き明かしながら、現在の劣化した政治家・官僚の欺瞞性、不当性を暴き出し続けてきた。 本書は、2017年7月から2021年4月まで、小林節氏が『日刊ゲンダイ』の連載記事「小林節が斬る!」において展開してきた主張に、大幅な増補を加え、単行本として編集したものである。 1. 無知と矛盾に満ち溢れた自民党の改憲論 2. うやむやのまま放置された森友・加計、そして「桜を見る会」 3. 表現の自由、性差別問題、カジノ問題、日本学術会議問題の本質的理解を欠いた政治家たち 4. 対抗勢力として機能しない野党 5. 安倍政権が残した間違いだらけの「自衛隊加憲論」 6. 主権者として知っておくべき憲法の基礎知識 ●なぜ、安倍氏は平然と嘘をつくのか? ●「教育勅語」の活用など、正気の沙汰ではない ●「大学の自治」を理解しない自民党文科族議員 ●嘘の改憲キャンペーンをやっている自民党 ●「改憲派」の嘘と無知 ●「国民主権」か「国家主権」か? ●安倍前首相の的外れな憲法論 ●嘘と矛盾の自民党「9条改憲」提案 ●国会には疑惑を究明する義務がある ●まずは現行憲法を守ってから言え ●大相撲の女人禁制は憲法違反ではないか ●「セクハラ罪はない」という大きな勘違い ●教員の「良心の自由」を委縮させる最高裁判決 ●記者は紛れもなく「主権者国民」の代表だ ●憲法が要求している2人の障害者議員の公費支援 ●政治家も宗教家も「政教分離」の意味がわかっていない ●自由と民主主義に反する「日の丸損壊罪」 ●「議員の世襲は当然だ」の不当性 ●民主主義国家は連帯して中国をいさめるべき ●まったく理解されていない「文民統制」 ●「LGBT支援は必要ない」という暴論 ●表現の自由を理解できない「嫌『反日』」論者 ●学問の自由がわからない菅首相 ●横浜市のカジノ誘致は憲法違反だ ●「記憶にない」は自白と同様である
  • 政治における人間性(名著翻訳叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 政治的意志決定において、目的に基づいた手段を合理的に選択するという前提は正しいのか。個々人の経験や考え方の意味を問い直す。つまり、政治的な行為や動機を形成する情緒や心理が果たす役割を精査する。 【目次】 訳者まえがき 序文 内容梗概 序説 第一部 問題の状況 第一章 政治における衝動と本能 第二章 政治的な実在 第三章 政治における非合理的推論 第四章 政治的推理の対象 第五章 政治的推理の方法 第二部 進歩の可能性 第一章 政治的道徳 第二章 代議政治 第三章 官僚の思想 第四章 民族性と人類性 解説 ウォーラス,グレーアム 1858~1932年。英の政治学者、社会学者。ロンドン大学教授。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジ卒業。フェビアン協会の創始者の一人。 著書に、『フランシス・プレース伝』『政治における人間性』『大社会』『社会的遺産』『思考の技術』『社会的判断』『人と理念』などがある。
  • 中国が反論できない 真実の尖閣史
    5.0
    中国公船による尖閣沖領海侵入が過去最多に! 尖閣が日本の領土であることは明白だ! 中国による侵略の手口をもっともよく知る著者と、漢文学の専門家が中国人でも読める漢文史料と世界中の航海地図から検証。 「明の時代から尖閣は中国が支配していた」と強弁してきた中国だが、明朝の公式文書「皇明実録」の中では、尖閣は琉球に属し「明の領土ではない」ことが明示されており、さらに「台湾の付属島嶼」でもないことが証明された。 中国の領土拡大の手口を今、もっともよく知る著者・石平氏は、昨今の尖閣情勢を分析し、「このままでは日本は闘わずして尖閣を奪われる」と危惧する。そこで、本書では膨大な尖閣史料から核心部分を徹底解説。 中共のウソと捏造から、わが国の領土を守るべく、気鋭の評論家と漢文学者・いしゐのぞむ氏が中共に挑む史料戦! 序章 尖閣を守るために中国との歴史戦で勝つべきとき 民主党政権が中国の圧力に屈した「国恥記念日」を忘れるな / なぜ、尖閣を死守しなければならないのか…ほか 第1章 中国が曲解する「最古の史料」 明王朝の官僚による記録が示す事実 / 島の存在すら知らなかった中国 / 「舵手」を水先案内人だと曲解する中国側のデタラメ…ほか 第2章 中国が主張する「有力史料」の捏造疑惑 ニセ骨董商も顔負けの中国の詐欺的手法 / 疑惑だらけの地図を「有力史料」とするデタラメ…ほか 第3章 中国歴代王朝の官製地誌に記された領海 唐王朝の地誌では中国の領土は海岸線で尽きる / 尖閣は領土外と宣言した清王朝皇帝…ほか 第4章 琉球と清朝の領海の記録を検証する 尖閣は昔から「海の国境線」の日本側にある / 「風水域」から見た尖閣の所属問題…ほか 第5章 近代西洋人の航海記録に登場する尖閣 「魚釣島は琉球に属する」と明示した最初の地名辞典 / 「尖閣は琉球に帰属」と明記したドイツの地誌 / 英雄クルーゼンシュテルンも尖閣を琉球としていた…ほか 第6章 現代地図と尖閣名称の変遷から探る領有権問題 中国製公式地図に日本名「尖閣」が採用された理由 / 1967年刊行のソビエト公式地図でも、尖閣は日本領 / 中国政府が使う「釣魚島」の名称も日本人が命名…ほか 第7章 尖閣諸島に初めて上陸したのは日本人 内閣官房に採用された琉球史料の重要な意味 / 江戸後期、与那国島民はすでに尖閣の存在を知っていた…ほか 終章 尖閣の陥落は日本の終わりの始まり 日本は中国に断固とした対応を! / 史料発掘は中国を撃つ“楽しみ”…ほか ※本書は2017年に小社より単行本として刊行された『中国が反論できない 真実の尖閣史』を加筆・修正の上、新書化したのものです。
  • 東芝と経産省 失敗の本質
    -
    日本で最も歴史の長い大手企業のひとつ東芝が苦しんでいる。社歴140年を超える名門企業の経営危機は、「株式会社ニッポン」のビジネスモデル崩壊を意味する。グローバル経済時代は、明治維新以来の成功モデルに執着する経済産業省の「国策」に甘える企業に未来はないことを東芝の惨状が示している。 本書は週刊エコノミスト2017年6月20日号で掲載された特集「東芝と経産省 失敗の本質」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ●第一部 国策編● ・官民もたれあいに沈んだ東芝 「(株)ニッポン」モデルの終焉 ・英政府一体で価格3倍につり上げ 国策に酔う日本の官民の大敗北 ・WHの建設経験不足を軽視 3・11後の方針転換決断できず ・沈黙する経産省と首相官邸 国策で東芝を踊らせた官僚のおごり ・【インタビュー】村田成二(元経済産業省事務次官) ・原発を駆逐したシェールLNGに9000億円をつぎ込んだ東芝 ・貸手責任 東芝あおったみずほ ・逆命利君 30年前に東芝を救った男 ・国家独立の命綱としての原子力 経済合理性は二の次の国策の宿命 ・基礎から学ぶ日米原子力協定Q&A ●第二部 東芝と原発 資料編● ・東芝140年の歴史 栄光と挫折 ・保存版 日本の原子炉・高速炉70基 1960年以来絶えない建設 ・最新データ 日本の原発地図 原発メーカーと電力会社の「縄張り」くっきり ・国策に飲み込まれた自治体 原発マネー政策の岐路に 【執筆者】 鈴木 達治郎、横山 渉、後藤 逸郎、谷口 健、酒井 雅浩、河井 貴之、エコノミスト編集部 【インタビュー】 村田 成二
  • 友を待つ
    3.2
    1巻1,731円 (税込)
    「親しき仲にもスキャンダル」を信条とし、取材対象者へ独特の感性で切り込み数々のスクープを抜きまくってきた伝説の週刊誌記者が、女性宅への不法侵入と窃盗の容疑で逮捕された。窃盗容疑は否認するなか、取り調べ中に語った「友を待つ」という一言の真意とはなんなのか? その言葉の意味と彼の行動の目的を調べ始めた後輩記者たちは、十年前のある官僚との因縁に原因があることに気づく――。吉川英治文学新人賞受賞の『ミッドナイト・ジャーナル』に続く、傑作記者ミステリ。
  • なぜ犯人を「ホシ」と呼ぶのか?
    -
    大っぴらにはなっていないのに誰もが知っている「ウラ言葉」(業界用語・隠語・造語など)について、その言葉の由来とウンチクを面白おかしく紹介・解説する一冊。 【目次】 第1章 知って楽しい、あの言葉のウラ  ホシ なぜ犯人を「ホシ」と呼ぶのか?【警察】  アニキ 「アニキから出して!」って、どういう意味?【飲食】  イソ弁 事務所に雇われている「居候弁護士」【法曹】  ほか 第2章 一度は聞いたことがある、あの言葉のウラ  デカ なぜ刑事を「デカ」と呼ぶのか?【警察】  ゴースト 「幽霊」などではなく、実は重要な役割【出版】  シャブ 骨の髄までしゃぶられる覚醒剤のこと【暴力団】  ほか 第3章 業界の本音がわかる、あの言葉のウラ  ヒットマン プロ野球界にいる「ヒットマン」とは?【プロ野球】  キャリア 「ノンキャリア」とはどう違うのか?【官僚】  肉山 裕福な「肉山」と貧乏な「骨山」【仏教】  ほか 第4章 意外な語源を持つ、あの言葉のウラ  金帰火来 「金曜」に帰って「火曜」に来る政治家【政治】  相棒 由来はあの有名なテレビドラマ!【警察】  アオカン なぜ野外での性交が「アオカン」なのか?【性】  ほか 第5章 「これって何?」の、言葉のウラ  ビキマエ ビキマエの「ビキ」は友引から【葬儀屋】  マグロ なぜ轢死体を「マグロ」と呼ぶのか?【鉄道】  エンゼルセット 遺体を清潔に保つ「死後処置セット」【病院】  ほか
  • 21世紀の戦争論 昭和史から考える
    4.3
    いまこそ歴史を武器に変えるとき! 「歴史が人間によってつくられる限り、われわれはまた、同じような判断ミスを犯すだろうし、似たような組織をつくる」(半藤一利) 「戦後70年が経って、戦争が遠くなったのではなく、新たな戦争が近づいていると感じています」(佐藤優) 昭和史研究とインテリジェンスの第一人者が、731部隊、ノモンハン事件、終戦工作、昭和陸海軍と日本の官僚機構・・・昭和史の中に組み込まれている悪の構造を顕在化させることに挑んだ。 目次 第一章  よみがえる七三一部隊の亡霊 第二章  「ノモンハン」の歴史的意味を問い直せ 第三章  戦争の終わり方は難しい 第四章  八月十五日は終戦ではない 第五章  昭和陸海軍と日本の官僚組織 第六章  第三次世界大戦はどこで始まるか 第七章  昭和史を武器に変える十四冊
  • 日本官僚白書
    -
    田中(角栄)が倒れても、多くのミニ田中たちが政治を壟断(ろうだん)し、エゴの横車を押している時、「公」の意味を代弁すべき官僚たちは、ただ、それに屈服しているだけなのか。「官」と「民」の新しいあり方を求めて現代日本の官僚たちの「論理」と「心理」に迫ってみた――「あとがき」より。具体的事例で迫る「お役所」の実態!
  • 日本人も知らなかった日本の国力(ソフトパワー)
    3.5
    1巻2,860円 (税込)
    デービット・アトキンソン氏、絶賛!日本の潜在能力の高さが見事に論証された。 日本人は自国の「才能の総量(GNT)」の豊かさにもっと自信を持って、これからその潜在力をどう活かすかが課題だ。 本書は、以下の14の専門分野にわたり、才人たちの活躍ぶりについて国籍別に定量分析を行うことにより、日本の「お国柄の可視化」を試みた、まったく新しい日本文化論です。 1.基礎知力(科学~経済学)2.基礎体力(走力)3.操縦能力(モータースポーツ)4.格闘技5.球技と射的6.頭脳ゲーム7.体操やダンス8.ミュージシャン9.弁舌プレゼン能力10.読み物創作力(文学)11.総合芸術(動画制作)12.美術デザイン13.料理人14.リーダーシップ 科学技術の世界から文学やスポーツ、音楽から芸術、ファッションや料理人の世界など、各界で超一流と呼ばれる達人たちのパフォーマンスを数値で捉えることで、ぼんやり感じていた世界各国のお国柄をすっきりと理解できると同時に、日本の得意分野や苦手な分野も一目で納得できるようになっています。その上で、領域を問わず日本ならではの普遍的な9つの勝ちパターンや、負けを最小限に留めるしのぎパターンを抽出し解説していきます。網羅性や定量性をもったデータブックでもあり、また日本人の気質や先人たちが過去積み上げてきたソフトパワーに関しての歴史的解説もふんだんに盛り込まれた、教養書でもあるといえるでしょう。 以下に、その結果をいくつか要約します。 ・全てを合わせたグロスナショナルタレント(GNT)で日本は総合力世界第5位 ・日本は体格や言語がネックとなる分野では苦戦を強いられるものの、あの手この手の工夫を凝らすことで、苦手分野にも活路を見いだしている。 ・今後少子高齢化が進む日本だが、GNT視点で若々しく好奇心を持ち続け、活力を維持することが大事 ・GNTの育成には世代単位の時間を要する、軍事や経済力育成より困難を伴う雅な世界 ・ ライフサイクルが更に短縮する将来を考えると、後続国が追いつくには難度が高まるだろう ・先人たちも頑張ったが、今日の日本の若者たちは更に幅広い分野で第一級の活躍をしている 膨大なデータから世界の各国と日本を比較して見えてきた日本人の姿。それは、穏やかでありながら、粋や雅を解する上品さに満ちている、とてもチャーミングなものでした。この日本の姿とは、霞が関官僚の描く国家戦略や、大企業の思惑といったような壮大な意図のもとに作られたものではありません。恣意的に変えようもない、また変える必要もない、本当の意味でのありのままの日本です。本書の目的は、このような分析結果から、どこを強化すべきだとか、どの弱点を改善すべきかといった提言を導き出すことにはありません。シンプルに日本の形を知ること、私たちの得手不得手を素直に認識することで、クールジャパンと称される姿なきものの正体を知ることができるというのが、本書のメインメッセージです。
  • 熱狂する社員 ― 企業競争力を決定するモチベーションの3要素
    3.8
    「働く喜び」のある企業が生き残る どうすれば人は仕事に喜びを感じられるのか。モチベーションを刺激し、仕事に「熱狂する」社員を生み出すためには何が必要なのか。世界250 万人への調査から「働くこと」の真実が見えてきた。真に社員を大切にし、個々人の可能性を最大化するマネジメントの在り方と改革のプロセスを鮮やかに描く。 ●社員の「やる気」が企業の力を決定する ある調査によれば、現代日本では、20代~30代の正社員の実に75%が、仕事に対してやりがいを感じていないそうです。若者の早期離職やニート問題なども叫ばれています。経済・ビジネス環境が劇的に変化しつつある今、社員と会社の関わり方もまた、大きく揺れ動いているようです。 人材の流動化はますます進んでいます。仕事の「やりがい」に悩む人々が後を絶たない一方で、企業の側も、社員に「やりがい」を与えられなければ、優秀な人材をたちまち逃してしまう時代になりました。企業の業績が、社員の「やる気」に、これまで以上に左右される時代になったと言えるでしょう。 では、モチベーションを高める企業とは、どういうものでしょうか? 人は、どんな仕事や、職場であれば、意欲高く働けるのでしょうか? この問題に、骨太の人材マネジメント論で挑んだのが本書『熱狂する社員』です。 ●世界250万人の「現場の声」に取材 モチベーションの秘密を解き明かすため、著者たちは世界各国、総計250万人にもおよぶビジネスパーソンへの取材を敢行します。 IT企業のエンジニア、大手製造業の社員、大好きだった職を失ったビジネスマン、パートタイム労働者、経営管理に日々頭を悩ます管理職、ボタン工場の職人、等々・・・立場も職種も国籍も人種も異なる膨大な「現場の声」に耳を傾けることで、すべての人が仕事に求めるもの、その本質を探ります。 ●本当の意味で「良い会社」とは? 著者たちは、仕事へのモチベーションが大きく公平感・達成感・連帯感の3要素によって説明可能であるとしたうえで、それぞれを高めるための具体的な施策と指針を提案します。 人はどうすれば気持ちよく働けるのか。どうすればモチベーションを高められるのか。仕事に「熱狂する」社員を生み出すために、どんな施策や組織的枠組みが必要なのか。硬直的な官僚主義にも、極端な成果主義にも走らず、「社員の可能性を最大限に引き出す」マネジメントと組織の在り方を提唱しています。 「働きがいのある職場とは何か」、「真に“良い会社”とは何か」、という問いへの回答は、マネジメントの側にいる人にとっても、職場を選ぶ立場にいる人にとっても、多くの気づきをもたらすでしょう。 ●今こそ「人間尊重の経営」へ 本書の基底には、「社員にとって働きがいのある企業こそ、長期的な好業績を実現できる」という著者たちの信念と、人間性への深い洞察があります。そして、250万の現場の声は、彼らの信念を裏付けるものでした。 真に社員を大切にし、可能性を最大限に引き出すマネジメントと職場の在り方、そして改革の具体的なプロセスを、鮮やかに描き出した本書は、米国ではペンシルバニア大学ウォートン・スクール出版部から刊行され、大きな反響を呼んでいます。ここ数年、大きな変革の中にある日本のビジネス人にとっても、本書のメッセージは示唆に富みます。 経営者やミドルはもちろん、仕事の「やりがい」を求めるすべてのビジネスパーソンに、多大な示唆と励ましを与える一冊と言えるでしょう。
  • 覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年
    3.5
    巨人IBMが振り下ろす刃をかいくぐり先進国で唯一、市場の独占を阻んだ日本。技術者、経営者、官僚、さまざまな人間の織りなすドラマ――これは昭和の「坂の上の雲」である。さらに近年のIBMの凋落が意味するものは何か? 国産メーカーはIBMの轍を踏むことはないのか? 人と企業の盛衰を描いた傑作ノンフィクション!
  • 原敬の大正
    -
    1巻2,035円 (税込)
    平成の現在も成しえない二大政党制を大正時代に現出させた「超現実主義的」政治家・原敬。 最も著名な宰相ながらも知られざる原の生涯と大正という時代を描く評伝大作。 <目次> 時代とは何であったか 昭和天皇の育成 皇室を「政事」に関わらせてはならない、と反革命としての原敬 新聞記者・原敬──文章ハ経国ノ大業 政治思想家としての原敬──政府と人民との対立 政治思想家としての原敬──国家統治の方法 政治思想家としての原敬──国民国家と国民の「自由」、および東京府会の「権理」 政治思想家としての原敬──近代国家のエネルギー、石油をめぐって 政治家への転身──「海内周遊」の旅の意味 政治家への転身──渡辺洪基と 政治家への転身──奥州から北海道へ 「立憲政治」の時代 官僚としての経験──外交官・原敬 官僚としての経験──大隈重信、井上馨との関係 官僚としての経験──陸奥宗光外相の下で 要するに辛抱さ ──外務次官から大阪毎日新聞社長へ 政党内閣のはじまりと最初の崩壊 国家統治のほうへ 政治は力である──後藤新平とのライバル関係 政治は力である──大逆事件への対応 政治は力である──桂園時代を超えて 政治は力である──「対華二十一箇条」に反対 原政友会と軍事問題──シベリア出兵に反対 原政友会と軍事問題──寺内内閣への対抗 原政友会と軍事問題──米騒動と原内閣成立 政党内閣の出現 シベリア出兵の失敗 西にレーニン、東に原敬 原敬は何を実現し、何を捉えそこなったか あとがき
  • 不思議の国会・政界用語ノート
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    政治記者も戸惑う、政治のおかしなリアル! 著者は、朝日新聞政治部の記者として20年にわたり、首相官邸や自民党、民主党などを担当してきた超ベテラン。政治部に配属になったばかりの記者が担当する総理大臣担当の「総理番」からスタート。激動、変動の政治情勢に身を置いてきた中から、政局を読むキーワードになる国会・政界用語を選びだし、各用語に政治状況の内側から見た解説を試みる。 「政治とは伝統芸能保存会である」「いかようにでも文意をくみ取れるように表現する官僚の作文=霞が関文学」「言語明瞭、意味不明瞭の『保守の知恵』」などなど、誰も書かなかった、一線の記者も戸惑う政治がわかる本。
  • ふつうの非婚出産 シングルマザー、新しい「かぞく」を生きる
    4.5
    結婚はしない。でも、産みたい――。 結婚せずに出産する女性が増えている。統計では、母子家庭における未婚者の割合はこの5年間で3倍近くにも急上昇中だ。彼女たちの存在は、「セックス」「出産」「結婚」が三位一体となっていた時代の終わりを意味しているのだろうか? 著者は、結婚せずに子作りに協力してくれる人を求め、独自の「契約結婚」やゲイカップルとの人工授精を試みるなど、試行錯誤しながら念願の第一子を非婚出産。家族とは何か。結婚とは何か。現在、共同保育を実践中であるシングルマザーの著者が波乱万丈の半生を振り返りつつ、それらの問いについて綴ったエッセイ。 寺脇研氏(元文部官僚)、推薦。著者のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)放映。
  • 変節と愛国 外交官・牛場信彦の生涯
    4.0
    日本人は、牛場信彦という外交官を覚えているだろうか。 戦前は「枢軸派三羽ガラス」の一人として、日独伊三国同盟を強力に推進。日本を戦争に追いやった一人とされた。 戦後は一転して「親米派」となる、経済外交で実績をあげ、外務官僚のトップである事務次官、さらには外交官のトップである駐米大使にもなった。 それだけではない。国際経済に強いところを買われて、福田赳夫内閣の対外経済相にも就任している。 彼のことを「変節漢」と呼ぶ人もいる。 本当にそうなのだろうか。 戦後日本に君臨した吉田茂は、「枢軸派」を激しく憎み、古巣の外務省から徹底的に排除した。「Yパージ」である。 しかし吉田は、いったん辞職した牛場が外務省に復帰するのを妨げなかったばかりか、バックアップした節さえあるのだ。 吉田は牛場の中に何をみていたのだろうか。 昭和という激動の時代を、「気概」をもって駆け抜けた男の生涯から、「国を愛すること」の本当の意味が見えてくる。
  • 米大統領選トランプvsバイデン
    -
    1巻2,420円 (税込)
    光の勢力vs闇の勢力、 この人類史上最大の劇的大変動の裏側に 国常立太神(艮の金神)がいた!! トランプ(光の勢力)の超裏側は、国常立太神(艮の金神)! バイデン(闇の勢力)&ディープステイト(カバール)&中国共産党 を巻き込んだ立て替え?立て直しが超加速化している! 2万5千年にたった一度の劇的大変動の超裏側 大統領選挙は単に、バイデン、トランプの戦いではなく、ディープステイト陣営の必死のトランプ降ろしです。 トランプが破れてバイデンになれば、アメリカを中国共産党の支配の下、共産化、社会主義化していく計画なのです。 この戦いは、今や、人間社会だけの戦いではなくなっているのです。 トランプの本質を知らない人々は、トランプに同情したり、応援しないでしょうけれど、トランプは、来るべきアセンションに向かう地球にとっては、重要人物なのです。大きな使命を持っているのです。 彼こそ、ラスト・プレジデントと呼ばれているのです。 この4年間で世界のネガティブ勢力を追いつめてきたのです。 大量逮捕が噂されていたのです。残りの4年間で、これら勢力排除の総仕上げを行う役割なのです。 カバールとは、ディープステイトに属する人々を言います。 地球人類を支配してきた 全てのカバールが、世界中で大量に逮捕されます(堕落した銀行家、政治家、大統領や社長、官僚、ネガティブな秘密組織のメンバー、黒い貴族やイエズス会などなど)。 カバールのメンバーが先ず、逮捕され、いなくなります。地球が解放されるのです。「光の勢力のプラン」があるからなのです。 バイデンは、陰の権力の言いなりなのです。中国の習近平とバイデンは、ツーカーの仲だと言われます。日米同盟がありますが、バイデンは中国に有利になるように動く可能性が高いのです。 台湾にとっても、一大事なのです。 極端に言えば、日本も台湾も中国に売られる可能性があるのです。 トランプが中国と戦う意味は、世界権力と戦う意味もあるのです。何が起きて来るのか、予断を許しません。 しかしトランプを天が応援しています。トランプが勝利し、不正を働いた多くの人々が、国家反逆罪で逮捕される可能性は高いのです。 そのニュースが流れた時、間違いなくアセンションに向かって、世界が動き始めた事になります。大いなる希望を持ちましょう。 アセンションについては、人類の祖神と言われる国常立太神が明治25年から色んな方法で、日本人に知らせておられたのです。 出口なお様にお筆先を、国常立太神が書かせられたのは、明治25年でした。 「三千世界、一度に開く梅の花」の句は有名ですが、この宇宙の姿が大きく変わる事を伝えているのです。それから120年以上も過ぎ去ったのです。 人間の感覚では、当時のお話は没になったと考えてしまいます。 しかし、神の世界では、昨日の言葉でもあるのです。

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  • マサチューセッツ通り2520番地
    3.3
    ワシントン日本大使館、もの書き公使の物語――。広報文化担当の仕事、大使館で働く仲間たち、多忙な大使の姿、米政府要人のユーモアあふれるエピソード。民間人外交官として赴任したワシントン1000日の懐かしい日々を綴る。 ●ある意味で外交はアートであり、外交史や国際関係論を学ぶのと外交を行うのは違う。それはいくら日本文学の研究をしても、作家になれないのと同じである。だとすれば、民間から外務省など政府の役職につく人は、実務の世界に対してまずは謙虚でなければなるまい。外から評論家として官僚やその組織について意見を言うのと、自分でやってみるのは、大違いである。役人の世界で役人と競争しても、所詮勝ち目はない。そんなわけで、民間から外交官になった者の最大の強みは、いい意味でアマチュアであることだと思う。その代わりに必要なのは、ごく普通の常識、豊富な好奇心、そして間違えても照れずに自分の意見を言うこと。――<本文より>
  • マックス・ウェーバー入門 西洋の合理化過程を手引とする世界史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀末から20世紀前半にかけて、西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者マックス・ウェーバーへの、格好の入門書。ウェーバーは代表作として『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などを残し、現代においても重要な社会学者として参照される。 【目次】 編者まえがき 略記法および訳者補遺 序章 第一章 合理的資本主義、資本主義的精神およびその宗教的前提についての比較構造分析 第一節 禁欲的プロテスタンティズムと資本主義的精神 余論:マックス・ウェーバーのプロテスタンティズム=資本主義=命題の批判に関連して 第二節 アジアの諸宗教とアジアの伝統主義 第三節 西洋の合理化過程にたいするイスラエルの予言の意義 第四節 後期ユダヤ教とイスラエル教の経済倫理 第二章 ヨーロッパの都市とヨーロッパの市民層の歴史についての比較構造分析 第一節 西洋の都市とアジアの都市 第二節 古代の都市と中世の都市 第三章 合理的国家の比較構造理論 官僚制化の普遍的傾向 第一節 カリスマ的支配のその「日常化」 第二節 伝統的な型の支配――家産制と封建制―― 第三節 合法的官僚制的支配の類型の代表としての近代国家 第四節 政党の官僚制化 第四章 マックス・ウェーバーの世界史的研究に有する現代的な展望と倫理的な動機 第一節 合理的装置の「外殻」のうちにおける人格的自由の問題 第二節 「魔術から解放された」世界における意味ある生き方の問題 合理的科学と責任倫理的行為 文献目録 訳者あとがき アブラモフスキー、G 著書に、『マックス・ウェーバー入門』など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 持たざる国への道 - あの戦争と大日本帝国の破綻
    3.8
    なぜ日本は世界を敵に回す戦争を起こしたのか? 今の日本人は、その意味を正しく捉えられているか? わかりやすい「欺瞞的な説明」を排し、軍事面や外交面にとどまらず、政府や日銀の政策を軸に「あの戦争」を再考。財務出身官僚が、新たな視点で描く戦前日本の「失敗の本質」。

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  • モディが変えるインド :台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」
    4.0
    1巻1,936円 (税込)
    2016年11月、「トランプ・ショック」の陰でいきなり高額紙幣の廃止を宣言し、インド国民のみならず国際社会の度肝を抜いた首相ナレンドラ・モディ。そのカリスマ性や高い実務能力、大胆な政策、巧みな官僚操縦、そしてエリート階級の出身ではないたたき上げという点で、「インドの田中角栄」とも評される人物だ。本書は「SNSフォロワー数世界一のリーダー」と言われるモディの姿を通して、現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジア情勢と日印関係についてわかりやすく解説した入門書である。 伸長著しいインドの台頭ぶりを示す指標は枚挙にいとまがない。しかし、存在感と重要性が増す一方で、インドは依然として「わかりづらい」という印象を持たれがちだ。「牛の保護」が重大な政治的・社会的イシューとなっているのはなぜか。今なお続くカースト制度や宗教対立の背景には何があるのか。地域と国際社会でのインドの興隆は日本にとって何を意味するのか。また、米中とどのように距離をとっていくのか――。長年にわたって南アジア研究に携わってきた著者がこうした疑問に丁寧に答え、巧みな筆致で現代インドの諸相をあぶり出す。写真・図版多数収載。

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