無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
最近ふと思うのは、今日本は「戦時下」にあるんじゃないかと。
また日本は再度、無謀な「戦争」へと突入しているのではないかと。
以前の戦争は「敵]がいましたが、今回の戦争は、「敵」がいません。
今の「戦時下」という状況は、以前と様相がかなり違います。
以前は、ABCD包囲網より、物資がありませんでしたが、
今は、外国に依存しながら、物資があります。
しかし、多くの人が「何か」が足りないと感じています。
以前は、みんな貧しく、国から好き嫌い関わらず、
団結するように強制されましたが、
今は、国民間で経済的かつ心理面での2極化が急速に進み、
もう互いに助け合うことも、繋がることも、団結することもできなくなりつつあります。
以前は、国のために命まで捧げていましたが、
今は、自分のために、他人の命を犠牲にするようになりました。
このあまりに違う「二つの戦時下」ですが、方向性は同じです。
それは、着実に日本は「崩壊」へと向かっていることです。
以前は、300万人以上の犠牲者を出しましたが、
今は、生きていることに絶望感を感じている人がどんどん増えていっています。
ある見方では、以前より、今のほうが、より深刻かもしれません。
なぜなら、「苦しみ」が長期化しているからです。
黒船来航から日本は外部からの圧力により「変化」せざるを得なくなりました。
日本は自力で「変化」するのを得意としていません。
かならず、外部要因で「変化」する国です。
日本は、明治維新を経て、日清、日露戦争に突き進み、絶望的な太平洋戦争に、
進みました。多くの人が、あの戦争に反対しました。
なぜなら、「必ず敗ける」と、多くの首脳部が知っていたからです。
そして多大なる国民の命と財産を犠牲にして、
再度外部からの強制的圧力で日本は「変化」しました。
今、日本が最後に「変化」してから、70年以上経ちました。
そして、最近再度「外部圧力」が起こりました。
東日本大震災による福島の原発事故です。
原子力発電は、戦後日本の経済発展と技術の象徴です。
その象徴が実は国民の安全と生活を脅かす、凶器とわかりました。
この「原発事故」が、日本にとって、「変化」する機会でしたが、
どうやら、日本はもう「変化」できないのかもしれません。
それは、自力で「変化」することを、
日本人は、絶望的に得意としていないからです。
それは、端的に言えば、「変化」することが、怖いからです。
日本は今「戦時下」にあります。
行先は、国の破綻、崩壊です。
これは、もう避けようのないことかもしれません。
「そんなことはない!」と言う人は、
多くが自己利益のため「だけ」に発言しています。
歴史を振り返るのならば、
日本人は、再度、「外部の圧力」が訪れることを、
黙って待つしかないのかもしれません。
でも、今度「外部の圧力」来るのは、いつになるのでしょうか?
それまで、この「戦時下」を耐えられるのでしょうか?
自分たちは、再度、太平洋戦争の突入しているときのように、
絶望的な状況で、その状況を、「おかしい!」と声に出すと、
それは、「言ってはいけないこと」「良くないこと」と「自動的」に判断されます。
それは、日本の空気となっています。
この状況が「戦時下」でなくて、いったいいつが「戦時下」なのでしょうか。
事実を事実として、発言し、客観的な分析を加えながら、意思決定をし、最適解を見つけるのは、
「変化」する上での適切な方法です。
しかし、この「方法」を行おうとすると、
以前と、同じようにように、言った人は「非国民」扱いされます。
あまりに似ている「今」と「以前」、
その「以前」を知る上でも、
この本は、非常に有益だと思います。
Posted by ブクログ
戦前、何度も首相候補と目されながらついに首相になれなかった宇垣一成陸軍大将の回想に・・・
『その当時(1936年2・26事件頃)の日本の勢というものは産業も着々と興り、貿易では世界を圧倒する。英国をはじめ合衆国ですら悲鳴をあげている。この調子をもう5年か8年か続けて行ったならば日本は名実共に世界第一等国になれる。だから今下手に戦などを始めてはいかぬ』状況だった、とある・・・
そんなに好調だった日本経済は・・・
2・26事件の翌年の、盧溝橋事件以降、日中全面戦争の泥沼にハマリ、次第に行き詰っていった・・・
そして・・・
持たざる国、日本は・・・
持ってる国々、英米などにブロック経済でジワジワと追い込まれていき・・・
窮地に立たされた結果・・・
真珠湾を奇襲し、事前に勝てる見込み無しと何度もシュミレーションされていた対米戦争へと突入・・・
破滅へと突き進んで行った・・・
・・・
というのが通説・・・
よく聞いた話・・・
でもね、と著者は言う・・・
英米が悲鳴をあげ、もがき苦しんでいる中、すっげー好調だった日本経済が、いきなり持たざる国になって窮乏化していったのではないよ、と・・・
そうではなくて、経済原理を理解しない軍部の満州経営や経済的な負け戦となった華北経営こそが日本経済を国際的な孤立の中で、ジリ貧に追い込んでいき、その結果持たざる国になってしまったのだよ、と・・・
でもでも、それを英米の陰謀だと、英米のせいだと思い込んだ国民は、英米への反感を強め、実はその窮乏化をもたらしている張本人である軍部をより一層支持するようになっていったんだよ、と・・・
そんな状況下で、本来戦う必要のなかった米国相手に戦争を起こし、国土をヒドイ焼け野原にされて敗戦を迎えたのがあの戦争だったんだよ、と・・・
と、そんな感じに・・・
経済、財政面からあの戦争を振り返る・・・
前に読んだ本によると、あの戦争を主導した陸軍にも途中までは諸々一応の戦略があったようだけども・・・
その戦略のベースでなければならない、経済面での戦略が、まったくなってなかった・・・
ダメだった、というのが本書を読むとよく分かる・・・
満州事変や上海事変(実はこっちの方が致命的)などで、国際資本市場からの資金調達ができなくなり、満州経営は、日本国内の経済を犠牲にしまくっての発展であった上に・・・
さらに!華北における軍主導の無理な円ブロック化政策によって人為的に金(外貨・正貨)が流失・・・
無理なレートで円と華北の法幣という通貨を固定したため、法幣を円に換えるとそれだけでドンドン利ザヤが稼げて、その分だけ金が華北へ流失し、その金が打倒すべき敵の蒋介石政権の戦費調達を助けちゃうというアホな展開に・・・
満州で無理をし、華北地域では中国に経済的に敗北し、敵を助けるという大失態を犯す・・・
そらぁ好調な日本の経済も沈んでいきますよ、と・・・
しかも、その流れを止めようとした池田成彬蔵相(近衛内閣)も、国内の円ブロック化政策の下、華北への輸出で潤いまくってる中小商工業者の方々に邪魔され、潰されてしまったという・・・
持たざる国になっていったのは英米のせいじゃなく、日本を主導していた軍部の誤った戦略による自滅のせいである・・・
しかし、そんな小難しい話には耳を傾けない国民は国家に乗せられちゃって、(そっちの方が話として分かりやすいこともあり)英米のせいだと思い、反米英の感情を強めていき・・・
今度は国家が、その昂ぶった国民感情の暴走を止められなくなり、合理的な判断を封印せざるをえなくなり、あの戦争に突入していく、という何とも言えない展開になっております・・・
経済を理解しない方々が国を主導することの危うさ、そしてそういう方々に何となく乗っかっちゃう国民の危うさが、この本にはギッシリ詰まっておるので・・・
さらに、膨大な資料を元にあの戦争についても細々と書いてありますので…
これはオススメでごぜます・・・
Posted by ブクログ
なぜ日本は無謀とも言えるあの戦争に向かって行ったのか。軍事面、外交面ではなく経済の観点からの研究は珍しい。
1930年代、高橋是清による経済再建に成功した日本は、NY株式大暴落の余波に苦しむ欧米諸国よりも遥かに繁栄し、植民地への輸出額は英国を抜いて世界一に達していたという。したがって「持たざる国」を欧米が追い込んだ結果の戦争、という考察には不自然さがある。むしろ「強い元老と弱い首相」を規定していた明治憲法下の政府が、元老の引退やテロによる殺害に依って無力化し、軍部の暴走を押さえられなくなったこと、そして軍部の主導で拡大した中国戦線が日本の好調だった経済をも食いつぶしていったことが望まぬ対米開戦へと繋がっていたのだと考えられる。二・二六事件で凶弾に倒れた高橋是清が、誰よりもこの国の落ち行く先を見通していたのかも知れない。無念である。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用