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米・百姓・天皇 ──日本史の虚像のゆくえ
日本とはどんな国なのか、なぜ米が日本の歴史を解く鍵なのか、通史を書く意味は何なのか。きわめて枢要でありながらも、これまであまり語られてこなかった興味深い問題の数々。先鋭的な現代日本史学の泰斗、網野善彦、石井進が、古代律令制から明治時代に至るまでを、エキサイティングに、そして縦横無尽に語りつくす。対談形式のため、高度な内容であるにもかかわらず、読者にも理解しやすく、読み進むにつれ、この日本という国の真の姿が眼前に立ち現われてくる。今までイメージされてきた国家像や、定説とされていた歴史観に根本的な転回を迫る衝撃的な書。 -
宗教以前
われわれの祖先の素朴な宗教的感覚は、仏教が輸入されてもなお生き続け、ついには仏教そのものを日本的なものへと変容させる根強さを持っていた。近代に入り、科学との出合いや共同体の崩壊を経ても、その感覚は人々の心から完全に消え去ることはなく、今日にいたっている。とりわけ「死」といった日常を超える問題に対する時には、この素朴な感覚が、当然のように顔を出す。本書では、民俗学・歴史学の手法により、日本人の伝統的な宗教意識の諸相を明らかにする。そしてそこを起点に、日本人を救う普遍的な宗教のあり方を探る。民俗学者と宗教家、二人の碩学の出逢いによって生まれた伝説の名著。 -
深く「読む」技術 ――思考を鍛える文章教室
受験技術をみがけば、大学には受かる。でも「点が取れる」ことと「読める」ことは、実はまったく別。設問から眺め、問題文の型を見抜いて効率的に解答すれば点は上がるが、「読む力」「考える力」は培えない。しかし社会に出れば、「判断と根拠をきちんと展開した文章が書けない」「自分の意見が好き/きらいしか言えない」「そもそも文章が読めていない」現実に突き当たる。ではどうすれば「読む力」がつくのか? 読んでほんとうに理解したうえで自分の思考を紡いでいくにはどんな訓練をすればいいのか? 読み込む技術、考える力・書く力を鍛え、問題解決力をつけるための徹底講座。 -
方丈記
日本古典文学中屈指の名文『方丈記』。著者鴨長明が見聞し体験した、大火、大風、遷都、飢饉、大地震などが迫真の描写で記録され、その天災、人災、有為転変から逃がれられない人間の苦悩、世の無常が語られる。やがて長明は俗界から離れ、方丈の庵での閑居生活に入りその生活を楽しむ。しかし、本当の心の安らぎは得ることができず、深く自己の内面を凝視し、人はいかに生きるべきかを省察する。本書は、この永遠の古典を、混迷する時代に生きる現代人ゆえに共鳴できる作品ととらえ、『方丈記』研究第一人者による新校訂原文とわかりやすい現代語訳、理解を深める評言によって構成した決定版。 -
朱子学と陽明学
儒学は、中華帝国の正統思想として2000年の長きにわたり君臨してきた。その儒教史上に燦然とかがやく二つの学派がある。南宋の朱子によって体系化され、やがて明・清および朝鮮で体制教学となった朱子学であり、それを明の王陽明が批判的に継承し展開した陽明学だ。日本を含む東アジアの思想文化に決定的影響を及ぼしたこれらの流派は、はたして何を唱えたのだろうか。朱子学・陽明学が誕生した時代背景とその問題意識に焦点をあてることで、通俗的理解とは大きく異なる実像が見えてくる。両教説の異同を明快に説き、壮大な思想体系の全体をあざやかに一望する、入門書の決定版! -
宿命大殺界の乗り越え方
累計売上1億冊以上!「六星占術」根本となる、もうひとつの教え 誰もの人生に訪れる、ドラマチックな20年間――。 幸せの鍵を握る宿命の扱い方を徹底解説! 「六星占術」では、毎年の「運命」がどうすれば好転していくかを見る際に、“「運命」の根っこにあり、自然や宇宙、そして先祖とも関わる「宿命」”も照らし合わせ、悩みを解決する道筋を導き出します。「運命」は変えられますが、「宿命」は変えることができません。それほど重要なものなのです。 人生を驚くほど好転させることも、信じられないくらい落ち込ませることもある“宿命大殺界”の時期を知り、その過ごし方を把握しておくことは、あなたの生き方の大いなる道標となるでしょう。 -
やさしい人になれる本
どうすれば、やさしい人になれるの? 僧侶・枡野俊明先生が、禅の考え方をもとに 39個の〈やさしくなれるヒント〉を紹介! 「やさしさ」とは、どういうことかを小学生に伝える本です。「やさしさ」を言葉で説明するのは難しいもの。禅をもとにした“生き方論”で大きな支持を得る僧侶・枡野俊明先生が、〈やさしくなれるヒント〉を教えてくれます。 子どもが実践しやすい事柄をわかりやすく紹介。やさしさや思いやりを身につけ、人生をいっそう楽しく健やかに生きるための土台になる1冊です。 〈内容例〉 ・相手との「ちがい」を大切にする ・期待は、ほどほどにする ・チームのときは「好き・嫌い」を忘れる ・「ごめんなさい」は自分から言う ・家族に目を向ける ・部屋も心もそうじする ・「モノ」の命を大切にする 【対象】小学3・4年生ごろから 著・枡野俊明(ますの・しゅんみょう) 1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る。『禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本』(幻冬舎文庫)、『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』(三笠書房)など、ベストセラーが多数ある。著作累計250万部以上。 絵・さかがわ成美(さかがわ・なるみ) イラストレーター。「ていねいに考え、のびやかに描く」をモットーにしている。 -
1杯目のビールが美味しい理由を数学的に証明してみました。
あなたは身の回りの事象を“論理的”に読み解けていますか? 世界の解像度を上げ、本質を掴む。 「数学」は大人の必須科目、最強の思考ツールです。 日常を数学的視点でみてみると、いまよりグッと世の中が鮮明に、面白く見えてきます。 本書は、数学を数学っぽく語らないことを目指しました。 定義や公式から丁寧に学ぶのではありません。「1杯目のビールが美味しいのはなぜ?」など、過去の記憶やエピソードとつなげながら数学の世界を知れるように構成しました。 一度は数学に挫折したことがある大人は、数学を正規のルートで学ばない方がよいのです。同じ道はたどらないでください。だからこそ、新しい道をご提案します。 論理的に“本質”を掴む最強の思考ツール「数学」。ビジネスマンにもおすすめの、大人のための知的エンターテイメント数学講座、開講です。 【目次】 プロローグ 数学が苦手なあなたは勘違いをしている。 第1章 数学の「ややこしさ」について再検討してみる。 ―マイナス×マイナスはなぜプラス? 割っているのになぜ増える? コラム 1=2だった!? この証明の嘘を見破ろう 第2章 「関数」で世の中の仕組みを知る。 ―コーヒーのサイズは「1次関数」? ボリュームディスカウントの仕組み 第3章 「2次関数」でビジネスを最大化する。 ―「素数」って何の役に立つ? 一番儲かる価格は? コラム 関数はyではなくf(x)でとらえよう 第4章 「因数分解」でアタマのなかを整理する。 ―言葉は全部「不等式」でできていた? 第5章 「指数関数」で成長サイクルをとらえる。 ―感染症も投資も企業の成長も全部一緒! 第6章 個人の感情も世界の経済も「対数」で読み解く。 ―1杯目のビールが美味しいのはなぜ? 第7章 現実を「数列」で評価する。 ―人生の半分は16歳!? その広告には価値がない? 第8章 「確率」と向き合って問題解決につなげる。 ―なぜ1秒で当確がわかる? 保険料はどうやって決まる? 第9章 「論理」で課題を定義する。 ―「美味しいなら、売れる」がなぜ間違っているのか? コラム スコットランドの羊を見て数学者が言った一言とは? 第10章 「微分」で未来を予測する。 ―インフルエンザの流行を予測するには? 天気予報はなぜ当たらない? コラム 我々が学んでいるのは、江戸時代の数学って知ってました? エピローグ 数学は、上手に生き抜くためのヒントになる。 ―バタフライ効果で人生の傾きをプラスに -
中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史
肉まん、ジンギスカン、餃子、焼売、ラーメン、麻婆豆腐、ウーロン茶。あの味はなぜ懐かしいのか。 帝国主義の時代に広まり、戦後の日本人の心と体を癒してきた中華料理。 地域や家庭で愛されてきた品々は、誰が、いつ、どうやって日本にもたらし、なぜこれほど普及したのか――。 文化人、実業家、軍人、料理人たちの情熱と葛藤に光をあて、日本の中華料理100年の軌跡を世界史的な視点から描く、食文化の物語。 【目次】 まえがき――中華料理への情熱、そのルーツを探る旅へ 序 章 中華料理に込められた対中・対日感情 1 食の文化帝国主義の始まり 2 日本人と中国人のまなざしの交錯 3 二〇世紀東アジアへの誘い 第1章 肉まん――近代的な食文化としての中華料理 1 肉まんの歴史 32 2 日本食の近代化のなかの肉まん 37 3 アジア主義と帝国主義の文化的な影響 48 第2章 ジンギスカン料理――満洲名物から北海道遺産へ 1 北京から満洲・モンゴル、そして東京へ――帝国の時代 2 中華料理から北海道の郷土料理へ――帝国後の時代 第3章 餃子――満洲の記憶とポスト帝国主義 1 餃子の伝来――近世から日中戦争期まで 2 「引揚者料理」としての餃子――戦後 第4章 ウーロン茶――忘れられた台湾文化 1 ウーロン茶の世界史 2 日本帝国におけるウーロン茶の消費文化 3 日本の国民的飲料になるウーロン茶 第5章 シュウマイ・ラーメン・四川料理――郷土料理の創造とノスタルジア 1 横浜名物になるシュウマイ 2 なぜ札幌でラーメンなのか 3 麻婆豆腐のノスタルジアと担々麵の郷土料理化 4 中華料理の現在までの変化 終 章 世界史のなかの日本中華料理 1 帝国主義は料理をどう変えたのか――二〇世紀前半 2 ノスタルジアはなぜ生まれたのか――二〇世紀後半 3 文化遺産化は何が問題なのか――二一世紀 あとがき 注記一覧 / 参考文献 -
集団はなぜ残酷にまた慈悲深くなるのか 理不尽な服従と自発的人助けの心理学
組織の不祥事が報道されると「自分なら絶対にやらない」と思う。だが、いざ当事者になると、個人ならしない悪事でも多くの人は不承不承、あるいは平気でしてしまう。 なぜ集団になると、簡単に同調・迎合し、服従してしまうのか。 著者は同調や服従に関する有名な実験の日本版を実施し、その心理を探る。 一方でタイタニック遭難など、緊急時に助け合い、力を発揮するのも集団の特性である。 集団の光と闇を解明する試み。 ■□■ 目 次 ■□■ はじめに――集団心理の光と影 序章 集団とは何か 第1章 わが国で行われた服従実験で明らかになったことは何か 1 責任を「人」に押し付ける 2 服従実験と悪の凡庸性 3 筆者が行った服従実験 4 日本での服従実験の結果は? 第2章 服従の理由は? 第三者の感想は? 実験の問題点は? 1 なぜ参加しようと思ったのか 2 服従を促進する要因は何か 3 なぜ離脱できないのか 4 服従実験の観察者は実験をどのように見るのか 5 服従実験の問題点①――生態学的妥当性の問題 6 服従実験の問題点②――方法論と倫理の問題 第3章 同調行動はなぜ起きるのか 1 同調とは何か 2 同調の分類 3 無意識に影響を受ける 4 緊急事態で大きくなる影響 5 集団規範による影響 第4章 現代日本人の同調の特色は何か 1 同調行動に影響する要因 2 筆者が実施した同調実験 第5章 同調行動はどのように拡散するのか 1 ロジスティック・モデル 2 同調の広がりに関する実験 3 大集団での同調は? 第6章 緊急事態では人は理性的に振る舞うのか 1 集団のネガティブな側面の研究 2 緊急事態では人は理性を失うのか? 3 実際の緊急事態の行動と意思決定の研究 4 9・11同時多発テロ時の世界貿易センタービルからの避難 第7章 航空機事故発生時の機内で人々はどのように行動したのか 1 ガルーダ・インドネシア航空機福岡空港離陸失敗事故 2 事故発生時の客室内 3 乗客の認識 4 脱出時の行動 5 調査のまとめ 終章 集団の光と影に何が影響するか 1 社会の価値観 2 加害者と被害者の視点の違い 3 内集団と外集団 4 行為者と観察者の認識の食い違い 5 光と影の非対称性(影が光より強いのか) あとがき -
数学III・C単問ターゲット256 四訂版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、初版1998年から続く安心のロングセラーです。 三訂版までの刷り部数はシリーズ累計34万部になりました。 本書の問題は、数学IIIと数学Cの基礎的な問題246題(コア・エクササイズ)、それにプラスアルファの特別問題10題(スペシャル・エクササイズ)の合計256題です。 コア・エクササイズの246題をしっかり固めれば、試験の小問集合の対策ができます。つまり、短期間に基礎固めができる本になっています。 【著者の木部先生から一言】数学は、得点しにくい教科であると思われるかもしれませんが、 本当は簡単にしかも確実に得点できる教科なのです。なぜなら、試験に出題される内容は決まっているからです。 この本は、試験に最も出やすい内容を精選して配列してあります。皆さんを高校数学の最速コースにご案内しましょう。 -
分散型エネルギー入門 電力の地産地消と再生可能エネルギーの活用
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 再生可能エネルギーの利用で立ち遅れてきた日本だが、ようやく活用への機運が高まりつつある。本書では、水力、風力、太陽光、地熱などにくわえ、潮力、波力、海洋温度差や熱電、圧電、燃料電池など、新しいエネルギー技術の最前線を紹介。大容量集中型発電と自然エネルギーなどを組み合わせたエネルギーの分散化とベストミックスの基礎知識。(ブルーバックス・2012年5月刊) -
日本の原子力施設全データ 完全改訂版 「しくみ」と「リスク」を再確認する
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「全廃炉」でも、原子力との付き合いは50年続く――。原子炉全54基+関連施設を網羅した「読むデータブック」。炉のタイプ、出力、所在地、建設費、主なトラブル、海抜・海岸からの距離、業務内容……。「どこに何があり、何をしているのか」がすべてわかる。原発から燃料加工・再処理施設、大学や企業が持つ研究炉まで、数ある原子力施設の全貌を知る──。(ブルーバックス・2012年2月刊) -
新体系 中学数学の教科書
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代社会を生きるための常識「中学数学」を学び直す。日本人がきちんと勉強していた時代の内容を学ぶ。3学年の内容を統合し、「数量(代数)」と「図形(幾何)」に相互のつながりを持たせて、中学数学の体系を一本化。ゆとり教育で形骸化した「証明」を重視しながら、“生きた題材”を活用して、一気に読み通せる面白さを実現した検定外中学数学教科書。(ブルーバックス・2012年3月刊) -
活性酸素の話 病気や老化とどうかかわるか
肌のシミからガンの原因としてまで話題になっている活性酸素だが、その割には正しく理解されていないようだ。「活性」とは何か、フリーラジカルとは何なのか?体内でどのように生成されるのか?なぜ老化やガン、糖尿病、アルツハイマー病からその他、若い人の美容と健康にまでかかわるのか?専門用語をなるべく使わず誰でも親しみやすい対話形式で語り、しかも、活性酸素の作用の本質がしっかりわかる初めての書※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
高校化学とっておき勉強法 「なぜそうなるのか?」がわかる本
教科書や参考書ではわからない化学の醍醐味 「化学は暗記科目」だと勘違いしていませんか? 知識をひたすら詰め込んでも、うんざりするだけ。 大事なのは、「なぜ、どうして?」という疑問を大切にすること。素朴な疑問に真摯に向き合い、考え続けるうちに化学の面白さが自然にわかってくるはずです。 本書を読めば、あなたの化学の見方がきっと変わります。 こんな悩みはすぐ解消します!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
LaQランドの大冒険 新版 LaQあそびかた・つくりかた研究室
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 LaQで作られたテーマパーク「LaQランド」で恐竜や動物たちが大騒動! 本書は『LaQ(ラキュー)』のあそび方、つくり方を面白い漫画のストーリーに沿って紹介するガイド本となります。LaQとは、ヨシリツ(株)が販売するオリジナルのブロック玩具。角度のついた連結パーツを使って曲面や球体も表現できる新発想のおもちゃとして人気です。 LaQをベースに日夜、研究・開発に励む「LaQハカセ」、そしてLaQ大好きな小学生のヨシオくん、リツコちゃんが、おもしろくふしぎな世界を大冒険しながら、さまざな作品づくりのアイデア、組み立て方のテクニック、あそび方のヒントや裏技などを紹介していきます。ハカセが作った、ちっちゃくておおきなテーマパーク「LaQランド」を舞台に、恐竜、巨大昆虫、動物、水陸両用車などの乗り物…etc。愉快なLaQ作品たちが繰り広げる大騒動。 【※本書は2009年3月刊行の『LaQランドの大冒険』の内容に一部変更・修正を加え、改装した新版です。】 -
日本の海から魚が消える 温暖化、IUUの問題から陸上養殖の挑戦まで
サンマやマグロ、クルマエビ、アサリ、ウナギなど日々の食卓に並ぶ魚介類が日本近海で激減している。 原因は二酸化炭素増加による水温上昇や海洋酸性化に加えて、違法、無規制に行われる乱獲・密漁だ。 多様な生物で溢れていた日本の海が直面する危機に対して、どのような解決策があるのか。 環境改善につながるクジラの保護や世界各国の資源回復の取り組み、さらには著者自身が試みる陸上養殖などから、様々な可能性を示す。 はじめに――豊かな海はどこへ消えたのか 第1章 危機に陥る日本の海 漁獲量の急速な低下/サンマはなぜ不漁になったのか/韓国、台湾、中国の漁/サケの記録的な不漁/スルメイカ幼生の死/アニサキス食中毒の多発/サンゴの白化/ズワイガニ不漁と海氷の溶解/哺乳類最長寿のホッキョククジラと海氷の溶解/がんにならない理由/クルマエビと干潟の埋め立て/GHQと漁業協同組合/クロダイによる養殖海苔の食害 第2章 今なぜ温暖化と酸性化が起きているのか 二酸化炭素の大量排出/二酸化炭素の収支の内訳/海洋の役割/日本近海の現状/魚介類の生息場所の変化/溶解度の低下 第3章 生物に悪影響を及ぼす酸性化 魚の呼吸運動/魚を酩酊状態にする気体/テッポウエビのスナップ音/二酸化炭素増加の影響が大きい生物/真珠の溶解/海水の酸性化とアオリイカ 第4章 乱獲・密漁と食文化 乱獲と密漁が続く五つの理由/クロマグロ漁業の違反、無報告、無規制/産卵前の成魚の漁獲/カツオの漁獲量の緩やかな減少/美を追求する人間と深海ザメ/肝油の溜め込みと浮力/乱獲の影響を受けやすい生き物/アサリが棲む干潟の減少とエイの増加/アサリ産地偽装問題/サメにまつわる誤解/アワビの現在/海女文化の衰退/ニホンウナギの危機/養殖への挑戦/謎に包まれた生態/増えるマイワシとブリ/不規則に現れるモジャコ/マイワシに追いやられるサバ/ハタハタと食文化/ズワイガニを救え 第5章 クジラは温暖化を止める クジラの分類と食性/なぜ巨大化したのか/海の恐竜モササウルスの絶滅/優れた潜水能力/哺乳類がなぜ深海へ潜水できるか/地球規模の回遊/回遊を促すシャチ/海氷を利用するホッキョククジラ/20世紀の集中捕獲/植物プランクトンの吸収力/二酸化炭素の削減につながる潜水?/クジラは増えているか/目視調査/クジラの見分け方/マッコウクジラの潜り方 第6章 各国の資源復活の施策 ノルウェー――GPSで漁船の位置を把握/アイスランド ――臨機応変な漁場の閉鎖/オーストラリア――国による直接管理/ニュージーランド――漁場制限と報告義務/米国 ――資源調査と迅速な禁漁/日本――漁獲量の割り当て/漁業法改正/取締船と無線傍受/国連公海条約/世界の漁獲量と現存量/密漁の実態と対策/シーフード・ウォッチ/海の森作り/アマモの特性と重要性/日本企業のブルーカーボン活動/酸性化の抑制に働く海藻/激減したクルマエビの遺伝子保存 第7章 陸上養殖に向けての道筋 陸上養殖の現状とメリット/実現のために何が必要か/雇用を生み地方の活性化に寄与/養殖する魚介類の種類/大豆粕を利用したクルマエビ配合飼料/ティラピアの飼育水を利用したレタスの水耕栽培/海産エビの飼育海水を利用したトマトの水耕栽培/巨大魚タマカイ稚魚の飼育 第8章 人工海水の開発と持続可能な養殖技術 飼育水無交換の必要性/安価な人工海水の開発/エビの産卵誘発/珪藻の培養/糞と残餌を餌に変える/都市や山間部での可能性 あとがき 主要参考文献 -
発達障害が描く働き方の未来地図
子どもの特性に不安を持つ親も先生も、将来に向かって今何をすればよいかを知るための一冊! 発達障害という診断を受けた親御さんは誰でも大きな衝撃を受けます。親御さん自身が「うちの子は発達障害かも」という疑念があったとしても、実際に医師から発達障害という診断を受けると誰もが冷静ではいられなくなります。そもそも発達障害という診断は、必要なのでしょうか。診断を受けると何かメリットはあるのでしょうか。そして、診断の際によく使われるウィスク検査とはいったいどのような検査なのでしょうか。子どもの何が分かるのでしょうか。発達障害という診断を受けた子どもが、その後、何をしてどのような未来を送っていったのか、本書では詳しく説明しています。 -
占い師の正体 人はなぜ占いに惹かれるのか
一兆円産業といわれるほどの巨大なマーケットを持っている占い。「占いなんか信じない」と多くの人が思いながら、その需要が尽きないのはなぜなのか。「占いが当たる」とはいったいどういうことなのか? 占いは、科学や統計学なのか? 病か、それとも救いか? 稀代の占い師「鏡リュウジ」の数奇な運命を一種の狂言回しにして、人間にとって占いとはなにかを正面から問い、占いという謎めいた営みの魅力、魔力、その本質に迫る。 東畑開人氏 絶賛! 「高度成長、バブル、オウム、コロナ。 不安な僕らは、いつだって鏡さんに占ってもらってきた。 そう、鏡さんは時代を映す〈鏡〉なのだ。 だから、鏡さんが自分を語ると、社会的な占い論の傑作ができあがる。 本書は類を見ない戦後日本論だ」 (目次より) ◇占星術とはなにか ◇なぜ占いブームは起きたのか ◇西洋占星術は学問なのか ◇国家を動かした星 ◇日本の芸術はなぜ星を描かないのか ◇正統派の科学が占いを引き寄せる ◇淋しい占い師 ◇占いは人心を惑わしている? ◇占いは当たるのか ◇ホロスコープを吐き出し続ける部屋 ◇星のいたずら ◇運命は変えられるか ◇AIの登場は占いをどう変えるのか ◇占い師の日常 ◇占いの当たり方 ◇「占いが当たる」という感覚の正体 ◇人間は占いをする動物である ◇崩れつつあるバッファーゾーン ◇星空と孤独 -
年貢 せめぎ合う江戸時代の領主と百姓
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 江戸時代、税の中核は年貢だった。 大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。 だが、その実体はあまり知られていない。 検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。 いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。 一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。 年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。 ■□■目次■□■ はじめに 第一章 古代から豊臣政権期までの年貢 第1節 年貢の始まりから戦国時代まで 年貢の始まり/中世の百姓はなぜ年貢を納めたのか/戦国大名の検地と年貢/村による年貢請負 第2節 豊臣政権期の検地と年貢徴収 太閤検地/検地の実際/豊臣政権の年貢徴収法 第二章 江戸時代の年貢 第1節 年貢の意味と検地・石高制 年貢は税か地代か/江戸時代の検地/検地の用具と方法/石高と石高制/石高が年貢高から生産高へ 第2節 年貢の取り方 年貢の負担/厘取法と反取法/畝引検見と有毛検見/定免法への転換/年貢のあり方の時期的変化 第3節 年貢以外のさまざまな負担 多様な負担/漁村の貢租 第三章 領主からみた年貢 第1節 幕府領の場合 幕府領の年貢/幕府領の石高・年貢収入・年貢率の推移/一八世紀半ば以降の状況/一九世紀(江戸時代後期)の状況 第2節 大名領の場合 長州藩(萩藩)/熊本藩など/民政軽視の傾向 第3節 旗本領の場合 旗本領の年貢/年貢の地払い/年貢に代わる上納金の賦課/武左衛門の得た特権/先納による年貢の変質/村々による勝手賄 第四章 百姓からみた年貢 第1節 江戸時代の村と百姓 江戸時代の村とは?/村の住民/村の仕組み/村行政と教育・医療・セイフティネット/江戸時代特有の金融慣行 第2節 年貢を数字でみる 農業生産力の発展/一反当たり収穫量の増加/百姓にとっての年貢の重さ 第五章 年貢の賦課から上納まで 第1節 村における年貢の割付と徴収 村請制の意義/村に年貢割付状がやってくる/納付証明書に当たる年貢皆済目録/百姓各戸への年貢の割り付け方/村の蔵/重層する年貢請負 第2節 江戸への年貢米輸送 幕府領の年貢米輸送と村々の連合/主張する惣代庄屋たち/東北から江戸への年貢米輸送/買納の基準米価をいくらにするか/全国の納惣代の連携/廻米をめぐる百姓と武士 第六章 年貢をめぐる対立 第1節 百姓一揆と年貢 百姓一揆が起こる/前橋藩領の百姓一揆 第2節 村請制と村方騒動 百姓が定免法を求める/個々の百姓の年貢額は村が確定する/名主と百姓の納得ずくの年貢勘定/村方騒動が起こる/一つの村から全国を見渡す 第七章 年貢の矛盾が深まる 第1節 領主の理念と村の対応 年貢と村入用――信濃国高島藩領からみる/高島藩の年貢徴収法/徳帳仕法の特徴/村請制と公私分離/村入用と歩割仕法/歩割仕法の特徴/藩の意図と村の抵抗/表と内所、公と私 第2節 米相場がもたらすトラブル 松前藩領の酒田買替米/酒田買替米をめぐるトラブル/村役人と小前の対立/酒田買替米が教えること 第3節 村方騒動から百姓一揆へ 観音寺村の村方騒動/続く村内トラブル/百姓一揆と検地帳の破棄 終章 年貢から地租へ 地租改正と年貢の終焉/年貢とは何だったのか 注 参考文献 -
受験迷子にならないために ~中学受験システムを使った18歳までの子育て戦略~
長年にわたり子どもの教育に携わり、中学受験個別指導塾を運営してきた著者がその知見を凝縮した一冊 本書は、中学受験のいわゆるHow to本ではありません。「親」と「子」が受験を闘うための「土台」を形成し、人生を生き生きと過ごす力を手に入れるために必要なことが綴られています。12歳の挑戦がまだ成人する道半ばであるという視点を忘れず、親が子どもとともにどんな準備をし、どのように学習を進めていくべきなのか。さらには中学受験後の親の在り方まで、具体例を交えながらまとめた一冊。子どもの成長のため、親として出来ることをしてやりたいと願う全ての母親へ、著者からの提案書。 -
知って得する、体内時計のはなし
生物はすべて〝リズム〟に支配されている――ありとあらゆる不調の鍵を握る「内なる時計」を徹底解説。 日々の生活でなんとなく知っている気になっている「体内時計」。本書はその役割をより詳しく体系的に解説する1冊。「健康を保つには何が必要か」「よく眠るためにはどうすればいいのか」という実用的な関心に応えつつ、実は人間を含むすべての生物の根源に関わる重要な機能を持つということを、過去に行われてきた研究成果を例に科学的かつわかりやすく述べます。 著者は、時間生物学会にて20年以上研究を続けてきた立場から、専門的な知識は備えつつ平易な文章で執筆。 「ヒドラの睡眠」や「無生物のリズム」「断眠チャレンジ」「睡眠と拷問」などのコラムも交え、体内時計に関する雑学も満載。 〈目次〉 第1章 私たちは〝内なる時計〟に左右されているる 第2章 概日リズムのメカニズムとその性質 第3章 日常生活のあれもこれも体内時計と関係しているる 第4章 体内時計をもっと知って活用する -
不平等と教育 日本の格差問題はなぜ解決しないのか
教育の不平等をめぐっては多くの研究・議論が行われてきた。だが、今なお解決には程遠い。その理由は、日本人の認識枠組みにあり、意味が曖昧なまま外来の流行語・翻訳語を使うため、議論がすれ違うのだと著者は説く。「大衆、機会均等の語義は原語と訳語でどう違うのか」「階級より階層、不平等より格差の語が使われる理由」など、鍵概念を手がかりに日本社会の思考の習性を探る。日英で教鞭を執る著者の比較知識社会学。 まえがき 教育論議は饒舌なのに、なぜ問題は解決しないのか 1章 「教育格差」論議の比較知識社会学 1 問題の所在 不平等に対する日本の向き合い方/実態把握の進展/政治や行政、私たちの認識を問う 2 「知識」は社会的に構成される 知識社会学とは何か/教育の現場や政策関係者の「常識」 3 比較知識社会学の試み 日本語は翻訳語でできている/「濾過の過程の見落とし」/輸入学問としての社会科学 4 「大衆教育社会」という経験 「大衆教育社会」とは何か/戦後日本の言説小史/「大衆」「能力主義」「格差」……/本書が取り組む課題 2章 「大衆」――生まれた時代と現代 1 大衆の発明 「大衆」の比較知識社会学/「大衆」という言葉を発明した男/工業化・都市化と普通選挙法/一向に明瞭でない正体/新奇性ゆえの流行 2 西洋における「大衆」概念 オルテガの大衆論/英国のmassの歴史/総力戦体制下における「国民化」 3 戦後日本の「大衆」「大衆社会」 1950年代の論争/西部邁の「高度大衆社会」論/大衆にまつわるネガティブさ/2章のまとめ 3章 「大衆化」――曖昧にされたエリートvs.マス 1 大衆教育とは何か?――戦前という前史 8割を占めた小卒者への教育/戦前教育学の重鎮の認識 2 強制的均質化と大衆教育 山之内靖の総力戦体制論/野口悠紀雄の1940年体制論/戦時の教育改革を率いた阿部重孝 3 「階級」の欠落 高校教育の大衆化/教育社会学の泰斗が見た60年代/トロウの発展段階論/第一人者による意訳/階級とmass higher education/曖昧化の作用/3章のまとめ 4章 「機会均等」――原語 “opportunity” との決定的違い 1 開かれた機会(opportunity)の信仰 教育を重視したブレア政権/「第三の道」とは何か 2 アメリカにおけるopportunity 19世紀のアメリカン・ドリーム/アメリカ公教育の思想基盤/コモンスクールの思想 3 日本語の(教育)機会の均等 「機会」とは何か/均等と平等の違い/日本の消極性・形式主義/戦後の機会均等/高校教育と高等教育の「機会均等」/トロウ論文が示すopportunity概念 4 「試験」が教育と成功を媒介する 立身出世の日米比較/試験という媒介項/4章のまとめ 5章 「格差」と「不平等」――「階級」でなく「階層」を使う功罪 1 メリトクラシー理解の日英比較 メリット=知能+努力の謎/階級社会とIQ/頑迷な誤謬/11歳の試験イレブン・プラス 2 日本における能力主義と知能、努力 努力主義をめぐって/知能検査への不信感/努力と適性(知能・素質)/能力主義の日本的理解の特徴 3「階級」の消長 戦前の階級意識と階級概念/「階級」という言葉の消去/戦後日本のマルクス主義/絶対移動と相対移動/「一億総中流社会」の階級意識/ギデンズとサヴィジによる階級概念 4 学校化された能力主義 ヤングのブレア批判/大衆‐努力の意味連関/非認知的能力ブームの落とし穴/サンデルが提示した尊厳の問題/5章のまとめ 6章 「大衆教育社会」という経験 1 「大衆教育」から教育の「大衆化」へ 教育と平等をめぐって/教育の量的拡大と「大衆化」 /高度成長期と擬似的な動員/国庫負担制度が果たした役割/「一億総中流社会」イメージの形成 2 格差社会と教育改革の語られ方 小泉政権と新自由主義改革の時代/「頑張れば誰でも」の強調/メリトクラシーの大衆化と「公平さ」の誤認/詰め込みから個性重視へ/融通無碍な曖昧さ 3 曖昧さの入れ子構造 なぜ有効な手立てが打てないのか/日本語の概念、原語の概念/隠れた曖昧さ/ブルデューの文化資本概念と日本/日英で異なる社会への訴求力/言葉の力を鍛えなおす -
最新版 驚異の再生医療 ~培養上清という人類の希望~
IPS細胞を超えた新技術! アルツハイマー病の救世主・培養上清(=幹細胞の培養液)のすべて! 脳梗塞後遺症、ALS、コロナ後遺症、関節リウマチ、花粉症、アトピーなどで著しい効果を実証! 2050年、65歳以上の4人に1人がアルツハイマー病になると予測されている。 社会的費用はすでに年間14.5兆円に達している。 2040年には関連コストが20兆円規模に膨らむ可能性もある。 このままでは国家財政を揺るがしかねない。 しかし現在の治療薬は進行を遅らせるにとどまる。 そこでいま注目されているのが「培養上清」という新技術だ。 幹細胞が分泌するタンパク質群を利用する再生医療である。 細胞そのものを使わないため安全性と実用性が高い。 さらに大量生産が可能でコスト面でも優れる。 アルツハイマー病をはじめ多くの疾患への応用が期待されている 「未来の治療薬」なのである。 <<目次>> 最新版のためのまえがき ~アルツハイマー病で国が破産する~ アルツハイマー病の現実 再生医療とは 幹細胞の不思議 万能細胞の幻想 培養上清医療の誕生 再生医療の光と闇 ※本書は2022年刊『改訂版 驚異の再生医療~培養上清という人類の希望~』(小社刊)を 大幅に加筆訂正したものです。 -
世界史の中の明治維新 なぜ日本は「帝国」を目指したのか
名著『「大日本帝国」崩壊』の著者が描く、帝国の始まりの物語は読むしかない。 ――加藤陽子(東京大学大学院教授) 明治維新を世界史で理解する名著。現代世界のなりたちと未来が見えてくる。 ――磯田道史(国際日本文化研究センター教授) アジア初の国民国家は、いかにして「大日本帝国」となったのか。 国家の枠組みが揺れる時代に、世界史的視点から明治維新を捉えなおすことで、日本と世界の現在地が同時に見えてくる。 『海外引揚の研究――忘却された「大日本帝国」』で第43回角川源義賞[歴史研究部門]を受賞した著者による、近代日本の出発点を俯瞰する新しい入門書。 【抜粋】 「国民国家が内包する暴力性を自覚してナショナリズムに振り回されない、そういった足腰の強さが日本には備わっているのか、あるいは備わっていないのか。アジア最初の国民国家である大日本帝国をつくり出した明治維新の歴史の中にそれを見出すことができるでしょう。そして、そこから未来の新しい日本の姿を考えることが可能になるのではないか、と思います。」(「はじめに」より) ※カバー画像が異なる場合があります。 -
明六社 森有礼、西周、福澤諭吉らが集った知的結社
森有礼、西村茂樹、西周、加藤弘之、中村正直、福澤諭吉ら錚々たる顔触れが集った知的結社・明六社。本書は、彼らの議論を通して、明治の思想を描き出す。政体、宗教、社会などに関するビジョンや論点を照らし、その内実を照らす試み。 目 次 はしがき 序 章 明治六年の東京物語 土佐の少年、備中の中年女性/論争の海へ/活動のはじまり/「啓蒙」というレッテル 第1章 「ふたり」をつくる/「みんな」をつくる――森有礼と西村茂樹 公私での苦難/後の華麗なキャリア/「哲学的な論争者」という可能性/「妻妾論」への誤解/森の論点/理想の夫婦という秩序/妾と養子/家と血筋をめぐって/「妻妾論」の実践とその帰結/藩の人/「賊」と「民」/「転換説」/「政府与人民異利害論」――「民権」と漸進主義という二つの焦点/「不平の気」と議会制――明治の保守主義の先駆者/「一身にして二生」/「道徳会」の構想/「なかま」としての社会へ コラム①歴史と革命―― 箕作「兄弟」 血縁なき二人/麟祥と翻訳/秋坪と教育 第2章 「国のかたち」をつくる、「国」を開く――西周と津田真道 升子の不安/西周の鬱屈/「大君のモナルキ」と「改革之機」/学者職分論論争/応用哲学のこころみ/情実・秘密・愛敵/料理と国学/歴史意識と国家論――「日本国総制度」と徳川合衆国/公議所での活躍/「文明」と欲望を捉える/自由貿易という論点/それぞれの議論のスタイルと政策論/それぞれの死 コラム②統計と国家――杉亨二 苦学からの立身出世/統治と為政者への関心/歴史とデータ 第3章 「宗教」をめぐって――加藤弘之と中村正直 近代日本初のアンチ・フェミニスト?/学者貴族としてのプライド/蕃書調所・開成所/国権論と国富論/民選議員論争/国家と宗教「米国政教」/女子師範学校での一光景/江戸のメリトクラシー/『西国立志編』/『自由之理』/政治と道徳/論争好きの加藤、争わない中村 コラム③紙幣と市場――神田孝平 明六社「通信員」・神田孝平/金融財政政策と議会論/陸奥宗光と異なる歩み 第4章 演説する/翻訳する 福澤諭吉と阪谷素 暗殺の季節/『自伝』の沈黙と「大君のモナルキ」/手段としての明六社/営業戦略としての論争/議論への不信/久坂玄瑞との思い出/旅と漢詩/「孔孟の道」の延長線/欲望と気力/儒者から見た政治/会議・公論/演説・翻訳/「自由」のエネルギー/その後 終 章 「社会」とは何か 「概括力」/竹越三叉とコペル君のまなざし/明治八年の停刊/勝海舟と福澤諭吉の対面/「交際」という理念 後書き 研究案内 参考文献 略年表 -
キリスト教入門の系譜 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで
日本人の著者が綴った、広義のキリスト教入門は数多く、ベストセラーやロングセラーも散見される。 他方、日本人のクリスチャンの数は一向に増えない……。 本書は、これまで多く出されてきた書籍をたどることで、この国の文化的背景、読者が何を求めてきたのかといった受容の変化などを掘り下げて論じる。 賀川豊彦、片山哲、矢内原忠雄、南原繁、山本七平、小室直樹、曽野綾子、三浦綾子、『ふしぎなキリスト教』、人気のYouTubeチャンネルなどは、何を語ろうとしてきたのか――。 目 次 はじめに 序 章 内村鑑三の戦いと予言――読むキリスト教の始まり 1 十字架の戦士――内村鑑三の無教会主義 2 ファン以上信者未満の読者たち 3 キリスト教を阻む不思議な力 第1章 この宗教文学がすごい!――煩悶青年たちの爆発的ベストセラー 1 反逆のベストセラー作家ができるまで――江原小弥太の彷徨 2 キリスト教を突き抜けた男 3 幽霊屋敷の聖者――賀川豊彦『死線を越えて』 4 メディアスターの悲劇 第2章 生まれ変わる聖書と日本人――占領期のキリスト教ブーム 1 推しの神の子――黒崎幸吉『聖書の読み方』 2 クリスチャン総理の挫折――片山哲の青い鳥 3 言論ギャングの逆襲と困惑――野依秀市vs.亀谷凌雲 4 皇室御用達のキリスト教――ヴァイニング夫人と光の子 第3章 聖書はファンタジーなのか――学知と信仰のシーソーゲーム 1 東大総長たちの戦中戦後――南原繁と矢内原忠雄 2 赤い牧師の逆回心――赤岩栄『キリスト教脱出記』 3 信と不信の共存――椎名麟三『私の聖書物語』 4 売れっ子作家たちの契約論――山本七平と小室直樹 第4章 暁の星の司祭二人――カトリック知識人の登場 1 正邪の番人――聖人への道 2 真なる教会の守護者――岩下壮一 3 聖女を見た外科医――戸塚文卿 第5章 日本人は神を愛せるか――裁きの神と赦しの神の相剋 1 あの方に捧げた日本国――志村辰弥と秋田の貴婦人 2 語られなかった弱虫たちへ――遠藤周作と母なる神 3 メイド・イン・ジャパンの救世主――井上洋治の南無アッバ 第6章 善き神はなぜ残酷な世界を創ったのか――苦難への彼女たちの応答 1 女と男と男の聖愛――三浦綾子の絶望と再生 2 奇跡は本当に起きたのか――曽野綾子の諦めと回生 3 受け入れるしかないこの世界――渡辺和子の孤独と覚醒 終 章 キリスト教入門のゆくえ 1 入門書の四類型 2 ハイブリッド化の進展 3 紙上の教会は永遠に おわりに 主要参考文献 -
古墳時代の歴史
古墳時代の歴史は日本列島とその周辺だけで完結するものではなく、世界史ないしは人類史の一部であることを強く意識したい。古墳時代が始まって終わる紀元後一千年紀は、古墳時代の地球規模の気候環境の変動にも影響され、(中略)人びとを束ねる枠組みとシステムとが大きく組み替えられた段階である。ユーラシア大陸の東の端の沖合に浮かぶ日本の島々に巨大な古墳が現れて、王や有力者の政治組織が台頭したのは、この世界史的組み換えの一環とみなされる。歴史の動きをグローバルにとらえるこのような視点は、近年、国際的に盛んになってきた。また、グローバルな歴史の動きを導いた一因とみられる気候変動が、ここ十年来の高精度古気候復元の研究の進展により、一年ごとの乾湿や寒暖の変化として、具体的に把握されつつある。こうした視点や成果を取り込んで、世界史の一部としての古墳時代史を叙述することを、この本の第三の目標にかかげる。社会全体や世界の動きを視野に入れ、文献史学の成果も取り込んだ、考古学による古墳時代の編年史の総合的叙述。この本でしたいことは、それである。 -
人生は数学でできている 恋愛、戦争、うわさ・・・・・・すべてが解ける!
「人生の折り返し」や「人口増減」「争いごと」「うわさの拡散」「恋愛」など、日常におけるテーマについて、数学で求めるとどうなるのか――。いつもと少し違った視点で世の中を見ると、当たり前と思っていたことが、実はそうではなかったり、逆に奇異に見えていたものが当然のことに思えてきたりするもの。いつもと少し違った視点から物事を俯瞰してみると、面白い発見があるかもしれません。 解の求め方には、主に「微分方程式」を用います。微分方程式は、現在では高校でも扱わず、理工系の大学に進んだ人だけが知る数学です。学校の数学がボトムアップ式ですべてを積み上げていく必要があるのに対し、本書ではトップダウン式で数学の面白さを伝えます。 式の解き方を知る必要はなく、問題を解くプロセスを読むだけでOK。学校の数学ではない数学世界への入門書にもなる1冊。 〈目次〉 第1章 人間の感覚を数学する 第2章 読んでわかる微分方程式入門 第3章 人間社会を数学する 第4章 人間関係を数学する -
宗教の本質
人間にとって 宗教とは何なのか? 浄土真宗の僧侶にして宗教学者の釈徹宗氏。 批評家・随筆家にしてキリスト者の若松英輔氏。 「信仰」に造詣の深い当代きっての論客二人が、 3年半にわたって交わした珠玉の往復書簡。 〈本書の内容〉 第一章 信じる 第二章 発声する 第三章 歩く 第四章 読む 第五章 施す 第六章 名づける 第七章 塔と像 第八章 境界 第九章 笑い 第十章 共同体 第十一章 死者 宗教には、心身をなげうって跳ばねば見えない領域がある ――釈 聖と俗の境界は「聖なるもの」のなかに存在する ――若松 「イエス・キリストは決して笑わなかった」というのは本当か? ――釈 必要なのは、根源的な認識とそれに基づく真の意味での共同体ではないか ――若松 先立っていった人の人生は、縁のある人の人生に混在して、血肉化していく ――釈 死者の実在は、生者の記憶や生者の存在に依存しない ――若松 -
ゆる古代ギリシア哲学入門 クセつよ逸話で学ぶ31人
アリストテレスは人をバカにしまくる嫌なヤツだった! おもしろ逸話を入口に、気づけばその哲学者を深く学べてしまう、日本初の哲学YouTuberによる画期的入門書。「逸話とはその哲学者の象徴」という考えをもとに、ソクラテス、プラトンをはじめとする31人の古代ギリシア哲学を案内する。 【目次】 第Ⅰ章 哲学は逸話から始まった タレス――「万物の根源は水」がなぜ知を愛する生き方なのか アナクシマンドロス――無限な自然と子どもたち アナクシメネス――小馬鹿にされた「空気」の原理 第Ⅱ章 哲学とは博識になることなのか ピュタゴラス――なぜ数の探究が生き方を変えるのか クセノパネス――逆張り放浪冷笑詩人 ヘラクレイトス――博識は「まやかし」、知は「ただ一つ」 第Ⅲ章 哲学が真理となった時代 パルメニデス――「ある」と「ない」の区別で生まれる倫理 ゼノン――パラドックスと政治闘争の深い関係 メリッソス――敗軍の将が語る永遠不変の「ある」 第Ⅳ章 自然探究から生まれた高貴な生き方 エンペドクレス――神を自認する史上唯一の哲学者 アナクサゴラス――忘れ去られた生き方の理想 レウキッポスとデモクリトス――「ないもある」の原子論 第Ⅴ章 ソフィストたちの跳梁跋扈 プロタゴラス――人間尺度説の真の恐ろしさ ゴルギアス――弁論術は最高の人間支配術である ヒッピアス――自慢話の裏に潜む、誠実な知的生き方 第Ⅵ章 哲学とは何か、ついに答えが出る! ソクラテス――お金を受け取らないことが哲学者の生き方か プラトン――哲人王だけが人類の不幸を止められる アリストテレス――隙あらば他人を貶す万学の祖 第Ⅶ章 真正面から生き方を語った哲学 ストア派(ゼノン・クレアンテス・クリュシッポス)――「不動心」の真の意味を教えよう ピュロンとティモン――懐疑主義はもっとも高潔な生き方である エピクロス――いかにして苦痛と死を受け入れるか コラム ピュタゴラス派とヘラクレイトス派 コラム キュニコス派 犬の生活と呼ばれた哲学者たち おわりに 哲学との付き合い方 -
日本史のなかの兄弟たち
*豊臣秀吉・秀長兄弟は、弟が兄を立て、兄を支える典型的なパターン。歴史的にも、兄弟が力を合わせ歴史を動かした例は多々ある。一方、兄弟が反目、あるいは関係のもつれから戦乱や悲劇に発展した例も多い。 *本書では、日本史において時代の節目をつくった兄弟関係にスポットを当て、とくに弟が補佐役・ナンバー2として兄を支えた事例から、古代から近代まで、兄弟が歴史上に果たした役割を読み解いてゆく。 *大河ドラマ「豊臣兄弟!」関連として、秀吉・秀長兄弟に一章を割くほか、古代から近代まで、日本史を俯瞰する一冊。 *目次 第一章 戦国時代以前の兄弟……中大兄皇子・大海人皇子/藤原時平・忠平/北条義時・時房/足利尊氏・直義 第二章 戦国時代の兄弟……北条氏政・氏規/武田信玄・信繁/三好長慶と三人の弟/毛利元就の三本の矢/島津義久・義弘 第三章 豊臣兄弟 浅井三姉妹 第四章 江戸時代の兄弟……徳川家光・保科正之/田沼意次・意誠/水野忠邦・跡部良弼 第五章 幕末・明治維新の兄弟……島津斉彬・久光/吉田松陰・久坂玄瑞/高須四兄弟/西郷隆盛・従道/岩崎弥太郎・弥之助 -
「書くこと」の哲学 ことばの再履修
読み終えると、なぜか「書ける自分」に変わっている! 37年間、書くことで生きてきた著者が明かす、技術よりも大事な思考と実践。 書くことは考えることーーあなたはなぜ「書けない」のか? 千葉雅也氏、推薦! 「より自由に書くための基礎理論がここにある。 僕も何度も読み返すことになるだろう。 何かを書こうとするすべての人にお薦めする」 <本書の内容> 第一部 「書けなさ」から脱出するためのマインドセット/マインドハック 第一講 日本語を「外国語」として学びなおすこと 第二講 「ことばにできないもの」はどこにあるのか? 第三講 書いてはならない? 第四講 上手な文章、下手な文章 第五講 ことばの多様性 第六講 ロジックとレトリック 第七講 話し言葉と書き言葉 第八講 反射神経について 第九講 スローライティング 第十講 ことばと思考 第二部 書き終えるまで 第十一講 書き始めるまえに 第十二講 書き始めるために 第十三講 書き進めるために 第十四講 書き続けるために 第十五講 書き終えるために 第十六講 書き終えたあとに 補講一 人称について 補講二 外国語について 「書くこと」の倫理について──あとがきを兼ねた補講三 -
絶対「謝らない人」
いま、急増している「絶対謝らない人」たち・・・ 「謝ったら死ぬ病」を読み解く。 ネットで炎上を繰り返す懲りないインフルエンサー、 過ちを指摘されても決して非を認めない政治家、 責められても屁理屈をこねて「言い負かす」ことに執着する著名人、 自分の失態だけはなぜかスルーする職場の同僚、 謝罪すべきなのに常に上から目線でイラっとさせる知人、 ミスを指摘するとむきになって反論してくる部下・・・ なぜいま、「謝ることのできない日本人」が増えてきたのか 自分に明らかに非があり、 どう見ても謝罪すべき状況に立たされても、 絶対謝ろうとしない人たちをよく目にするようになった。 非を認めるどころか、 逆に相手を攻撃したり、屁理屈をこねたり、 取り合わなかったりすることで、 明確な謝罪だけはしないように立ち回ろうとする。 なぜある種の人たちは、そこまで謝罪を忌避し、 自己正当化にこだわるのか。 「絶対謝らない人」の いびつな心理を読み解く。 「謝らない人」は 「タフ」なのか、ただの「バカ」か? 第1章 何があっても「謝らない人」が増えてきた ・ミスを指摘されると謝るどころかキレる人 ・平気で見え透いた言い訳をする人 ・自分ではなく、いつもまわりのせいにする人 など 第2章 「謝らない人」の、いびつな心理に迫る ・「謝罪は敗北」と考える人の偏った心理 ・「謝らない人」は、じつは自信がない人 ・メタ認知が機能しないため被害者意識さえ抱く など 第3章 そもそも「謝罪」とは何か ・「謝罪」に必要な7つの要素 ・容易に謝る「日本人の謝罪」の肯定的な側面 ・「自己中心の文化」と「間柄の文化」の謝罪の違い など 第4章 ほんとうの謝罪ができない人の胡散臭さ ・じつは全然謝っていない謝罪会見の定番セリフ ・戦略としての「謝罪」をする無反省な人々 ・謝れば許さられるという甘えが生む「偽物の謝罪」 など 第5章 ウソ、屁理屈、論破自慢、「謝らない日本人」はなぜ増えた? ・謝罪した人をさらに攻撃する風潮の広まり ・「マウントを取られたくない」という心理傾向の人の急増 ・ネット上に攻撃的な人物がよくみられる理由 など 第6章 「謝らない人」とどうつき合うか ・硝子のプライドを必死に隠している人の攻撃性 ・親切心が「いちゃもん」と曲解されるリスク ・相手の心理メカニズムがわかればイライラもなくなる など -
英語の使い方がひと目でわかる本
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は会話でよく使われる決まり文句をピックアップして、3パターンの表現を挙げ、それぞれのニュアンスを会話形式でわかりやすく説明するとともに、「フォーマル度」「親密度」の5段階表示で位置を示しています。さらに、使わない方がいい表現には「アウト!」、ビジネスシーンで使える表現には「BIZ」マークをつけており、いつ、誰に対して、どんなふうに言えば適切な表現なのかがひと目でわかります。 [表現例] ・See you again.は「じゃーまたね」ではない ・It is difficult.は日本語と逆、「難しいがやってみる、可能性はある」 ・日本語の「いいなー」はI envy you.ではない ・I'll do my best.は「全力を尽くします」ではない ・Me, too!の連発は子どもっぽく響く…… ※音声は専用サイトからダウンロードできます。 -
愛国心とは何か
戦後80年に考える。「国を愛する」とは? ◎「日本が好き」は愛国心か? ◎国を愛さなければならないの? ◎グローバル社会に愛国心は不要? ◎教育で愛国心はどう教えられている? ◎日本が侵略されたら守るために戦う? グローバル化、多様性、戦争… 激動の時代から逃げず現実に向き合うために問われる 私たちの「愛国心」 -
ファスト化する日本建築
早い工法、安い建材、簡単な計画── 最近の建物、 なにかがおかしい!? ・「木」を貼りたがる公共施設 ・写真映えを優先する建築デザイン ・迫るタワマンの「大規模修繕」問題 ・理念のない大阪・関西万博 ……etc. 建築エコノミストが現代日本の建築業界を蝕む「腐敗」を斬る! いま、日本の建築業界の根底が揺らいでいます。 たとえば、有名建築家によって設計された施設が、オープン時には華々しい見た目から話題になったものの、本来なら何十年ともつはずなのに、数年で朽ちてしまい、何億円と補修費用がかかる……というニュースが世間を騒がせています。 また、住宅や商業施設では、石や無垢材といった自然木材を目にする機会は減り、化粧板や合成素材といった「フェイク建材」が巷に溢れ、本物の素材を扱える職人は姿を消しつつあります。 どうしてこのようなことが起こっているのでしょうか。 バブル崩壊以降、社会に余裕がなくなり、建設においても「早い・安い・簡単」、つまり「ファスト」を追い求めた結果、ますます建築業界も疲弊し、社会に悪循環をもたらしている……と説くのは、建築エコノミストの森山高至氏です。そんな建物の「ファスト化」は、わたしたちにもたらすのでしょうか。 そこで本書では、建築文化の成立を歴史から読み解き、ひるがえっていまの建築業界に山積する問題とその原因はなにかを、「住宅」「公共施設」といった身近なところから、オリンピックや大阪・関西万博のような「国家」レベルの大規模なものまで、さまざまなテーマから徹底的に解説します。 -
魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
アメリカ、韓国はじめ、世界中で ベストセラーの超異色・生物書 人は、何かに名前をつけると 本当の姿を見ようとしなくなる。 19世紀末、生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。その膨大なコレクションは、落雷、火災、さらに巨大地震によって幾度となく破壊された。だが彼は、世界に秩序をもたらそうと、まるで運命に抗うかのように分類作業を続ける。 NPR(米国公営放送)の気鋭ジャーナリスト、ルル・ミラーが追跡した衝撃の実話。ジョーダンの生涯を掘り起こす作業を通じ、自然、歴史、倫理、そして愛についての著者の理解は大きく揺るがされていく。 科学への深い執着、殺人の影、分類することへの限りない欲望。 全てが混ざり合う、目が離せない知的冒険の記録。 ★全米主要メディア、絶賛! 「心が揺さぶられる」The Wall Street Journal 「見事な一冊」Los Angeles Times 「打ちのめされる」NY Times Book Review 「自然をめぐる驚きのストーリー。世界がそれまでと違う姿で見えてくる」Book Riot(書評サイト) ★識者、大絶賛! 「奥深く、機知に富み、おぞましい闇と強い高揚感の両方を味わわせる。この本を、そしてこの本を書いた一筋縄ではいかない精神の持ち主を称賛したい。ルル・ミラーは、決して大げさではなく、生命の秘密を明らかにしたと言えるかもしれない」 ―ジョン・モアレム 『This Is Chance!』著者 「ジェットコースターに乗ったように、魚の(そして私たちの)位置づけがひっくり返る」 ―Slate(オンラインマガジン) 「1ページ目から圧倒的。独白であり、人物評伝であり、国の歴史を語る本でもあり、そこからさらに壮大なストーリーが少しずつ解きほぐされていく。最後の数ページにたどり着いた頃には泣かされていた」 ―ジョナサン・ゴールドスタイン podcast「Heavyweight」creator ★年間BEST BOOK選出! The Washington Post, NPR, Chicago Tribune, Smithonian Magazine, Audible, etc. -
コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか
ロシア革命後の一九一九年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、世界革命のために誕生。 各国共産主義政党の国際統一組織として、欧州のみならずアジアなど各地に影響を及ぼすべく、様々な介入や工作を行った。 本書は、レーニンやスターリンら指導者の思想も踏まえ、知られざる活動に光をあてる。 一九四三年の解体にいたるまで、人々を煽動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡を描き出す。 目次 まえがき 序 章 誕生まで――マルクスからレーニンへ 第1章 孤立のなかで――「ロシア化」するインターナショナル 第2章 東方へのまなざし――アジア革命の黎明 第3章 革命の終わりと始まり――ボリシェヴィズムの深層 第4章 大衆へ――労働者統一戦線の季節 第5章 スターリンのインターナショナル――独裁者の革命戦略 第6章 「大きな家」の黄昏――赤い時代のコミンテルン 第7章 夢の名残り――第二次世界大戦とその後 あとがき 主要参考文献 コミンテルン 関連年表 主要人名索引 -
科学的思考入門
「ふだん使いの科学」で、思考の土台を強くする! 自分の頭で考え、ファクトチェックするためにーー科学という営みの本質を楽しく学べる、最良の入門書。 有害な情報から身を守り、無意識のバイアスを避けるには? 情報過剰社会を生きる私たちに必須の「免疫」 ーー日常・仕事で威力を発揮する「科学的思考」 <本書の内容> 第1章 科学的思考をスケッチする 第2章 因果関係を考える 第3章 科学的思考を阻むものーー心理は真理を保証しない 第4章 実験という方法 第5章 科学的に説明するとはどういうことか 第6章 科学的に推論し、評価する 第7章 みんなで科学的に思考する 因果関係の正しい理解から、認知バイアス、アブダクションまで 豊富な例や問題でわかりやすく解説 -
トランスフォーマー スーパー大図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 劇場版もアニメもすべて網羅した、トランスフォーマー本の決定版。 主な内容 ●収録作品名 「トランスフォーマー」 「トランスフォーマー リベンジ」 「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」 「トランスフォーマー ロストエイジ」 「トランスフォーマー 最後の騎士王」 「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー」 「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」 「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」 「トランスフォーマー 超神マスターフォース」 「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマーV」 「戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマーZ」 「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」 「ビーストウォーズ2 超生命体トランスフォーマー」 「ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー」 「ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー」 「トランスフォーマー カーロボット」 「超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説」 「トランスフォーマー スーパーリンク」 「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ」 「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」 「トランスフォーマー アニメイテッド」 「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」 「参乗合体 トランスフォーマーGO!」 「トランスフォーマー アドベンチャー」 「トランスフォーマー サイバーバース」 「トランスフォーマー ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー 第1章 シージ」 「トランスフォーマー リターンオブコンボイ」 「トランスフォーマー G-2」他 ●紹介内容 1 トランスフォーマー名 2 登場作品名 3 特徴など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
帝国で読み解く近現代史
帝国=アメリカ、ロシア、中国の行動原理を理解するキーワード! 果たして「帝国」は悪なのか? そもそも「帝国」とはいかなる存在なのか? 皇帝がいない国でも「帝国主義」を標榜するとはどういうことか―― それぞれ中国史と英国史を専門に、東西の歴史に通ずる2人の研究者が、 「帝国」をキーワードに世界の近現代史をとらえ直す。 今までになかった新しい視点で、近現代から現代までの歴史の流れを読み解く目を養える。 全編対談のため、充実した内容ながら全編にわたってわかりやすく読み進められる一冊。 【目次】 序章 「帝国」とは何か 第1章 ヨーロッパと中華世界、東西の帝国の邂逅 第2章 押し寄せる列強と東アジア 第3章 ナショナリズムの高まりと帝国の変容 第4章 解体される帝国、生き残る帝国 第5章 アメリカとソ連――新しい二つの帝国の時代 終章 最後にもう一度帝国とは何かを考える 対談を振り返る対談 -
ヘビ学 ~毒・鱗・脱皮・動きの秘密~(小学館新書)
2025年の干支は実に奥深い生き物だった。 ヘビと聞くと、人々はどんなイメージを持つのだろう。 「怖い」「嫌い」という感情を抱く人もいるだろうし、「細長い」「ニョロニョロしている」「毒牙がある」といった生物学的な特徴を思い浮かべる人もいるだろう。 神話や伝承のエピソードから「ずる賢い生き物」を連想する人や、同様の理由から逆に「神聖な生き物」と考える人もいるかもしれない。 このようにヘビという生き物は、人間に様々な想像をかき立てさせる。 ところが、人間は「生き物としてのヘビ」のことをあまり知らない。 「手足がないのになぜ前に進めるのか?」 「ヘビの頭と胴体と尻尾は何が違うのか?」 「ペットとして飼ったら懐いてくれるのか?」 ──そんな素朴な疑問に答えられる人は多くない。 本書では、日本で唯一のヘビ専門研究所「ジャパン・スネークセンター」の研究員たちが、この不思議で奥深い生物について、さまざまな角度から解説する。時には話がニョロニョロと脱線し、“蛇足”のような逸話も盛り込みつつ、ヘビの魅力を語り尽くす。 彼らが「主役」となる2025年を控え、必読の一冊! ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2024年12月発売作品)
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