著者 アランナ・コリン、イギリスのサイエンスライター
熱帯雨林にてコウモリを研究中ダニに噛まれ病原菌性の病に。治療のために用いた抗生物質により生じた身体の異常は腸内細菌の変化ではないかという思いと、研究観察から細菌と人間との関係性を追求する。
本書英語名は「10%HUMAN」、そのタイトル通り人体を
...続きを読む成す90%が1000兆の微生物。微生物と人は共に進化してきたが、人が腸内細菌を見捨て、肥満や糖尿病を代表に21世紀病が蔓延、普通化してしまっていることに警鐘を鳴らす。
・虫垂は、人体が用意した微生物の隠れ家
・ニキビ、肥満、うつ病、セリアック病、過敏性腸症候群、虫垂炎、癌、、、
・糞便の重量の75%は細菌
・1.5キロ分の細菌が常にいる
・約4000種
・ニワムシクイ(渡り鳥)
6500キロの渡りに出る前に体重を増やす(人にして63キロ→140キロ相当に)。越冬地に着いたことには元の体重に戻っている。しかし、野生のニワムシクイが渡りに備へ太る頃にカゴの中のニワムシクイも肥満体型となり、渡りが終わる時期に元の体重へと戻る。
→摂取したカロリー以上を蓄え、カロリー以上の燃焼をさせることが自然と出来る。「カロリーイン、カロリーアウト法則があてはまらない」
・親友が肥満になるとその人も肥満リスクが171%に跳ね上がる
・過食と運動不足だけで肥満になるわけではない
・トキソプラズマ
猫からネズミに感染。トキソプラズマは猫に戻るために猫にネズミに捕まりやすい行動をとらせる。人間にトキソプラズマが感染すると性格が変わったり注意散漫な性質に。感染者は事故を起こす確率が3〜4倍と高い数値を示す
・家畜への成長促進剤(抗生物質)