アランナ・コリンのレビュー一覧
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人間は自身の細胞よりも9倍多い微生物と共生してきた。現代病、肥満、アレルギーや精神疾患の増加は、ウィルス、寄生虫、食習慣の変化、特に抗生物質の使用によって腸内の微生物の多様性が損なわれ、バランスが崩れることが要因であることがわかってきている。
腸内環境の改善には食物繊維豊富な植物中心の食事や、場合...続きを読むPosted by ブクログ -
深く考えさせられる内容でした。安易に抗生物質を与える医療だけでなく、それを求める患者、双方が今の事態を引き起こしている。Posted by ブクログ
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良書。人が人であるには細菌との共存が必要であり、現代病のほとんどが体内に潜む細菌比率であるという内容。筆者が難病に罹り科学の叡智である抗生物質による回復。そして、その後の生活の変化から得た知識が語られている。人の健康、人生、生活から遺伝子まで細菌に委ねられているといっても過言ではない。Posted by ブクログ
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もっと早く読みたかった。必読書認定!
腸内細菌の組成、抗生物質のこと、食物繊維のこと、帝王切開と粉ミルク。
目から鱗落ちた。食生活見直そう。Posted by ブクログ -
著者 アランナ・コリン、イギリスのサイエンスライター
熱帯雨林にてコウモリを研究中ダニに噛まれ病原菌性の病に。治療のために用いた抗生物質により生じた身体の異常は腸内細菌の変化ではないかという思いと、研究観察から細菌と人間との関係性を追求する。
本書英語名は「10%HUMAN」、そのタイトル通り人体を...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちの頭は、自分の体が自分だけでできていると考えているが、実は腸管内だけでも100兆個の微生物が存在し、我々と共生している。私たちは一生の間にアフリカゾウ5頭分の微生物の宿主になっているのだ。
そして私たちは遺伝子のことばかり気にしているが、私たちの9割が微生物でできているとすれば、その微生物...続きを読むPosted by ブクログ -
日本では10年くらい前に「もやしもん」という漫画が流行し、わたしたちの体には無数の微生物が存在しするという細菌叢という概念の普及に大きく貢献しました。皮膚には常在菌がいて、普段は外界の細菌を排除している一方で、免疫力低下の際には猛威を振るうという日和見感染という言葉も知られています。しかし、本書のタ...続きを読むPosted by ブクログ
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健康と美容に興味がある人は必読の1冊。
健康と美容については、本によって書いてあることがバラバラなことが多く、混乱していた。けれど、この本は人間の根本的なことに追求しているので、迷うことなく、面白く読めた。Posted by ブクログ -
副題、微生物の生態系が崩れ始めた。微生物研究の成果は、人の生活の何を変えていくのか。10% Human. How Your Body’s Microbes hold the key to Health and happiness.という原題なので、訳し方が全く逆になっているというのがポイントで、おそ...続きを読むPosted by ブクログ
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事例がどれも秀逸で、納得しながら読み進められる。
微生物の視点で自分の身体や生活習慣を考えることになる。普段の自分の行動や思考を、自然と客観的にとらえて微生物との関係性、影響を想像している自分がいる。
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おもしろかったし、とても勉強になった。
食物繊維をしっかりとろう。
あとボディーソープはあんまり使わなくてもいいかも。Posted by ブクログ -
この本は、「人間はほぼ細菌で出来ている❕」という衝撃の内容です。
細菌は、人間の体調だけでなく精神状態や脳にも影響を与えるらしいです。
恐るべし!細菌!!
「便の移植の勧め❕」など、なかなか濃い内容です(笑)
ぜひぜひ読んでみてくださいPosted by ブクログ -
この本が私に教えてくれたことは2つ。
1. 遺伝子調査だけでは人間含む人間を理解できない理由と事例
2. 細菌と付き合うための教養
とても丁寧解説されていて、読みやすい。価格も情報量に対してお手頃。
概要だけ知りたい人には詳細だと思う。生物学に対する踏み込んだ知識欲は必須!
読者層の制限はないと...続きを読むPosted by ブクログ -
事実と著者の仮定が混ざった感じで展開されていくので、読み辛さはあったが面白かった
微生物の影響
腸内の微生物の影響
肥満などの成人病
肥満のラットに痩せ型のラットの腸内細菌を移植すると太る
肥満は摂取カロリーだけでなくカロリー消費、貯蔵の影響も受ける
心の疾患
腸内バ...続きを読むPosted by ブクログ